呼吸療法認定士の勉強法|2026公式12科目を8週で学ぶ

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呼吸療法認定士の勉強法|公式12科目から学習順を決める

3学会合同呼吸療法認定士の勉強では、「何時間勉強するか」より先に、何を教材にして、公式の試験範囲をどの順番で回すかを決めることが重要です。2026年度の認定講習会では12科目が示され、認定試験は講習会・テキストの内容を含む呼吸療法業務全般から出題されます。

この記事では、認定講習会テキストを学習範囲の軸とし、公式12科目を8週間へ割り振る方法、残り4週間からの圧縮方法、問題演習と弱点復習の進め方を整理します。筆者も3学会合同呼吸療法認定士ですが、個人の受験経験だけではなく、2026年度の公式情報を基準に学習計画を組み立てます。

この記事の結論

呼吸療法認定士の試験対策は、①公式テキストで12科目を一巡する → ②問題演習で理解できていない部分を見つける → ③該当箇所をテキストへ戻って復習する、の順で進めると整理しやすくなります。8週間ある場合は12科目を分散し、残り4週間なら範囲を削るのではなく1週間あたりの科目数を増やします。

結論|公式テキストを軸に「全12科目→問題演習→弱点復習」で回す

2026年度の呼吸療法認定士試験では、公式から「この科目が頻出」「このテーマを優先すればよい」といった出題配分は公表されていません。そのため、特定領域だけに絞るより、まず公式12科目を一度すべて確認することを優先します。

勉強の基本は、次の3段階です。

  1. 認定講習会テキストで公式12科目を一巡する
  2. 問題演習で理解できていない科目・論点を見つける
  3. 間違えた理由を確認し、テキストの該当箇所へ戻る

問題集や参考書を増やすこと自体を目的にせず、最初に「何を試験範囲の基準とするか」を固定しておくと、直前期まで復習範囲が広がり続けるのを防ぎやすくなります。

2026年の試験範囲|まず公式12科目を確認する

第31回3学会合同呼吸療法認定士認定試験は、2026年11月8日(日)に実施予定です。問題数は100問、マークシート方式で、試験問題は非公表、過去の問題集はないことが公式実施要領に示されています。

第31回(2026年)認定試験の確認事項
項目 2026年度の公式情報 勉強するときの考え方
試験日 2026年11月8日(日) 試験日から残り週数を逆算する
問題数 100問 知識確認だけでなく問題形式にも慣れる
試験方式 マークシート方式 選択肢から判断する練習も入れる
試験範囲 認定講習会の講義・テキストを含む呼吸療法業務全般 公式テキストを学習範囲の軸にする
過去問 試験問題は非公表・過去の問題集なし 過去問だけで範囲を絞る方法は取れない

2026年度の認定講習会では、以下の12科目が示されています。

2026年度の認定講習会12科目
No. 公式の講義内容 勉強時に整理したい軸
1 血液ガスの解釈 酸素化・換気・酸塩基平衡
2 呼吸機能とその検査法 検査値と病態の関係
3 呼吸不全の病態と管理 病態・評価・管理のつながり
4 呼吸リハビリテーション 評価・介入・リスク管理
5 酸素療法 適応・機器・観察項目
6 人工呼吸器の基本構造と保守および医療ガス 機器・回路・安全管理
7 気道確保と人工呼吸 気道管理・換気・人工呼吸管理
8 NPPVとその管理法 適応・設定・観察・トラブル
9 開胸・開腹手術後の肺合併症 術後変化・予防・管理
10 新生児・小児の呼吸管理 成人との違いを整理する
11 人工呼吸中のモニター 波形・測定値・患者状態をつなげる
12 人工呼吸中の集中治療 人工呼吸だけでなく全身管理まで確認する

上表の「勉強時に整理したい軸」は、公式の出題項目や配点を示したものではありません。12科目を学習するときに、知識を整理しやすくするための本記事上の分類です。

教材は何を使う?|認定講習会テキストを基準にする

勉強の基準となる教材は、まず認定講習会テキストです。公式実施要領では、試験範囲に「認定講習会での講義、テキストの内容」が含まれると明記されています。

また、認定講習会の講義・テキストは毎年改訂されています。以前の受講者が受講免除で受験する場合も、受験年度の範囲を確認したうえで学習することが重要です。

教材の役割を分ける
教材 主な役割 使い方
認定講習会テキスト 学習範囲の基準 12科目を一巡し、分からない部分へ印を付ける
講習会の内容 テキストの理解補助 重要な説明や理解できなかった部分をテキストと対応させる
問題演習 理解度の確認 正解数だけでなく、誤答した理由を確認する
補助教材 理解できない分野の補完 必要な科目だけ参照し、学習範囲そのものを広げすぎない

