認知症ケア専門士の模擬試験|一次 4 分野ミニ模試( 20 問 )
資格の勉強は「続ける仕組み」が勝ち筋です。まずは最短ルートを押さえてから、演習へ進みましょう。
このページは、認知症ケア専門士の一次試験( 4 分野・五者択一)を想定したオリジナルのミニ模試( 20 問 )です。まずは 1 回分を通しで解き、弱点分野を見える化してから学習を回すために作りました。
試験日・申請期間・受験資格などの全体像は、親記事でまとめています:認知症ケア専門士 2026 年度の要点(親記事)。
このミニ模試でできること
結論は、「分野ごとの穴」を早めに発見して、標準テキストの読み直しに戻るためのページです。総得点勝負ではなく、分野別に取りこぼすと伸びません。
本番の形式に寄せて、4 分野をまんべんなく 5 問ずつ出題しています。解説は「次に読む場所(復習ポイント)」が分かるよう、要点だけに絞りました。
一次試験の形式を 30 秒で確認
横に長い表は横スクロールできます。
| 項目 | 要点 |
|---|---|
| 分野 | ( 1 )認知症ケアの基礎/( 2 )実際 Ⅰ:総論/( 3 )実際 Ⅱ:各論/( 4 )社会資源 |
| 出題形式 | 五者択一、各分野 50 問(計 200 問) |
| 試験方法 | Web 試験(端末+インターネット環境) |
| 合格の考え方 | 各分野 70 % 以上が必要(分野別に判定) |
| 2026 年度の一次 | 2026 年 7 月 12 日(日)に 4 分野を時間割で実施(公開情報) |
使い方|解く → 採点 → 復習を 1 回で回す
最初に時間を計って解くと、知識の定着だけでなく「選択肢の切り方」も鍛えられます。迷った問題に印を付け、最後に戻る方式が現実的です。
おすすめの流れは、次の 5 ステップです。
- 20 問を通しで解く(目安: 20 〜 25 分)
- 解答表で採点する(分野別に正答数をメモ)
- 間違いだけ解説を読む(まずは要点だけ)
- 標準テキストに戻って「根拠」を確認する( 10 〜 20 分)
- 翌日、間違い問題だけ解き直す( 5 分)
現場の詰まりどころ|勉強が止まる 3 つの原因
詰まりどころは、だいたい「範囲の広さ」と「分野別判定」に集約されます。対策はシンプルで、まずは回し方(型)を固定します。
- 原因 1:用語が多くて、読んでも頭に残らない → 小テストで穴を見つけてから読む
- 原因 2:得意分野だけ進み、苦手が放置される → 分野別に正答率を管理( FAQ Q1 )
- 原因 3:実務の経験則に寄り、設問で落とす → 根拠(定義・枠組み)に戻る( FAQ Q3 )
ミニ模試( 20 問 )
ルール:各設問は五者択一です。最も適切なものを 1 つ選んでください(本ページの問題は理解確認用のオリジナルです)。
分野( 1 )認知症ケアの基礎( 5 問 )
-
認知症の「中核症状」として最も代表的なのはどれか。
- 幻覚
- 妄想
- 記憶障害
- 興奮
- 徘徊
-
せん妄と認知症の鑑別で、せん妄を示唆しやすい所見はどれか。
- 年単位で緩徐に進行する
- 日内変動が目立つ
- 記憶障害が最初に目立つ
- 人格変化が先行する
- 失語が前景に立つ
-
BPSD(行動・心理症状)への基本方針として最も適切なのはどれか。
- まず薬物で速やかに抑える
- 本人の背景要因と環境要因を評価してから対応する
- 家族の訴えが強い場合は原因検索を省略する
- 不穏があれば身体拘束を第一選択とする
- 昼夜逆転は本人の性格として受け入れる
-
認知機能評価の読み取りとして最も適切なのはどれか。
- 点数だけで介護量が決まる
- 点数が高ければ BPSD は起きない
- 点数の変化は測定条件の影響も受けるため、経過は同条件で追う
- 一度測れば再評価は不要である
- 点数は疾患型の確定診断になる
-
服薬の考え方として最も適切なのはどれか。
- 副作用はまれなので気にしない
- 高齢者では相互作用や過鎮静を含めて観察が必要である
- 眠気が出れば効果が出ている証拠である
- 転倒は薬剤と無関係である
- 少量開始は不要である
分野( 2 )認知症ケアの実際 Ⅰ:総論( 5 問 )
-
パーソン・センタード・ケアの考え方として最も適切なのはどれか。
- 症状を消すことが最優先である
- 本人の価値観や生活史を踏まえて関わる
- 統一手順より個別対応は避ける
- 家族の希望のみを基準にする
- できないことに注目して支援量を増やす
-
コミュニケーションの工夫として最も適切なのはどれか。
- 同時に複数の指示を出す
- 否定して現実を理解させる
- 短い文で 1 つずつ伝え、反応を待つ
- 話しかけは最小限にして沈黙を増やす
- 大声で早口に説明する
-
環境調整として最も適切なのはどれか。
- 掲示物は多いほど安心する
- 通路の照明を暗くして落ち着かせる
- 見当識の手がかり(時計・カレンダー等)を分かりやすく配置する
- 動線は複雑なほど徘徊が減る
