PT・OT・ST 資格マップ 2026|コスパ重視で「今の現場で効く 1 本」を最短で選ぶ
資格で迷う理由は、情報が多いことより「比較軸がない」ことです。本記事は、PT・OT・ST が 2026 年に狙う資格を、効き方(現場での使いやすさ)× 取得負荷(時間・症例・費用)× 運用(更新・委員会との相性)で整理し、いまの職場で効く 1 本を最短で決めるための“地図”にします。
読み終わったら、①候補を 1〜2 本に絞る → ②締切から逆算して予定を固定する → ③詰まりどころ(申込・症例・更新)を先に潰す、までが 1 セットです。個別の「取り方・日程・勉強法」は子記事に分け、このページは選び方(比較)に集中します。
同ジャンル回遊(最短ルート):全体像 → 締切固定 → 個別手順、の順に進めると迷いが減ります。
- 関連(総論):PT 向け 2026 資格カレンダー(申込〜試験日程)
- 関連(選び方):新人 PT の資格ロードマップ(順番と選び方)
選び方は 5 ステップ|「効き方」と「取得負荷」を先に固定する
最初に「なんとなく有名だから」で選ぶと、申込・症例・更新で止まりやすくなります。ここでは、現場での効き方と取得負荷を先に固定し、候補を 1〜2 本まで落とす手順にします。迷いが減るほど、学習は“作業”に近づきます。
ポイントは、①現場(急性期/回復期/在宅/専門)→ ②困りごと(評価・離床・嚥下・褥瘡など)→ ③要件(症例・会員歴・研修)→ ④締切(申込・講習・ CBT )→ ⑤更新の順に確認することです。勉強は最後で OK です。
- 現場:いま最も比重が高い領域(急性期/回復期/在宅/専門)を 1 つ決める
- 効き方:何がラクになるか(評価の共通言語/報告/委員会/加算・体制)を 1 行で書く
- 取得負荷:症例・実務年数・会員歴・研修の「必須」を確認する
- 締切:申込→講習→試験( CBT )をカレンダーに入れて“逃げ道”を塞ぐ
- 更新:更新条件が現場で回せるか(点数・学会参加・研修)を先に点検する
コスパ・マップ(2026)|おすすめは「効き方が具体的」で「運用が回る」資格
コスパは「安い/簡単」ではなく、現場で使う頻度と運用が回るか(申込・症例・更新)で決まります。ここでは、資格を 4 つの型に分け、あなたの現場がどこに当てはまるかを先に決めます。
下の表は“雑に決めるための地図”です。最終的な要件(年度変更の可能性を含む)は、必ず公式ページで確認してください(本文末に公式リンクをまとめます)。
| 型 | 効き方(現場) | 取得負荷(詰まりやすさ) | 向く人 | このブログ内の次の導線 |
|---|---|---|---|---|
| A:汎用スキル系 | 報告・評価・安全管理の“共通言語”になりやすい | 申込・講習・ CBT で事故が起きやすい(締切管理が重要) | 急性期〜回復期で幅広く困っている | 資格カレンダーで締切を固定 |
| B:領域特化(加算・委員会と相性) | 栄養・嚥下・褥瘡など“体制”に効きやすい | 症例・会員歴・研修がボトルネックになりやすい | 委員会・体制づくりを任されがち | ハブで該当領域の子記事へ |
| C:長期レーン(制度系) | 肩書き・配置・教育で効くが“効くまで時間”が必要 | 更新・点数・大会参加が絡む(運用設計が必要) | 中長期で専門性を積み上げたい | 認定理学療法士の全体像(制度) |
| D:症例勝負(提出物が重い) | 専門領域の深掘りに強い(通れば強い) | 症例・書類・要件判定で詰まりやすい | 症例が集まる環境/指導者がいる | 詰まりどころを先に回避 |
スマホでは表は横にスクロールできます。まずは自分が A〜D のどれに近いかを決めてから、次の「現場別おすすめ」で候補を 1〜2 本に絞ります。
現場別おすすめ(2026)|迷ったら「今いちばん困っている 1 つ」から選ぶ
