認定理学療法士の更新制度|100点・研修・2027年変更

制度・実務
記事内に広告が含まれています。

認定理学療法士の更新制度|2026年7月時点の結論

認定理学療法士の更新では、最初に認定日と実際の更新申請年度を確認してください。2026年時点の現行制度では、登録理学療法士を取得していることを前提に、原則として「要件①の必須活動」「維持・研鑽活動100点」「更新時研修」の3要件を満たし、5年ごとに更新します。ただし、旧制度取得者の初回更新には免除・点数緩和があり、2027年4月1日以降の更新申請分からは要件が変更される予定です。本記事では、自分に適用される区分、100点の集め方、申請手順、延長制度を整理します。

先に確認すること:マイページで認定日・有効期間・更新年度を確認し、次の3区分のどれに該当するか判断してください。
  1. 2026年度までの現行制度で更新申請する
  2. 旧制度取得者として初回更新の移行措置を受ける
  3. 2027年4月1日以降の変更後の制度で更新申請する

認定理学療法士の全体像を見る

最終確認:2026年7月26日(日本理学療法士協会の現行更新マニュアル、点数基準、生涯学習制度の見直しページを確認)

更新要件の早見表|現行制度は3つの要件を満たす

2026年度までの現行制度で更新申請する場合は、要件①・要件②・要件③をそれぞれ満たし、マイページから申請料の支払いまで完了します。100点だけ取得しても、要件①や更新時研修が不足していれば更新できません。

認定理学療法士の更新要件(2026年7月時点)
区分 現行の要件 実務上の注意
前提 登録理学療法士を取得している 登録理学療法士の更新手続きは別途必要です
更新周期 5年ごと 認定日と更新年度をマイページで確認します
要件① 指定された投稿または学会発表のうち1つ 要件①に使用した活動は100点へ重複使用できません
要件② 維持・研鑽活動で100点 登録理学療法士更新のポイントとは重複使用できません
要件③ 更新時研修の受講 現行は共通研修4コマと分野別研修1コマです
活動対象期間 取得日以降から最終年度の12月末日まで 旧制度取得者は原則として2022年4月以降が対象です
申請時期 例年1月 受付開始日・終了日は年度により前後します
申請料 10,000円(税別) 入金完了までが更新手続きです
認定理学療法士の更新要件を現行制度、旧制度取得者の初回更新、2027年4月1日以降に分けて確認するフロー図
認定理学療法士の更新要件は、認定日と更新申請年度によって異なります。マイページを確認し、自分に適用される区分を判断してください。

複数の認定分野を更新する場合は、要件①、100点、更新時研修を原則として分野ごとに満たします。同一活動を複数分野の更新へ重複して使用することはできません。

要件①|必須活動は投稿または学会発表から選ぶ

現行制度の要件①は、指定された学術活動のうち、いずれか1つを満たす必須要件です。2026年4月から対象範囲が拡大されているため、古い資料だけで判断せず、活動日と主催・発行団体を確認してください。

要件①として認められる主な活動
活動 条件 確認ポイント
学術雑誌への投稿 協会、都道府県士会、ブロック、日本理学療法学会連合の会員団体が発行する学術雑誌への投稿で筆頭著者 採択日または発行日が活動対象期間内か確認します
ブロック学会での一般発表 筆頭演者 対象となるブロック主催学術大会か確認します
都道府県士会学会での一般発表 筆頭演者 都道府県理学療法士会主催の学術大会か確認します
学会連合会員団体の学術大会での一般発表 筆頭演者 日本理学療法学会連合の会員団体主催か確認します

5年間に要件①の対象活動を複数回行った場合は、1回を要件①へ使用し、それ以外を要件②の100点へ利用できる場合があります。どの活動を要件①に使用するかは、申請シミュレーションで事前に割り振ってください。

旧制度取得者の初回更新は別扱いです。2017年4月1日から2020年4月1日付の旧制度取得者など、移行措置の対象者は要件①が免除されます。認定日をマイページで確認し、通常の更新要件をそのまま当てはめないでください。

要件②|100点は対象活動を確認して積み上げる

要件②では、更新対象期間内の維持・研鑽活動から100点を取得します。点数の内訳や活動分野は問われないため、対象となる学会参加や研修会受講を中心に集めることも可能です。

一方、登録理学療法士更新のポイントと、認定理学療法士更新の点数は別制度です。同一活動を両方へ重複使用したり、認定更新で使用しなかった点数を登録更新へ振り替えたりすることはできません。

