PT・OT国家試験合格後にやること|免許申請・登録済証明書

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PT・OTは国家試験合格後に免許申請が必要|登録前は有資格者として働けません

理学療法士(PT)・作業療法士(OT)は、国家試験に合格しただけでは有資格者として業務を行えません。合格確認後に免許申請を行い、厚生労働省が管理する名簿への登録を受けることが必要です。免許証がまだ届いていなくても、名簿登録が完了していれば、登録済証明書で登録済みであることを確認できます。

この記事では、PT・OT国家試験の合格後に必要な手続きを、合格確認 → 免許申請 → 名簿登録 → 登録済証明書 → 免許証受取の順に整理します。必要書類・費用・提出先に加えて、「いつからPT・OTとして働けるのか」という迷いやすい境界まで、厚生労働省の案内に沿って確認できます。

PT・OT国家試験合格後の手続き
段階 やること PT・OTとしての業務
1. 合格確認 厚生労働省の合格発表を確認 不可
2. 免許申請 必要書類を準備して保健所等へ提出 登録完了までは不可
3. 名簿登録 厚生労働省で免許登録 登録後は可
4. 登録済証明書 必要に応じて登録完了を証明 免許証到着前の確認に利用
5. 免許証受取 交付された免許証を受け取る 可
PT・OT国家試験合格後の免許申請から名簿登録、登録済証明書、免許証受取までの流れ
図1.PT・OT国家試験合格後の流れ。合格・免許申請の時点ではなく、名簿登録後から有資格者として業務を行えます。

最も重要なのは、「合格」「申請済み」「登録済み」を分けて考えることです。国家試験に合格した日や免許申請を提出した日ではなく、名簿への登録が完了しているかが、有資格者として業務を行ううえで重要な境界になります。

PT・OTの免許申請に必要な書類と費用

PT・OTの新規免許申請では、免許申請書、所定の診断書、住民票の写しまたは戸籍抄(謄)本、9,000円分の収入印紙などを準備します。診断書や住民票・戸籍には有効期間があるため、取得時期にも注意が必要です。

PT・OT免許申請の主な必要書類
書類・費用 確認ポイント
免許申請書 所定様式を使用します。受験地・受験番号などを正確に記入します。
診断書 所定様式を使用し、発行日から1か月以内のものを添付します。
住民票の写し
または
戸籍抄(謄)本
発行日から6か月以内のものを使用します。住民票は本籍が記載され、個人番号(マイナンバー)が記載されていないものが必要です。コピーは使用できません。
登録免許税 9,000円分の収入印紙を申請書の所定欄に貼付します。
登録済証明書 希望する場合に手続きします。葉書による方法のほか、オンライン発行にも対応しています。

住民票と戸籍はどちらを提出する?

通常の申請では、条件を満たした住民票の写しまたは戸籍抄(謄)本を使用できます。ただし、国家試験の出願後に本籍または氏名が変わった場合や、免許証に旧姓を併記したい場合は、住民票ではなく、本籍または氏名の変更経過を確認できる戸籍抄(謄)本が必要です。

外国籍の場合は在留状況によって必要書類が異なります。該当する場合は、厚生労働省の最新の資格申請案内を確認してください。

追加書類が必要になるケースもある

国家試験合格後、1年以上経過して初めて免許申請する場合は、現在まで合格職種の業務に従事していない旨の申述書が必要とされています。

また、申請書の「罰金以上の刑に処せられたことの有無」が「有」に該当する場合などは追加書類が必要です。該当する場合は自己判断で書類を省略せず、厚生労働省の留意事項と提出先の案内を確認してください。

免許申請はいくらかかる?