- 床の段差やマットは転倒と無関係である
-
介入計画の立て方として最も適切なのはどれか。
- 疾患名だけで介入を決める
- 本人の「できること」を基点に、目標を具体化する
- 短期目標は不要である
- 転倒歴は評価しなくてよい
- 家族教育は後回しでよい
-
多職種連携の実務として最も適切なのはどれか。
- 情報共有は口頭のみで十分である
- 職種ごとに評価軸が違うため共有は不要である
- 観察所見を「いつ・どこで・何が・どう変化したか」で揃える
- 判断が割れるときは発言力の強い人に合わせる
- 記録は結果だけでよい
分野( 3 )認知症ケアの実際 Ⅱ:各論( 5 問 )
-
レビー小体型認知症で比較的みられやすい症状の組み合わせはどれか。
- 急速進行と高熱
- 反復する幻視とパーキンソニズム
- 人格変化のみ
- 若年発症のみ
- 片麻痺のみ
-
血管性認知症の特徴として最も適切なのはどれか。
- 常に緩徐進行で日内変動がない
- 脳血管イベント後に段階的な悪化を示すことがある
- 視空間障害は起きない
- 運動麻痺は絶対に合併しない
- 再発予防は不要である
-
前頭側頭型認知症で目立ちやすい所見はどれか。
- 記憶障害が最初に必ず目立つ
- 幻視が必発である
- 脱抑制や常同行動が前景に立つことがある
- 片側空間無視が必発である
- 常に意識障害を伴う
-
アルツハイマー型認知症の生活支援で優先度が高いのはどれか。
- 記憶を直接責めて修正させる
- できない作業を繰り返し課して慣れさせる
- 手順を簡略化し、手がかりを増やして成功体験を作る
- 周囲の介助はすべて排除する
- 活動量を減らして刺激を遮断する
-
MCI(軽度認知障害)の説明として最も適切なのはどれか。
- 日常生活が必ず全介助になる
- 必ず認知症へ進行する
- 認知機能の低下はあるが、日常生活の自立は保たれることが多い
- 診断には画像検査のみが必要である
- 支援は不要である
分野( 4 )認知症ケアにおける社会資源( 5 問 )
-
地域包括支援センターの役割として最も適切なのはどれか。
- 医療機関の紹介のみを行う
- 高齢者の総合相談・権利擁護・ケアマネ支援などを担う
- 介護保険サービスの給付管理のみを行う
- 訪問看護の提供主体である
- 施設入所の可否を決定する
-
成年後見制度の説明として最も適切なのはどれか。
- 本人の財産管理や契約支援などの仕組みである
- 介護保険の要介護認定と同義である
- 医療行為の同意を包括的に代行できる
- 家族がいれば利用できない
- 一度開始すると必ず本人の意思決定が無視される
-
介護保険サービスの利用の流れとして最も一般的なのはどれか。
- サービス事業所へ直接申し込み → 即日利用
- 要介護認定申請 → 認定 → ケアプラン作成 → サービス利用
- 主治医が許可すれば利用できる
- 入院歴があれば自動で利用できる
- 家族の同意だけで利用できる
-
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の要点として最も適切なのはどれか。
- 医師が治療方針を一方的に決めること
- 本人の価値観を踏まえ、将来の医療・ケアの希望を話し合い共有すること
- 書類を作れば話し合いは不要になる
- 終末期に限って行う
- 同意書の回収が目的である
-
認知症の人への支援で「インフォーマル資源」に該当しやすいのはどれか。
- 訪問介護
- 通所リハビリ
- 家族会や地域の見守り活動
- 短期入所生活介護
- 福祉用具貸与
解答・解説(要点だけ)
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| Q | 解答 | 要点( 1 行 ) | 復習ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | C | 中核症状は認知機能(記憶など) | 定義:中核症状と BPSD の区別 |
| 2 | B | せん妄は急性+日内変動が鍵 | 鑑別:せん妄/うつ/認知症 |
| 3 | B | 原因(身体・環境・心理)を見立てて対応 | BPSD のアセスメント手順 |
| 4 | C | 測定条件で点は動くため同条件で追う | 再評価の設計(タイミングと条件) |
| 5 | B | 過鎮静・相互作用・転倒などを含めて観察 | 薬剤の副作用と観察ポイント |
| 6 | B | 生活史と価値観に基づく関わり | パーソン・センタード・ケア |
| 7 | C | 短文+ 1 つずつ+待つ | 伝え方(注意・理解・記憶への配慮) |
| 8 | C | 見当識の手がかりを「分かりやすく」 | 環境調整(照明・掲示・動線) |
| 9 | B | できること起点で具体的な目標へ | 目標設定( ICF ・活動・参加) |
| 10 | C | 所見を「いつ・どこで・何が」で揃える | 多職種共有のフォーマット |
| 11 | B | 幻視+パーキンソニズムが手がかり | 疾患別の特徴( LBD ) |
