ABMS-2 の使い方|記録シート PDF と自動計算

評価
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ABMS-2 の使い方| 5 項目・ 6 段階を現場でどう残すか

ABMS-2 は「点数を付ける」だけでなく、「同条件で再評価できる形に残す」と現場で使いやすくなります。迷ったら、まずは基本動作評価の全体像と比較記事を入口にしてください。

基本動作評価ハブを見る

関連:ABMS-2 と BMS の違い動作分析の型を見る

ABMS-2( Ability for Basic Movement Scale II )は、寝返り・起き上がり・座位保持・立ち上がり・立位保持の 5 項目を、1〜 6 の同一スケールで記録する評価です。急性期の離床レベル共有や、同条件での再評価( Δ )を追いたい場面で使いやすく、ベッドサイドで「いまどこまで安全にできるか」を短時間でそろえやすいのが強みです。

このページでは、ABMS-2 を点数だけで終わらせず、条件・所見・次回の再評価条件まで 1 枚で残す使い方に加えて、すぐに使える PDF と自動計算ツールをまとめています。紙で残したい場面と、その場で合計点を出したい場面を分けて使うと運用しやすくなります。

記録シート( PDF )

下のボタンから PDF を開けます。印刷してそのまま使える A4 縦です。

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プレビューが表示できない場合は、 こちらの PDF を開いてください。

自動計算ツール

ABMS-2 は 5 項目のレベルを順に選ぶだけなので、自動計算ツールとの相性が良い評価です。その場で合計点を確認したいときはツール、記録として残すときは PDF と使い分けると、入力ミスを減らしながら運用しやすくなります。

各項目の 1〜 6 を選ぶと合計点が自動反映されます。スマホでも使いやすいように、記事内にそのまま埋め込んでいます。

使い方(最短 3 ステップ)

おすすめは、初回評価で 5 項目を同一条件で取り切る → 条件・所見を書く → 次回の再評価条件を 1 行で固定する流れです。ABMS-2 は合計点だけを見ても使えますが、現場では「その点数がどんな条件で出たか」が残っていないと、次の担当者が再現できません。

とくに急性期では、手すりの有無、監視か身体介助か、疼痛やめまい、ライン類、ベッド高さなどで解釈が大きく変わります。点数よりも、同条件で比較できる記録になっているかを優先すると、申し送りと再評価が回りやすくなります。

  1. 安全を確認する:離床可否、ライン、疼痛、めまい、呼吸状態を先に確認する
  2. レベルを 1 つ決める:迷ったら安全側で統一し、条件・所見を右欄に残す
  3. 次回条件を固定する:同じ手すり、同じ靴、同じ見守り距離などを 1 行で書く

記入のコツ(迷いやすいところだけ)

ABMS-2 記録で差が出る書き方(現場用)
何を書くか ポイント
安全チェック 離床可否に直結する要素 ライン OK / 疼痛 OK / めまいなし “今日はできた” を共有すると、次回の準備が速い
チェック欄( 1〜 6 ) 現状のレベルを 1 つに決める 立ち上がり:4(近接監視) 迷ったら、より安全側に統一して Δ を追う
条件・所見 “同条件” を再現する情報 手すり使用 / 疼痛 NRS 2 / ふらつき軽度 ここが書けると、点数が “意味” を持つ
次回の再評価条件 次回の測定条件を固定する 同じ手すり / 同じ靴 / 同じ見守り距離 再評価のブレを減らし、改善が見えやすい

現場の詰まりどころ

ABMS-2 でいちばん多い詰まりは、「点数だけ残っていて、条件が残っていない」ことです。先に よくある失敗回避手順 を固定すると、申し送りのズレが減ります。なお、条件や所見の言語化そのものに迷うときは、動作分析の型を先にそろえると書きやすくなります。

よくある失敗

  • 監視と部分介助が混ざる:「どこに手を出したか」を 1 語で残す(例:骨盤支持 / 立ち上がり初動のみ)
  • 痛み・めまいの影響が未記載:“できた/できない” の理由が見えず、次回の目標設定がズレる
  • 再評価条件が毎回変わる:靴・手すり・見守り距離が変わると、点数差の解釈がぶれやすい

回避手順

  1. 安全条件を先に書く:離床可否、ライン、疼痛、めまいを先に確認する
  2. 境界で迷ったら安全側に寄せる:監視か介助かが曖昧なら、より低い側で統一する
  3. 次回条件を 1 行で残す:手すり、靴、見守り距離、ベッド高さを固定して再評価する

よくある質問

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

点数よりも何を重視して見ればいいですか?

まずは同条件での再評価( Δ )が読めることを最優先にします。手すり使用、見守り距離、疼痛やめまいの有無などの条件が揃っているほど、“変化” を解釈しやすくなります。

申し送りで最低限書くべきことは?

右欄の条件・所見と、下段の次回の再評価条件です。点数だけだと、次の担当者が同じ条件を再現できず、再評価の比較が難しくなります。

ABMS-2 と BMS は、どちらを先に使えばいいですか?

急性期で「離床レベルを短時間で共有したい」なら ABMS-2 が入りやすく、回復期〜退院前で「どの基本動作が詰まっているか」を分解したいなら BMS が使いやすいです。迷うときは ABMS-2 と BMS の違い を先に確認すると整理しやすくなります。

自動計算ツールはどんな場面で使い分けるといいですか?

その場で合計点を確認したいとき、回診前に短時間で共有したいときは自動計算ツールが便利です。一方で、条件・所見・次回の再評価条件まで残したいときは PDF 記録シートの方が向いています。ツールで点数確認、PDF で記録保存という使い分けが実務では扱いやすいです。

次の一手

運用を整えたあとに、職場環境の詰まりも点検しておきましょう

共有の型が回らない原因は、教育体制・記録文化・人員配置にあることもあります。無料チェックシートで一度整理しておくと、改善の優先順位を付けやすくなります。

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チェック後の進め方を見る(PT キャリアガイド)


参考文献

  1. Tanaka T, Hashimoto K, Kobayashi K, Sugawara H, Abo M. Revised version of the ability for basic movement scale ( ABMS II ) as an early predictor of functioning related to activities of daily living in patients after stroke. J Rehabil Med. 2010;42(2):179-181. doi: 10.2340/16501977-0487 / PubMed: 20140415
  2. Gu R, et al. The Ability for Basic Movement Scale II Can Predict the Functional Status and Discharge Destination in Convalescent Stroke Patients. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2020;29(2):104484. doi: 10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2019.104484 / PubMed: 31753717

著者情報

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rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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