【理学療法士の平均月収】年収を上げる方法は?【転職の判断基準】

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理学療法士とは
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リハビリくん
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いつも当サイト(rehabilikun blog)の記事をお読みいただき誠にありがとうございます。また、初めて当サイトを閲覧して下さった方はよろしくお願い致します。サイト管理者のリハビリくんです。

    

この記事は「理学療法士の平均月収」をキーワードに内容を構成しております。理学療法士として働く方々や、将来この職業を目指す方にとって、給与は重要な関心事の 1 つになります。こちらのテーマについて、もともと関心が高く知識を有している方に対しても、ほとんど知識がなくて右も左も分からない方に対しても、有益な情報がお届けできるようにしたいと思います。是非、最後までご覧になってください!

リハビリくん
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【簡単に自己紹介】

30代の現役理学療法士になります。

理学療法士として、医療保険分野と介護保険分野の両方で経験を積んできました。

現在は医療機関で入院している患者様を中心に診療させていただいております。

臨床では、様々な悩みや課題に直面することがあります。

そんな悩みや課題をテーマとし、それらを解決するための記事を書かせて頂いております。

  

理学療法士としての主な取得資格は以下の通りです

登録理学療法士

脳卒中認定理学療法士

褥瘡 創傷ケア認定理学療法士

3学会合同呼吸療法認定士

福祉住環境コーディネーター2級

【リハビリテーション専門職の転職サイト】

医療従事者となる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったリハビリテーション専門職は超高齢社会を突き進む本邦において必要不可欠な職種になります。

実際に近年では、理学療法士は 10,000 ~ 11,000 人程度、作業療法士は 4,000 ~ 5,000 人程度、言語聴覚士は 1,600 ~ 1,800 人程度、国家試験に合格しており、順調に有資格者数が増え続けています。

このように世の中から必要とされている反面、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の給与は他業界と比較して恵まれてるとはいえません。「賃金構造基本統計調査」から他業界と比較してみても2022 年度のリハビリテーション専門職の初任給平均額は 239,100 円となっており、満足できるものではありません。

また、給与の問題もありながら、リハビリテーション専門職は業界特有の激しい人間関係という荒波に揉まれながら業務にあたることになります。この人間関係で辛い思いをする人はかなり多いと考えられます。

このように、給与や人間関係、また福利厚生などを含めた恵まれた労働環境で働くためには転職が必要になることもあります。1 年目、すなわち始めての職場が恵まれた環境であればいうことありませんが、必ずしもそう上手くはいきません。

最近では転職サイトにも様々な種類のものがあり、どの転職エージェントを選択するか迷うと思います。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士におすすめしたい転職サイトは、他の記事で詳しくまとめています!《【理学療法士転職サイトランキング】おすすめ5選|リハビリ職の転職》こちらの記事もご覧になって頂けると幸いです☺️ 

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理学療法士の平均月収

令和 5 年賃金構造基本統計調査」によると理学療法士(作業療法士、言語聴覚士、視野訓練士を含む)の平均月収は約 30.1 万円、年間賞与は約 71.4 万円、平均年収は約 433 万円と報告されています。

調査の対象となった理学療法士(作業療法士、言語聴覚士、視野訓練士を含む)の平均年齢は 35.6 歳となります。

全産業との比較

令和 5 年賃金構造基本統計調査」によると全産業の平均月収は 約 34.7 万円、年間賞与は約 90.9 万円、平均年収は約 507 万円、調査の対象となった労働者の平均年齢は 43.9 歳と報告されています。

項目理学療法士全産業
平均月収30.1 万円34.7 万円
年間賞与71.4 万円90.9 万円
平均年収433 万円507 万円
平均年齢35.6 歳43.9 歳

全産業と理学療法士では理学療法士の方が月収、年間賞与、年収のいずれも少なくなっています。しかし、調査の対象となっている労働者の年齢に 8 歳ほどの差があるため、このデータから理学療法士の月収、年間賞与、年収が少ないと少ないのではないかと心配する必要はありません。

年代別の平均年収

令和 5 年賃金構造基本統計調査」では理学療法士の年代別の平均年収も公表されています。

項目理学療法士全産業平均
平均月収30.1 万円34.7 万円
年間賞与71.4 万円90.9 万円
平均年収433 万円507 万円
平均年齢35.6 歳43.9 歳

こちらのデータを参考にすると理学療法士の 40 ~ 44 歳の男性の年収は約 507 万円となっています。つまり、全産業の平均年収 507 万円(43.9 歳)と近しい結果となっております。

以上の結果から、「理学療法士の平均月収」と「全産業の平均月収」を比較した際には調査の対象となった対象者の平均年齢の違いもあり「理学療法士の平均月収」の方が少ない結果となりましたが、同年代で比較すると「理学療法士と全産業」の平均月収は同等になることがわかります。

