徒手胸郭伸張法 クイックリファレンス（PT向け）
p.1 / A4 / v1 2025-11-01
目的
- 胸郭の拡張を促し、換気の偏りを是正する
- 分泌物の移動を助け、排痰を促進する
- 運動時呼吸困難の軽減、換気効率の改善
適応（例）
- 胸郭運動制限が疑われる症例（術後、疼痛関連、拘縮）
- 分泌物貯留／無気肺のリスクがある症例
- 呼吸理学療法の補助として胸郭モビリゼーションが必要な症例
禁忌・注意
禁忌と注意（安全第一）
| 区分 | 例 |
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| 明確な禁忌 | 肋骨骨折、重度骨粗鬆症、胸部皮膚・創部損傷、気胸/肺嚢胞リスク など |
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| 相対的禁忌/注意 | 抗凝固療法中、循環動態不安定、強い疼痛、低酸素血症・呼吸苦増悪 |
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基本手順（要点）
- 患者の体位を安定させ、肋骨走行に沿って手掌を当てる（セグメント別に選択）
- 吸気の終末で軽く伸張し、呼気はフォロー（疼痛や防御反応が出ない範囲）
- 回数・負荷は個別調整（疲労/疼痛/SpO₂/RR/心拍をモニタ）
- 必要に応じて体位ドレナージや咳嗽手技と組み合わせる
モニタリングと中止基準
- SpO₂低下、強い呼吸苦、バイタル急変、疼痛増悪、咳嗽不可のいずれか出現で中止
- Before/After：呼吸困難感（Borg 0–10）、胸郭拡張差（第2/第10肋間 cm）を記録
メモ
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