ABMS-2(基本動作 5 項目)記録シート|現場の書き方

評価
記事内に広告が含まれています。

ABMS-2 記録シート(A4)|現場で使える書き方つき

評価は「実施 → 記録 → 解釈 → 次の一手」までが 1 セット。迷いが減る“型”を先に作ると、現場で回ります。

PT キャリアガイドを見る(評価の型を整える)

ABMS-2(Ability for Basic Movement Scale II)は、寝返り・起き上がり・座位保持・立ち上がり・立位保持の 5 項目を同一スケールで記録し、離床レベルの共有と再評価(Δ)の把握に使いやすい指標です。本ページでは、現場で “書いて渡せる” ように、A4 記録シートと運用のコツをまとめます。

記録シート(PDF)

下のボタンから PDF を開けます。印刷してそのまま使える A4 縦です。

PDF を開く(ABMS-2 記録シート)

プレビューを表示(タップで開く)

プレビューが表示できない場合は、 こちらの PDF を開いてください。

使い方(最短運用)

おすすめは、初回評価で 5 項目を同一条件で取り切り、申し送りで「次回も同条件で再評価する条件」を 1 行で残す運用です。ABMS-2 は “点数” よりも、条件(手すり/監視/疼痛/めまい/ライン)を揃えることで Δ が読みやすくなります。

記録シートは、チェック欄( 1〜 6 )に加えて、右側に条件・所見を書けるようにしています。ここが埋まるだけで、引き継ぎの質が上がります。

記入のコツ(迷いやすいところだけ)

ABMS-2 記録で “差が出る” 書き方(現場用)
何を書くか ポイント
安全チェック 離床可否に直結する要素 ライン OK/疼痛 OK/めまいなし “今日はできた” を共有すると、次回の準備が速い
チェック欄( 1〜 6 ) 現状のレベルを一つに決める 立ち上がり:4(近接監視) 迷ったら、より安全側に統一して Δ を追う
条件・所見 “同条件” を再現する情報 手すり使用/疼痛 NRS 2/ふらつき軽度 ここが書けると、点数が “意味” を持つ
次回の再評価条件 次回の測定条件を固定 同じ手すり/同じ靴/同じ見守り距離 再評価のブレを減らし、改善が見えやすい

現場の詰まりどころ/よくある失敗

いちばん多いのは、「点数だけ」残っていて、条件が残っていないケースです。後から見返しても解釈できず、結局 “経験者が現場で補足” になりがちです。新人が迷う前に、面談や振り返りで使えるチェック表も一緒に用意しておくと、教育が回ります(関連:新人の準備に使えるチェックリスト)。

  • 監視と部分介助が混ざる:「どこに手を出したか」を 1 語で残す(例:骨盤支持/立ち上がり初動のみ)
  • 痛み・めまいの影響が未記載:“できた/できない” の理由が見えず、次回の目標設定がズレる
  • 再評価条件が毎回変わる:靴・手すり・見守り距離を固定して Δ を読みやすくする

よくある質問

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

点数よりも何を重視して見ればいいですか?

まずは同条件での再評価(Δ)が読めることを最優先にします。点数に加えて、手すり使用・監視の距離・疼痛やめまいの有無など、条件が揃っているほど “変化” が解釈しやすくなります。

申し送りで最低限書くべきことは?

右欄の条件・所見と、下段の次回の再評価条件が埋まっていれば、引き継ぎの質が上がります。点数だけだと、次の担当者が同じ条件を再現できません。

急性期での使いどころは?

離床の可否・監視レベルの共有に向きます。初回は安全側に統一し、再評価は “同条件” を守ると変化が追いやすくなります。

次の一手

参考文献

  1. Tanaka T, Hashimoto K, Kobayashi K, Sugawara H, Abo M. Revised version of the ability for basic movement scale (ABMS II) as an early predictor of functioning related to activities of daily living in patients after stroke. J Rehabil Med. 2010;42. doi: 10.2340/16501977-0487
  2. Gu R, et al. The Ability for Basic Movement Scale II Can Predict the Functional Status and Discharge Destination in Convalescent Stroke Patients. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2020. doi: 10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2019.104484 / PubMed: 31753717

著者情報

rehabilikun(理学療法士)のアイコン

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

運営者について編集・引用ポリシーお問い合わせ

タイトルとURLをコピーしました