更新点数の主な取得方法
活動区分 点数の例 実務メモ
学会参加・研修会受講 活動時間に応じて付与 対象となる主催・共催団体か確認します
指定英文誌の筆頭著者 80点または60点 雑誌区分と申請方法を確認します
指定和文誌の筆頭著者 40点 対象雑誌かどうかを事前に確認します
一般発表 20点 筆頭演者としての発表が対象です
学会での講演等 20点 講演区分や対象団体を確認します
学術大会の座長 10点 対象学会であることが必要です
演題査読 5点 担当演題をまとめて1件として扱います
研修会の講師等 20点 対象主催団体と活動区分を確認します
研修会・症例検討会の座長 10点 対象団体や士会承認の有無を確認します
雑誌等の査読 10点 担当査読をまとめて1件として扱います

学会や研修会は、名称に「理学療法」が含まれているだけでは対象とは限りません。「後援」「協賛」「協力」のみの場合は対象外となることがあるため、協会、都道府県士会、ブロック、日本理学療法学会連合の会員団体による主催・共催かを確認してください。

100点を集める現実的な3モデル

100点は、更新直前にまとめて取得するより、働き方や学術活動の予定に合わせて毎年積み上げる方が安定します。要件①に使用する活動を先に確保し、残りの活動で100点を組み立てることが重要です。

認定理学療法士の更新点数を集めるモデル
モデル 向いている人 進め方 注意点
研修積み上げ型 学会発表や論文の予定が少ない人 対象研修と学会参加を毎年積み上げる 要件①が必要な人は、研修だけでは更新できません
発表併用型 学会発表に取り組める人 要件①に使う発表を確保し、別の発表や研修で100点を補います 同じ発表を要件①と100点へ重複使用しないようにします
論文・講師型 研究・教育活動を行っている人 論文、講演、講師、査読を中心に組み立てます 対象雑誌・団体・活動区分を事前に確認します

要件③|現行の更新時研修は5コマ

現行の更新時研修は、eラーニングの共通研修4コマと、更新する分野の分野別研修1コマで構成されます。1コマは60分で、更新対象年度に受講することが基本です。

現行の更新時研修
区分 内容 注意点
共通研修 医療倫理、医療安全管理、理学療法管理、感染管理の4コマ 複数分野を更新する場合も、各分野の更新要件として確認します
分野別研修 更新する分野の研修1コマ 複数分野を更新する場合は分野ごとに受講します
受講時期 更新対象年度 申請前に受講とマイページへの反映を確認します

受講を終えただけで判断せず、申請前に対象分野の更新時研修がマイページへ反映されていることを確認してください。表示されない場合は、申請期間直前まで放置せず協会へ確認します。

更新手順|申請までの5ステップ

更新で詰まりやすいのは、点数不足だけではありません。適用区分の誤認、要件①の未達、研修の未反映、使用活動の割り振りミスが主な原因です。次の順番で確認すると、更新直前の不足を防ぎやすくなります。

  1. 更新年度を確認する:マイページで認定日、有効期間、更新年度を確認します。
  2. 適用区分を確認する:現行制度、旧制度取得者の初回更新、2027年4月1日以降の変更対象のどれかを確認します。
  3. 要件①と100点を割り振る:履修状況確認と申請シミュレーションで、必須活動と不足点数を確認します。
  4. 更新時研修を受講する:対象分野のeラーニングを受講し、マイページへの反映を確認します。
  5. 申請・支払いを完了する:申請画面で使用活動を最終確認し、申請料を支払います。
更新前に確認する項目
確認項目 見る場所 完了の目安
認定日・更新年度 マイページ 今回申請する年度を特定できている
要件① 履修状況確認・シミュレーション 必須要件に利用できる活動が表示されている
100点 履修状況確認・シミュレーション 使用予定の活動で不足がない
更新時研修 マイページの履修履歴 対象分野の研修が反映されている
申請内容 更新申請画面 使用活動と分野の割り振りに誤りがない
申請料 支払い状況 入金完了を確認できている

申請確定前に使用活動を必ず見直してください。申請に使用した活動は使用済みとなり、申請完了後に使用点数や申請内容を変更できないため、複数分野を更新する人は特に注意が必要です。

活動対象期間・申請時期・費用

更新に使える活動は、原則として認定理学療法士の取得日以降から、取得期間の最終年度の12月末日までです。旧制度取得者は、原則として2022年4月以降の活動が対象になります。

