認知症ケア加算|身体的拘束は所定点数の 40%:運用と記録

制度・実務
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認知症ケア加算|身体的拘束を実施した日は “所定点数の 40% ”:判断と記録の型

認知症ケア加算は、身体的拘束を実施した日に限り、所定点数の 100 分の 40(= 40% )に相当する点数で算定します。これは「拘束が必要だった理由」ではなく、拘束を実施した事実に紐づく扱いです。 [oai_citation:0‡nmp.co.jp](https://www.nmp.co.jp/sites/default/files/member/shinryo/2024/tensu/pdf/chapter1-2/1-2_A247.pdf?utm_source=chatgpt.com)

現場で詰まりやすいのは、①どこまでを “身体的拘束” と扱うか、②いつを “実施した日” と数えるか、③記録が分散して監査時に説明しづらいこと。本記事では、算定ルールの要点と、開始/解除・必要状況を “ 1 本化” して残す運用の型をまとめます。 [oai_citation:1‡しろぼんネット](https://shirobon.net/medicalfee/latest/ika/r06_ika/r06i_ch1/r06i1_pa2/r06i12_sec2/r06i122_A247.html?utm_source=chatgpt.com)

同ジャンルで回遊:まず “施設基準と運用フロー” を押さえると、拘束時の記録設計がブレません。

認知症ケアチームの施設基準(総論)へ戻る

結論:拘束を “実施した日” は 40% 算定、開始・解除・必要状況を診療録等に記載

点数上の要点は 2 つです。①身体的拘束を実施した日は所定点数の 40% で算定。 [oai_citation:2‡nmp.co.jp](https://www.nmp.co.jp/sites/default/files/member/shinryo/2024/tensu/pdf/chapter1-2/1-2_A247.pdf?utm_source=chatgpt.com) ②この点数を算定する場合は、拘束の開始日/解除日、および拘束が必要な状況等を診療録等に記載します。 [oai_citation:3‡しろぼんネット](https://shirobon.net/medicalfee/latest/ika/r06_ika/r06i_ch1/r06i1_pa2/r06i12_sec2/r06i122_A247.html?utm_source=chatgpt.com)

ここで重要なのは、「実施した日」を誰が見ても再現できる形で残すことです。運用が揺れると、算定・記録・説明がバラつき、手戻りが増えます。

まず押さえる:身体的拘束の “線引き” を病棟で統一する

身体的拘束の扱いは院内ルール(身体的拘束最小化の方針/手順)に沿って整理し、「どの行為を拘束と扱うか」を病棟で統一します。認知症ケアチームは、身体的拘束最小化チームを兼ねることが差し支えない旨も示されているため、両者の運用を同じ型で回すとブレが減ります。 [oai_citation:4‡nmp.co.jp](https://www.nmp.co.jp/sites/default/files/member/shinryo/2024/shisetsu/pdf/notice/8k-4.pdf?utm_source=chatgpt.com)

現場では “安全確保” の目的で手段が増えがちなので、実施前の代替策(環境調整・疼痛・排泄・睡眠・活動性・付き添い配置)を先に検討したことが分かる残し方にすると、説明が通りやすくなります。

記録の最小セット|開始・解除・必要状況を “ 1 か所に束ねる”

記録が分散すると、監査や院内確認のコストが上がります。おすすめは、拘束関連の記録を 1 か所(テンプレ 1 枚)に束ねることです。

身体的拘束(認知症ケア加算):記録の最小セット(開始/解除/必要状況)
項目 何のため 書き方のコツ よくある抜け
開始日・時刻 “実施した日” の再現 誰が見ても時系列が追える形に 日付のみで時刻がない
解除日・時刻 最小化の根拠 解除条件(何が改善したか)も 1 行 解除の記載がなく “継続扱い” に
必要な状況 説明可能性 転倒切迫/治療中断リスク等を具体で 「不穏」だけで具体がない
代替策の検討 最小化の実装 環境/疼痛/排泄/睡眠/活動性の観点 代替策の記録がない
再評価の期限 だらだら防止 24–72 時間など短期で区切る 期限がない

よくある失敗| “実施した日” の扱いが揺れて手戻りになる

手戻りの多くは、算定の理解不足より運用の曖昧さで起きます。次の表で病棟内のブレを先に潰します。

身体的拘束で起きやすい手戻り:原因と回避策
失敗 起きる理由 回避策 確認の一言
開始・解除が散在 看護記録/カンファ/申し送りに分散 テンプレ 1 枚に “開始/解除/必要状況” を固定 1 か所で時系列が追える?
必要状況が抽象的 「不穏」「危険」だけで根拠が弱い 転倒切迫/治療中断/ライン抜去など具体で 第三者が状況を想像できる?
再評価の期限がない 忙しくて見直しが後回し 期限を短期固定(例: 48 時間) 次回で “解除可否” を回収できる?

現場の詰まりどころ|読ませるゾーン(ボタン無し)

よくある質問

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拘束を実施した日は、なぜ 40% になるのですか?

認知症ケア加算は、身体的拘束を実施した日は所定点数の 100 分の 40 に相当する点数で算定すると定められています。 [oai_citation:5‡nmp.co.jp](https://www.nmp.co.jp/sites/default/files/member/shinryo/2024/tensu/pdf/chapter1-2/1-2_A247.pdf?utm_source=chatgpt.com) 現場では “事実として実施した日” を再現できる記録にしておくと、確認・説明がスムーズです。

40% で算定する場合、何を記録しておく必要がありますか?

身体的拘束の開始日および解除日、身体的拘束が必要な状況等を診療録等に記載することが求められます。 [oai_citation:6‡しろぼんネット](https://shirobon.net/medicalfee/latest/ika/r06_ika/r06i_ch1/r06i1_pa2/r06i12_sec2/r06i122_A247.html?utm_source=chatgpt.com) 本文の「記録の最小セット」に沿って 1 か所に束ねると、分散を防げます。

認知症ケアチームと拘束最小化の運用は別で回すべきですか?

別で回すと分断しやすいので、同じテンプレ(開始/解除/必要状況/再評価期限)で回すのがおすすめです。認知症ケアチームが身体的拘束最小化チームを兼ねることは差し支えない旨も示されています。 [oai_citation:7‡nmp.co.jp](https://www.nmp.co.jp/sites/default/files/member/shinryo/2024/shisetsu/pdf/notice/8k-4.pdf?utm_source=chatgpt.com)

次の一手|運用を整える → 共有の型を作る → 環境も点検する

教育体制・人員・記録文化など“環境要因”を一度見える化すると、次の打ち手が決めやすくなります。

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参考文献

著者情報

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rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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