起立-着座(Sit-to-Stand; STS)進行チャート

ねらい:抗重力筋を中心に、機能課題(起立・歩行)へつながる筋出力を安全に高める。初期は RPE 11–12、5–10 回×2–3 セットから。

段階と実施内容(例)
段階 環境設定 実施と進め方 次段階の目安
① 準備 高座面/手すり・アームレスト使用 部分可動域 STS を 5–10 回×2–3 セット。テンポ一定、痛み最小。 起立・着座でふらつき(−)、疲労回復が速い
② 標準 標準座面(ひざ約 90°)/手支持を段階的に減らす フル可動域 STS 10–15 回×2–3 セット(RPE 12–13)。 フォーム安定、SpO₂/HR 安定
③ 漸増 低座面 or 負荷追加(重錘・抱えダンベル) 8–12 回×3 セット(RPE 13–14)。下ろしゆっくり(エキセントリック)を追加可。 ADL への転用進行、遅発性筋痛が軽度

コツ:座面高さ・手支持・テンポ・外的負荷の 4 軸で微調整。息こらえ回避、呼吸同調。