パーキンソン病ハブ|評価→介入→生活期まで最短で整理【保存版】

疾患別
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パーキンソン病( PD )ハブ|評価 → 介入 → 生活期まで最短で整理

本ページは、パーキンソン病( PD )リハで「まず何を評価し、どこを優先して介入し、どう再評価して説明するか」を同じ順番で回せるように整理した索引(ハブ)です。急性期〜外来〜通所/訪問まで、臨床で迷いやすいポイントを “最短導線” にまとめます。

親ハブ:疾患別ハブ / 横断:評価ハブ

まず最初に読む( 3 本 )

PD は「重症度の見立て」と「転倒・すくみの実装」がブレると、介入の優先順位が崩れやすいです。まずはステージを共通言語にし、歩行・バランス評価の “型” を持つところから入ると迷いません。

最初にそろえる評価( 5 点セット )

結論として、PD の初回〜再評価は「症状の型」と「生活で困っている場面」を同時に押さえると、介入が最短で決まります。まずは次の 5 点セットを “条件固定” でそろえます。

とくに ON / OFF(薬効)や時間帯で変動するため、評価の条件(内服タイミング・靴・補助具・介助)を必ず記録し、再評価で同条件にそろえます。

PD リハで最初にそろえる 5 点セット(成人・実務の目安)
領域 何を見るか(要点) 記録のコツ 次の一手
重症度 ステージ( H&Y )と ADL 影響 ON / OFF、内服からの時間を併記 介入の優先順位を固定
歩行・転倒 歩行速度、方向転換、すくみ 補助具・介助・環境(屋内 / 屋外) 外的キューと課題設計
バランス 静的+動的の崩れ方 どの課題で崩れるか(後方 / 側方) 転倒パターン別に処方
自律神経 起立性低血圧、失神リスク 起立時の症状・脈拍・血圧の推移 中止基準と体位調整
活動量 日内の活動と疲労 「できる」より「続く」を見る 生活期の運動処方へ

重症度(ステージ)と使い分け

PD の評価は、ステージで “見るべきもの” が少し変わります。軽症では運動学習と習慣化が効きやすく、中等症ではすくみ・方向転換・二重課題が焦点になり、進行期では安全管理と介助量の調整が中心になります。

ステージの確認は Hoehn & Yahr(ヤール) を起点にすると、チーム内の言語がそろいやすいです。

運動症状:歩行・バランス・すくみ

歩行・バランスは、単一指標より “セット” で見た方が実務が回ります。短時間で拾うなら 10 m 歩行や TUG、動的な課題が必要なら DGI など、目的に合わせて組み合わせます。

迷ったら、まず 歩行・バランス評価ハブ で「使い分け → 比較表」から選ぶのが最短です。

  • 短時間:10 m 歩行、 TUG
  • 包括:SPPB(歩行・立ち上がり・静的バランス)
  • 動的:DGI など(方向転換・頭部運動)

非運動症状:疲労・起立性低血圧 など

PD は非運動症状が ADL と転倒リスクを底上げしていることが多く、見落とすと介入が空回りします。とくに起立性低血圧は “めまい・ふらつき” として現れ、歩行練習の安全性に直結します。

生活期:転倒・活動量・在宅実装

生活期は「できる練習」より「続く設計」が重要です。屋内動線、方向転換、トイレ動作、玄関段差など “転倒が起きる場面” を固定し、外的キュー(視覚・聴覚)や環境調整を組み合わせます。

活動量は、症状の波( ON / OFF )を踏まえて “やる時間帯” を決めると継続しやすくなります。

現場の詰まりどころ

PD で詰まりやすいのは「薬効( ON / OFF )の扱い」「すくみが再現できず評価がブレる」「安全管理が甘くなる」の 3 つです。下は最小の打ち手に絞った早見表です。

PD リハで詰まりやすいポイントと、最小の打ち手(実務)
詰まりどころ 起こりやすい原因 最小の打ち手 チェック
評価が毎回ブレる 内服タイミング・条件が未記録 ON / OFF と内服からの時間、補助具を固定して記録 同条件で再評価できるか
すくみが拾えない 直線歩行だけで終わる 方向転換・狭い通路・二重課題など “起きる場面” を入れる 家庭の動線に近いか
転倒が減らない 課題と環境が一致していない 転倒場面を 1 つ固定して、外的キュー+環境調整で実装 家族にも再現できるか
立位・歩行が不安定 起立性低血圧の見落とし 起立時の症状と血圧推移を確認し、段階離床に変更 OH の所見 があるか

よくある質問

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

Q1. PD の評価で、まず “条件固定” すべきものは?

A. 内服( ON / OFF )と評価条件です。内服からの時間、時間帯、靴・補助具・介助条件を固定して記録し、同条件で再評価できる形にすると、変化が “本物” か判断しやすくなります。

Q2. すくみ足( FOG )が評価で出ないのですが?

A. 直線歩行だけだと出にくいです。方向転換、狭い通路、開始動作、二重課題など “出やすい場面” を安全に設定し、家庭の動線に近づけて観察します。

Q3. 転倒が多い人の介入は、何から始めるべき?

A. 転倒場面を 1 つ固定して、その場面に合わせて外的キュー(視覚・聴覚)と環境調整をセットで入れるのが近道です。練習が生活に接続すると、転倒が減りやすくなります。

おわりに

PD の臨床は、条件固定 → ステージで優先度を決める → 転倒場面に合わせて実装 → 同条件で再評価のリズムが安定すると、介入の精度が上がります。まずは 5 点セットの評価と、ON / OFF の記録から整えてみてください。

面談前の準備を一気に整えたい方は、面談準備チェック&職場評価シート( #download )も活用できます。

著者情報

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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