ベースアップ評価料の届出方法 2026|メール提出・提出先・注意点

制度・実務
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届出方法は「専用メールアドレスへ Excel 提出」と先に固定すると迷いません

このページは、ベースアップ評価料における届出方法について、制度の総論ではなく提出実務に絞って整理した記事です。検索で知りたいのは「ベースアップ評価料とは何か」よりも、どこに出すのか / メールで出すのか / どの Excel 様式を使うのか / 本文やファイル名はどう書くのか / 締切付近で何に気をつけるのかであることが多く、そこを先に言語化すると担当者間の確認がかなり進めやすくなります。

公開済みの関連記事が「計画書」「区分計算」「月額賃金総額」などの中身を扱うのに対して、本ページは提出方法だけに絞った補助記事を担当します。まずは提出先と提出手段を押さえ、その後に様式の選び方、メール本文、ファイル名、締切前の注意点、提出前チェックへ進む流れで読むとズレません。

関連:ベースアップ評価料の賃金改善計画書 2026|作成手順・提出時期・注意点

どこに提出するか|都道府県ごとの専用メールアドレス

結論からいうと、ベースアップ評価料の届出は、医療機関や訪問看護ステーションの所在地を管轄する地方厚生(支)局都道府県事務所ごとの専用メールアドレスに提出するのが基本です。提出先は全国共通の 1 つの窓口ではなく、都道府県ごとに分かれている点を先に押さえておく方が安全です。

したがって、「ベースアップ評価料の届出様式を作ったらすぐ送る」ではなく、まず所在地の提出先を確認してから送る流れにした方が戻りにくくなります。特に、法人本部所在地ではなく、届出を行う医療機関等の所在地で見ることを院内でそろえておくと整理しやすいです。

提出方法は原則メール|やむを得ない場合のみ書面

ベースアップ評価料の届出は、原則として専用メールアドレス宛に Excel ファイルを提出する方法です。厚労省の特設ページでも、ベースアップ評価料等に係る届出は専用メールアドレスに Excel ファイルを提出することにより行うと整理されています。

一方で、メールアドレスを持っていない等やむを得ない事情がある場合には、書面提出も可能です。ただし、各厚生局でも「可能な限りメール提出に協力」と案内しているため、通常運用ではメール提出を前提に組んでおく方が実務的です。

ベースアップ評価料の届出方法を 4 ステップで整理した図版
届出方法は「提出先確認 → 様式選択 → メール整備 → 送信確認」の順に整理すると分かりやすくなります。

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提出方法の基本
項目 基本の考え方 実務のポイント
提出先 都道府県ごとの専用メールアドレス 所在地で提出先を確認する
提出手段 原則メール Excel ファイル添付で送る
例外 やむを得ない場合のみ書面 通常はメール運用を前提にする

どの様式を使うか|評価料(Ⅰ)専用様式と従来版

ここが最初の分かれ道です。厚労省の特設ページでは、外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)のみを届け出る場合は、よりシンプルになった評価料(Ⅰ)専用届出様式が案内されています。一方で、上記以外の場合は従来版様式を使う整理です。

つまり、まず確認すべきなのは「何を届け出るか」です。評価料(Ⅰ)のみなのに従来版を前提に読んでしまったり、評価料(Ⅱ)や入院ベースアップ評価料を含むのに専用様式だけで進めたりすると、後で詰まりやすくなります。

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届出様式の選び方
ケース 使う様式 実務のポイント
外来・在宅 BU 評価料(Ⅰ)のみ 評価料(Ⅰ)専用届出様式 よりシンプルな様式で提出できる
評価料(Ⅱ)や入院 BU を含む 従来版様式 必要なシート・様式 96 / 97 などを確認する

メール本文に書くこと

提出実務では、添付ファイルだけ作って終わりではありません。関東信越厚生局や近畿厚生局では、メール本文には医療機関名(またはステーション名)連絡先を必ず記載するよう案内しています。

ここは形式的に見えて、差し戻しや確認連絡のしやすさに直結します。したがって、本文は短くてもよいので、少なくとも施設名・担当者連絡先・提出書類名は固定テンプレにしておく方が安全です。

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メール本文で最低限そろえたい項目
項目 書く内容 実務のポイント
施設名 医療機関名またはステーション名 正式名称でそろえる
連絡先 電話番号や担当者情報 返信先を明確にする
提出内容 届出書、計画書など 何を送っているか一目で分かるようにする

ファイル名の付け方| 7 桁コードを先頭にする

添付ファイル名も、各厚生局で注意事項として示されています。関東信越厚生局・近畿厚生局では、添付する Excel ファイル名に医療機関コードまたはステーションコードを記載するよう案内しており、例として 7 桁コード+提出内容の形が示されています。

実務では、ここを曖昧にするとファイル管理が煩雑になります。したがって、院内では「 7 桁コード_ベースアップ評価料届出.xlsx 」のように、先頭にコードを置く命名ルールで統一しておく方が安全です。

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ファイル名ルールの考え方
項目 基本 実務のポイント
先頭 7 桁の医療機関コード等 コードを必ず入れる
後半 提出内容(届出・計画・報告など) 中身が一目で分かる語にする
拡張子 Excel 形式 PDF 化せず元の Excel を送る

