ロコモ25は25項目を各0〜4点、合計0〜100点で採点します
ロコモ25(GLFS-25)は、直近1か月の身体の状態や生活状況を25項目で確認する質問票です。各項目を0〜4点で採点し、25項目の合計点0〜100点からロコモ25としての判定を行います。点数が高いほど、運動器に関連した困りごとが大きいことを示します。
採点で最も重要なのは、7点・16点・24点の境界です。7〜15点はロコモ度1、16〜23点はロコモ度2、24点以上はロコモ度3に該当します。一方、0〜6点を「ロコモ度0」とする公式区分はありません。このページでは、採点方法、境界の読み方、未回答時の扱い、記録方法まで整理します。
ロコモ25の採点を先に確認
- 25項目を回答する
- 各項目は0〜4点
- 合計は0〜100点
- 7・16・24点が判定の境界
ロコモ25の採点方法|1項目0〜4点で合計します
ロコモ25は、25項目それぞれについて5段階で回答し、0〜4点として合計します。したがって、最低点は0点、最高点は100点です。
| 確認項目 | 採点 |
|---|---|
| 項目数 | 25項目 |
| 1項目の点数 | 0〜4点 |
| 合計点 | 0〜100点 |
| 点数の方向 | 高得点ほど身体・生活上の困りごとが大きい |
評価項目には、痛み、日常生活での動作、移動、社会生活、不安などに関する内容が含まれます。ただし、ロコモ25の公式なロコモ度判定は、特定の項目だけではなく25項目の合計点で行います。
7・16・24点がロコモ25の判定境界です
ロコモ25では、合計点が7点・16点・24点に到達したところで判定段階が変わります。境界値そのものを次の段階に含めることがポイントです。
| ロコモ25の合計点 | ロコモ25での判定 | 境界の読み方 |
|---|---|---|
| 0〜6点 | ロコモ度1〜3に該当しない | 7点未満 |
| 7〜15点 | ロコモ度1 | 7点を含む |
| 16〜23点 | ロコモ度2 | 16点を含む |
| 24〜100点 | ロコモ度3 | 24点を含む |

たとえば15点はロコモ度1ですが、16点になるとロコモ度2です。同様に23点はロコモ度2、24点はロコモ度3となります。採点時は「7点を超えたら」ではなく、7点以上・16点以上・24点以上と覚えておくと判定を間違えにくくなります。
0〜6点を「ロコモ度0」とは判定しません
ロコモ25が0〜6点の場合は、ロコモ25の結果としてロコモ度1〜3のいずれにも該当しないと整理します。「ロコモ度0」は日本整形外科学会が示すロコモ度1〜3の公式区分ではないため、カルテや説明資料でも「ロコモ度0」と置き換えない方が正確です。
ただし、ロコモ25が0〜6点だからといって、ロコモ度テスト全体でもロコモに該当しないとは限りません。ロコモ度は、立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25の結果を確認し、最も移動機能低下が進行している段階を最終判定として採用します。
ポイント:ロコモ25の点数判定と、3つのテストを統合した最終的なロコモ度判定は分けて考えます。3テスト全体の判定方法はロコモ度テストの全体像と判定方法で確認できます。
未回答がある場合は、まず25項目すべての回答を確認します
ロコモ25は、原則として25項目すべてに回答して合計点を算出します。未回答を0点として扱うと合計点を過小評価する可能性があるため、まず回答漏れなのか、回答できない理由があるのかを確認します。
日本運動器科学会は、個人へロコモ25の数値をフィードバックする場面について、欠損項目が8個以下であれば、回答済み項目の平均値を欠損項目へ代入して算出した結果を参考値として扱うことは差し支えないとしています。
欠損8項目以下で参考値を求める場合
参考値 =(回答済み項目の合計点 ÷ 回答済み項目数)× 25
たとえば3項目が未回答なら、回答できた22項目の合計点を22で割り、25を掛けて参考値を算出します。ただし、これは通常どおり全25項目を回答して得た実測値とは区別して記録します。
研究で欠損値を扱う場合は、多重代入法など欠測メカニズムを考慮した方法が望ましいとされています。欠損が9項目以上の場合は、個人へのフィードバックで示されている「8項目以下」の参考値算出条件から外れるため、同じ方法をそのまま適用しないようにします。
公式判定は合計点、項目別回答は補助的に読みます
ロコモ25のロコモ度判定は合計点で行います。一方、臨床では同じ18点でも、どの回答で点数が高くなったかによって、本人が困っている内容は異なります。そのため、「判定」と「回答内容の解釈」を分けることが重要です。
| 見るもの | 役割 | 使い方 |
|---|---|---|
| 25項目の合計点 | ロコモ25としての公式判定 | 7・16・24点でロコモ度を判定する |
| 項目別の回答 | 困りごとの把握 | どの場面で困難が大きいかを確認する |
| 追加の身体機能評価 | 原因や介入対象の検討 | 必要に応じて歩行、立ち上がり、バランス、疼痛などを確認する |
GLFS-25については、研究上、身体の痛み、動作上の困難、心理・社会面という3つの潜在的な因子構造も提案されています。しかし、これらはロコモ25の公式な3下位尺度として、それぞれの点数からロコモ度を判定する仕組みではありません。
したがって、臨床では「痛み領域が何点だからロコモ度○」のように独自の下位尺度を作るのではなく、公式判定は合計点で行い、項目別回答は追加評価を考えるための補助情報として使うと整理すると混乱を防げます。
記録は「合計点・ロコモ25判定・回答の特徴」を残します
ロコモ25の記録では、合計点だけでなく、その点数がどの判定に該当するかを明記します。さらに、再評価や介入につなげる場合は、目立った回答内容を短く添えると経過を追いやすくなります。
