心臓リハビリテーション指導士の研修制度|2026年度の条件と流れ

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心リハ指導士の研修制度|実地経験なしから2027年度受験まで

心臓リハビリテーション指導士は、通常、心臓リハビリテーション指導の実地経験1年以上が受験資格の1つですが、心リハの経験がないため条件を満たせない場合は、学会の心臓リハビリテーション研修制度によって受験資格認定証の取得を目指せます。

2026年度の研修制度は募集を終了しており、研修修了後に受験資格認定証が交付されれば、2027年度の指導士試験へ申請できます。この記事では、誰が研修制度の対象になるのか、会員歴、応募、40時間研修、症例報告10例、費用、認定証取得までを、2026年度募集要項に沿って整理します。

先に結論

研修制度は、単なる見学や知識習得のための制度ではありません。心リハの経験がないため「実地経験1年以上」の受験条件を満たせない人が、認定研修施設で所定の研修を受け、受験資格認定証の取得を目指す制度です。

研修制度を利用できる人|「経験なし」と「1年未満」は分けて考える

最初に確認したいのは、「実地経験が1年未満なら、全員が研修制度を利用できる」とは限らないことです。

2026年度募集要項では、応募資格として「心リハ指導士資格取得を希望しているが、心リハの経験がないために受験条件を満たせない方」が示されています。そのため、心リハ経験がまったくない場合は研修制度を検討しやすい一方、すでに心リハ経験があるものの1年に満たない場合は、「1年未満だから研修制度」と自己判断せず、その年度の募集要項を確認することが重要です。

実地経験と研修制度の考え方
状況 考え方 次に確認すること
心リハ経験がない 研修制度の主な対象 会員歴・職種・年度募集要項
心リハ経験があるが1年未満 自動的に研修制度対象とは判断しない 年度募集要項・学会への確認
実地経験1年以上を満たす 通常の受験資格を確認 受験年度の募集要項
見学・学習だけが目的 研修制度の応募目的には該当しない 別の研修・学習機会を検討
心臓リハビリテーション指導士の研修制度ルートの流れ
研修制度ルートの全体像です。実地経験があるが1年未満の場合は、自動的に研修制度対象とは限らないため、年度募集要項で確認してください。

配布用シート|研修制度ルート確認シート

応募条件から40時間研修、症例報告10例、受験資格認定証、2027年度受験までを確認できるように、研修制度ルートをA4シートにまとめました。

年度によって募集期間や研修施設、手続きが変更される可能性があるため、シートは進行管理の補助として使い、申し込み時には必ず最新の公式募集要項と照合してください。

心リハ指導士 研修制度ルート確認シート

2026年度研修制度から2027年度受験までの確認項目を整理しています。


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2026年度の応募条件|会員歴・職種・CPX研修を確認する

研修制度では、心リハ経験の有無だけでなく、学会の会員歴、保有資格、研修決定後のCPX eラーニングなどを確認する必要があります。

2026年度募集要項では、2027年4月の指導士受験応募開始時点で、直近2年以上継続して日本心臓リハビリテーション学会の会員であることが求められています。年度によって基準となる時点が変わるため、受験予定年度から逆算して確認してください。

2026年度研修制度の主な応募条件
確認項目 2026年度の内容
研修の目的 心リハ経験がないため受験条件を満たせない人が、指導士受験資格の取得を目指す
会員歴 2027年4月の受験応募開始時に、直近2年以上継続して学会員であること
対象職種 医師、看護師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師、管理栄養士、薬剤師、公認心理師、臨床心理士、臨床工学技士、健康運動指導士
CPX研修 研修決定者は、指定された期日までに90分のeラーニングを修了する
見学のみの応募 不可

年度募集要項を優先してください。
学会サイトには研修制度の常設案内もありますが、会員歴の具体例や日程などは年度によって更新されます。実際に申し込むときは、その年度の募集要項と申請書を最終確認してください。

2026年度の募集日程・定員|先着順ではない

2026年度研修制度の申し込み期間は2026年4月15日9時〜4月27日17時で、現在は募集を終了しています。

募集定員は104名でした。先着順ではなく、受け入れ可能人数に制限があるため、心リハ実地経験がない人を優先し、必要に応じて調整されます。研修先とのマッチングは研修制度部会が行い、配当結果は5月下旬までにメールで通知される予定とされていました。

