登録理学療法士の取り方|最短5年・前期後期・更新

制度・実務
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登録理学療法士の取り方|前期・後期研修から更新まで

登録理学療法士は、日本理学療法士協会への入会後、前期研修54コマを最短2年、後期研修51コマと実地経験36か月を最短3年で修了して取得します。2022年度以降に入会した場合の標準ルートは、合計で最短5年です。

取得後は5年ごとに、50ポイントの取得と更新時研修の受講が必要です。この記事では、取得から更新までの全体像、D-1・D-2、症例検討会、最初にマイページで確認する項目を整理します。

登録理学療法士の取り方を、前期研修、後期研修、取得、5年ごとの更新の順に示した図
登録理学療法士は、前期・後期研修を経て取得し、5年ごとに更新します。

制度変更に注意:生涯学習制度は2026年度・2027年度に段階的な見直しが行われ、2029年度には抜本的な改定が予定されています。この記事で全体像を確認したあと、必ず日本理学療法士協会の公式ページとマイページで最終確認してください。

登録理学療法士は最短5年|取得から更新までの早見表

2022年度以降に日本理学療法士協会へ入会した場合、前期研修を最短2年、後期研修を最短3年で進めるため、登録理学療法士の取得までは最短5年です。

年度途中に入会しても、前期研修の最短修了日は入会年度の翌年度末です。旧制度での履修状況がある場合は必要要件が異なるため、後述する移行の確認方法を参照してください。

※スマートフォンでは表が横スクロールになる場合があります。

登録理学療法士の取得・更新要件の全体像
段階 主な要件 最短期間・有効期間 最初に確認すること
前期研修 座学22コマ+実地研修32コマ 最短2年 D実地研修の履修区分
後期研修 座学51コマ+実地経験36か月 最短3年 勤務先登録と症例検討会
取得 前期・後期の所定要件を修了 標準ルートは最短5年 マイページの履修状況
更新 50ポイント+更新時研修 有効期間5年 活動履歴の反映状況

最初にマイページで確認する3項目

研修へ申し込む前に、マイページで自分の開始位置と履修区分を確認します。一般的な進め方だけを見て受講を始めると、旧制度からの移行、D実地研修、実地経験のカウントで認識違いが起こる可能性があります。

  1. 入会年度と旧制度の履修状況:入会年度によって、移行後に必要な研修が異なります。
  2. 前期研修Dの履修区分:D-1イ・ロまたはD-2のどれに該当するか確認します。
  3. 勤務先情報:後期研修の実地経験は、在会しており、マイページに勤務先が登録されている期間がカウント対象です。

日本理学療法士協会マイページを開く

登録理学療法士の進行管理シート

前期・後期・更新を同時に管理すると、現在の区分や不足している要件が分かりにくくなります。進行管理シートには、履修状況、次に行うこと、確認日を1枚に記録できます。

登録理学療法士 進行管理シート PDFを開く

使用前の注意:このPDFは進行管理用のシートであり、公式の要件確認票ではありません。後期研修の領域別研修はE-1〜E-3のすべてが履修対象で、更新には50ポイントと更新時研修が必要です。最終判定はマイページと公式資料で行ってください。

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前期研修|座学22コマと実地研修32コマ

前期研修は全54コマで、座学22コマと実地研修32コマに分かれます。最短履修期間は2年間で、座学A〜Cは士会主催研修会またはeラーニングで受講します。

実地研修Dは、主たる所属先に登録理学療法士が在籍しているかどうかで履修方法が異なります。申し込みや受講を始める前に、マイページで最終履修区分を確認してください。

D-1とD-2の違い

※スマートフォンでは表が横スクロールになる場合があります。

前期研修D実地研修の履修区分
区分 主たる所属先の状況 主な履修方法
D-1イ・ロ 登録理学療法士が在籍している 所属施設でOJTによる実地研修を行う
D-2 登録理学療法士が在籍していない 他施設での見学研修、eラーニング、症例検討会の聴講から選択する

