心不全再入院予防継続管理料1(1,000点)の実務

制度・実務
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令和 8 年改定|心不全再入院予防継続管理料 1(1,000 点)を現場運用で読む

心不全再入院予防継続管理料は、慢性心不全の再入院予防を目的とした多職種介入を評価する新設項目です。本記事は、管理料 1(1,000 点)を中心に、算定要件の確認ポイントと院内運用の作り方を整理します。

制度の理解だけでなく、退院前から退院後までの連携・記録を止めない実務設計までを一気に確認できる構成にしています。

制度改定は「算定の可否」より「運用の型づくり」で差がつきます。先に全体像を押さえると、現場実装が速くなります。 運用を迷わない 5 分フローを確認する

改定の要点|「再入院予防の継続管理」を評価する新設項目

令和 8 年度改定では、慢性心不全の再入院予防を評価する枠組みとして、心不全再入院予防継続管理料(1,000 点〜225 点)が新設されました。まずは管理料 1 を主軸に、対象患者の拾い上げ、介入計画、連携・記録を院内で統一することが重要です。

関連:制度改定の全体像は 2026 診療報酬改定ハブ で俯瞰できます。

管理料 1 の位置づけ(早見)

管理料 1 は、再入院予防に必要な介入を「多職種で継続管理する体制」を評価する中核です。細かな施設基準・算定タイミングは通知で最終確認しつつ、現場は先に運用フレームを整えると実装が安定します。

心不全再入院予防継続管理料の位置づけ(実務整理用)
区分 点数 主な役割 現場で先に決めること
管理料 1 1,000 点 再入院予防の中核管理 対象抽出、担当割当、記録様式
管理料 2 (公表点数) 継続介入の評価 フォロー頻度、再評価基準
管理料 3 (公表点数) 長期安定化の評価 生活指導・服薬・栄養連携の継続

運用フロー|入院中→退院前→退院後で役割を固定する

運用が止まる原因の多くは、担当者の善意頼みでタスクが散ることです。そこで、各フェーズで「担当」「実施内容」「記録先」を固定します。

再入院予防の多職種フロー(実装テンプレ)
フェーズ 主担当 実施内容 記録ポイント
入院中 医師・看護師・リハ・薬剤師・管理栄養士 リスク評価、運動・服薬・食事指導の計画化 再入院リスクの根拠と介入目標
退院前 看護師・リハ・薬剤師 セルフモニタリング教育、家族説明、連携先調整 指導実施日、理解確認、連携文書
退院後 外来チーム・地域連携 体重・症状・服薬・活動量のフォロー 再評価日、増悪徴候、介入変更理由

現場の詰まりどころと対策

制度理解があっても、運用で詰まるポイントはほぼ共通です。先に対策を組み込むと、算定と質改善を両立しやすくなります。

よくある詰まりどころと是正策(心不全再入院予防)
詰まりどころ 起きる理由 対策 記録で残す項目
対象患者の抽出漏れ 抽出基準が病棟ごとに不統一 入退院カンファで抽出チェックを固定 抽出日、抽出根拠、担当者
指導内容のばらつき 職種ごとに説明項目が違う 共通説明シートを導入 実施項目、患者理解度、再指導要否
退院後フォローの中断 連携先への情報伝達不足 退院時サマリーの定型化 連携日、連携先、連携内容

よくある質問

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

Q1. 管理料 1(1,000 点)は、まず何から準備すべきですか?

最初は「対象抽出基準」「多職種の担当割当」「記録様式」の 3 点を院内で統一してください。制度理解より、実装の型を先に揃えるほうが運用は安定します。

Q2. 退院前指導で外せないポイントは?

症状悪化時の受診行動、体重・浮腫・息切れの自己観察、服薬と食事の継続行動を、患者・家族が実行できる形で確認することです。

Q3. 算定可否の判断はどの資料で最終確認すべきですか?

答申資料の骨子を出発点にし、最終的には通知・疑義解釈で施設基準と算定タイミングを確認してください。改定初期は更新追従が前提です。

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参考文献

  1. 日本理学療法士協会. 令和8年度診療報酬改定 答申 理学療法士に関連する項目. 2026. 資料PDF
  2. 厚生労働省. 個別改定項目について(令和8年度診療報酬改定). 2026. 資料PDF

著者情報

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rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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