【認定理学療法士とは】新生涯学習制度による更新方法と費用について

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リハビリくん
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いつも当サイト(rehabilikun blog)の記事をお読みいただき誠にありがとうございます。また、初めましての方はよろしくお願い致します。サイト管理者のリハビリくんです!

   

この記事は「認定・専門理学療法士および登録理学療法士の更新制度」をキーワードに内容を構成しております。こちらのテーマについて、もともと関心が高く知識を有している方に対しても、ほとんど知識がなくて右も左も分からない方に対しても、有益な情報がお届けできるように心掛けております。それでは早速、内容に移らせていただきます。

   

2022年4月1日より新生涯学習制度へと切り替わりましたが、新生涯学習制度の内容を正確に理解できていない方がまだまだいらっしゃると思います。何を隠そう先日まで私もそのうちの1人でした☹

  

今回、質の高い理学療法士を育成するために、新生涯学習制度がアップデートされております。もちろん私たちも前向きに捉えていくべき事案にはなると思いますが、日々の仕事をこなし、家庭を築きながら生活する私たちにとって、資格を更新するために何をすればいいのか、というところは重大な問題になります。

   

今回、こちらの記事で認定・専門理学療法士の更新制度および登録理学療法士の更新制度について、簡潔にまとめます。こちらの記事が認定・専門理学療法士の更新、登録理学療法士の更新に少しでもお力添えできれば幸いです。是非、最後までご覧になってください!

リハビリくん
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【簡単に自己紹介】

30代の現役理学療法士になります。

理学療法士として、医療保険分野と介護保険分野の両方で経験を積んできました。

現在は医療機関で入院している患者様を中心に診療させていただいております。

臨床では、様々な悩みや課題に直面することがあります。

そんな悩みや課題をテーマとし、それらを解決するための記事を書かせて頂いております。

  

理学療法士としての主な取得資格は以下の通りです

登録理学療法士

脳卒中認定理学療法士

褥瘡 創傷ケア認定理学療法士

3学会合同呼吸療法認定士

福祉住環境コーディネーター2級

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士として働いていると、一般的な会社員とは異なるリハビリ専門職ならではの苦悩や辛いことがあると思います。当サイト(rehabilikun blog)ではそのような療法士の働き方に対する記事も作成し、働き方改革の一助に携わりたいと考えております。

  

療法士の働き方に対する記事の 1 つが右記になりますが、"理学療法士は生活できない?PTが転職を考えるべき7つのタイミング"こちらの記事は検索ランキングでも上位を獲得することができております。興味がある方は、こちらの記事も目を通してくれると幸いです☺

認定・専門理学療法士の更新における基本ルール

  • 5 年毎の更新制となり、取得期間の最終年度に更新申請を行うことが必要になります。6 回目以降の更新要件は緩和します。

余談ですが、30歳で認定理学療法士を取得した場合、1回目の更新が35歳、2回目の更新が40歳、3回目の更新が45歳…..6回目の更新が60歳。もう少し早めの緩和を今後に期待したいですね☹

  • 認定・専門理学療法士を更新するには、登録理学療法士を取得していることが条件になります。そのため、登録理学療法士の更新も別途必要になります。
  • 要件①〜③を全て満たすこと

要件①下記のいずれかの活動を1つ行うこと (要件②の100点には使用不可)

  • 都道府県理学療法士会学術雑誌への投稿(筆頭著者に限る)
  • ブロック主催学会での一般発表の筆頭演者
  • 都道府県理学療法士学会での一般発表の筆頭演者

5 年間の間に複数回上記の活動を行った場合は、1 回を必須要件①として扱い、それ以外は要件②の100 点の一部としてカウントすることが可能となります。

複数分野を同時に更新する場合は、分野ごとに要件1を満たす必要があります。

要件②

  • 維持、研鑽のための活動における100点の取得

100 点の内訳や、取得分野に関連した活動かどうかは問いません。全て学会参加等でも問題ありません。

登録理学療法士更新のためのカリキュラムコードは、認定・専門理学療法士の更新点数とは関係しません。

登録理学療法士更新のためのポイントとは重複して使用できないため、別途取得が必要になります。複数分野を同時に更新する場合は、分野ごとに 100 点の取得が必要になります。

