後期研修の進め方|51 コマ+実地経験 3 年を最短で回す

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後期研修の進め方|51 コマ+実地経験 3 年を “ 領域選び ” から最短で回す

後期研修は、前期研修の次に進むステップで、座学( 51 コマ= 76.5 時間)実地経験( 3 年)を軸に、登録理学療法士の取得につながる仕組みです。座学は e ラーニングで進めやすい一方、領域別研修(事例)=症例検討会が絡むため、「どこで・いつ・どう積むか」が曖昧だと後半で詰まりやすくなります。

本記事では、①後期研修の全体像(講座 A〜F と “ 事例 ” の位置づけ)、②領域の決め方( 1 つに絞るコツ)、③ 3 年で終える年次設計、④よくある詰まりどころ(症例が集まらない・在会条件の誤解)を要点化します。最後は公式ページと公式 PDF で一次確認できる状態にしておきます。

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まずは 5 分フロー( 3 年で終える最短ルート)

  1. 領域を 1 つ決める(症例が集まる領域を優先)
  2. 講座 A〜F(E:事例以外)はe ラーニング中心で固め打ち
  3. 領域別研修(事例)=症例検討会は「年 1 回」でもよいので先に枠を確保
  4. 年 2 回( 4 月・ 10 月)だけ履修状況を棚卸しして不足を潰す

後期研修とは?(講座 A〜F と “ 事例 ” の位置づけ)

後期研修は、講座 A〜F で構成されます。公式ページでは、講座 E(領域別研修:事例)を除く講座は e ラーニングで受講可能とされています。つまり、後期研修の難所は「事例(症例検討会)」をどこで積むか、です。

※スマホでは表が横スクロールになる場合があります。

後期研修(講座 A〜F )の理解を速める早見
区分 主な内容 受講のしやすさ 詰まりやすい点 先に決めるコツ
講座 A〜D 基盤となる学習(臨床推論・疫学などを含む) e ラーニング中心で進めやすい 受けっぱなしで臨床に接続しない 「今月の 1 つの仮説」を決めて受ける
講座 E(育成) 教育・指導に関する学習 e ラーニングで進めやすい 現場で使う場面が想像できず定着しない 新人 1 人の指導場面に当てはめる
講座 E(事例) 領域別研修(事例)=症例検討会 日程・枠の確保が必要 「最後にまとめて」→満席で詰む 年 1 回でもよいので先に予定化
講座 F 最近の知見(アップデート) e ラーニングで進めやすい 更新・臨床の変化に接続できない “ 変える行動 1 つ ” を決める

領域の決め方|迷ったら “ 症例が集まる領域 ” を優先する

後期研修で最も重要なのは、領域を 1 つに絞ることです。領域を決めないと、研修が分散し、症例検討会(事例)の準備も進まず、結局 “ 期限が近いのに積めていない ” 状態になります。

おすすめの決め方は 3 つです。①職場で症例数が多い(集めやすい)、②自分が今後伸ばしたい、③指導者が近くにいる。迷ったら①→③→②の順で決めると、実務として回ります。

3 年で終える年次設計(座学=固め打ち/事例=先に枠確保)

座学は “ まとまった時間が取れた月 ” に固め打ちし、事例(症例検討会)は “ 枠があるときに確保 ” が鉄則です。逆に、事例を先延ばしにすると、最後に日程が合わずに詰まりやすくなります。

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後期研修を 3 年で終えるための年次プラン(例)
年次 座学( A〜F ) 事例(症例検討会) 現場でやること 棚卸し
1 年目 基盤( A〜D )を中心に “ 月 4 コマ ” 目安 日程だけ先に確保(参加でも可) 症例メモの “ 型 ” を作る 4 月・ 10 月に不足確認
2 年目 領域関連( E・F )を固め打ち 1 症例を “ 事例用 ” に育てる 所見→解釈→介入の因果を言語化 4 月・ 10 月に不足確認
3 年目 不足の埋め戻し(取りこぼし回収) 事例を完了(最優先) まとめ直し(再評価・アウトカム) 最終年度前に必ず確認

