心不全療養指導士 2026|練習問題 25 問(解説)

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心不全療養指導士 2026|練習問題 25 問(基礎 20+症例 5 )

練習問題で詰まる理由は、知識量より「復習が回らない形で解いてしまう」ことです。先に問題 → 自己採点 → 3 行解説(復習用)の順番を固定すると、点が安定します。

認定試験はマークシート形式と案内されています。まずはこの 25 問で、心不全の基礎(分類・うっ血・セルフケア)と、現場の判断(症例)を “説明できる形” にしていきましょう。

学び直しを続けるための「環境の整え方」も、いまのうちに 1 枚で確認できます PT のキャリア設計(全体像)を見る

回遊(同ジャンル):全体像(親)→ 申請チェック → 症例運用 → 演習(ここ)、の順が安定です。

結論| 25 問は「基礎→症例→ミスノート 1 枚」で伸びる

量を増やす前に、頻出の軸(分類・うっ血・セルフケア・薬物療法の原則)で“判断の順番”を揃える方が速いです。基礎で定義と原則を固め、症例で介入判断へ返し、最後にミスを 3 行解説にして残す流れが回ります。

このセットを 1 周したら、ミスが多い 2 テーマだけを追加で 10 問作る(または読み直す)と、伸びが安定します。

使い方|問題 → 自己採点 → 3 行解説(復習用)

各問題の解答は、直下の折りたたみ( details )に入っています。まず自力で解いてから開いてください。

復習が回る解き方(固定)
ステップ やること 成果物 コツ
1 10 問だけ解く 自分の解答 まとめ解きしない
2 解答を確認 正誤 根拠は 1 つに絞る
3 ミスだけ 3 行解説にする ミスノート ①何を問う ②根拠 ③現場の言い換え

基礎問題( 20 問 )

Q1. 心不全の増悪兆候として最も適切なのはどれか。

  1. 食欲増進
  2. 体重増加、浮腫、息切れの増悪
  3. 尿量増加のみ
  4. 安静時脈拍の低下のみ
解答・解説

正解: 2

①何を問う:増悪の “サイン”。②根拠:うっ血で体重増加・浮腫・呼吸困難が出やすい。③言い換え:日々の体重・息切れ・むくみが “早期発見” の入口。

Q2. Nohria-Stevenson 分類で「 wet 」に該当する所見として適切なのはどれか。

  1. 末梢冷感が強い
  2. 肺うっ血、頸静脈怒張、浮腫
  3. 血圧上昇のみ
  4. 呼吸数低下のみ
解答・解説

正解: 2

①何を問う:うっ血( wet )の見方。②根拠: wet は “うっ血所見” が中心。③言い換え:まず “溜まっているか” を所見で拾う。

Q3. NYHA 分類の考え方として最も適切なのはどれか。

  1. 心機能( LVEF )だけで分類する
  2. 日常生活での症状の出方で分類する
  3. BNP だけで分類する
  4. 年齢だけで分類する
解答・解説