特に直前期は、新しい教材を追加するより、公式テキストのどこが理解できていないのかを明確にする方が復習範囲を管理しやすくなります。

8週ロードマップ|公式12科目を8週間に割り振る

試験まで8週間ある場合は、最初の7週間で12科目を一巡し、最後の1週間を総復習へ充てる方法が考えられます。

以下は公式が指定した勉強順ではなく、12科目を漏れなく学ぶために本記事で組んだ学習例です。理解度や職種によって得意・不得意が異なるため、遅れている科目があれば週をまたいで調整してください。

呼吸療法認定士2026の公式12科目を8週間で学ぶロードマップ
呼吸療法認定士2026|公式12科目を8週で学ぶロードマップ
公式12科目を回す8週学習ロードマップ
週 学習する科目 その週の目標
1週目 ①血液ガスの解釈
②呼吸機能とその検査法
呼吸状態を数値から読み取るための土台を確認する
2週目 ③呼吸不全の病態と管理
⑤酸素療法
病態と酸素療法を切り離さずに整理する
3週目 ④呼吸リハビリテーション
⑨開胸・開腹手術後の肺合併症
評価・介入・術後管理をつなげて確認する
4週目 ⑥人工呼吸器の基本構造と保守および医療ガス 人工呼吸器を学ぶ前提となる構造・回路・安全管理を整理する
5週目 ⑦気道確保と人工呼吸
⑪人工呼吸中のモニター
設定だけでなく、患者状態とモニターを合わせて考える
6週目 ⑧NPPVとその管理法
⑫人工呼吸中の集中治療
人工呼吸管理を全身状態と合わせて整理する
7週目 ⑩新生児・小児の呼吸管理
未消化科目の再確認
成人との違いを確認し、ここまでの遅れを調整する
8週目 全12科目 問題演習で弱点を確認し、テキストの該当箇所へ戻る

ポイントは、「1週目を完全に理解してから2週目へ進む」と考えすぎないことです。最初の一巡では、分からない部分を特定しながら12科目すべてに一度触れることを優先します。

一巡後に問題演習を行うと、「読んだときは分かったつもりだった部分」と「実際には判断できない部分」を区別しやすくなります。

残り4週なら|範囲を削らず1週間あたりの科目数を増やす

試験まで4週間しかない場合も、「人工呼吸だけ」「血液ガスだけ」のように最初から範囲を限定するのはおすすめしません。公式から科目別の出題割合は公表されていないため、まず12科目の全体像を確認します。

4週間では、前半3週間で12科目を一巡し、最後の1週間を問題演習と弱点復習へ充てる方法が考えられます。

試験まで4週間の場合の圧縮例
週 学習範囲 優先すること
1週目 ①血液ガス〜④呼吸リハビリテーション 各科目の全体像と理解できない部分を確認する
2週目 ⑤酸素療法〜⑧NPPVとその管理法 酸素療法から人工呼吸管理までをつなげる
3週目 ⑨術後肺合併症〜⑫人工呼吸中の集中治療 残り4科目を確認し、12科目の一巡を終える
4週目 全12科目 問題演習→誤答確認→テキスト復習を繰り返す

時間が足りないときほど、「どの科目を捨てるか」から考えるのではなく、一巡目をどこまで短くできるかを考えます。すでに理解できている科目は短く確認し、説明できない科目へ復習時間を多く配分します。

勉強時間は何時間必要?|時間より「12科目の到達度」で確認する

3学会合同呼吸療法認定士について、公式から「何時間勉強すれば合格できる」という基準は示されていません。また、必要な学習時間は、職種や呼吸療法に関わる頻度、人工呼吸管理の経験などによって変わります。

そのため、勉強時間だけを目標にするより、次のような到達度で進捗を確認する方が実践的です。

  • 公式12科目を一度すべて確認したか
  • 各科目で理解できない部分を特定できているか
  • 問題演習で間違えた理由を説明できるか
  • 誤答後にテキストの該当箇所へ戻れているか
  • 同じ論点を繰り返し間違えていないか

