離床アドバイザー/インストラクターの取り方【2026 年版】

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はじめに|2026 年に離床アドバイザー/インストラクターを目指す前に

離床アドバイザー/離床インストラクターは、早期離床・モビライゼーションを「安全に回す力」を、学会基準で可視化できる資格です。ICU・HCU・救急・周術期などで、血行動態・鎮静・人工呼吸管理と離床判断をつなげたい人ほど、学びがそのまま臨床に返ってきます。

一方で、詰まりやすいのは「勉強」より先にある要件確認・単位(講座)運用・出願の締切管理です。この記事は、2026 年版として要件→日程→取り方→失敗回避→次の一手の順に、抜け漏れが出ない形に固定します。

同ジャンルを最短で回す(資格学習の導線)

迷ったら、まず「上位の索引(ハブ)」で全体像 → 年度カレンダーで締切を固定 → 個別記事で手順を詰める、の順が一番ラクです。

資格ハブ(選び方・小記事一覧)を開く

サブ導線:PT 向け 2026 資格カレンダー(締切管理)
サブ導線:急性期ケア専門士 2026(同領域の学び)

離床アドバイザー/インストラクターとは?

離床アドバイザーは、病棟・ICU の現場で離床の評価とリスク管理を実装する実務者としての水準を示す資格です。離床インストラクターは、その上位として院内教育・症例検討・普及(仕組み化)まで担えることを示す位置づけになります。

どちらも「点数を取る」より、患者の状態(呼吸・循環・意識・鎮静・ライン類)を根拠に、どこまで動かすかを説明できるかが中心です。学びをそのまま「離床の判断の型」に落とすと、カンファレンスでの提案がブレにくくなります。

レベルの違い(プレアドバイザー〜インストラクター)

認定制度は段階的で、学習の入口(プレ)→実務者(アドバイザー)→指導者(インストラクター)へ進みます。重要なのは、「いまの配属・役割」で必要な到達点を先に決めることです。

表:離床資格のレベル感(目的と求められやすい役割)
区分 主な目的 現場で求められやすい役割 向いている人
プレ(入口) 離床の基礎を体系化 共通言語を揃える まず全体像を掴みたい
アドバイザー 安全に離床を回す力を定着 離床の提案・リスク判断の中心 ICU/急性期で判断を強化したい
インストラクター 教育・普及(仕組み化)まで担う 症例検討・院内教育・標準化 教育担当/委員会で推進したい

2026 年の認定試験日程(まずは締切を固定)

最初にやることは、「試験日」より「出願の締切」を固定することです。ここを落とすと、その年は前に進めません。日程は年度で変更されることがあるため、最終確定は必ず公式で確認してください。

表:日本離床学会 認定試験 2026(要点のみ)
項目 2026 年(公式掲載) このページの使い方
試験日時 2026 年 3 月 20 日(金・祝)10:00 〜 11:45 勤務調整はここを先に押さえる
出願(締切) 2026 年 3 月 9 日(月)消印有効(ポスター記載) 「提出物」と「送付方法」を先に決める
合格発表 2026 年 4 月 24 日(金)(ポスター記載) 次の講座・実技の計画に使う
方式 Web 試験(年度の案内に従う) 通信環境・静かな部屋・カメラ準備を前倒し

公式リンク:認定試験 2026(日本離床学会)試験ポスター(PDF)

要件の考え方|「単位」「免除」「有効期限」を先に理解する

離床系で詰まりやすいのは、「勉強しているのに要件側で詰まる」パターンです。最低限、次の 3 点だけ先に押さえておくと、ムダな遠回りが減ります。

  • アドバイザー習得:理論 7 単位/実技 7 単位を揃える運用が基本(年度の案内に従う)
  • インストラクター(筆記):アドバイザー習得コース修了者は筆記試験の一部が減免される扱いがある
  • インストラクター(有効期限):筆記合格が一定期間有効で、その間に実技合格で認定となる

公式リンク:資格取得の流れ認定資格(制度概要)修了申請書の記入方法(PDF)

取得までの 5 ステップ(迷わない順番)

最短で進めるコツは、「要件確認 → 単位運用 → 出願 → 試験 → 次のステップ」の順に固定することです。ここを逆にすると、忙しい時期に抜け漏れが出やすくなります。

  1. ステップ 1:公式で “今年の要件” を確定
    受験資格・必要単位・申請書類・締切の位置を確認し、「自分が今年やること」を 1 行に落とします。
  2. ステップ 2:単位(講座)を “月ごと” に割り当て
    理論/実技の偏りが出ないように、先に枠を作ります。忙しい月は 0.5 〜 1 単位で埋める発想が安全です。
  3. ステップ 3:出願の提出物を先に揃える
    写真・書類・受講履歴など、直前ほど事故ります。締切の 2 週間前に「提出物が揃っている状態」を作ると安定します。
  4. ステップ 4:試験対策は “症例で説明できるか” に寄せる
    暗記より、呼吸・循環・意識・鎮静・ライン・疼痛・筋力を根拠に、「この患者ならここまで」を言語化する練習が効きます。
  5. ステップ 5:インストラクターを視野に “発表の型” を作る
    症例のまとめ方(背景→問題→評価→リスク→介入→結果→学び)をテンプレ化すると、実技/プレゼン側の負担が減ります。