正解: 2

①何を問う: NYHA の軸。②根拠:症状と活動耐容能で整理する。③言い換え: “どこまで動くと息切れか” を確認する。

Q4. 心不全の分類として「 HFrEF 」に最も近いのはどれか(一般的な定義)。

  1. LVEF が低下した心不全
  2. LVEF が保たれた心不全のみ
  3. 不整脈のみが原因の状態
  4. 貧血のみが原因の状態
解答・解説

正解: 1

①何を問う: EF による分類。②根拠: HFrEF は “ EF 低下”。③言い換え:治療の軸(薬の柱)が立てやすい分類。

Q5. BNP / NT-proBNP の位置づけとして最も適切なのはどれか。

  1. 心不全の鑑別や重症度の参考になる
  2. 感染症の確定診断に使う
  3. 腎機能だけを反映する
  4. 運動耐容能だけを反映する
解答・解説

正解: 1

①何を問う:バイオマーカーの役割。②根拠:心負荷の指標として鑑別・評価に使う。③言い換え: “息切れの原因が心不全か” の補助線。

Q6. うっ血が疑われる患者への療養指導として、まず優先しやすいのはどれか。

  1. 体重・浮腫・呼吸苦の自己モニタリング
  2. サプリメント追加
  3. 禁煙は不要
  4. 睡眠時間を減らす
解答・解説

正解: 1

①何を問う:自己管理の優先順位。②根拠:早期発見が再入院を減らす入口。③言い換え: “毎日見る項目” を固定する。

Q7. HFrEF の標準的治療(薬物療法)で “柱” として扱われやすい組み合わせはどれか。

  1. 利尿薬のみ
  2. RAS 阻害薬+β 遮断薬+ MRA + SGLT2 阻害薬
  3. 抗菌薬+鎮痛薬
  4. 抗凝固薬のみ
解答・解説

正解: 2

①何を問う: HFrEF の “柱”。②根拠:予後改善の中心に据えられやすい。③言い換え:利尿薬は症状、柱は “長期の土台”。

Q8. β 遮断薬の導入・増量で注意しやすい状況はどれか。

  1. うっ血が強い急性増悪の最中
  2. 状態が安定している慢性期
  3. 体重が安定している
  4. 血圧が十分ある
解答・解説

正解: 1

①何を問う:導入タイミング。②根拠:急性増悪・うっ血強い時は慎重。③言い換え: “落ち着いてから少量で” が基本。

Q9. 利尿薬の位置づけとして最も適切なのはどれか。

  1. うっ血症状の改善に有用
  2. 感染の治療薬である
  3. 認知機能を改善する
  4. 骨折予防薬である
解答・解説

正解: 1

①何を問う:利尿薬の狙い。②根拠:体液量を調整して症状を軽くする。③言い換え: “溜まったら引く” の道具。

Q10. SGLT2 阻害薬の特徴として最も適切なのはどれか(一般的な理解)。

  1. 糖尿病がないと使えない
  2. 心不全でも用いられることがある
  3. 抗菌薬である
  4. 鎮静薬である
解答・解説

正解: 2

①何を問う:近年の位置づけ。②根拠:心不全治療でも選択肢。③言い換え: “糖だけの薬” ではなくなっている。

Q11. 心不全のセルフケア支援で “継続” に直結しやすいのはどれか。

  1. 注意事項を一度に全て説明する
  2. 行動目標を 1〜2 個に絞り、振り返りで修正する
  3. 本人の理解度は確認しない
  4. 家族支援は不要
解答・解説

正解: 2

①何を問う:行動変容の基本。②根拠:小さく始めて修正する方が続く。③言い換え: “ 1 個だけ続ける” を作る。

Q12. 退院支援で “再入院予防” に関わりやすい項目はどれか。

  1. 増悪時の連絡先と受診の基準
  2. テレビ視聴時間
  3. 利き手
  4. 身長のみ
解答・解説

正解: 1

①何を問う:アクションプラン。②根拠: “いつ連絡するか” が遅れを防ぐ。③言い換え:迷ったら “基準” に戻れる形。

Q13. 心不全患者の運動指導で “安全管理” として適切なのはどれか。

  1. 症状の悪化(息切れ・浮腫)を無視して進める
  2. 自覚症状と負荷( Borg / RPE )を指標に調整する
  3. 毎回、最大負荷で実施する
  4. 水分制限は一律で決める
解答・解説

正解: 2

①何を問う:運動の安全管理。②根拠:症状と負荷指標で調整する。③言い換え: “息切れの強さ” を見ながら進める。

Q14. うっ血が改善したかを日常で確認しやすいのはどれか。

  1. 体重推移と浮腫の変化
  2. 髪の長さ
  3. 視力
  4. 利き足
解答: 1

①何を問う:日常の評価指標。②根拠:体液量変化が反映されやすい。③言い換え: “毎日測れるもの” が強い。

Q15. 心不全患者で服薬アドヒアランスが崩れやすい要因として最も適切なのはどれか。

  1. 理解不足、認知機能低下、社会的支援不足
  2. 身長が高い
  3. 視力が良い
  4. 利き手が右
解答・解説

正解: 1

①何を問う:崩れる理由。②根拠:理解・認知・支援は継続の土台。③言い換え:本人だけで回らない時は “家族・支援” を足す。

Q16. 心不全患者の栄養指導で “実行可能性” を上げる工夫として適切なのはどれか。

  1. 禁止事項だけを列挙する
  2. 外食・調理の具体策(置換)を一緒に決める
  3. 本人の生活背景は確認しない
  4. 家族の関与は避ける
解答・解説

正解: 2

①何を問う:続く栄養指導。②根拠:具体策があると継続しやすい。③言い換え: “やめる” ではなく “置き換える”。

Q17. 心不全の教育で “一律の正解” が作りにくい理由として適切なのはどれか。

  1. 患者の生活背景・併存疾患・重症度が多様
  2. 心不全は単一の疾患である
  3. 治療は利尿薬だけで十分
  4. 検査は不要
解答・解説

正解: 1

①何を問う:個別化の理由。②根拠:背景と病態が多様で介入が変わる。③言い換え: “同じ説明” では続かない。

Q18. 退院後のフォローで “早期” に確認したい観点として適切なのはどれか。

  1. 体重推移・症状・服薬・受診の動線
  2. 新しい趣味の数
  3. 髪型
  4. 利き手の変更
解答・解説

正解: 1

①何を問う:再入院予防の初動。②根拠:生活に落ちたかを確認する。③言い換え: “計る・飲む・連絡する” が回っているか。

Q19. 心不全患者への支援で “多職種連携” が必要になりやすいのはどれか。

  1. 服薬・栄養・運動・社会資源が絡むケース
  2. 単に身長を測るだけ
  3. 視力検査のみ
  4. 血液型の確認のみ
解答・解説

正解: 1

①何を問う:連携の対象。②根拠:生活の要素が多いほど連携が要る。③言い換え: “ 1 人で抱えない” が基本。

Q20. 終末期の心不全患者で、療養支援として最も適切なのはどれか。

  1. 本人の価値観と目標を確認し、苦痛緩和と支援を調整する
  2. 運動を強制する
  3. 情報提供はしない
  4. 家族支援は不要
解答・解説

正解: 1

①何を問う:終末期の支援。②根拠:目標と苦痛緩和を軸に調整する。③言い換え: “何を大事にしたいか” から支援を組む。

症例問題( 5 問 )