点数の取り方は大きく分けると以下の4つに分類されます。

  • 学会参加および講習会・研修会の受講(30分あたり 0.5 点)
  • 論文および著作(雑誌により 40 ~ 80 点)
  • 学会での発表等(活動により 5~20 点)
  • 講習会および研修会の講師等(活動により 10~20 点)

要件③

  • 更新時研修(e ラーニング:共通研修 4 コマ、分野別研修 1 コマの計 5 コマ)の受講

共通研修として4 コマ + 分野別研修 1 コマの計 5 コマの e ラーニングを更新対象年度に受講する必要があります。

共通研修(①医療倫理 ②医療安全管理 ③理学療法管理 ④感染管理)+ 分野別研修 1 コマの計 5 コマ(1コマ:60分 × 5コマ)を受講する必要があります。

複数分野所持している場合、分野ごとに更新時研修の受講が必要になります。複数分野所持している場合でも、共通研修受講は省略できないため認定・専門理学療法士の資格を2つ以上保持していて、更新年度が同じタイミングの人は注意してください。

新生涯学習制度移行後の初回更新について

タイトル通り、新生涯学習制度移行後の初回更新については特例により条件が緩和しています。重要事項になりますので説明させていただきます。

要件①は免除

旧制度で認定・専門理学療法士を有していた人の場合、初回更新時の要件①は免除ということになります。

  • 都道府県理学療法士会学術雑誌への投稿(筆頭著者に限る)
  • ブロック主催学会での一般発表の筆頭演者
  • 都道府県理学療法士学会での一般発表の筆頭演者

発表が好きではない人もいらっしゃると思います。要件①について、とりあえず初回更新では気にしなくていいということでホッとした方もいるのではないでしょうか。

更新のタイミングが変更(緩和)

  • 2017 年 4 月 1 日が認定・専門理学療法士の取得もしくは更新年月日の人は本来であれば2021年度が更新年度になると思いますが、新生涯学習制度に移行したこと、新型コロナウイルスの影響により研修会等の受講機会が減少した状況を鑑み、2022・23 年度のいずれかで更新すれば良いことになっています。他の年も同様の措置が行われています。
  • 取得(更新)年月日:2018年4月1日、本来の更新年度:2022年度、新たな更新年度:2023・24 年度
  • 取得(更新)年月日:2019年4月1日、本来の更新年度:2023年度、新たな更新年度:2024・25 年度
  • 取得(更新)年月日:2020年4月1日、本来の更新年度:2024年度、新たな更新年度:2025・26 年度
  • 取得(更新)年月日:2022年4月1日、本来の更新年度:2026年度、新たな更新年度:2026・27 年度

要件②で使う点数の緩和措置

  • 取得(更新)年月日が2017年4月1日であれば、80点を取得済とみなします。そのため、更新に必要となるのは20点となります。他の年も取得済となる点数は異なりますが同様の緩和措置がなされています。
  • 取得(更新)年月日:2018年4月1日、取得済:60点、更新に必要な点数:40点
  • 取得(更新)年月日:2019年4月1日、取得済:40点、更新に必要な点数:60点
  • 取得(更新)年月日:2020年4月1日、取得済:20点、更新に必要な点数:80点
  • 取得(更新)年月日:2022年4月1日、取得済:0点、更新に必要な点数:100点

更新手続きについて

申請時期


例年 1 月 1 日〜 1 月 31 日が申請受付期間となっています。2022年度に更新するのではあれば、2023年 1 月 1 日〜 1 月 31 日の間に申請する必要があります。

活動対象期間

認定・専門理学療法士取得日から最終年度の 12 月末日までが対象となります。しかし、今回は新生涯学習制度へと切り替わったタイミングになるため、活動対象期間は2022 年 4 月以降から最終年度の 12 月末日までが対象となります。

申請料

10,000 円(税別)

1年間で実際に取得したポイント

ここからは実際に筆者の現在の状況を踏まえてお話しさせて頂きます。筆者は認定理学療法士(脳卒中)と認定理学療法士(褥瘡・創傷ケア)の2領域を2022年4月1日に取得しておりますので、更新年度は2026・27 年度のいずれかになります。