資格は“全部強い”より、いまの現場で頻繁に使う 1 本の方が伸びます。ここでは、急性期・回復期・在宅・専門(嚥下/栄養/褥瘡/終末期など)に分けて、選びやすい形に整理します。
下の表から、あなたの現場に近い行を 1 つ選び、リンク先(子記事)で「要件→日程→学習」を詰めてください。候補が複数残る場合は、次の節の「締切から逆算」で先に予定を固定します。
| 現場/役割 | おすすめ例 | 効き方(何がラクになる?) | 詰まりやすい点 | 最短の次アクション |
|---|---|---|---|---|
| 急性期(離床・急変・報告) | 急性期ケア専門士 | リスク判断と報告の型が揃い、チーム連携が速くなる | 申込・審査期限(締切事故) | 締切を先に固定 |
| 呼吸(評価・酸素・人工呼吸の共通言語) | 3 学会合同呼吸療法認定士 | 用語と判断のブレが減り、説明・申し送りが通りやすい | 講習・書類手続き(年度更新) | 講習/試験の枠を確保 |
| 栄養( NST ・体制づくり) | NST 専門療法士 | 栄養カンファで“評価→提案”が通りやすくなる | 会員歴・単位・更新要件 | まず要件をチェックして不足を見える化 |
| 糖尿病(運動療法×教育) | CDEJ(日本糖尿病療養指導士) | 指導の軸が揃い、運動療法の説明が体系化できる | 施設条件・ 1000 時間・自験例 | 施設条件と時間の数え方を先に決める |
| 嚥下(多職種で共通言語を作る) | 摂食・嚥下リハ学会 認定士 | 評価・姿勢・食形態の連携が揃い、提案が通りやすい | 会員歴・申請・書類 | 申請窓口と必要書類を先に揃える |
| 褥瘡(予防・評価・体制) | 褥瘡関連の認定(学会制度の確認が先) | 皮膚・栄養・体位の“優先順位”が揃う | 制度の種類が複数で迷う | 現場の役割(委員会/病棟)を 1 行で固定 |
| 終末期(意思決定支援・チーム) | 終末期ケア専門士 | 方針共有が速くなり、説明・記録の迷いが減る | 学習が続かない(優先順位が曖昧) | 自分の担当(病棟/在宅)で使う場面を先に書く |
ここで候補が 1 本に決まったら、次は「締切から逆算」です。候補が 2 本残る場合も、先に締切を入れた方が“勝手に優先順位”が決まります。
ケース別:あなたの状況から “次に読む 1 本” を決める
- 新人(〜 3 年目)で順番が知りたい:新人 PT の資格ロードマップ
- 委員会・体制担当(栄養/嚥下/褥瘡など)で迷う:資格・専門資格まとめ(ハブ)
- 回復期で症例が集まらず、要件で詰みそう:2026 資格カレンダーで締切を先に固定 → その後 詰まりどころ(回避手順) を確認
- 急性期で「報告・急変対応」を強化したい:急性期ケア専門士 / 3 学会合同呼吸療法認定士
2026 は「締切から逆算」すると失敗が減る|申込・講習・ CBT を先に入れる
資格の失敗は、勉強よりも申込・講習・ CBT 予約で起きがちです。先に日程を入れてしまえば、学習は“隙間の作業”になります。逆に日程が曖昧だと、忙しい時期にまとめて詰みます。
まずは PT 向け 2026 資格カレンダーで、候補資格の「申込締切」「講習」「試験( CBT )」を 1 回で固定してください。OT/ST の方も、申込と講習の“締切運用”は同じ考え方で使えます。
現場の詰まりどころ|先に回避すると、資格は“続く仕組み”になる
資格が止まる原因は、能力より運用の設計不足です。ここでは、よくある失敗を先に言語化し、「回避の手順(チェック)」として固定します。読みながら、自分の施設で“詰まりそうな点”にチェックを付けてください。
先に下の 3 つだけ押さえると、遠回りが減ります。
- ページ内:よくある失敗へ
- ページ内:回避の手順(チェック)へ
- 同ジャンル:制度系で迷うときは 認定理学療法士の全体像(制度・更新)で“長期レーン”を確認
よくある失敗(あるある)
