ABG 読み方フロー(3 手順)

v1 2025-11-01/rehabilikun blog(印刷:A4 縦)
① 酸塩基: pH 7.35–7.45 を基準に、主因を 呼吸性=PaCO₂ / 代謝性=HCO₃⁻ で判定
② 代償: 主因と同方向なら代償の可能性、矛盾があれば混合障害を疑う
③ 酸素化: PaO₂ と SpO₂ の整合を確認(必要に応じ A–aDO₂

酸塩基の一次判定(例)

pHPaCO₂HCO₃⁻一次解釈
< 7.35↔︎ or ↑呼吸性アシドーシス
< 7.35↔︎ or ↓代謝性アシドーシス
> 7.45↔︎ or ↓呼吸性アルカローシス
> 7.45↔︎ or ↑代謝性アルカローシス

※ 急性/慢性で代償量は異なる。矛盾が強ければ混合障害を検討。

正常値(目安)

成人・室内気の目安
pH7.35–7.45
PaCO₂35–45 mmHg
HCO₃⁻22–26 mEq/L
BE−2 〜 +2 mEq/L
PaO₂80–100 mmHg
SpO₂≳ 96 %

PaO₂ ≈ 60 mmHg ⇔ SpO₂ ≈ 90 % が目安。以降は SpO₂ の変化が鈍い。

酸素化の考え方