ACBT+徒手的呼吸介助:併用フロー(A4)
印刷推奨:A4/余白 12 mm/ヘッダー・フッターなし/背景グラフィック不要 | rehabilikun blog / v1_20251105 / 2025-11-05
患者の呼吸相に同調した呼気圧迫と、ACBT(Active Cycle of Breathing Techniques)を組み合わせるフローです。分泌物クリアランスと換気促通の双方を狙います。
- 姿勢選択:病変部に合わせて座位/側臥位/リクライニング。必要なら体位ドレナージ。
- 呼吸同調の確認:「吐くとき押します/吸うとき離します」と合図。
- 呼気時胸郭圧迫:部位別ポジションで呼気に合わせて圧→吸気で解放。
- 胸郭振動(任意):終末呼気で微小振動を加え、気流を促進。
- ACBT:呼吸制御 → 深呼吸 3–5 回 → 休息 → ハフ or 咳嗽(必要に応じて 1–2 回)。
- 休息:呼吸困難感・SpO₂・HR を確認。
- 反復:2–4 サイクル。反応に応じて部位・体位を変更。
コーチング例(患者への声かけ)
| 場面 | 例文 |
| 同調の合図 | 「吐くときに優しく押します。吸うときは離します。」 |
| 深呼吸 | 「鼻からゆっくり、胸とお腹をふくらませます。」 |
| ハフ | 「曇ったガラスを“はー”と曇らせるように吐きます。」 |
| 咳嗽 | 「痰が上がってきたら 1〜2 回だけ咳をします。」 |
セッション記録
体位:部位:サイクル数:
SpO₂ 前/後:HR 前/後:RR 前/後:
痰 量/色:RC(息苦しさ):
安全メモ
- 疼痛・出血・強い息切れ・SpO₂ 低下時は中止。
- 骨突出部・創部・ドレーンを避けて広い面で接触。
- 同調の正確さ>圧の強さ。強圧は不要です。