訪問看護 PT 減算とは?
訪問看護ステーションで PT・OT・ST が訪問するケースは増えています。一方で、2026 年は「PT 減算」が話題になり、「どんなケースが対象?」「現場はどう変わる?」と不安を感じる声も少なくありません。
本記事では、訪問看護 PT 減算の概要だけでなく、制度の背景や現場への影響、今後の運用で注意したいポイントまで整理します。
なぜ話題になっている?
訪問看護 PT 減算が話題になっている背景には、「訪問看護なのに PT・OT・ST の訪問割合が高いケース」への制度的な見直しがあります。
制度上、訪問看護は看護を中心としたサービスですが、実際の現場ではリハ職の訪問比率が高くなるケースもあります。そのため、看護師との連携や医療管理の視点をどう確保するかが、近年の論点になっています。
どんなケースが対象?
訪問看護 PT 減算では、訪問看護ステーションにおける PT・OT・ST 訪問の割合や運用状況が関係します。
特に、リハ職中心の訪問が続いているケースや、看護介入が少ないケースでは、「訪問看護としてどのような運用になっているか」が確認されやすくなります。

| ケース | 確認されやすい点 |
|---|---|
| PT・OT・ST 中心 | 看護介入との連携 |
| リハ比率が高い | 訪問看護としての運用 |
| 看護訪問が少ない | 全身状態の管理体制 |
| 高頻度訪問 | 利用者状態との整合性 |
現場への影響
現場では、「PT 訪問が禁止になるのでは?」と不安視されることがありますが、実際は訪問看護リハそのものが否定されているわけではありません。
一方で、今後は看護師との情報共有や、医療管理の視点をより重視した運用が求められる可能性があります。また、利用者・家族への説明や、訪問目的の整理も重要になっていくと考えられます。
| 変化 | 現場で意識したいこと |
|---|---|
| 看護連携の強化 | 情報共有を増やす |
| 利用者説明の重要性 | 目的・頻度を整理する |
| リハ頻度への影響 | 状態に応じた調整 |
| 制度確認の必要性 | 運用ルールを共有する |
よくある誤解
PT 減算については、制度内容が誤って理解されることも少なくありません。
| 誤解 | 実際 |
|---|---|
| PT 訪問は禁止? | 禁止ではない |
| 看護師同行が必須? | 常時必須ではない |
| 訪問看護リハはできなくなる? | 継続可能 |
| 訪問リハへ強制移行? | ケース次第 |
特に、「訪問看護で PT が訪問できなくなる」と誤解されることがありますが、制度として完全に否定されているわけではありません。重要なのは、利用者状態に応じた適切なサービス選択と運用です。
現場でどう対応する?
現場では、単に制度名を理解するだけでなく、「なぜその訪問が必要なのか」を整理することが重要になります。
例えば、医療依存度が高いケースでは看護師との連携がより重要になり、生活期リハを中心に進めたいケースでは訪問リハとの使い分けを検討する場面もあります。
また、主治医・ケアマネジャー・看護師・リハ職で情報共有し、「どの制度で、どの目的で介入するか」を整理しておくと、現場の混乱を減らしやすくなります。
今後どう変わる?
今後は、単純に「訪問回数を増やす」よりも、利用者状態や医療管理の必要性に応じたサービス選択が重視される可能性があります。
特に、看護師との連携、全身状態の観察、チームでの情報共有は、今後さらに重要になると考えられます。PT・OT・ST は、リハ内容だけでなく、看護・医師・ケアマネジャーと共有できる記録や説明の質も意識しておきたいところです。
よくある質問
各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。
訪問看護 PT 減算で PT 訪問は禁止されますか?
禁止ではありません。制度上は、訪問看護としての適切な運用や看護連携が求められています。
看護師同行は必須ですか?
常時同行が必須ではありません。ただし、看護師との情報共有や連携体制は重要になります。
訪問リハへ移行しなければいけませんか?
一律に移行が必要なわけではありません。利用者状態や目的によって判断されます。
なぜ PT 減算が導入されたのですか?
訪問看護としての医療管理や看護連携を適切に確保する視点が背景にあります。
次の一手
訪問看護 PT 減算は、「減算」だけでなく、訪問系サービス全体の役割整理として理解すると現場で整理しやすくなります。あわせて、訪問リハとの違いや制度運用も確認してみてください。
参考文献
- 厚生労働省. 訪問看護関連通知・疑義解釈資料.
- 厚生労働省. 介護報酬改定関連資料.
- 公益社団法人 日本理学療法士協会.
著者情報

rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験をもとに、臨床・制度・実務に役立つ情報を発信しています。
- 脳卒中 認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3 学会合同呼吸療法認定士
専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、リハ栄養、訪問リハ、摂食・嚥下