登録免許税は9,000円で、9,000円分の収入印紙を使用します。ただし、実際の手続きでは診断書の発行費用、住民票・戸籍の交付手数料なども必要です。

診断書や証明書の料金は医療機関・自治体によって異なるため、免許申請に必要な総額を全国一律の金額では示せません。9,000円の登録免許税とは別に、必要書類をそろえるための費用がかかると考えておきましょう。

免許申請は住所地を管轄する保健所等へ提出する

PT・OTの免許申請書類は、住所地を管轄する保健所へ提出します。ただし、一部では保健所が受付窓口になっていない場合があるため、住所地の都道府県ホームページ等で提出先を確認する必要があります。

「最寄りの保健所ならどこでもよい」と考えず、提出前に受付窓口と受付時間を確認してください。免許申請後、免許証を受け取るまでの間に連絡先が変わった場合は、申請した保健所へ届け出ます。

申請前に厚生労働省の最新様式を確認してください

資格申請案内には、PT・OTの免許申請書、記入例、免許申請時の留意事項、登録済証明書のオンライン申請方法が掲載されています。

厚生労働省|健康・医療資格申請案内を確認する

合格証書が届く前でも免許申請できる

厚生労働省は、医政局所管の国家試験について、公式の合格発表で合格を確認できれば、合格証書が手元に届く前でも免許申請手続きを行えると案内しています。

そのため、合格発表後に入職日が迫っている場合でも、合格証書の到着だけを待つ必要はありません。必要書類と提出先を確認し、準備でき次第、免許申請へ進みます。

ただし、申請書に記載する受験地・受験番号に誤りがあると免許登録ができないため注意が必要です。受験情報を正確に確認して記入し、不明点がある場合は提出先へ確認してください。

厚生労働省|国家試験合格発表を確認する

いつからPT・OTとして働ける?|合格・申請・登録は別です

PT・OTとして有資格者の業務を開始できる境界は、免許申請を提出した時点ではなく、名簿への登録が完了した時点です。厚生労働省は、国家試験合格のみでは有資格者として業務を行えず、免許申請後に登録を受ける必要があると案内しています。

PT・OTとして有資格者の業務を開始できる時点
状態 PT・OTとしての業務 判断ポイント
国家試験に合格した 不可 合格だけでは名簿登録されていません。
免許申請を提出した 登録完了までは不可 「申請済み」と「登録済み」は異なります。
名簿への登録が完了した 可 登録済証明書で登録完了を確認できます。
免許証を受け取った 可 業務開始の境界は免許証の到着日そのものではありません。

厚生労働省は、免許申請を行わず、登録される前に有資格者として業務へ従事した場合、行政処分の対象になると案内しています。入職日と免許登録の時期が近い場合は、勤務先へ登録状況を共有し、登録完了を確認したうえでPT・OTとしての業務を開始します。

登録済証明書は免許証が届く前の「登録確認」に使う

登録済証明書は、免許登録前に働くための仮免許ではありません。すでに名簿への登録が完了したことを証明するためのものです。

厚生労働省は、免許登録後、免許証が申請者へ届くまで2〜3か月程度を要するため、希望者に登録済証明書を発行すると案内しています。就職先から提出を求められることもあるため、必要かどうかを事前に勤務先へ確認しておくとよいでしょう。

厚生労働省の留意事項では、免許申請後になってから葉書による登録済証明書の発行を希望しても対応できない場合があるとされています。葉書での発行を希望する場合は、免許申請時の手続きを確認してください。

登録済証明書はオンラインでも発行できる

PT・OTは、登録済証明書のオンライン発行にも対応しています。厚生労働省は、葉書またはオンラインで発行でき、オンラインの方が葉書より早く受け取れると案内しています。

オンライン発行では、まず保健所等で免許申請を行い、登録済証明書のオンライン発行を申請します。その後、厚生労働省で名簿への登録が完了すると本登録完了メールが届き、登録済証明書を発行できる流れです。

なお、厚生労働省のオンライン発行案内では、3〜4月の繁忙期には、免許申請から名簿登録まで2〜3か月程度かかる場合があるとされています。入職直前になって慌てないよう、合格確認後は早めに免許申請を進めることが重要です。

