訪問リハの1日|何件回る?モデル日課と移動・記録の現実

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訪問リハの1日|何件回る?モデル日課と移動・記録の現実

訪問リハの1日は、1日4〜6件程度としている職場例があります。ただし、件数だけで働きやすさは決まりません。同じ5件でも、担当エリアや移動時間、記録を勤務時間内に終えられるか、多職種との連携がどこに入るかによって、1日の負担は大きく変わります。

この記事では、訪問リハで働く理学療法士を想定し、朝から夕方までのモデル日課、1日の訪問件数の考え方、移動・記録・連携で予定が崩れやすいポイントを整理します。後半には、実際の1日を振り返れるA4チェックシートPDFも掲載しています。

訪問リハの1日の流れ|午前2〜3件・午後2〜3件のモデル例

訪問リハの1日は、出発前の確認→午前の訪問→昼休憩→午後の訪問→記録・申し送りという流れで進みます。具体的な始業・終業時刻や訪問件数は職場によって異なるため、以下は1日の流れをつかむためのモデル例として見てください。

訪問リハの1日のモデル日課と崩れやすいポイントを整理した図版。出発前、午前訪問、昼休憩、午後訪問、夕方の業務と、移動・記録・連携の負担を示している。
訪問件数だけでなく、移動・記録・連携の入り方まで見ると、1日の負担をイメージしやすくなります。

スマートフォンでは、表が画面からはみ出す場合は左右にスワイプしてご覧ください。

訪問リハで働くPTの1日:モデルスケジュール
時間帯 主な業務 確認するポイント
出発前 予定・ルート・連絡事項の確認、訪問準備 予定変更、天候、渋滞、駐車場所などを出発前に確認する
午前 訪問2〜3件、移動、評価・介入、必要時の連絡 訪問直後に要点を残し、夕方に思い出して書く量を減らす
昼休憩 休憩時間と業務時間を分けられる運用か確認する
午後 訪問2〜3件、移動、再評価、家族・関係職種との連携 予定変更が出たときに後続訪問へ遅れを連鎖させない
夕方 記録、報告、申し送り、翌日の準備 訪問後の記録が大量に残らない形へ整える

訪問リハは1日何件?4〜6件程度の例はあるが共通基準ではない

訪問リハの職場紹介や求人では、1日4〜6件程度としている例があります。一方で、全国共通の「1日○件」という勤務基準があるわけではありません。訪問時間や担当エリア、利用者宅までの距離によっても、回せる件数は変わります。

そのため、4件だから余裕があり、6件だから必ずきついとは判断できません。件数を見るときは、次の5点もセットで確認してください。

  • 1件あたりの訪問時間:どの程度の時間設定が多いか
  • 訪問間の移動:次の利用者宅まで何分程度かかるか
  • 移動手段:車、自転車、バイクなど何を使うか
  • 記録時間:訪問枠とは別に入力時間を確保できるか
  • 訪問外業務:会議、書類、多職種連携がどの程度入るか

つまり、求人票などで「1日5件」と書かれていたら、5件という数字だけでなく、訪問と訪問の間にどれだけ余白があるかまで見ることが重要です。

訪問リハのしんどさは「移動・記録・連携」で変わる

訪問リハの1日が崩れやすいのは、訪問件数そのものより、移動・記録・連携が予定表の外へ押し出されたときです。同じ訪問件数でも、この3つに余白がある職場ほど時間を管理しやすくなります。

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訪問リハの1日で確認したい3つの負担
負担 崩れやすい状態 確認すること
移動 担当範囲が広く、渋滞や駐車で遅れが連鎖する 担当エリア、通常の移動時間、駐車・雨天時の運用
記録 訪問後まで記録が残り、夕方にまとめて入力する 入力端末、入力場所、記録時間が予定に含まれているか
連携 電話や報告が長くなり、決定事項が整理されない 報告する基準、連絡手段、決定事項の共有方法

