認知症ケア専門士の予想問題10問|一次4分野を解説

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認知症ケア専門士の予想問題10問|まず実際に解いてみる

認知症ケア専門士の第1次試験対策として、まずオリジナル予想問題10問を解いてみましょう。第22回(2026年度)の第1次試験は4分野・各50問の五者択一で、各分野70%以上の正答率が必要です。本記事では4分野から問題を出し、各問の直後に解答と判断ポイントを整理します。

掲載している問題は実際の過去問の転載ではありません。公式の出題範囲と公的資料で確認できる内容をもとに作成した練習問題です。試験日程、受験資格、申請方法などは認知症ケア専門士の受験ガイドで確認してください。

このページの使い方

まず選択肢を1つ選び、その後に「解答・解説を見る」を開きます。正解していても、判断根拠を説明できなかった問題は復習対象にしてください。

第1次試験4分野の予想問題10問

問題は「認知症ケアの基礎」「認知症ケアの実際Ⅰ:総論」「認知症ケアの実際Ⅱ:各論」「認知症ケアにおける社会資源」の順に並べています。答えを開く前に、五者択一で最も適切なものを1つ選んでください。

認知症ケアの基礎|Q1〜Q2

  1. Q1. 認知症と比較した、せん妄の特徴として最も適切なのはどれですか。

    • A:数年単位で緩徐に進行する
    • B:注意機能は常に保たれる
    • C:急激に発症し、症状が変動することがある
    • D:意識状態は変動しない
    • E:身体状態や薬剤の影響を受けない
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    正解:C

    せん妄は急激に発症し、注意の障害や意識・症状の変動を認めることがあります。脱水、感染、薬剤などが関係する場合もあるため、認知症のある人に急な変化がみられた場合も「認知症の進行」と決めつけないことが重要です。

  2. Q2. レビー小体型認知症でみられやすい特徴の組み合わせとして最も適切なのはどれですか。

    • A:幻視とパーキンソン症状
    • B:急激な発症と高熱
    • C:必ず片麻痺を伴う
    • D:認知機能は低下しない
    • E:症状の変動はみられない
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    正解:A

    レビー小体型認知症では、具体的な幻視、認知機能の変動、パーキンソン症状などが重要な特徴です。疾患名だけで覚えず、アルツハイマー型認知症や血管性認知症などとの違いを整理しておきます。

認知症ケアの実際Ⅰ:総論|Q3〜Q4

  1. Q3. 認知症のある人とのコミュニケーションとして最も適切なのはどれですか。

    • A:一度に複数の指示を伝える
    • B:返答が遅い場合はすぐ別の話題へ移る
    • C:誤った発言はその都度強く訂正する
    • D:短く分かりやすく伝え、返答を待つ
    • E:本人ではなく家族にだけ説明する
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    正解:D

    認知機能の状態に合わせて、一度に多くの情報を伝えず、理解しやすい言葉で話すことが重要です。返答を急かさず、本人が理解・表出するための時間を確保します。

  2. Q4. 介護保険施設等における身体的拘束の考え方として最も適切なのはどれですか。

    • A:転倒リスクがあれば常に実施できる
    • B:認知症があれば予防的に実施する
    • C:人員が不足していれば実施してよい
    • D:緊急やむを得ない場合を除き、原則として行わない
    • E:家族が同意すれば条件なく実施できる
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    正解:D

    介護保険施設等では、本人または他の利用者等の生命・身体を保護するための緊急やむを得ない場合を除き、身体的拘束等は原則として行わないことが基本です。転倒リスクや認知症の診断だけを理由に直ちに拘束を選択するものではありません。

認知症ケアの実際Ⅱ:各論|Q5〜Q7

  1. Q5. BPSD(認知症の行動・心理症状)を考えるときの視点として最も適切なのはどれですか。

    • A:本人の性格だけで説明する
    • B:認知症の診断名だけで原因を決める
    • C:身体状態、環境、ケアなどの背景も確認する
    • D:行動が同じなら原因も同じと考える
    • E:すべて認知症の進行によるものと考える
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    正解:C

    BPSDには認知機能障害だけでなく、身体状態、物理的・社会的環境、ケアや人間関係などが影響します。表れている行動だけを見るのではなく、その背景に何があるのかを確認することが重要です。