勉強ロードマップ(忙しい人向け)

離床は「全身管理 × 運動療法」なので、勉強範囲が広く感じやすい領域です。そこで、負担を減らすコツは“毎回同じ枠” で症例を振り返ることです。

  • 枠 1:呼吸(酸素化・換気・分泌物)
  • 枠 2:循環(血圧・脈拍・不整脈・昇圧剤)
  • 枠 3:意識・鎮静(覚醒レベル・せん妄)
  • 枠 4:ライン類(人工呼吸器・カテ・ドレーン)
  • 枠 5:動かす量(座位→立位→歩行の “段差”)

講習や資料で得た知識は、この 5 枠に貼り付けていくと、情報が散らかりにくくなります。

ICU・急性期でどう活かせるか(職種別の使いどころ)

離床の強みは、多職種で同じ判断の物差しを持てる点です。PT・OT・ST に限らず、看護・薬剤・栄養など、各職種の専門性を「離床の意思決定」に接続しやすくなります。

  • PT/OT/ST:離床の提案根拠(どこまで・なぜ今)を言語化し、カンファレンスで合意形成しやすくなる
  • 看護師:夜勤・休日でも “戻しどころ” が明確になり、離床の安全運用が安定する
  • 薬剤師:鎮静・鎮痛・循環作動薬の影響を、離床の可否判断に翻訳して共有できる
  • 管理栄養士:栄養・筋量・倦怠感の視点を、離床の負荷設定に落とし込める

現場の詰まりどころ(必須の三段)

ここは “読ませるゾーン” なので、ボタンは置かずにページ内で迷子を減らします。先に「失敗」と「回避チェック」を見てから、本文に戻るのが最短です。

よくある失敗(詰まりどころ)

離床系は「知識不足」より、運用面で詰まることが多いです。以下は、現場で起きやすい失敗と、その回避策の最小セットです。

表:離床資格で起きやすい失敗と回避策
失敗 起きること 回避策 記録ポイント
締切を “試験日” で逆算する 出願が間に合わず、その年が終了 「消印有効日」から逆算し、提出物を先に揃える 提出物/送付方法/提出日
単位の偏り(理論だけ/実技だけ) 最後に足りず、取り直しが発生 月ごとに理論・実技の枠を先に配分 理論/実技の累計
症例の振り返りが “思い出” だけ 試験で説明が詰まる 呼吸・循環・意識・ライン・負荷の 5 枠で毎回まとめる 判断根拠(何を見て決めたか)
Web 試験の準備を後回し 当日に環境トラブル 通信・カメラ・静かな部屋を 1 週間前に確認 予備の場所/機材

回避の手順(チェックリスト)

ここだけ押さえると、抜け漏れが減ります。まずは締切と提出物を固定し、次に単位の運用を作る流れが安全です。

  • 1)締切:出願の消印有効日をカレンダーに転記(リマインド 2 回)
  • 2)提出物:写真・書類・受講履歴の “揃っている状態” を締切 2 週間前に作る
  • 3)単位:理論/実技の累計を月 1 回更新(偏りが出たら翌月で調整)
  • 4)症例:5 枠(呼吸・循環・意識・ライン・負荷)で 1 症例 5 分まとめを継続
  • 5)当日:Web 環境を 1 週間前に実地チェック

よくある質問(FAQ)

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

まずは離床アドバイザーからで良いですか?

はい。多くの人は、まずアドバイザーで「判断の型」を固めるほうが失敗が少ないです。インストラクターは教育・普及(仕組み化)が絡むため、症例経験と発表の型がある程度できてからのほうがスムーズです。

単位(理論/実技)を集めるコツはありますか?

「月ごとに枠を先に置く」のが一番効きます。理論だけ、実技だけに偏ると最後に詰まるので、累計(理論/実技)を月 1 回更新し、偏りが出たら翌月で調整してください。

試験対策は暗記で良いですか?

暗記だけだと伸びづらいです。呼吸・循環・意識・ライン・負荷の 5 枠で「この患者ならどこまで、なぜ今」を説明できる練習が、結果的に一番近道になります。

ICU 経験が少なくても目指す意味はありますか?

あります。急性期一般病棟や周術期でも、離床判断の場面は多いです。先に離床の共通言語を持っておくと、将来的に ICU 配属になったときの立ち上がりが速くなります。

日程や要件が変わったら、どこを見ればいいですか?

最終確定は公式の案内(試験ページ・資格取得の流れ・配布資料)です。出願前と、Web 受験準備のタイミングで、最低 2 回は見直す運用にしておくと安全です。

次の一手(意思決定の三段+サブ導線)

教育体制・人員・記録文化など “環境要因” を一度見える化すると、次の打ち手が決めやすくなります。

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参考文献・参考リンク

著者情報

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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