訪問リハ転職の見極め方|赤旗チェックと面接質問

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訪問リハへの転職はあり?結論は「合う条件なら強いが、運用が悪いと消耗する」

訪問リハは、生活場面で成果が見えやすく、介入の裁量も取りやすい一方で、件数・移動・記録・オンコールの運用が崩れると一気に消耗します。つまり「訪問が向いているか」より先に、その事業所の運用が健全かを見極めるのが最短ルートです。

この記事では、求人票では見えにくいポイントを赤旗(数値)→質問→解釈の順に整理し、見学・面接で “判断がつく” 形にまとめます。読み終える頃には、応募するか見送るかを迷わず決められます。

転職の進め方(まず型を揃える)
赤旗チェック → 比較 → 条件交渉まで、全体の流れを 1 ページで整理できます。

PT 転職の型をみる(赤旗→比較→交渉)

※同一タブで開きます。先に型を押さえると、求人比較が速くなります。

訪問リハが合う人・合わない人(最短チェック)

合う人は「一人で回す責任を前向きに背負える人」です。評価〜目標〜再評価を自走でき、移動や書類も含めて “仕事” と割り切れるほど伸びやすいです。

合わない人は「運用の悪さを個人努力で埋めがちな人」です。件数だけ多く、記録が勤務外、急な追加対応が常態化、のような環境だと燃え尽きやすいので、次の H2 の判断フローで “先に落とす” ほうが安全です。

判断フロー(応募する前にここだけ見る)

スマートフォンでは、表が画面からはみ出す場合は左右にスワイプしてご覧ください。

訪問リハ転職の判断フロー(対象:PT/2026 年版)
確認ポイント OK の目安 NG(赤旗)の目安 次にやること
1 日の担当 新人:4〜5 件
中堅:5〜6 件
常態で 7 件以上 「最大件数」「キャンセル時の扱い」「記録時間」を質問
記録の扱い 勤務時間内に確保 持ち帰り前提 「 1 件あたりの記録分」+「終業後の残業申請」を確認
移動の設計 移動に無理がない 移動が詰め込み 「担当エリア地図」「駐車・自転車・坂道」を確認
オンコール 頻度・手当が明確 曖昧 / 手当が薄い 「出動条件」「代休」「緊急時の同乗/同行」を質問

赤旗チェック(必ず “数値” と “式” で確認)

求人票の言葉よりも、数値算定式がすべてです。面談前に “表で提示できるか” を見れば、運用の成熟度も判断できます。

スマートフォンでは、表が画面からはみ出す場合は左右にスワイプしてご覧ください。

訪問リハの赤旗チェック(面接・見学で確認する項目)
項目 見るべき数値 / 質問 赤旗(要注意) 解釈(何が起きやすいか)
1 日件数 平均 / 最大 / 新人の立ち上がり 常態で 7 件以上 移動と記録が圧迫され、質より回転になりやすい
記録時間 1 件あたり何分確保? 「各自で」しか言えない 勤務外の持ち帰りが常態化しやすい
移動 担当圏の地図 / 平均移動分 担当圏が広すぎる 遅延・天候で崩れ、次利用者に連鎖しやすい
インセン 「何を」基準に「いくら」増える? 式が出ない 期待年収がブレて、実質時給が下がりやすい
オンコール 頻度 / 手当 / 出動条件 手当・代休が曖昧 休息が削れ、生活が不安定になりやすい
教育 / OJT 同行期間と増やし方 同行が短い 安全管理が個人依存になりやすい

給与とインセンの見方( “式” をもらえれば勝ち)

訪問リハの給与は、固定給手当インセンの組み合わせが多く、見た目の月給よりも「増減の条件」と「記録・移動が勤務に含まれるか」で実質が決まります。

インセンがある場合は、算定の基準(件数 / 単位 / 売上)と、閾値(何件目・何単位目から)上限の 3 点だけ先に固定してください。介護報酬は地域区分で 1 単位単価が変わるため、「単位=円」を固定で断定しないのも安全です。

見学・面接の質問リスト( 15 )

質問は “詰める” のではなく、運用の成熟度を確かめるために使います。答えが曖昧なら、そこがリスクです。

  1. 新人の同行期間は何週間で、件数はどの順で増やしますか?
  2. 1 日平均件数と最大件数、キャンセル時の扱いは?
  3. 担当エリアの地図は見せてもらえますか?(移動の目安は?)
  4. 移動手段(車 / 自転車 / 原付)と貸与物(スマホ等)は?
  5. 直行直帰は可能ですか?条件と対象者の決め方は?
  6. 1 件あたりの記録時間は平均何分で、勤務内に確保されていますか?
  7. 記録ツールは何ですか?(電子カルテ / タブレット / 音声入力の有無)
  8. インセンは何を基準に計算しますか?算定式を見せてもらえますか?
  9. オンコールの頻度・手当・出動条件・代休はどうなっていますか?
  10. 緊急時のエスカレーション(誰に連絡し、誰が同行するか)は?
  11. 症例構成(整形 / 脳血管 / 内部 / 難病 など)の比率は?
  12. 多職種連携(主治医 / 看護 / ケアマネ等)の定例やルールは?
  13. 計画書・報告書・会議は、勤務内でどの程度確保されていますか?
  14. 残業の理由は何が多いですか?残業申請は通りやすいですか?
  15. 評価〜目標設定〜再評価は、事業所として型がありますか?

現場の詰まりどころ/よくある失敗(ここを先回りで潰す)

訪問リハで詰まりやすいのは、だいたい記録・移動・情報共有に集約します。ここが弱い事業所は「頑張る人ほど損をする」構造になりやすいです。

  • 記録:訪問の合間に書けず、夕方にまとめて崩れる → 「 1 件あたりの記録分」を勤務内に確保できるか確認
  • 移動:天候・渋滞・駐車で遅れが連鎖 → 担当圏の地図と “詰め込み” の有無を確認
  • 情報共有:ケアマネ・看護・主治医への報告が属人化 → 報告の頻度とテンプレ(書式)を確認

見学前に準備を整えたい場合は、面談準備のチェック項目を先に揃えると比較が速くなります(関連:面談準備チェックのダウンロード)。

よくある質問( FAQ )

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

新人でも訪問リハに行けますか?

可能ですが、条件があります。同行 OJT の期間が十分で、件数が段階的に増える設計になっていること、緊急時のエスカレーションが明文化されていることが最低条件です。面接では「同行は何週間で、何件目から単独か」を必ず確認してください。

自家用車は必要ですか?

事業所により異なります。貸与車の有無、自家用の場合のガソリン・保険・駐車場の扱い、事故時の対応をセットで確認してください。曖昧な場合は、リスクが個人に寄りやすいです。

インセンはどれくらい増えますか?

「件数」「単位」「売上」のどれを基準にするかで大きく変わります。算定式、閾値(何件目から)、上限、固定残業の有無を “書面” で確認できれば判断しやすいです。

直行直帰は本当にできますか?

「制度としてある」だけでは不十分で、対象者や条件(終業後に事務所へ寄る必要があるか、記録の締めはどこで行うか)が重要です。実際の運用例を確認してください。

次の一手(回遊)

参考文献

著者情報

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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