DSS 簡易判定フロー(RSST → MWST → DSS)
  作成日:2025-10-30 | 用途:病棟/在宅の初期評価共有(成人・臨床メモ)
  
    手順
    
      - RSST:30秒で3回以上嚥下できればリスク低の目安。0–2回は誤嚥リスクに注意。
- MWST:少量水でムセ/湿性嗄声/呼吸変化の有無を確認。必要に応じて1%とろみ水(TLST)で再評価。
- DSS 決定:誤嚥の有無・頻度と口腔期の問題(食塊形成/送り込み/残留)を総合し1–7で段階化。
- 必要に応じ VE/VF:機序特定と介入精緻化(体位・一口量・食形態・練習)。
共有ポイント:フローを一直線で回すことで職種間の判断のブレを低減し、安全域を確保します。
  
  
    中止基準(レッドフラッグ)
    
      
        | 所見 | 目安となる閾値 | 初期対応 | 
|---|
      
      
        | SpO₂低下 | ベースから3%以上低下が持続 | 中止/体位調整/呼吸評価/医師連絡 | 
        | 頻呼吸・呼吸苦 | RR 30/min 超または顕著な呼吸困難 | 中止/座位保持/吸引準備/医師連絡 | 
        | 湿性嗄声・強いムセ | 嚥下後に持続(数分で解消しない) | 中止/咳嗽・複数嚥下指示/再評価 | 
      
    
    ※院内の評価プロトコルに従い運用してください。
  
  
    メモ
    
      - 嚥下前の姿勢(顎軽度前屈・体幹前傾)と一口量の標準化で再現性を向上。
- 口腔ケア・分泌物管理は全段階で重要。特に DSS 1–2。