  2. Q6. 認知症のある人に、これまでみられなかった不穏が急に出現しました。最初に確認する内容として適切なのはどれですか。

    • A:疼痛、発熱、脱水、便秘、薬剤などの変化
    • B:本人の性格だけ
    • C:年齢だけ
    • D:介護者の経験年数だけ
    • E:認知症の診断名だけ
    解答・解説を見る

    正解:A

    急な行動変化では、せん妄を含め、身体状態や薬剤の影響を確認する必要があります。痛みなどの不快を十分に言語化できず、行動の変化として表す場合もあるため、身体・環境・ケアを合わせて確認します。

  3. Q7. BPSDがみられた場合の対応として最も適切なのはどれですか。

    • A:背景を確認せず薬物療法だけを選択する
    • B:心身の状態や環境を評価し、対応を検討する
    • C:本人への説明をせず行動を制限する
    • D:本人の故意による行動として注意する
    • E:原因に関係なく毎回同じ対応を行う
    解答・解説を見る

    正解:B

    BPSDがみられた場合は、身体状態、環境、薬剤、ケアなどの背景を評価します。原因や誘因に応じて環境調整や関わり方を検討し、必要に応じて医療職を含む多職種で対応します。

認知症ケアにおける社会資源|Q8〜Q10

  1. Q8. 高齢者本人や家族が、認知症や介護を含む地域生活について相談する窓口として適切なのはどれですか。

    • A:地域包括支援センター
    • B:税務署
    • C:ハローワーク
    • D:年金事務所のみ
    • E:法務局のみ
    解答・解説を見る

    正解:A

    地域包括支援センターは、高齢者の保健・医療・介護などに関する総合的な相談窓口です。認知症についても、本人や家族からの相談を受け、必要に応じて地域の医療・介護・支援機関との連携につなげます。

  2. Q9. 日常生活自立支援事業の説明として最も適切なのはどれですか。

    • A:認知症の医学的診断を行う事業である
    • B:判断能力が不十分な人の福祉サービス利用援助などを行う
    • C:要介護認定を決定する制度である
    • D:利用すると必ず成年後見制度へ移行する
    • E:医療機関だけが利用できる制度である
    解答・解説を見る

    正解:B

    日常生活自立支援事業は、認知症高齢者など判断能力が不十分な人が地域で自立した生活を送れるよう、利用者との契約に基づいて福祉サービスの利用援助や日常的な金銭管理などを支援する事業です。

  3. Q10. 認知症ケアパスの説明として最も適切なのはどれですか。

    • A:認知症の診断基準だけをまとめたもの
    • B:状態に応じて利用する医療・介護サービスの流れを地域ごとに示したもの
    • C:認知症ケア専門士だけが利用する記録用紙
    • D:薬物療法の処方手順だけを示したもの
    • E:要介護認定の点数表である
    解答・解説を見る

    正解:B

    認知症ケアパスは、認知症の状態や生活機能の変化に応じて、いつ・どこで・どのような医療や介護サービスを利用するか、その流れを地域の実情に応じて示すものです。

10問中何問正解できましたか?

正解数だけでなく、「どの分野で迷ったか」も確認してください。実際の第1次試験では各分野70%以上が必要なため、特定の得意分野だけで補うのではなく、分野ごとに弱点を確認することが重要です。

認知症ケア専門士の予想問題10問を使った4ステップの復習方法
10問を解いたら、間違えた分野と理由を整理し、公式テキストで復習して20問ミニ模試へ進みます。

第1次試験は4分野それぞれ70%以上が必要

第22回(2026年度)の公式情報では、第1次試験は4分野それぞれ50問、合計200問の五者択一です。各分野70%以上の正答率が必要で、4分野すべての合格をもって第1次試験合格となります。

認知症ケア専門士 第1次試験の構成
分野 問題数 対応する公式テキスト
認知症ケアの基礎 50問 第1巻
認知症ケアの実際Ⅰ:総論 50問 第2巻
認知症ケアの実際Ⅱ:各論 50問 第3巻
認知症ケアにおける社会資源 50問 第4巻

第1次試験は、認知症ケア標準テキスト第1〜4巻に準じた内容から出題されます。問題演習で迷ったテーマがあれば、対応する巻へ戻ることで復習範囲を絞りやすくなります。

間違えた問題は「4つの型」で復習する

本記事では、問題演習後の復習を「定義・鑑別・対応・連携」の4つに分けます。これは認知症ケア専門士認定試験の公式分類ではなく、間違えた理由を整理しやすくするための本記事独自の復習フレームです。