| 12 | B | 段階的悪化(ステップワイズ)があり得る | 血管性の経過と再発予防 |
| 13 | C | 脱抑制・常同行動が前景に立つことがある | 前頭側頭型の特徴 |
| 14 | C | 手がかりを増やして成功体験を積む | 手順の簡略化と補助手段 |
| 15 | C | 日常生活は概ね自立、早期支援が重要 | MCI の理解と関わり |
| 16 | B | 総合相談・権利擁護・ケアマネ支援など | 地域包括支援センターの機能 |
| 17 | A | 財産管理や契約支援の仕組み | 成年後見(任意/法定の概略) |
| 18 | B | 認定 → ケアプラン → サービス利用 | 介護保険の基本フロー |
| 19 | B | 価値観に基づく話し合いと共有 | ACP の目的と進め方 |
| 20 | C | 家族会・見守りなどの地域の支え | インフォーマル資源の整理 |
採点表|分野別 70 % の壁を越える
本番は分野別に判定されるため、まずは分野別の正答率を固定で管理します。ミニ模試では 5 問中 4 問正解( 80 % )が目安です。
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| 分野 | 正解数( / 5 ) | 正答率 | 次にやること( 1 つ ) |
|---|---|---|---|
| 基礎 | % | 定義(中核症状/ BPSD /せん妄)を言い換えで説明できるようにする | |
| 総論 | % | 「伝え方・環境・目標設定」を 1 枚メモにまとめる | |
| 各論 | % | 疾患別の特徴を「 3 キーワード」で整理する(例:幻視+パーキンソン等) | |
| 社会資源 | % | 制度フロー(申請→認定→ケアプラン)を口頭で再現できるようにする |
よくある失敗|点が伸びない 3 パターン
ミニ模試で伸びないときは、知識量よりも読み方・復習の回し方が原因のことが多いです。
| NG | なぜ止まる? | OK(修正) |
|---|---|---|
| 通読だけで満足 | 穴が見えず、同じところで落とす | まず小テスト → 間違いだけ根拠確認 |
| 得意分野に偏る | 分野別判定で詰む | 分野別スコア表で管理(毎回) |
| 経験則だけで選ぶ | 定義・枠組み問題で落とす | 「定義→観察→対応」の順で根拠に戻す |
よくある質問
各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。
Q1. どの分野から勉強を始めるのが効率的ですか?
結論は、いちばん点が低い分野からです。分野別に判定されるため、苦手を放置すると合格ラインに届きません。まずミニ模試で分野別スコアを出し、最低分野の「定義・枠組み」だけ先に固めるのがおすすめです。
Q2. ミニ模試は、どのタイミングで解けばいいですか?
おすすめは、学習の開始日と 1 週間後です。開始日に 1 回解いて穴を把握し、 1 週間後に解き直して「改善した分野」と「停滞している分野」を分けます。停滞分野は通読ではなく、間違い問題の根拠確認に戻してください。
Q3. 過去問は公開されていますか?
一次試験は、出題範囲が標準テキスト準拠と明示されています。公式サイト上で「過去問題を掲載して学ぶ」形式のページは見当たりません。まずは標準テキストの読み直しと、演習(問題で穴を作って埋める)を優先するのが現実的です。
Q4. 合格率はどのくらいですか?
年度で上下はありますが、近年はおおむね 50 % 前後で推移しています。年度別の受験者数・合格率は公式サイトで公開されています。
次の一手|日程の確認 → 学習の設計へ
運用を整える → 共有の型を作る → 環境の詰まりも点検
マイナビコメディカルの無料チェックシートを見る学習が続かないときは、時間の確保だけでなく「教育体制・記録文化・標準化」など環境側の詰まりもセットで見直すと一気に前に進むことがあります。
参考文献
- 認知症ケア専門士認定試験公式サイト.試験概要:第 1 次試験(第 22 回・ 2026 年度).https://www.dcq-ex.net/shiken1.html
- 認知症ケア専門士 公式サイト.認定試験合格状況(年度別 合格率).https://ninchisyoucare.com/senmonsi/Dsenmonsi.htm
著者情報
rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。
- 脳卒中 認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3 学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター 2 級
専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下


