PT・OT・STの資格おすすめ2026|現場別に「今の1本」を選ぶ

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PT・OT・STの資格おすすめ2026|現場別に「今の1本」を選ぶ

PT・OT・STが資格を選ぶときは、知名度や取りやすさより先に、自分の職種が受験対象か、今の現場で使う機会があるか、取得要件と更新を続けられるかを確認することが重要です。同じリハビリ職でも、資格によってPT・OT・STの受験可否は異なります。

この記事では、成人領域を中心に働くPT・OT・ST向けに、資格を受験対象職種 × 現場で使う頻度 × 取得負荷 × 更新で比較します。各資格の細かな申込日程や勉強法は個別記事へ分け、ここでは「今の自分が選ぶ1本」を1〜2候補まで絞ることに集中します。

まず3ステップで資格候補を1〜2本に絞る

資格名を比較する前に、①受験対象 → ②現場で使う頻度 → ③取得負荷と更新の順で確認します。この順番なら、そもそも受験できない資格や、取得しても現在の業務で使う機会が少ない資格を早い段階で候補から外せます。

資格選びで最初に確認する3ステップ
順番 確認すること 判断のポイント
1. 受験対象 自分の職種が対象か PT・OT・STすべてが対象とは限らない
2. 現場で使う頻度 今の担当・役割と合うか 急性期、呼吸、心リハ、栄養、嚥下、在宅などから考える
3. 取得負荷と更新 今年要件を満たせるか、取得後も続けられるか 実務経験、会員歴、症例、研修、更新条件を確認する
PT・OT・STの資格選び3ステップ。受験対象、現場で使う頻度、取得負荷と更新を順に確認する流れ
資格名を増やす前に、受験対象・現場で使う頻度・取得負荷と更新の3点で候補を絞ります。

迷ったときは、「取れそうな資格」ではなく今の現場で繰り返し使うテーマを優先してください。候補が2本まで残った段階で、会員歴や症例などの取得要件を比べると優先順位を決めやすくなります。

現場別おすすめ|PT・OT・STで受験できる資格は違う

現場から資格を選ぶ場合も、最初に自分の職種が受験対象に含まれるかを確認します。たとえば、3学会合同呼吸療法認定士と心臓リハビリテーション指導士はPT・OTが対象ですがSTは対象に含まれません。CDEJは、リハビリ職ではPTが受験対象です。

以下は、2026年8月25日時点の公式情報をもとに、PT・OT・STから検討しやすい主な資格を整理したものです。年度ごとの条件は変更される可能性があるため、申請前には必ず公式の最新要項を確認してください。

現場別の資格候補とPT・OT・STの受験対象
現場・領域 資格候補 PT OT ST 最初に確認する要件
急性期・急変対応 急性期ケア専門士 対象 対象 対象 実務経験2年以上、申込時期
呼吸療法 3学会合同呼吸療法認定士 対象 対象 対象外 実務経験、所定の点数、認定講習会
心臓リハ 心臓リハビリテーション指導士 対象 対象 対象外 会員歴、実地経験、講習会、症例報告
栄養・NST NST専門療法士 対象 対象 対象 JSPEN会員、実務経験、栄養サポート業務、所定研修
糖尿病療養指導 CDEJ 対象 対象外 対象外 対象施設、療養指導経験、1,000時間、自験例、講習
摂食嚥下 日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 候補 候補 候補 学会員歴、臨床・研究歴、eラーニング
在宅・住宅改修 福祉住環境コーディネーター 受験可 受験可 受験可 受験級、IBT・CBTの受験方式

この表で重要なのは、資格数を増やすことではありません。自分の職種では受験できない資格、今の担当では使う機会が少ない資格、今年中に必須要件を満たせない資格を先に外すことです。

現場から逆算すると候補は絞りやすい

資格の優先順位は、勤務先の名称だけではなく、実際に担当している業務から考えます。たとえば急性期病院でも、呼吸管理に関わる機会が多い人と、NSTや心臓リハを担当する人では優先する資格が変わります。

現在の業務から考える資格候補の例
今の業務・困りごと 候補になりやすい資格 先に確認すること
急変対応や全身管理を体系的に学びたい 急性期ケア専門士 実務経験を満たすか
酸素療法・人工呼吸・呼吸管理に関わる 3学会合同呼吸療法認定士 職種と認定講習会の要件
心不全・心疾患患者の運動療法に関わる 心臓リハビリテーション指導士 会員歴と心リハ実地経験
NSTや低栄養患者への支援に関わる NST専門療法士 勤務歴、栄養サポート経験、研修
糖尿病患者への運動・療養指導が多い CDEJ PTであること、施設・時間・自験例要件
摂食嚥下への関与が多い 日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 会員歴、臨床・研究歴、eラーニング
住宅改修や福祉用具の提案が多い 福祉住環境コーディネーター 受験級と受験方式

