| 期 | 主な役割 | 典型的なトラブルサイン | 評価・介入の方向性(例) |
|---|---|---|---|
| 先行期(認知期) | 食事への気づき・認知・意欲 | 食事への無関心、注意の逸れ、理解困難 | 環境調整、声かけ、視覚/嗅覚刺激、食事導入手順の簡略化 |
| 準備期(口腔準備) | 取り込み・咀嚼・食塊形成 | ポケット(頬/歯間)、咀嚼遅延、食塊形成不良 | 姿勢/ポジショニング、食形態調整、片側咀嚼誘導、口腔内の支持 |
| 口腔期 | 舌で後方送球、咽頭へ移送 | 口腔残留、反復嚥下、送り込み遅延 | 一口量の最適化、舌機能の促通、液体粘度の調整 |
| 咽頭期 | 嚥下反射・喉頭挙上・気道閉鎖 | むせ、湿性嗄声、咽頭残留、逆流感 | 姿勢調整(頸部前屈など)、嚥下タイミング訓練、代償手技の選択 |
| 食道期 | 食道蠕動・胃への搬送 | 胸部つかえ感、逆流、遅延 | 医師評価(消化器)、食後姿勢保持、食事量/タイミングの見直し |
注:詳細な手技・禁忌は各ガイドライン/施設手順を確認してください。