- 締切事故:申込だけして、講習/ CBT 予約を後回しにして枠が埋まる
- 症例が集まらない:要件の“数え方”を決めずに、後で不足が発覚する
- 更新が回らない:更新条件(点数・学会参加)を見ずに取り、 5 年後に詰む
- 職場で使わない:取得が目的化し、現場の困りごとに接続できない
回避の手順(チェック)
- 要件の“必須”だけを抜き出す(年数/会員歴/研修/症例)
- 締切をカレンダーに入れる(申込→講習→試験の順)
- 症例・時間は「いつ/どの患者で/誰に確認するか」まで決める
- 更新は「学会参加」「研修」を年 1 回の行事として固定する
- 現場で使う:週 1 回、“学んだ 1 点”を記録・申し送りに混ぜる
よくある質問(FAQ)
各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。
Q1. 迷ったら、最初の 1 本はどう決める?
A. 「いまの現場で頻繁に困る 1 つ(離床/嚥下/栄養/褥瘡/報告など)」を先に固定し、その困りごとに最も登場頻度が高い資格を選ぶのが安全です。候補が 2 本残るなら、締切を先に入れた方が優先順位が自然に決まります。
Q2. 症例や要件が足りないかもしれない。諦めるべき?
A. 諦める前に、「不足が何か(年数/会員歴/研修/症例)」を 1 行に分解してください。不足が明確になると、代替ルート(別年度に回す/別資格に寄せる/職場で症例を集める)が選べます。
Q3. 更新が不安。更新がラクな資格の見分け方は?
A. 更新は「学会参加」「研修」「単位」の 3 つに集約されやすいです。年 1 回の行事として回せるか(休みが取れる/旅費が出る/委員会と噛み合う)を先に点検すると、更新事故が減ります。
Q4. OT/ST でも、このマップは使える?
A. 使えます。比較軸(効き方×取得負荷×運用)は職種に依存しません。違いが出るのは「症例の集めやすさ」と「職場での役割」なので、現場別おすすめ表で自分の行を選ぶのが近道です。
次の一手(行動)|運用を整える → 共有の型を作る → 環境も点検する
資格は「取る」より「現場で回す」ことで効きます。ここでは、学習を続けるために必要な“運用の整備”から先に着手し、迷いを減らす順に並べます。
まずは 10 分で、①候補を 1 本に絞る → ②締切を入れる → ③詰まりどころを 1 つ潰す、まで進めてください。
- 運用を整える:資格カレンダーで締切を固定する
- 共有の型を作る:資格ハブで「子記事(取り方)」へ最短で飛ぶ
教育体制・人員・記録文化など“環境要因”を一度見える化すると、次の打ち手が決めやすくなります。
チェック後に「続ける/変える」の選択肢も整理したい方は、PT キャリアナビで進め方を確認しておくと迷いが減ります。
参考文献・公式リンク
- 日本理学療法士協会:認定・専門理学療法士制度(生涯学習)
- 3 学会合同呼吸療法認定士:講習会・試験(申請)
- 日本栄養治療学会( JSPEN ):NST 専門療法士制度
- 日本糖尿病療養指導士認定機構:CDEJ を目指す方へ
- 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会(公式)
- 日本褥瘡学会:認定資格
- 日本心臓リハビリテーション学会:心臓リハビリテーション指導士制度
著者情報
rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。
- 脳卒中 認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3 学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター 2 級
専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下