長く専門性を積むなら、自職種の認定制度も確認する

外部資格だけでなく、PT・OT・STそれぞれの職能団体が運用する生涯学習・認定制度も候補になります。特に「一つの領域を継続して深めたい」「自職種内で専門性を積み上げたい」という場合は、横断資格だけで決めず、自職種の制度も比較してください。

PT・OT・STの自職種制度で2026年に確認したいこと
職種 主な制度 2026年の確認ポイント
PT 登録理学療法士/認定理学療法士/専門理学療法士 登録理学療法士を基盤として、認定・専門理学療法士へ進む制度全体を確認する
OT 生涯学修制度/認定作業療法士/専門作業療法士 2026年度末までの移行期間と、2027年度からの生涯学修制度への一本化を確認する
ST 生涯学習プログラム/認定言語聴覚士/専門言語聴覚士 2026年度の移行期間と、2027年度からの新プログラム完全移行を確認する

OTでは2026年度末まで従来の生涯教育制度と新しい生涯学修制度の移行期間が続き、2027年度から新制度へ一本化されます。認定作業療法士・専門作業療法士制度は継続します。

STでは2026年度から新しい生涯学習プログラムでの申請受付が始まり、従来制度との移行期間を経て2027年度から新プログラムへ完全移行します。資格だけでなく、現在どこまで生涯学習を進めているかも確認しておくと選びやすくなります。

2本で迷ったら「取れる」より「使う」を優先する

候補が2本まで絞れたら、最後は今年受験できるか → 今の現場で使う頻度が高いか → 更新を続けられるかで比較します。受験要件を満たしていても、現在ほとんど使わない資格を無理に先に取る必要はありません。

資格が2本残ったときの優先順位
比較する順番 質問 判断
1 今年、必須要件を満たせるか? 満たせない資格は「要件準備」に回す
2 今の担当で繰り返し使うか? 使用頻度が高い方を優先する
3 取得後の更新を続けられるか? 単位・研修・学会参加まで確認する
4 半年後も同じ領域を担当していそうか? 一時的な担当だけなら急いで取得しない

迷ったときの基準:「取得できる資格」ではなく、取得後に何度も使う資格を先に選びます。要件が重い資格は、今年を準備期間にして来年度以降を狙う選択でも問題ありません。

候補が決まったら、勉強より先に申込・研修・試験を確認する

資格取得では、試験勉強以前に、実務経験、会員歴、研修、症例、書類提出などの条件を満たせず受験できないことがあります。候補が決まったら、まず公式サイトで受験資格と申込期限を確認してください。

特に、会員歴や実務経験は短期間では埋められません。「今年受ける資格」と「今年から要件を準備する資格」を分けておくと、複数資格を同時に追いかける必要がなくなります。

PTの方で2026年の申込・講習・試験時期をまとめて確認したい場合は、PT向け2026資格カレンダーもあわせて確認してください。OT・STは、各資格・協会の公式情報を基準にしてください。

資格選びで詰まりやすい4つのポイント

資格取得が止まりやすいのは、試験の難しさだけではありません。受験資格、会員歴・症例、日程、更新のどこかを後から確認すると、予定していた年度に受験できないことがあります。

申し込む前に確認する4つの詰まりどころ
詰まりどころ 確認すること 対応
受験資格 職種、実務経験、施設条件 最初に公式要項で対象か確認する
会員歴・症例 基準日時点で条件を満たせるか 不足する場合は今年を準備期間にする
申込・研修 申込、講習、書類、試験の日程 試験日だけでなく前段階からカレンダーへ入れる
更新 単位、研修、学会参加、有効期間 取得前から継続可能か確認する

症例や会員歴が足りない資格は、候補から完全に捨てなくてよい

必要な要件が足りない場合は、「取れない」で終わらせず、何が不足しているかを分けます。実務年数、会員歴、症例、研修のうち、今年中に解消できないものがあれば、今年は別の資格を優先しながら要件を準備できます。

一方で、現在の職場では必要な症例や実務経験を今後も満たせない資格は、優先順位を下げる判断も必要です。資格取得そのものを目的にせず、現在の業務との接点を基準にしてください。

よくある質問

Q1. PT・OT・STなら同じ資格を受験できますか?