月収を増やす方法

理学療法士として収入を増やすには、計画的なキャリア戦略が必要になります。

重要なことは組織で必要な人材となり、組織的価値を高めることになります。組織的価値が高くなることで、必然的に立場の向上や収入を増やすことに繋がります。

以下に具体的な方法を解説します。

専門資格の取得

法人や組織によっては専門資格を取得することで給料が上がる(手当がつく)ことがあります。

また、資格の取得が直接的に手当の発生までには至らなかったとしても、資格の取得が評価に結びつき、昇進などの可能性を高くすることも十分に考えられます。

理学療法士の専門性を高める資格にはさまざまなものがありますが、筆者が価値が高いと考える資格の一例をご紹介します。

【日本理学療法士協会管轄の資格】

  • 地域ケア会議推進リーダー
  • 介護予防推進リーダー
  • フレイル対策推進マネジャー
  • 登録理学療法士
  • 認定理学療法士
  • 専門理学療法士

【民間資格】

  • 心臓リハビリテーション指導士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 認知症ケア専門士
  • 日本糖尿病療養指導士
  • 急性期ケア専門士
  • 終末期ケア専門士
  • 栄養サポートチーム専門療法士
  • 離床インストラクター
  • 福祉住環境コーディネーター

実際に認定理学療法士や専門理学療法士を取得することにより、1 領域ごとに 10,000 ~ 20,000 円程度の資格手当が支給されている法人や組織もあります。

重要なことは法人や組織で実施している医療に沿った資格を取得することになります。

例えば医療機関で、患者層は呼吸器疾患が中心であり、疾患別リハビリテーション料についても「呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)」で算定している医療機関であれば、「呼吸認定理学療法士」や「3 学会合同呼吸療法認定士」を取得している人材は価値が高いといえます。

このような感性を持ち、資格を取得することで自らの価値を高めるということも、月収を増やすための 1 つの方法になります。

スキルアップを活かす

前項の資格の取得と似た部分もありますが、技術職である以上、理学療法士はスキルアップが欠かせない職種になります。

資格の取得までには結びつかなったり、そもそも該当する資格がないこともあると思いますが、理学療法士の専門性の向上(スキルアップ)は、収入増加に繋がる可能性があります。

  • 最新治療技術の取得
  • 特定の領域の知識や技術を深める
  • コミュニケーションスキルの向上
  • 徒手的技術力の向上
  • 外部研修やセミナーへの参加
  • 研究活動への参加
  • 学会発表
  • 論文執筆
  • 講師活動

さまざまな領域に関する専門性を高めること、あるいは 1 つの領域について極めることは、組織で欠かせない人材となり、組織的価値を高くすることに繋がります。

職場内で昇進して役職手当を獲得する

理学療法士が月収を増やす方法の 1 つに、職場内で出世、昇進して役職手当を得るという方法があげられます。

この業界の役職ほ種類としては、部長、課長、係長、主任などの役職が一般的となります。

一般企業ではもう少し細かく役職があることの方が多いと思いますが、医療・福祉の業界では、それほど多くの役職の席は用意されておらず、役職に就くことができる人数は制限されているといえます。

昇給率が高い職場を選択する

理学療法士は昇給率が低値であり、昇給額が少なかったとしても、そのまま諦めて働き続けている人が多いように感じています。

昇給率は生涯賃金に大きな影響を与えるものになりますが、理学療法士が主に働く医療や福祉の業界は他産業と比較して昇給率が低い傾向にあります。

厚生労働省の「令和6年賃金引上げ等の実態に関する調査」によると、1 人平均賃金の改定額(予定を含む)は 11,961 円(前年 9,437 円)、1 人平均賃金の改定率は 4.1 %(前年 3.2 %)とされています。

上記は全産業の統計になりますが、これを医療・福祉業に絞ると、1 人平均賃金の改定額(予定を含む)は 6,876 円(前年 3,616 円)、1 人平均賃金の改定率は 2.5 %(前年 1.7 %)となります。

以上のように、医療・福祉業は他産業と比較して昇給額が少ないことがわかります。昇給額および昇給率については、求人票に詳しく記載されていないことも多く、大抵の場合【昇給:年 1 回】などのように記載されています。

就職活動中の面接などで、前年度や前々年度の昇給率を確認するのも 1 つの方法になります。昇給率を入社してからのお楽しみにするのではなく、昇給率も考えながら就職活動を行うことが重要となります。

理学療法士の退職金については、他の記事で詳しくまとめています!《【理学療法士の退職金】いくら貰える?医療福祉の退職金が少ない理由》こちらの記事もご覧になって頂けると幸いです☺️

転職の判断基準

月収を増やすために対策を講じても「月収が上がらない」「上がる見込みがない」ことも場合によってはあるかもしれません。

そのような場合には転職を検討することも重要になります。転職を検討する際には、以下の点を総合的に考えたうえで答えを出す必要があります。

給料関係

  • 基本給の水準
  • 諸手当の内容と金額
  • 住宅手当
  • 通勤手当
  • 資格手当
  • 賞与の有無と支給額
  • 昇給・昇格の仕組み
  • 年収の将来性