送信後の見方|受信確認は「受理」ではない

送信後も誤解しやすい論点があります。近畿厚生局では、専用メールアドレスが送信メールを受信したときに「メールを受信した」旨の返信を行うと案内していますが、同時にこの受信確認は届出の受理ではないとも明記しています。

つまり、返信が来たから即受理ではありません。送った直後に安心し切るのではなく、受信確認と受理は別と院内で共有しておく方が、後の確認対応でも戻りにくくなります。

締切前の注意点|早め提出と再送準備

締切直前は、提出側が集中しやすい時期です。近畿厚生局では、届出期限の最終日付近などにメールが殺到した場合、エラーメッセージが届くことがあるため、早期提出と、エラー時は時間をおいて再送するよう案内しています。

また、2026 年改定に伴う施設基準の届出では、東海北陸厚生局が令和 8 年 5 月 7 日から受付開始令和 8 年 6 月 1 日必着で受理されれば同日から算定可能と案内しています。したがって、「締切日だけ見る」のではなく、受付開始日、必着日、再送余裕まで含めて逆算した方が安全です。

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締切前に押さえたいポイント
項目 見方 実務のポイント
受付開始日 改定年は早めに確認する 開始前送信を避ける
締切 必着かどうかを確認する 最終日に寄せすぎない
エラー時対応 時間をおいて再送する 再送余裕を見込んで動く

現場の詰まりどころ|ここで止まりやすい 4 点

現場で多いのは、提出先を全国共通と思ってしまう様式の選び方を間違える本文やファイル名を簡略化しすぎる受信確認を受理と誤解するの 4 つです。制度の理解不足というより、提出実務の前提を固定していないことが原因になりやすいです。

届出方法は地味に見えますが、ここが曖昧だと中身が正しくても戻りやすくなります。だからこそ、施設内では「提出先」「様式」「本文」「ファイル名」の 4 点をテンプレ化しておく方が安全です。

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よくある詰まりどころと直し方
詰まりどころ なぜ危ないか 先に決めること
提出先を取り違える 別の事務所に送ってしまう 所在地で提出先を確認する
様式を誤る 差し戻しや再作成につながる (Ⅰ)のみか、それ以外かを最初に固定する
本文・ファイル名が不足する 照合や確認がしにくい 施設名・連絡先・コードをテンプレ化する
受信確認で安心する 受理状況を誤認しやすい 受信確認と受理は別と共有する

提出前チェックリスト

提出前は、細かい文章よりも順番が大事です。まずは提出先の確認様式選択本文作成ファイル名確認締切前送信の順で見ると、チェック漏れを減らしやすいです。

とくに、改定年は受付開始日や締切の扱いが通常年とずれることがあります。送る直前だけでなく、厚労省特設ページと管轄厚生局の案内をあわせて確認しておく方が安全です。

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届出方法の最終チェック
順番 確認項目 見るポイント
1 提出先を確認 所在地の専用メールアドレスか
2 様式を選ぶ (Ⅰ)専用様式か従来版か
3 メール本文を整える 施設名と連絡先を書いたか
4 ファイル名を確認 7 桁コードと提出内容を入れたか
5 余裕を持って送信 締切直前の再送リスクを避けられるか

よくある質問

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

ベースアップ評価料の届出はどこに出しますか?

所在地を管轄する地方厚生(支)局都道府県事務所ごとの専用メールアドレスに提出します。全国共通の 1 つの宛先ではありません。

提出はメールですか?

原則メールです。専用メールアドレス宛に Excel ファイルを送る形で行います。やむを得ない場合のみ書面提出が可能です。

評価料(Ⅰ)だけのときは専用様式ですか?

はい。外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)のみを届け出る場合は、評価料(Ⅰ)専用届出様式が案内されています。それ以外は従来版様式で整理する方が安全です。

メール本文には何を書けばいいですか?

少なくとも、医療機関名またはステーション名と連絡先は必須です。加えて、何を提出しているかが分かるようにしておくと実務上スムーズです。

受信確認メールが来たら受理ですか?

違います。受信確認は「メールを受信した」旨であり、届出の受理そのものではありません。ここは分けて考える方が安全です。

次の一手

まずは、提出先メールアドレス使う様式メール本文テンプレファイル名ルールの 4 点を院内で固定してください。そのうえで、締切前に余裕を持って送る流れを作ると、届出実務がかなり安定します。

続けて読むなら、ベースアップ評価料の賃金改善計画書 2026|作成手順・提出時期・注意点と、ベースアップ評価料(Ⅱ)の区分計算 2026|賃金改善算定基礎額・区分決定・注意点をあわせて確認すると整理しやすくなります。


参考文献

  1. 厚生労働省. ベースアップ評価料等について. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411_00053.html
  2. 厚生労働省. ベースアップ評価料届出のための説明動画・支援ツール. https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53382.html
  3. 関東信越厚生局. ベースアップ評価料に係る「賃金改善計画書」及び「賃金改善実績報告書」について. https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/shinsei/baseup.html
  4. 近畿厚生局. ベースアップ評価料の届出について. https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kinki/gyomu/gyomu/hoken_kikan/shinryohoshuh04_00011.html
  5. 東海北陸厚生局. 令和 8 年度診療報酬改定に伴う施設基準の届出等について. https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/tokaihokuriku/000455889.pdf

著者情報

rehabilikun のプロフィール画像

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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