更新申請に関する日程と費用
項目 現行の扱い 注意点
更新周期 5年ごと 登録理学療法士も別途更新します
活動対象期間 取得日以降から最終年度の12月末日まで 対象期間外の活動は利用できません
申請受付 例年1月 年度ごとの公式日程を確認します
申請料 10,000円(税別) 支払画面では税込11,000円と表示されます
認定日の更新 次年度4月1日 入金完了後、次年度にマイページへ反映されます

申請受付開始日と終了日は、休日などの影響で年度ごとに前後します。「例年1月」だけで予定を決めず、更新年度に公開される公式案内を確認してください。

2027年4月1日以降の変更予定|申請日で区分する

認定理学療法士では、2027年4月1日以降の更新申請分から、要件①を必須要件から削除し、更新時研修を分野別研修3コマへ変更する予定です。現行制度の要件と混ぜず、実際の更新申請日で区分してください。

現行制度と2027年4月1日以降の主な違い
項目 現行制度 2027年4月1日以降の予定
要件① 認定理学療法士も必須 認定理学療法士では必須要件から削除予定
要件② 維持・研鑽活動100点 100点取得を継続する予定
更新時研修 共通4コマ+分野別1コマ 分野別研修3コマへ変更予定
専門理学療法士 要件①あり 要件①を継続し、対象活動を拡大する予定

変更は2027年4月1日以降の更新申請分が対象です。認定期間の終了年だけで判断せず、更新年度に公開される最新マニュアルと申請画面を確認してください。

登録理学療法士を含む制度見直し全体は、理学療法士の生涯学習制度の見直しで整理しています。

旧制度取得者の初回更新|取得年月日で必要点数が異なる

旧制度取得者の新制度移行後の初回更新には、取得年月日に応じた緩和措置があります。対象者は要件①が免除され、100点のうち一定点数を取得済みとみなされます。

旧制度取得者の初回更新における必要点数
取得年月日 取得済みとみなされる点数 更新に必要な点数
2017年4月1日 80点 20点
2018年4月1日 60点 40点
2019年4月1日 40点 60点
2020年4月1日 20点 80点

2022年4月1日付の取得者は、入会年度や登録理学療法士への移行状況によって取り扱いが異なります。表だけで判断せず、マイページの履修状況確認・シミュレーションに表示される必要点数を確認してください。

旧制度取得者の新制度移行後の初回更新は、すでに要件が緩和されているため、更新期限の延長申請を利用できません。

認定理学療法士更新チェックシート|A4・PDF

更新年度、要件①、100点、更新時研修、申請時期を1枚で確認できるA4チェックシートです。協会へ提出する申請様式ではなく、更新前の抜け漏れを確認する補助シートとして使用してください。

認定理学療法士更新チェックシート(A4・PDF)を開く
記事内でPDFプレビューを見る

PDFが表示されない場合は、認定理学療法士更新チェックシートを開いてください。

※制度変更後はチェック項目が変わる可能性があります。申請時には必ず最新の公式マニュアルと照合してください。

更新期限を延長できる場合

病気、育児、介護、海外留学など、定められたやむを得ない事情がある場合は、更新期限の延長を申請できます。1回の更新につき最大2年ですが、2年分を一度に申請することはできません。

更新期限延長の対象となる主な事情
対象事情 概要
ケガ・病気 6か月以上の休職等
出産・育児 出産または6歳以下の子の育児による休職等
親族の介護 2親等以内の親族の介護による休職等
海外留学等 1年以上の海外留学等

休会したことだけでは延長理由になりません。延長申請は有効期間の最終年度に指定される期間内に行い、申請書と延長理由を証明する書類を提出します。手続き方法や受付期間は変更される可能性があるため、申請年度の案内を確認してください。

よくある失敗|更新直前に詰まる8つの原因

更新失敗を防ぐには、点数だけでなく、適用区分、使用先、研修の反映、支払いまでを分けて確認します。

認定理学療法士更新で起きやすい失敗と対策
失敗 起きる問題 対策
更新年度を誤る 適用要件や申請時期を誤認する マイページの認定日と更新年度を最初に確認します
要件①を後回しにする 更新直前に必須活動が不足する 現行制度対象者は早めに発表・投稿を計画します
100点だけを確認する 更新時研修や必須活動が抜ける 3要件を別々にチェックします
登録更新と重複使用する シミュレーションで点数不足になる 登録更新用と認定更新用を分けて管理します
対象外活動を計上する 予定していた点数が認められない 主催・共催団体と活動区分を事前に確認します
複数分野で同じ活動を使う 分野ごとの要件・点数が不足する どの活動をどの分野へ使用するか先に割り振ります
入金確認を忘れる 申請しても更新が完了しない 申請後に支払い完了まで確認します
旧資料だけで判断する 制度変更を見落とす 申請年度の公式マニュアルを必ず確認します