上述させて頂いたように、要件①の雑誌投稿や発表については、初回更新時は免除となります。

続いて要件②についてですが、取得日が2022年4月1日の場合、点数の緩和措置はありません。そのため、領域ごとに100ポイントずつ取得する必要があります。実際に1年間経過しての感想ですが、この100ポイントはかなり大変と言えると思います。

筆者の2022年4月1日〜2023年3月末までの点数の取得は上記の通りになります。28点という結果になりました。28点の内訳は8点が研修会参加(1〜2時間の研修会に5回参加)、20点が研修会での講師活動となっております。

筆者の場合ですと2領域の更新を目指したいため、200点必要になります。単純計算では1年間で40点取得する必要があるため、この1年間はノルマを達成できなかったということになります。

講師活動の20点を含めてこの結果になりますので、研修会参加だけで点数を集めようとすると相当大変になるだろうと考えています。30 分で 0.5 点という設定になっていますので、研修会だけで 40 点取得するのであれば、毎年 40 時間分の研修会に参加しなければなりません。

認定理学療法士の質を担保するための仕組みだと思うので仕方ないとは思いますが、更新年度になって点数が全然足りない!みたいなことにならないように注意しましょう。

登録理学療法士の更新について

せっかくなので登録理学療法士のポイントも確認してみました。こちらは新生涯学習制度へと移行してから12ポイント取得しております。

5年間で 50 ポイントという設定になっておりますので、1年間のノルマ(10ポイント)は達成することができております。このペースでいけば無事に更新できると思います。

登録理学療法士の更新ポイントの集め方は、認定理学療法士の点数の集め方と異なる部分がいくつかあります。

もちろん、認定・専門理学療法士の点数と同様に研修会に参加することでポイントを集めることもできますが、研修会参加以外の方法で筆者がオススメしているポイントの集め方がありますのでご紹介します。

JPTA NEWSの問題解答を利用する(年間6ポイント)

日本理学療法士協会が発行している「JPTA NEWS」で問題解答を行うことでポイントを獲得できる仕組みがあります。具体的にいうと、雑誌の中にあるQRコードを読み込んで合計5問の五者択一クイズに全問正解することでポイントを取得することができます。

現在のところ「JPTA NEWS」は念願6回ほど発行されているため、現在のペースで発行されれば1年に最大6ポイント取得することができます。

5分程度の問題解答で1ポイント獲得できますのでオススメです!全問正解しないとポイント取得できませんが、何回でもやり直せるため安心してください!※頭が良い人は5分もかからないかもしれません (T_T)

日本理学療法士協会雑誌の問題解答を利用する(年間4ポイント)

こちらは2023年2月から開始されたサービスとなります。「日本理学療法士協会雑誌 Up to Date」というものが会員コンテンツからオンラインにて無料で読むことができます。

日本理学療法士協会雑誌は年間で4冊(2、5、8、11月)発行される予定であり、この雑誌の中のQRコードを読み込んで問題に解答することでポイントを取得することができます。

日本理学療法士協会雑誌をどこで読めるのかについては、日本理学療法士協会のマイページからMENU欄→会員限定コンテンツ→生涯学習支援をクリックします。

そうすると下記のページになりますので、日本理学療法士協会雑誌 Up to Dateという項目から雑誌の閲覧および問題解答を行うことができます。

こちらの雑誌でも、JPTA NEWSと同様にQRコードを読み込んで合計5問の五者択一クイズに挑戦することができます。全問正解することでポイントを取得することができますが、こちらも何回でもやり直せるので安心してください!

以上が筆者がオススメする登録理学療法士更新ポイント獲得術になります。JPTA NEWS、日本理学療法士協会雑誌を活用していけば、これだけで年間10ポイント取得することができるはずです。是非、試してみてください!

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!

この記事は「認定・専門理学療法士および登録理学療法士の更新制度」をキーワードに内容をまとめさせていただきました。

こちらの記事が認定・専門理学療法士の更新、登録理学療法士の更新に少しでもお力添えできれば幸いです。

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