夕方に業務が残る3パターン|どこで時間を失っているか確認する

夕方に記録や連絡が集中するときは、「自分の仕事が遅い」とまとめて考えず、どの段階で時間が失われているかを分けて確認します。

  • 記録:訪問直後に何も残さず、夕方に内容を思い出しながら入力している
  • 移動:渋滞・駐車・担当エリアの広さで遅れが次の訪問へ連鎖している
  • 連携:電話や報告が長くなり、同じ内容を何度も確認している

毎日同じ場所で詰まる場合は、個人の記録速度だけでなく、訪問枠の組み方、担当エリア、連絡方法などの運用も確認する必要があります。

訪問後の「3点メモ」と「5項目報告」で夕方の負担を減らす

訪問直後にすべての記録を完成させる必要はありませんが、何も残さず次の訪問へ移ると、夕方に思い出す作業が増えます。そこでrehabilikunblogでは、訪問直後の整理方法として、結論・根拠・次回の3点を先に残す方法を提案します。

  • 結論:今回、何が変わったか
  • 根拠:どの評価・観察から判断したか
  • 次回:次に確認・継続することは何か

これは正式な診療・介護記録を3行で済ませるという意味ではありません。訪問直後の最小メモとして使用し、正式な記録は所属先の様式、必要項目、記録ルールに従って完成させてください。

多職種へ報告するときも、伝える順番を固定すると整理しやすくなります。報告前に次の5項目を確認します。

  1. 結論:何が起きたか、何を伝えたいか
  2. 理由:どの情報からそう判断したか
  3. 依頼・確認:相手に何を確認したいか
  4. 期限:いつまでに確認が必要か
  5. 決定事項:最終的に何が決まったか

この5項目も公式様式ではなく、報告内容を整理するための実務上の型です。事業所で定められた報告方法や緊急時の連絡手順がある場合は、その運用を優先してください。

訪問リハ1日運用チェックシートPDF

出発前、訪問の合間、夕方の締めまでを1枚で振り返れる「訪問リハ1日運用チェックシート」を用意しています。訪問件数だけでなく、移動・記録・連携のどこで1日が詰まっているか確認するときに使えます。

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訪問リハの1日でよくある質問

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップすると閉じます。

訪問リハは1日に何件くらい回りますか?

職場紹介や求人では1日4〜6件程度としている例がありますが、全国共通の基準ではありません。件数だけでなく、1件あたりの訪問時間、移動距離、記録時間、会議や多職種連携の入り方まで合わせて確認してください。

1日5〜6件なら忙しい職場ですか?

件数だけでは判断できません。訪問間の移動が短く、勤務時間内に記録時間が確保されていれば回しやすい一方、担当範囲が広く、記録や連携が訪問後へ残る場合は、同じ5〜6件でも負担が大きくなります。

訪問リハの記録はいつ書きますか?

運用は事業所によって異なります。訪問直後に入力する、訪問間の時間に要点を残す、帰所後に完成させるなど複数の方法があります。重要なのは、正式な記録に必要な時間まで勤務時間内で確保できる運用になっているかです。

訪問リハは直行直帰できますか?

直行直帰が可能な職場はありますが、すべての事業所に共通する働き方ではありません。記録端末、朝礼や会議、物品管理、書類管理、緊急時の連絡方法などによって運用は変わるため、勤務先のルールを確認してください。

次の一手|転職前の見極めか、初回訪問へ進む

訪問リハの1日の流れがイメージできたら、次は自分の状況に合わせて必要な記事へ進んでください。


参考文献

  1. 厚生労働省. 介護保険の解説(サービス編):訪問リハビリテーション.
  2. 厚生労働省. 訪問リハビリテーション(資料).
  3. マイナビコメディカル. 【経験者が解説】訪問リハビリとは?仕事内容や働くメリット・注意点をご紹介.
  4. Recovery International株式会社. 1日何件くらい訪問しますか.

著者情報

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rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blogを2022年4月に開設。急性期・回復期・療養病棟、介護福祉施設、訪問リハビリテーションでの臨床経験をもとに、理学療法評価、臨床手順、記録用紙、医療制度などの実務情報を発信しています。

現在は療養病院に勤務し、脳卒中、褥瘡・創傷ケア、リハビリテーション栄養、呼吸リハビリテーションを中心に臨床・教育活動を行っています。

保有資格

  • 脳卒中認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター2級

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