SCP クイックリファレンス（A：自発姿勢／B：健側の外転・伸展／C：受動矯正への抵抗）

カットオフ（推奨）

各セクションが >0（A・B・C いずれも 0 より大きい）を陽性の目安
合計点のみでの判定は不可
厳格抽出：各セクション >1（偽陽性抑制）

※ 本カードは数値の要点のみを提示。原著・実施指示の確認を推奨

評価の流れ

安全確保 → 座位 → 立位の順で A/B/C を観察
条件固定（座面高・足底接地・介助量・視覚手掛かり）
姿勢保持の課題定義で判定を安定化

観察ポイント（例）

A：自発姿勢

自然姿勢の側方傾斜（体幹・骨盤・頭位）
視覚遮蔽での変化

B：健側の外転・伸展

手掌で座面/ベッドを押す、下肢の外転・伸展
安静保持中の出現は重症度サイン

C：受動矯正への抵抗

正中への誘導に対する押し返し
疼痛・恐怖による抵抗（非特異）と鑑別

使い分け早見（SCP / BLS / mSCP / 4PPS）

尺度	主目的	強み	補足
SCP	陽性判定・重症像の把握	再現性が高い、簡便	合計点より各セクションの有無
BLS	経時変化の追跡	小変化に敏感	多姿位で観察
mSCP	動的タスクの観察	移乗・歩行で所見が出やすい	原版とは別ツール
4PPS	迅速な重症度分類	短時間・高再現性	詳細は他指標で補完

メモ欄

臨床の工夫や患者固有の所見を書き留めてください。

テンプレート: SCP クイックリファレンス（v1_20251028）／配布元: rehabilikunblog.com（項目文の転載なし・要点のみ）