いいえ。資格によって対象職種が異なります。たとえば、急性期ケア専門士とNST専門療法士はPT・OT・STが対象に含まれます。一方、3学会合同呼吸療法認定士と心臓リハビリテーション指導士はPT・OTが対象で、STは対象に含まれません。CDEJはリハビリ職ではPTが対象です。

Q2. 最初の1本はどう決めればよいですか?

まず自分の職種で受験できる資格だけを残し、その中から今の現場で使う頻度が高いものを選びます。その後に実務経験、会員歴、症例、研修、更新条件を確認すると、候補を絞りやすくなります。

Q3. 2つの資格で迷ったら、どちらを先に取りますか?

「今年必須要件を満たせるか」「現在の担当業務で繰り返し使うか」「取得後も更新を続けられるか」の順で比べます。両方受験できる場合は、現在の業務で使う頻度が高い方を優先すると判断しやすくなります。

Q4. 症例や会員歴が足りない場合は諦めるべきですか?

すぐに候補から外す必要はありません。不足している条件を実務年数、会員歴、症例、研修に分け、満たせる時期を確認してください。今年は要件準備に充て、別の資格を先に取る方法もあります。

Q5. 資格は多く持っているほど有利ですか?

資格数だけで判断する必要はありません。現在の担当業務で活用できるか、取得までの学習を実務へつなげられるか、更新を継続できるかを優先します。使う機会が少ない資格を増やすより、現在の専門領域とつながる1本を深める方が選択しやすくなります。

次の一手|1本に絞ったら、その資格の公式要件を確認する

資格選びでは、候補を増やし続けるより、受験対象 → 現場で使う頻度 → 取得負荷と更新の3ステップで1〜2本まで絞ることが重要です。最後に公式サイトで年度要件を確認し、「今年受験する」「今年は要件を準備する」「別資格を優先する」のどれかを決めてください。

資格ごとの受験条件や個別記事へ進みたい場合は、資格・学習ライブラリで関連資格を確認すると、次に読む記事を探しやすくなります。


参考文献・公式情報

  1. 日本理学療法士協会. 認定・専門理学療法士制度について [Internet]. [cited 2026 Aug 25]. Available from: 日本理学療法士協会
  2. 日本作業療法士協会. 生涯教育制度は2025年に制度が終了するのでしょうか [Internet]. [cited 2026 Aug 25]. Available from: 日本作業療法士協会
  3. 日本言語聴覚士協会. 生涯学習プログラム [Internet]. [cited 2026 Aug 25]. Available from: 日本言語聴覚士協会
  4. 日本急性期ケア協会. 急性期ケア専門士の受験要項 [Internet]. [cited 2026 Aug 25]. Available from: 日本急性期ケア協会
  5. 医療機器センター. 3学会合同呼吸療法認定士 認定講習会及び認定試験 [Internet]. [cited 2026 Aug 25]. Available from: 公益財団法人医療機器センター
  6. 日本心臓リハビリテーション学会. 心臓リハビリテーション指導士 新規受験に必須の条件 [Internet]. [cited 2026 Aug 25]. Available from: 日本心臓リハビリテーション学会
  7. 日本栄養治療学会. NST専門療法士 申請方法 [Internet]. [cited 2026 Aug 25]. Available from: 日本栄養治療学会
  8. 日本糖尿病療養指導士認定機構. 受験資格について [Internet]. [cited 2026 Aug 25]. Available from: 日本糖尿病療養指導士認定機構
  9. 日本摂食嚥下リハビリテーション学会. 認定士制度 [Internet]. [cited 2026 Aug 25]. Available from: 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
  10. 東京商工会議所. 福祉住環境コーディネーター検定試験 [Internet]. [cited 2026 Aug 25]. Available from: 東京商工会議所

著者情報

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blogを2022年4月に開設。急性期・回復期・療養病棟、介護福祉施設、訪問リハビリテーションでの臨床経験をもとに、理学療法評価、臨床手順、記録用紙、医療制度などの実務情報を発信しています。

現在は療養病院に勤務し、脳卒中、褥瘡・創傷ケア、リハビリテーション栄養、呼吸リハビリテーションを中心に臨床・教育活動を行っています。

保有資格

  • 脳卒中認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター2級

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