2026年度研修制度の主な時系列
時期 内容 確認ポイント
2026年4月15日〜27日 研修申し込み 申請書・推薦状を準備
2026年5月下旬まで マッチング結果通知 登録したメールを確認
研修決定後 CPX eラーニング 指定期日までに90分を修了
2026年6月中旬〜2027年3月下旬 研修施設で研修 40時間・症例報告10例を完了
2027年3月末頃 受験資格認定証の交付予定 審査後に交付、原本を保管
2027年度 指導士試験へ申請 認定証のコピーを使用

2026年度募集要項には、研修開始予定と研修期間について日付表記がわずかに異なる箇所があります。そのため、本記事では制度上重要な範囲を「2026年6月中旬〜2027年3月下旬」と整理しています。実際の研修日は、研修施設との調整内容を確認してください。

応募書類と申し込み|申請書・所属長推薦状を準備する

2026年度は、研修申請書と所属長の推薦状が申請書類として指定されました。

申請書は指定様式へ入力し、推薦状は捺印後にPDF化して、学会事務局へメール添付で提出する方式です。研修希望者がマッチング前に研修施設へ直接交渉するのではなく、学会側のマッチング結果を待ちます。

研修先が決定した後は、研修施設の研修教育責任者へ連絡し、研修日や実施方法を相談します。施設ごとに受け入れ条件や研修プログラムが異なるため、希望施設の名称だけでなく、研修可能日や必要条件も確認しておく必要があります。

応募時に確認すること

  • その年度の研修申請書を使用しているか
  • 所属長推薦状を準備できているか
  • メールアドレスに誤りがないか
  • 学会からのメールを受信できる設定か
  • 希望する研修施設の条件を確認したか

40時間研修|最短5日だが日程は施設と調整する

2026年度の研修時間は40時間です。1日8時間で実施する場合は最短5日間で終了できます。

一方、研修施設の了解が得られれば、1日4時間を10日間、あるいは勤務の都合に合わせて複数回に分けるなどの変則的な研修も可能とされています。そのため、「必ず5日連続で参加する制度」ではありません。

研修は見学・実習を中心とする規定のプログラムに沿って行われ、職種や実務経験によって内容が調整される場合があります。学会は事前学習を求めており、研修中に基礎知識を一から学ぶことを前提とした制度ではありません。

研修費用は5万円|交通費・宿泊費などは別に考える

2026年度の研修費用は5万円(不課税)です。研修決定後に学会事務局から案内され、指定期日までに支払います。

研修施設までの交通費、宿泊費、食事などは参加者の自己負担です。遠方の施設を希望する場合は、研修費5万円だけでなく、移動・宿泊に必要な費用と休暇取得も含めて検討してください。

症例報告10例|40時間だけでは研修修了にならない

研修制度は、40時間の研修に参加しただけでは終了しません。規定の40時間研修を終え、10症例の症例報告を完成させることが研修終了条件です。

症例報告は研修と並行して指導を受けながら作成します。研修終了時には、研修教育責任者が研修状況、出席状況、研修態度などを含む研修報告書を学会へ提出し、学会による審査へ進みます。

また、この10症例の症例報告書は、指導士試験の受験申請時に必要となる症例報告書を兼ねます。完成後は紛失しないよう保管してください。

研修終了までに必要なもの
項目 位置づけ
40時間研修 研修施設で規定プログラムを受講
症例報告10例 研修終了条件の1つ
研修報告書 研修教育責任者から学会へ提出
学会による審査 研修状況などを確認
受験資格認定証 審査上問題がなければ交付

受験資格認定証|取得しても「心リハ指導士」になったわけではない

研修終了後、研修教育責任者から提出された報告内容を学会が審査し、問題がないと判断された場合に心臓リハビリテーション指導士の受験資格認定証が交付されます。

2026年度研修では、受験資格認定証の交付は2027年3月末頃の予定です。

ここで注意したいのは、受験資格認定証は「心リハ指導士の資格証」ではないことです。あくまで実地経験1年以上に代わって受験資格を満たしたことを示すものであり、その後に指導士試験へ申請し、講習会受講などの条件を満たしたうえで試験に合格する必要があります。

