理学療法士を辞めたい理由と対処法

キャリア
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理学療法士を辞めたいと感じたら:原因を分け、取れる選択肢を見える化しましょう

「辞めたい」は珍しくありません。ただし原因が混在すると判断を誤りやすいです。本ページは“忙しさ・人間関係・将来性・収入・働き方ミスマッチ”を整理し、48時間でできる即効対処、1–3ヵ月の中期プラン、〈残る/変える/転職〉の判断フローまでを実務目線でまとめました。部署別の“忙しさの質”も俯瞰できます。

キャリアの全体像と進め方を見る

“辞めたい”の典型 7 型(まずは原因の棚卸し)

原因の型が決まると対処は具体化します。複数当てはまる場合は「主因」と「増悪因子」に分けましょう。

  1. 生産性・単位圧:担当数と書類・移動など周辺業務の不均衡。
  2. 書類・評価負担:記録・計画・尺度の頻度や締切が逼迫。
  3. 人間関係:上司との期待値ずれ/多職種連携の摩擦。
  4. 成長実感の薄さ:症例が偏り、学びと成果が結びつかない。
  5. 将来性不安:昇進構造・スキルの可搬性に不安。
  6. 給与・生活:可処分所得・家賃比率・手当の不足。
  7. 働き方ミスマッチ:急性期/回復期/訪問など“忙しさの質”との相性。

部署別の忙しさマップ(成人・2025 年版)

部署別の忙しさの質と向き・短期対処(成人・2025年)
部署 忙しさの質 向いている人 短期対処 配置転換候補
急性期変動・突発対応多い切替が速い/救急が好き同系症例の連続化回復期・外来
回復期件数安定・会議多い計画設計・教育が得意評価テンプレ整備外来・通所
外来時間厳守・回転速い要点化・説明が得意再診テンプレ化回復期・訪問
訪問移動・事務の比率高め自己管理・家屋評価ルート最適化通所・外来
老健多職種協働・ADL中心生活期の目標設定集団プログラム導入通所・回復期
通所定型プログラム運用グループ運営・安全曜日別負荷分散外来・老健

早めに気づくための自己チェック 10

  • 出勤前の強い憂うつ感・動悸が続く
  • 遅刻・欠勤・早退が増える
  • 同種の記録ミスが反復
  • 患者対応を回避しがち
  • 睡眠の質低下
  • 身体症状(頭痛など)
  • 自己効力感の低下
  • 回復しない疲労感
  • 安全基準を守れない兆し
  • 飲酒・間食が急増

まず 48 時間でやる即効対処

  1. 記録テンプレ刷新(定型句・チェック欄)
  2. 同系症例の連続配置(準備/片付け/説明の共通化)
  3. 割り込み専用バッファを固定(毎日30–60分)
  4. 上長への相談メモ(事実・影響・代替案の3点)
  5. 睡眠と栄養の底上げ(就床/起床の固定+昼たんぱく)

1–3 ヵ月の中期プラン

  • 担当配分と目標単位の再設計(重症/軽症のバランス)
  • スクリーニング⇄詳細評価の段階化で省力化
  • 学習の“棚上げ”と週1テーマ再開
  • 配置転換の準備と見学
  • 条件交渉の設計(交渉の進め方

“残る/変える/転職”の判断フロー

①主因を決める②解決可能性×期限(3ヵ月)③次の一手(職場内解決/配置転換/転職)。健康・安全・法令遵守を最優先に。

悩み別の具体策(次に読む)

参考:忙しい日のモデルスケジュール(付録)

回復期(例)
時間内容
8:30申し送り・当日目標の確認
9:00症例A〜C(同系疾患の連続配置)
12:00記録バッファ/昼休憩
13:30症例D〜F/家族説明
16:30書類・カンファ準備(割り込み専用バッファ)
訪問(例)
時間内容
9:00午前 3 件(近接ルート化/記録は音声→夕方清書)
12:30休憩・移動
13:30午後 3 件(家屋評価が続く日は道具を事前積載)
17:00記録一括・翌日準備

モデル日課の詳細は こちら(回復期/訪問の詳しい表とFAQ)

FAQ(よくある質問)

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

何年目で悩みが増えますか?

1 年目の夏〜秋、3 年目前後に山が来やすいです。業務の見える化と面談で期待値を再調整し、再評価日を決めましょう。

忙しすぎる時の交渉材料は?

担当構成・移動距離・評価件数・会議頻度を数値化し、同系症例の連続化やバッファ固定など代替案を添えます。

給料が主因なら?

処遇テーブルと評価制度を確認し、昇給条件の「行動」を把握。市場比較を取り、交渉または転職検討へ。

人間関係が主因の時の安全ラインは?

ハラスメント等は記録と相談を最優先に。安全が脅かされる場合は専門窓口に連絡し、職場内解決に固執しないでください。

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