Q21. 退院後、体重が増え始め、下腿浮腫と息切れが増えてきた。療養指導でまず優先しやすいのはどれか。

  1. 様子を見るように伝える
  2. 増悪時の連絡・受診の基準を確認し、早期対応へつなぐ
  3. 運動量を倍にする
  4. 水分を増やす
解答・解説

正解: 2

①何を問う:増悪兆候時の初動。②根拠:早期連絡・早期受診が遅れを防ぐ。③言い換え: “迷ったら連絡” の基準を作る。

Q22. 心不全患者が運動を始めたいが「どれくらい頑張っていいか分からない」と不安。最も適切なのはどれか。

  1. 最大限きつい運動を推奨する
  2. 自覚症状と Borg / RPE を用い、段階的に調整する
  3. 運動は一切禁止する
  4. 睡眠時間を減らす
解答・解説

正解: 2

①何を問う:運動の強度設定。②根拠:負荷指標で段階的に調整する。③言い換え: “息切れの強さ” を物差しにする。

Q23. 服薬が多く、飲み忘れが増えている。まずの支援として適切なのはどれか。

  1. 本人の努力不足として終える
  2. 理解度・生活導線を確認し、家族や支援策(カレンダー・一包化など)を検討する
  3. 薬を自己判断で中止するよう促す
  4. 受診を控えるよう促す
解答・解説

正解: 2

①何を問う:アドヒアランス支援。②根拠:理解・導線・支援を整えると継続しやすい。③言い換え: “仕組みで続く形” を作る。

Q24. 食塩制限が必要だが、外食が多く難しい。最も適切なのはどれか。

  1. 禁止事項だけを伝える
  2. 外食での置換(汁を残す、加工食品の頻度調整など)を具体化する
  3. 家族の関与は避ける
  4. 指導は不要とする
解答・解説

正解: 2

①何を問う:実行可能な減塩。②根拠:具体策が継続につながる。③言い換え: “やめる” より “置き換える”。

Q25. 退院後に「体重は測っているが、増えた時に何をするか分からない」と言う。最も適切なのはどれか。

  1. 体重測定を中止する
  2. 増悪時のアクションプラン(連絡・受診の基準)を一緒に作る
  3. 運動を禁止する
  4. 水分を増やす
解答・解説

正解: 2

①何を問う: “測る” の次。②根拠:行動が決まると自己管理が回る。③言い換え: “増えたら誰にいつ連絡するか” を固定。

解答一覧(自己採点用)

練習問題 25 問:解答一覧
Q答え Q答え Q答え
1 2 10 2 19 1
2 2 11 2 20 1
3 2 12 1 21 2
4 1 13 2 22 2
5 1 14 1 23 2
6 1 15 1 24 2
7 2 16 2 25 2
8 1 17 1
9 1 18 1

現場の詰まりどころ(先に潰す)

伸びない原因は、知識不足より復習の運用です。次の 3 つを先に潰すと、点が安定します。

よくある失敗と回避(練習問題)
失敗 起きること 回避 記録ポイント
まとめ解き 採点が遅れ、復習が飛ぶ 10 問ずつ解く ミスだけメモ
根拠が散る 説明が長くなる 根拠は 1 つに絞る 参照先を固定
症例で結論だけ 応用で崩れる 評価→優先順位→打ち手の順で 1 行ずつ 3 行解説

よくある質問(FAQ)

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

Q1. まず何問くらい解けばいいですか?

A. まずは 10 問ずつで OK です。まとめ解きより、ミスを 3 行解説にして “復習が回る形” を作る方が伸びます。

Q2. 解説はどれくらい書けばいい?

A. ①何を問う ②根拠 ③現場の言い換え、の 3 行で十分です。長文にすると復習が止まります。

Q3. 教材は何を軸にすればいい?

A. 受験者用 e ラーニングと、出題範囲のガイドブックを軸にすると迷いが減ります。

Q4. 症例問題が苦手です。

A. “所見(うっ血)→優先順位→具体策” の順で 1 行ずつにすると整理しやすいです。結論だけだと応用で崩れます。

次の一手(行動)

教育体制・人員・記録文化など “環境要因” を一度見える化すると、次の打ち手が決めやすくなります。

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参考文献

著者情報

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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