D-1・D-2は自己判断せず、マイページの「生涯学習管理」から最終履修区分を確認してください。施設の登録状況が変わると、履修区分が変わる場合があります。

進行を止めないための管理例

D-1でOJTを進める場合は、担当者、振り返りの頻度、記録の保存場所を先に決めておくと管理しやすくなります。「目的・所見・判断・次回」を短く残す方法もありますが、これは協会の修了条件ではなく、当サイトが提案する進行管理例です。

後期研修|51コマ・実地経験36か月・症例検討会

後期研修は、前期研修修了後に、座学51コマと実地経験3年(36か月)を満たします。最短履修期間は3年間です。

実地経験は、日本理学療法士協会に在会し、マイページに勤務先を登録している期間がシステム上で自動的にカウントされます。勤務先の未登録や変更後の更新忘れがないか確認してください。

講義Cは1領域だけでは修了できない

後期研修の講義Cは選択制ですが、1領域だけを履修すればよい制度ではありません。27コマのうち19コマを履修し、各領域の必須項目を2コマずつ、さらに全領域から選択項目9コマを履修します。

症例検討会はE-1〜E-3を各2コマ

領域別研修(事例)は、E-1〜E-3の3テーマを各2コマ、合計6コマ履修します。いずれか1テーマだけで修了することはできません。

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後期研修の症例検討会で必要なテーマ
テーマ 領域 必要コマ
E-1 神経系理学療法学 2コマ
E-2 運動器障害系理学療法学 2コマ
E-3 内部障害系理学療法学 2コマ
  • 発表者は1回の発表で1コマ
  • 聴講者は1回の聴講で3分の1コマ
  • 聴講3回で1コマ
  • いずれかのテーマで1回発表することは努力義務
  • 聴講のみでも修了可能
  • 症例検討会はeラーニングでは履修できない

対象となるのは、日本理学療法士協会、都道府県理学療法士会、または都道府県理学療法士会が承認した症例検討会です。開催方法と頻度は主催者によって異なるため、最終年度まで待たず、E-1〜E-3の不足コマを定期的に確認してください。

登録理学療法士の更新|50ポイントと更新時研修が必要

登録理学療法士の有効期間は、取得年度を含む5年間です。更新には、50ポイントの取得更新時研修の受講の両方が必要です。

2つの要件を満たし、活動履歴が期限までにマイページへ反映されていれば、最終年度の3月末日に自動的に更新されます。通常の更新では、別途申請手続きは必要ありません。

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登録理学療法士の更新で確認する項目
確認項目 要件 注意点
ポイント 50ポイント マイページへの反映まで確認する
更新時研修 更新年度にeラーニングを受講 更新年度の対象者が申し込む
活動対象期間 取得日から最終年度の3月31日まで 期限内に活動履歴が反映されている必要がある
更新方法 要件充足後に自動更新 通常の申請手続きは不要

更新で見落としやすい点

  • 同じカリキュラムコードの活動が、すべて加算されるわけではない
  • 活動を終えていても、期限内にマイページへ反映されなければ要件を満たさない
  • 50ポイントを超えて取得しても、次回の更新には繰り越せない
  • 取得前や前回の更新期間に取得したポイントは使用できない
  • 更新時研修は更新年度になってから申し込む

2026年度から、更新のための活動対象期間は最終年度の12月31日までではなく、3月31日までに変更されました。また、更新時研修の受講料は無料化されています。

当サイトの管理例

通常年度は4月と10月に履修状況を確認し、更新年度は更新時研修の申込後と年度末前にも確認します。ポイント数だけでなく、マイページへの反映まで確認してください。

期限までに更新できない場合

療養、出産・子育て、親族の介護、海外留学・赴任など、所定の条件に該当する場合は更新延長制度があります。また、2029年度の制度改定まで失効猶予期間が設けられていますが、猶予期間中の更新には追加要件が設定される場合があります。該当する場合は自己判断せず、公式案内を確認してください。