記録の型
GLFS-25:○○/100点。ロコモ25基準では[ロコモ度1/ロコモ度2/ロコモ度3/ロコモ度1〜3に非該当]。回答では[目立った困りごと]がみられる。ロコモ度全体は立ち上がりテスト・2ステップテストの結果と統合して判定する。
記録例:GLFS-25:18/100点。ロコモ25基準ではロコモ度2。回答では移動に関連する困難が目立つ。ロコモ度全体は立ち上がりテスト・2ステップテストの結果と統合して判定する。
未回答を補完して参考値を算出した場合は、「GLFS-25 18点」のように通常の実測値と同じ書き方にせず、欠損項目数と参考値であることも残しておくと、次回の実測値と混同しにくくなります。
再評価は「2〜4週」など一律の間隔に固定しません
ロコモ25の再評価時期に、すべての対象者へ共通する「2週間後」「4週間後」といった固定基準があるわけではありません。日本整形外科学会は、ロコモ度テストを定期的に行い、移動機能の状態を確認することを案内しています。
臨床では、評価目的、介入期間、身体状態の変化などに合わせて再評価時期を設定します。ロコモ25は直近1か月の状態や生活状況について回答する質問票であることも踏まえ、前回と今回で何を比較しているのかが分かるように記録しておくことが大切です。
ロコモ25の採点で間違えやすい4つのポイント
採点そのものは単純ですが、境界値や総合判定、未回答の扱いで誤解が起こりやすいため、次の4点を確認しておきます。
| 間違えやすい点 | 正しい整理 |
|---|---|
| 7点を超えたらロコモ度1と考える | 7点ちょうどからロコモ度1 |
| 0〜6点をロコモ度0と記録する | ロコモ25ではロコモ度1〜3に該当しないと整理する |
| ロコモ25だけで最終ロコモ度を決める | 立ち上がり・2ステップを含む3テストで総合判定する |
| 未回答を0点として合計する | 回答漏れを確認し、欠損時は推奨された方法と条件を確認する |
ロコモ25の点数・採点でよくある質問
Q1. ロコモ25は何点満点ですか?
100点満点です。25項目をそれぞれ0〜4点で採点し、合計0〜100点で評価します。
Q2. ロコモ25が7点ならロコモ度1ですか?
はい。ロコモ25では7点以上16点未満がロコモ度1です。したがって7点ちょうどからロコモ度1に該当します。
Q3. 0〜6点はロコモ度0ですか?
「ロコモ度0」は公式のロコモ度区分ではありません。0〜6点は、ロコモ25ではロコモ度1〜3に該当しないと整理します。ただし、立ち上がりテストや2ステップテストの結果によっては、ロコモ度テスト全体ではロコモ度1〜3に該当する可能性があります。
Q4. ロコモ25に未回答がある場合は採点できますか?
原則は25項目すべてに回答して採点します。個人へのフィードバックでは、欠損が8項目以下の場合、回答済み項目の平均値を用いて補完した結果を参考値として扱う方法が日本運動器科学会から示されています。通常の実測値とは区別して記録します。
次に確認する評価
ロコモ25は身体・生活状況を質問票から確認する評価です。ロコモ度テストでは、これに身体機能テストを組み合わせます。
参考文献
- 日本整形外科学会. ロコモONLINE:ロコモ25. 公式ページ.
- 日本整形外科学会. ロコモONLINE:ロコモ度判定方法. 公式ページ.
- 日本運動器科学会. ロコモティブシンドローム:ロコモ25の欠損値についての取扱いの推奨について. 公式ページ.
- Seichi A, Hoshino Y, Doi T, Akai M, Tobimatsu Y, Iwaya T. Development of a screening tool for risk of locomotive syndrome in the elderly: the 25-question Geriatric Locomotive Function Scale. J Orthop Sci. 2012;17(2):163-172. doi:10.1007/s00776-011-0193-5.
- Wang C, Ikemoto T, Hirasawa A, Arai YC, Kikuchi S, Deie M. Assessment of locomotive syndrome among older individuals: a confirmatory factor analysis of the 25-question Geriatric Locomotive Function Scale. PeerJ. 2020;8:e9026. doi:10.7717/peerj.9026.
- Kawahara T, Yamada K, Terashima R, et al. Practical guidance to handle missing values in the 25-question Geriatric Locomotive Function Scale (GLFS-25): a simulation study. BMJ Open. 2022;12(12):e065607. doi:10.1136/bmjopen-2022-065607.
著者情報

rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blogを2022年4月に開設。急性期・回復期・療養病棟、介護福祉施設、訪問リハビリテーションでの臨床経験をもとに、理学療法評価、臨床手順、記録用紙、医療制度などの実務情報を発信しています。
現在は療養病院に勤務し、脳卒中、褥瘡・創傷ケア、リハビリテーション栄養、呼吸リハビリテーションを中心に臨床・教育活動を行っています。
保有資格
- 脳卒中認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター2級