更新記録の管理方法|活動と使用先を一緒に残す

更新活動の記録では、活動名や点数だけでなく、要件①、認定更新、登録更新のどこへ使用する予定かを残します。証憑と使用先を一緒に管理すると、複数分野の更新や申請シミュレーションでの重複を防げます。

更新活動の記録に残す項目
記録項目 内容
活動日 学会・研修・発表・講師等を行った日
活動名 正式な学会名・研修会名・論文名
主催・共催団体 点数対象となる団体か確認できる情報
活動区分 学会参加、研修、発表、講師、査読など
見込み点数 点数基準に沿った点数
使用先 要件①、認定更新の点数、登録更新など
証憑 参加証、受講証、プログラム、採択通知などの保存場所
反映状況 マイページ反映済み・未反映・申請中

資格更新は、研修への参加、学会発表の支援、勤務調整など、職場の教育環境にも左右されます。更新計画と今後の働き方を一緒に整理したい場合は、職場環境を含めて確認してください。

理学療法士のキャリアガイドを見る

よくある質問

各質問をタップすると回答が開きます。

Q1.認定理学療法士は何年ごとに更新しますか?

登録理学療法士を取得していることを前提に、5年ごとに更新します。登録理学療法士の更新手続きも別途必要です。

Q2.2026年時点の更新要件は何ですか?

原則として、要件①の指定学術活動、要件②の維持・研鑽活動100点、要件③の更新時研修を満たします。旧制度取得者の初回更新には免除や点数緩和があります。

Q3.要件①は2027年から不要になりますか?

認定理学療法士では、2027年4月1日以降の更新申請分から要件①を必須要件から削除する予定です。更新年度に公開される最新マニュアルで確定内容を確認してください。

Q4.登録理学療法士更新のポイントと重複できますか?

重複使用できません。認定理学療法士更新に使用した活動を、登録理学療法士更新のポイントへ振り替えることもできません。

Q5.複数分野を持っている場合、100点は共通ですか?

共通ではありません。複数分野を同時に更新する場合は、分野ごとに100点が必要です。同じ活動を複数分野へ重複使用することもできません。

Q6.更新時研修は複数分野で共通にできますか?

現行制度では、更新する分野ごとに更新時研修を満たす必要があります。申請シミュレーションと対象分野の履修履歴を確認してください。

Q7.申請時期と申請料はいくらですか?

申請時期は例年1月で、申請料は10,000円(税別)です。支払画面では税込11,000円と表示されます。具体的な受付期間は年度ごとの公式案内を確認してください。

Q8.更新期限を過ぎそうな場合は延長できますか?

6か月以上の病気・ケガ、出産・育児、親族の介護、1年以上の海外留学など、定められた事情がある場合は延長申請できる可能性があります。ただし、旧制度取得者の初回更新は対象外です。

更新履歴

  • 2026年7月26日:申請年度別に更新要件を確認できる新図版を追加し、旧図版を削除。
  • 2026年7月26日:現行マニュアルと制度見直しページを再確認。申請年度による区分、申請確定後の変更不可、税込支払額を追記。
  • 2026年7月14日:要件①の対象範囲、延長制度、複数分野の注意点を追記。
  • 2026年7月14日:現行制度、旧制度取得者の移行措置、2027年以降の変更予定を分けて再構成。
  • 2026年3月7日:A4申請前チェックシートPDFを追加。

次の一手

認定理学療法士以外の資格や関連制度も含めて整理する場合は、資格ハブから目的に合う記事を確認してください。


参考文献・公式リンク

  1. 公益社団法人日本理学療法士協会.認定・専門理学療法士制度について[Internet].公式ページ
  2. 公益社団法人日本理学療法士協会.生涯学習制度 認定・専門理学療法士 更新申請マニュアル.2026年3月25日更新[Internet].PDF
  3. 公益社団法人日本理学療法士協会.認定・専門理学療法士 更新に関わる点数基準.2026年4月更新[Internet].公式掲載ページ
  4. 公益社団法人日本理学療法士協会.生涯学習制度の見直し[Internet].公式ページ

著者情報

rehabilikun(理学療法士)のプロフィール画像

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blogを2022年4月に開設。医療機関、介護福祉施設、訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター2級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養・リハ栄養、シーティング、摂食・嚥下

運営者について編集・引用ポリシーお問い合わせ