労働環境

  • 勤務時間
  • 実働時間
  • 残業の頻度と量
  • 休日、休暇制度
  • 年間休日数
  • 有給休暇の取得率
  • シフト制の柔軟性
  • 勤務地
  • 職場の設備、機器の充実度

福利厚生

  • 社会保険
  • 健康保険
  • 厚生年金
  • 雇用保険
  • 退職金制度
  • 育児、介護支援
  • 育休制度
  • 短時間勤務
  • その他の手当
  • 慶弔費
  • 健康診断
  • リフレッシュ休暇

キャリア発展体制

  • 教育、研修制度
  • 新人教育プログラム
  • スキルアップ研修
  • 資格取得支援
  • 受験費用補助
  • 学習時間の確保
  • キャリアパスの明確さ
  • 昇進基準
  • 専門性を活かせる役割
  • 学会参加、研究活動支援

人間関係

  • 職場の雰囲気
  • チームワーク
  • 上司、同僚との関係性
  • メンタリングシステム
  • ハラスメント防止体制
  • 多職種連携の質

これらの観点を総合的に評価し、自身のキャリアゴールと照らし合わせて転職を判断することが重要になります。

理学療法士はやりがいがある

理学療法士は非常にやりがいがある仕事になります。どのような場面でやりがいを感じることができるのか解説していきます。

患者さんの回復に直接関われる喜び

  • 寝たきりだった患者さんが歩けるようになる瞬間に立ち会うことができる
  • 日常動作(ADL)の改善を一緒に喜べる(食事、着替え、トイレなど)
  • スポーツ選手のリハビリで競技復帰を支援できる
  • 退院後の患者さんが元気な姿で外来に報告に来てくれる喜び

専門的な治療計画の立案と実践

  • 患者さん一人ひとりに最適な治療プログラムを立案する
  • 最新の治療技術や機器を活用した効果的なリハビリを実施する
  • 治療効果を数値やデータで確認できる達成感がある
  • 急性期から回復期、生活期まで継続的なケアに携わることができる

多職種連携でのリーダーシップ

  • 医師、看護師、作業療法士、言語聴覚士との協働ができる
  • リハビリテーション計画の中心的な役割を担える
  • 患者さんの生活全体を見据えたチーム医療の推進に携われる
  • 家族や介護職員への指導、助言ができる

社会貢献の実感

  • 地域の健康増進活動へ参加できる
  • 介護予防教室で指導ができる
  • 障がい者スポーツの支援ができる
  • 災害時のリハビリテーション支援に携わることができる

理学療法士は楽しい

理学療法士の仕事は楽しいと思います。具体的には以下のような楽しさがあります。

患者さんとの深い信頼関係

  • 毎日のリハビリを通じて信頼関係が築ける
  • 患者さんの人生観や価値観に触れられる
  • 回復過程での小さな変化を共有できる
  • 長期的な関わりによる人間的な成長が望める

創造的な治療アプローチ

  • 患者さんの趣味や仕事を考慮した独自のプログラム作り
  • 園芸が好きな方には植物の手入れを取り入れる
  • 音楽好きの方には音楽に合わせた運動を組み込む
  • スポーツ選手には競技特性を考慮したトレーニング
  • 新しい治療機器や技術の活用
  • ロボットスーツの使用
  • VRを活用したリハビリ
  • 水中運動療法
  • 患者さんの反応を見ながらの柔軟なプログラム調整

継続的な学びと成長

  • 解剖学、運動学、病態などの医学知識の深化
  • 新しい治療技術の習得
  • 徒手療法の各種技法
  • テーピング技術
  • 運動療法の最新アプローチ
  • 症例検討会での学び合い
  • 学会や研修会への参加

多様な活躍フィールド

  • 病院での急性期リハビリ
  • 回復期リハビリテーション病棟
  • スポーツクリニック
  • 訪問リハビリ
  • 介護予防施設
  • 健康増進施設

仕事と生活のバランス

  • 比較的規則的な勤務時間
  • 土日休みが多い職場も増加
  • 産休、育休が取得しやすい
  • 時短勤務やパートタイム勤務の選択肢

チーム医療の醍醐味

  • 多職種との活発なコミュニケーション
  • カンファレンスでの意見交換
  • 他職種からの学び
  • チームでの目標達成感

専門性を活かした社会貢献

  • 地域の健康教室での指導
  • スポーツチームのトレーナー活動
  • 介護予防事業への参画
  • 健康増進イベントの企画、運営

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!

こちらの記事では「理学療法士の平均月収」をキーワードに内容を構成させて頂きました。

理学療法士は、医療専門職として高い専門性と社会的価値を持つ職業になります。給与面では、経験とスキルの蓄積により着実な収入増加を期待することができます。特に専門資格の取得や管理職への昇進は、収入アップの重要な要素となります。

継続的な自己研鑽と戦略的なキャリア選択を心がけることで、より充実した理学療法士の人生を送ることができます。様々な可能性に満ちた理学療法士という職業で、人それぞれのキャリアを築いていただければと思います。

参考文献

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