現場の詰まりどころ|“ 事例 ” と “ 在会条件 ” でミスが出る

後期研修の詰まりは、だいたい次の 2 つです。①領域別研修(事例)の枠確保ができていない、②実地経験(在会・勤務先登録など)の条件を誤解している、です。ここを早めに潰すだけで、後期研修はかなり楽になります。

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後期研修の “ よくある失敗 ” と回避策
失敗 なぜ起きる? 回避策 最小ルーチン
領域が決まらない 将来像を考えすぎて進まない “ 症例が集まる領域 ” で仮決め 3 か月だけ固定して回す
事例(症例検討会)が取れない 最後にまとめて取ろうとする 年 1 回でもよいので先に予定化 日程確保 → 症例を 1 人だけ決める
在会・勤務先登録の条件を誤解 受講だけ進めて “ 条件未達 ” に気づく 公式資料で条件を確認し、マイページ情報を整える 4 月と 10 月に 5 分チェック
受講が分散して定着しない 興味のある研修だけ拾ってしまう 1 か月は同じ領域テーマで固め打ち 今月の “ 変える行動 1 つ ” を決める

この小記事を読み終えたら(次にやること)

後期研修の設計ができたら、前期〜更新までの全体像に戻って “ 無駄な遠回り ” を消します。

続けて読む:登録理学療法士までの全体像(前期→後期→更新)

よくある質問(FAQ)

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

Q1. 後期研修は、まず何から始めればいいですか?

A. 先に “ 領域を 1 つ ” 決めます。症例が集まる領域に寄せるほど、事例(症例検討会)の準備が進み、 3 年で終えやすくなります。

Q2. 事例(症例検討会)はいつ取るのが良いですか?

A. できるだけ早めです。年 1 回でも良いので日程枠を先に確保し、 “ この症例で出す ” を 1 人だけ決めると、最後に詰みにくくなります。

Q3. e ラーニングだけで進められますか?

A. 公式ページでは、講座 E(事例)を除く講座は e ラーニングで受講可能とされています。つまり、座学は進めやすい一方で、事例(症例検討会)は別で設計が必要です。

Q4. 履修状況はどの頻度で確認すべきですか?

A. 年 2 回で十分です( 4 月と 10 月など)。 “ 不足だけ潰す ” 棚卸しにすると、負担が増えずに継続できます。

参考文献・参考リンク

  1. 公益社団法人 日本理学療法士協会( JPTA ):後期研修について(公式). https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/kouki/
  2. 公益社団法人 日本理学療法士協会( JPTA ):後期研修カリキュラム( 2025 年 7 月 1 日版). PDF
  3. 公益社団法人 日本理学療法士協会( JPTA ):取得・修了条件等(資料). PDF
  4. Leahy E, Chipchase L, Blackstock F. Which learning activities enhance physiotherapy practice? A systematic review protocol of quantitative and qualitative studies. Syst Rev. 2017;6(1):83. doi: 10.1186/s13643-017-0475-x / PubMed: PMID: 28416011
  5. Gunn H, Goding L. Continuing Professional Development of physiotherapists based in community primary care trusts: a qualitative study investigating perceptions, experiences and outcomes. Physiotherapy. 2009;95(3):210-215. doi: 10.1016/j.physio.2007.09.003 / PubMed: PMID: 19635341

著者情報

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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おわりに

後期研修は、領域決定 → 座学の固め打ち → 事例の枠確保 → 症例の言語化 → 年 2 回棚卸しの “ リズム ” を作れた時点で勝ちです。まずは「領域を 1 つ決める」と「事例の予定を 1 つ入れる」から始めましょう。

学びを働き方に活かす準備として、面談前の棚卸しに使えるチェックと職場評価シートは こちら(ダウンロード) にまとめています。

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