「今日は2時間勉強した」よりも、「酸素療法で間違えた論点を特定し、テキストへ戻って確認できた」のように、学習後に何が変わったかを確認します。

問題演習の使い方|点数ではなく弱点を見つける

過去の認定試験問題は公式には公表されていないため、市販問題やWeb上の練習問題を「実際に出題された過去問」と混同しないことが重要です。

問題演習の役割は、出題を予測することより、テキストを読んだだけでは気づきにくい理解不足を見つけることです。

間違えた問題では、答えだけ覚えるのではなく、次の3点を確認します。

  1. どの科目の問題だったか
  2. なぜその選択肢を選んだのか
  3. テキストのどこを確認すれば判断できたのか

同じ論点で再び間違えた場合は、その科目を直前期の優先復習対象にします。正解した問題でも根拠を説明できなかった場合は、「理解できている」と判断せず再確認してください。

勉強で迷いやすい3つのポイント

呼吸療法認定士の勉強では、知識不足だけでなく、学習範囲の決め方によっても復習効率が変わります。

勉強で迷いやすいポイントと修正方法
迷いやすいこと 起こりやすい問題 修正方法
得意科目だけを繰り返す 12科目のうち未確認の範囲が残る 一巡目は理解度より全科目を確認することを優先する
教材を増やし続ける どこまで復習すればよいか分からなくなる 公式テキストを基準にし、補助教材は理解できない部分だけに使う
問題の正解だけ覚える 問われ方が変わると判断できない 誤答理由とテキストの該当箇所を確認する

特に「人工呼吸が重要そうだから人工呼吸だけ勉強する」といった進め方には注意が必要です。公式から科目ごとの出題比率は公表されていないため、まず12科目を確認したうえで、自分の理解度に応じて復習時間を変えます。

よくある質問

Q1. 呼吸療法認定士の過去問はありますか?

公式実施要領では、認定試験問題は非公表で、過去の問題集はないとされています。そのため、Web上や書籍の問題を使用する場合も、公式過去問ではなく学習用の問題として区別して使用します。

Q2. 最初は何から勉強すればよいですか?

まず公式テキストの目次と12科目を確認し、全体像を把握します。本記事の8週例では、血液ガスと呼吸機能検査から始めていますが、これは公式指定の順番ではありません。得意・不得意に応じて前後させても問題ありません。

Q3. 試験まで1か月でも間に合いますか?

必要な勉強量は現在の知識や臨床経験によるため、合格できるとは一律に判断できません。残り4週間なら、最初から科目を捨てず、3週間で12科目を一巡し、最後の1週間を問題演習と弱点復習に充てる方法が考えられます。

Q4. 認定講習会テキストだけ勉強すればよいですか?

公式には、認定講習会の講義・テキストを含む呼吸療法業務全般が試験範囲とされています。テキストは学習範囲の中心に置きつつ、問題演習で理解不足を確認し、必要な部分だけ補助教材で補う方法が整理しやすいでしょう。

次の一手|全体像を確認するか、問題演習へ進む

まだ受験資格や2026年度の日程・申請手順を整理できていない場合は、まず全体像を確認してください。

勉強法を決める段階では、まず「残り何週間あるか」と「12科目のうち、どこまで確認できているか」を把握します。そのうえで、8週ルートまたは4週ルートを基準に、自分の理解度に応じて復習時間を調整してください。


参考文献

  1. 公益財団法人医療機器センター. 第31回3学会合同呼吸療法認定士 認定講習会及び認定試験. 2026. (閲覧日:2026年10月7日)
  2. 公益財団法人医療機器センター. 第31回(2026年)3学会合同呼吸療法認定士認定講習会および認定試験 実施要領. 2026. (閲覧日:2026年10月7日)
  3. 公益財団法人医療機器センター. 3学会合同呼吸療法認定士|認定講習会・認定試験について. 2026. (閲覧日:2026年10月7日)

著者情報

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blogを2022年4月に開設。急性期・回復期・療養病棟、介護福祉施設、訪問リハビリテーションでの臨床経験をもとに、理学療法評価、臨床手順、記録用紙、医療制度など、医療従事者の実務に役立つ情報を発信しています。

現在は療養病院に勤務し、脳卒中、褥瘡・創傷ケア、リハビリテーション栄養、呼吸リハビリテーションを中心に臨床・教育活動を行っています。

保有資格

  • 脳卒中認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター2級

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