厚生労働省|医師等免許登録確認システム

免許申請で間違えやすいポイントを確認する

免許申請では、書類をそろえるだけでなく、有効期間・受験情報・提出先・登録済証明書の要否を確認します。特に、受験地や受験番号の誤記は免許登録そのものに影響するため注意が必要です。

  • 診断書:所定様式を使用し、発行日から1か月以内か確認する
  • 住民票・戸籍:発行日から6か月以内か確認する
  • 住民票:本籍が記載され、個人番号が記載されていないか確認する
  • 氏名・本籍の変更:変更経過を確認できる戸籍が必要か確認する
  • 受験地・受験番号:合格時の情報と一致しているか確認する
  • 提出先:住所地を管轄する窓口を都道府県ホームページ等で確認する
  • 登録済証明書:勤務先で必要か、オンラインまたは葉書の手続きを確認する

「国家試験に合格した」「免許申請を出した」「名簿登録が完了した」は、それぞれ異なる段階です。入職時期が近い場合ほど、申請した事実だけで判断せず、登録済証明書などで登録完了を確認することが重要です。

PT・OT国家試験合格後のよくある質問

Q1. 国家試験に合格したら、すぐPT・OTとして働けますか?

A. 国家試験に合格しただけでは、有資格者として業務を行えません。免許申請を行い、厚生労働省が管理する名簿への登録を受ける必要があります。

Q2. 合格証書がまだ届いていなくても免許申請できますか?

A. 厚生労働省は、医政局所管国家試験について、公式の合格発表で合格を確認できれば、合格証書が届く前でも免許申請手続きを行えると案内しています。受験地・受験番号などは正確に記入してください。

Q3. 免許申請を提出したらPT・OTとして働けますか?

A. 免許申請を提出しただけでは、有資格者として業務を行えません。名簿への登録完了が必要です。「申請済み」と「登録済み」は分けて考えます。

Q4. 免許証が届くまでPT・OTとして働けませんか?

A. 免許証そのものが届いていなくても、名簿への登録が完了していれば有資格者として従事できます。登録済証明書は、免許証到着前に登録完了を証明するために利用できます。

Q5. 住民票と戸籍はどちらを提出すればよいですか?

A. 通常は条件を満たす住民票の写しまたは戸籍抄(謄)本を使用できます。ただし、出願後に本籍・氏名が変わった場合や旧姓併記を希望する場合は、本籍または氏名の変更経過を確認できる戸籍抄(謄)本が必要です。

次の一手|合格確認後は必要書類と提出先を確認する

国家試験に合格したら、まず厚生労働省の資格申請案内で、最新のPT・OT免許申請書と留意事項を確認します。そのうえで診断書や住民票・戸籍などを準備し、住所地の提出窓口を確認して申請してください。

入職日が近い場合は、勤務先に登録済証明書の提出が必要かも確認しておくと、その後の手続きを進めやすくなります。

国家試験そのものの日程や合格発表までの情報を確認したい場合は、理学療法士国家試験の記事、作業療法士国家試験の記事へ役割を分けています。

参考文献・公式情報

  1. 厚生労働省.国家試験合格発表.2026年10月1日閲覧.
  2. 厚生労働省.健康・医療資格申請案内.2026年10月1日閲覧.
  3. 厚生労働省.免許申請にかかる留意事項について(診療放射線技師・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士・視能訓練士).2026年10月1日閲覧.
  4. 厚生労働省.理学療法士免許、作業療法士免許申請について.2026年10月1日閲覧.
  5. 厚生労働省.登録済証明書のオンライン発行について.2026年10月1日閲覧.

著者情報

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rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blogを2022年4月に開設。急性期・回復期・療養病棟、介護福祉施設、訪問リハビリテーションでの臨床経験をもとに、理学療法評価、臨床手順、記録用紙、医療制度など、医療従事者の実務に役立つ情報を発信しています。

現在は療養病院に勤務し、脳卒中、褥瘡・創傷ケア、リハビリテーション栄養、呼吸リハビリテーションを中心に臨床・教育活動を行っています。

保有資格

  • 脳卒中認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター2級

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