予想問題を復習するときの4つの型
型 問いの例 復習するポイント
定義 〇〇とは何か 重要語を一文で説明できるか
鑑別 最も特徴的なのはどれか 似た疾患・状態との違いを説明できるか
対応 次に何を確認・実施するか 症状だけでなく背景要因まで確認できるか
連携 どの制度・相談先につなぐか 困りごとと社会資源を結びつけられるか

誤答ノートは「間違えた理由」を残す

誤答ノートでは、問題文をすべて書き写す必要はありません。テーマ、間違えた理由、正しい判断ポイント、次に確認する内容を短く残すと、復習する場所を絞りやすくなります。

誤答ノートの記録例
テーマ 間違えた理由 判断ポイント 次に確認すること
せん妄 認知症の進行だと考えた 急性発症・注意・変動 認知症との違い
BPSD 行動だけを見て判断した 身体・環境・ケアの背景 誘因となる要素
社会資源 制度名だけを暗記した 誰が何に困っているか 相談先と制度の役割

同じテーマを繰り返し間違える場合は、問題数だけを増やすのではなく、公式テキストの該当範囲へ戻って確認しましょう。正解した問題でも、根拠を説明できなかった場合は同じように復習対象とします。

「過去問」と「予想問題」は分けて考える

本記事の10問は、実際の認知症ケア専門士認定試験の問題を転載したものではありません。一般社団法人日本認知症ケア学会は、学会が公式に制作・監修する教材として認知症ケア標準テキスト5冊を案内しており、第1次試験は第1〜4巻に準じた内容から出題されます。

また、公式サイトでは「公式テキスト」や「過去問題集」を名乗る非公式商品について注意喚起されています。本記事は過去問集ではなく、知識の理解度を確認するためのオリジナル予想問題として利用し、間違えた内容は公式テキストで確認してください。

よくある質問(FAQ)

認知症ケア専門士の予想問題だけで合格できますか?

予想問題だけに絞るのではなく、公式の認知症ケア標準テキスト第1〜4巻を学習の軸にすることが重要です。予想問題は、理解できていない分野や判断に迷うテーマを見つけるために利用してください。

この10問は実際の過去問ですか?

いいえ。実際の試験問題を転載したものではなく、公式の出題範囲と公的資料で確認できる内容をもとに作成したオリジナル練習問題です。

10問を解いたあとは何をすればよいですか?

まず間違えた分野と理由を整理し、公式テキストの該当範囲を確認します。その後、20問のミニ模試を通して解き、4分野のうちどこに弱点が残っているか確認すると学習を進めやすくなります。

次の一手|20問ミニ模試で4分野を確認する

10問で間違えたテーマを復習できたら、次は4分野を続けて解き、分野ごとの弱点を確認します。

次は20問を通して解く

一次4分野を想定したオリジナルのミニ模試で、10問のテーマ別演習とは違った形で理解度を確認できます。

認知症ケア専門士の20問ミニ模試へ


参考文献

  1. 一般社団法人日本認知症ケア学会.認知症ケア専門士認定試験:第1次試験概要[Internet].[cited 2026 Oct 3].Available from: https://www.dcq-ex.net/shiken1.html
  2. 一般社団法人日本認知症ケア学会.受験の手引・認知症ケア標準テキスト[Internet].[cited 2026 Oct 3].Available from: https://www.dcq-ex.net/text.html
  3. 厚生労働省.認知症ケアの基本:認知症の症状と影響要因、身体拘束廃止・防止に向けた取組[Internet].[cited 2026 Oct 3].Available from: https://www.mhlw.go.jp/content/12304250/001643323.pdf
  4. 厚生労働省.日常生活自立支援事業[Internet].[cited 2026 Oct 3].Available from: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/chiiki-fukusi-yougo/index.html
  5. 厚生労働省.地域支援事業の実施について:認知症ケアパス等[Internet].[cited 2026 Oct 3].Available from: https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb6317&dataType=1

著者情報

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blogを2022年4月に開設。急性期・回復期・療養病棟、介護福祉施設、訪問リハビリテーションでの臨床経験をもとに、理学療法評価、臨床手順、記録用紙、医療制度などの実務情報を発信しています。

現在は療養病院に勤務し、脳卒中、褥瘡・創傷ケア、リハビリテーション栄養、呼吸リハビリテーションを中心に臨床・教育活動を行っています。

保有資格

  • 脳卒中認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター2級

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