旧制度からの移行は入会年度と履修状況で異なる

2012年度以前から2021年度までに入会した方は、旧新人教育プログラムや旧生涯学習制度の履修状況により、必要な前期・後期研修が異なります。

そのため、他の会員と必要コマ数が違っていても、ただちに誤りとは限りません。次の順で確認してください。

  1. マイページの履修状況を確認する
  2. JPTA公式の入会年度別移行表を確認する
  3. 表示内容と移行表が一致しない場合は協会へ問い合わせる

本記事では、旧制度からの個別の移行判定は行いません。

登録理学療法士の取得で止まりやすい4か所

止まりやすいのは、座学の受講そのものより、履修区分、勤務先登録、症例検討会、更新履歴の確認です。

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登録理学療法士の取得・更新で止まりやすい場面
場面 見落とし 確認すること
前期研修 D-1・D-2を確認せずに進める マイページの最終履修区分
後期研修 勤務先未登録で実地経験が進まない 在会状況と勤務先情報
症例検討会 1領域だけでよいと誤解する E-1〜E-3を各2コマ
更新 受講済みでも活動履歴が未反映 50ポイントと更新時研修の反映

登録理学療法士に関するよくある質問

各質問をタップすると回答が開きます。

登録理学療法士は最短で何年かかりますか?

2022年度以降に入会した標準ルートでは、前期研修が最短2年、後期研修が最短3年のため、合計で最短5年です。旧制度からの移行者は必要要件が異なる場合があります。

D-1とD-2はどうやって確認しますか?

マイページの「生涯学習管理」から、前期研修D実地研修の最終履修区分を確認します。主たる所属先に登録理学療法士が在籍していればD-1、在籍していなければD-2が基本です。

後期研修は1領域だけ選べばよいですか?

いいえ。領域別研修(事例)はE-1〜E-3を各2コマ履修します。講義Cも、各領域の必須項目と全領域から選ぶ選択項目で構成されています。

登録理学療法士の更新申請は必要ですか?

通常の更新申請は不要です。最終年度の3月31日までに50ポイントと更新時研修を満たし、マイページへ反映されていれば自動的に更新されます。

旧制度で受講した研修はどうなりますか?

入会年度と旧制度での履修状況に応じて、現在必要な研修が異なります。JPTA公式の入会年度別移行表と、マイページの履修状況を照合してください。

次の一手

全体像を確認したら、現在進んでいる段階の子記事で具体的な履修方法を確認してください。


参考文献・公式情報

  1. 公益社団法人日本理学療法士協会. 登録理学療法士の取得方法 [Internet]. 2026年8月3日閲覧. Available from: https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/zenki-kouki/
  2. 公益社団法人日本理学療法士協会. 前期研修:D実地研修 [Internet]. 2026年8月3日閲覧. Available from: https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/registered/zenki_d/
  3. 公益社団法人日本理学療法士協会. 登録理学療法士更新について [Internet]. 2026年8月3日閲覧. Available from: https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/registered/
  4. 公益社団法人日本理学療法士協会. 更新のためのポイント・点数について [Internet]. 2026年8月3日閲覧. Available from: https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/points/
  5. 公益社団法人日本理学療法士協会. 生涯学習制度の見直し [Internet]. 2026年8月3日閲覧. Available from: https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/minaoshi/
  6. 公益社団法人日本理学療法士協会. 生涯学習制度について [Internet]. 2026年8月3日閲覧. Available from: https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/

著者情報

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blogを2022年4月に開設。急性期・回復期・療養病棟、介護福祉施設、訪問リハビリテーションでの臨床経験をもとに、理学療法評価、臨床手順、記録用紙、医療制度などの実務情報を発信しています。

現在は療養病院に勤務し、脳卒中、褥瘡・創傷ケア、リハビリテーション栄養、呼吸リハビリテーションを中心に臨床・教育活動を行っています。

保有資格

  • 脳卒中認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター2級

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