受験申請時には認定証のコピーを使用するため、原本は手元で保管します。

2027年度試験へ|講習会は7月4日、試験は7月19日予定

2026年度研修制度で受験資格認定証を取得した場合、2027年度の心臓リハビリテーション指導士認定試験から受験申請が可能です。

2027年度は、講習会1部・2部が2027年7月4日にオンライン開催、認定試験が2027年7月19日(月・祝)に福岡国際会議場で現地開催の予定と公表されています。

受験資格認定証が3月末頃に交付される予定で、その後に受験申請時期が続くため、研修終了後に準備を始めるのではなく、必要書類や症例報告書を整理しておくと確認しやすくなります。

研修制度のゴールは「認定証をもらうこと」だけではありません。
研修制度は心リハ指導士試験の受験につなげる制度です。研修修了後は、その年度の受験募集要項、講習会、申請書類を改めて確認してください。

よくある質問

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

心リハの実地経験が1年未満なら研修制度を利用できますか?

「1年未満」であることだけを理由に、自動的に利用できるとは判断しないほうが安全です。2026年度募集要項では、心リハの経験がないため受験条件を満たせない人が応募対象として示されています。すでに実地経験があるものの1年未満の場合は、その年度の募集要項を確認し、必要に応じて学会へ問い合わせてください。

研修制度への申し込みは先着順ですか?

2026年度募集は先着順ではありませんでした。受け入れ可能人数に制限があり、心リハ実地経験がない人を優先したうえで配当・調整されます。次年度以降は募集要項を改めて確認してください。

40時間研修は5日連続で受ける必要がありますか?

必ずしも5日連続ではありません。1日8時間なら最短5日ですが、研修施設の了解があれば、1日4時間を10日間に分けるなどの方法も認められています。実際の日程は研修施設の研修教育責任者と相談します。

症例報告10例は研修とは別に必要ですか?

症例報告10例は研修終了条件に含まれています。研修中に指導を受けながら作成し、完成した症例報告書は指導士試験の受験申請時にも使用するため、研修後も保管します。

受験資格認定証を取得すれば心リハ指導士を名乗れますか?

いいえ。受験資格認定証は指導士試験を受験するための資格を証明するものであり、心リハ指導士資格そのものではありません。講習会など当該年度の受験条件を満たし、認定試験に合格する必要があります。

次の一手

研修制度だけでなく、通常ルートを含む受験資格・試験までの全体像を確認したい場合は、親記事で整理しています。資格取得の予定を他の認定資格とあわせて管理したい場合は、資格カレンダーも確認してください。

参考文献

  1. 日本心臓リハビリテーション学会. 2026年募集要項[Internet]. 2026 [cited 2026 Oct 5]. Available from: https://www.jacr.jp/recruit-2/
  2. 日本心臓リハビリテーション学会. 心臓リハビリテーション研修制度について[Internet]. [cited 2026 Oct 5]. Available from: https://www.jacr.jp/jacrreha/examination_system/training/
  3. 日本心臓リハビリテーション学会. 心臓リハビリテーション研修制度規則[Internet]. [cited 2026 Oct 5]. Available from: https://www.jacr.jp/jacrreha/examination_system/rule/
  4. 日本心臓リハビリテーション学会. 心臓リハビリテーション指導士試験について[Internet]. [cited 2026 Oct 5]. Available from: https://srv1.jacr.jp/jacrreha/beginner/

著者情報

rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blogを2022年4月に開設。急性期・回復期・療養病棟、介護福祉施設、訪問リハビリテーションでの臨床経験をもとに、理学療法評価、臨床手順、記録用紙、医療制度など、医療従事者の実務に役立つ情報を発信しています。

現在は療養病院に勤務し、脳卒中、褥瘡・創傷ケア、リハビリテーション栄養、呼吸リハビリテーションを中心に臨床・教育活動を行っています。

保有資格

  • 脳卒中認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター2級

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