前期研修の進め方|座学 22 + 実地 32 を最短クリア

制度・実務
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前期研修の進め方|座学 22 コマ+実地 32 コマを迷わず終えるロードマップ

前期研修は「座学(講座 A〜C )」と「実地研修(講座 D )」をセットで回す制度です。座学は進めやすい一方、実地研修は職場の運用が曖昧だと止まりやすいのが現場のあるあるです。

本記事では、①前期研修の全体像、②実地研修( D )の区分( D-1 / D-2 )の考え方、③最短で終えるための週次ルーチン( 20 分運用)、をまとめます。最後に公式ページとマニュアルへ誘導するので、制度の細部は一次情報で確認できる状態にします。

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まずは 5 分フロー(前期研修を最短で終える手順)

  1. 自分が D-1D-2 かを決める(実地研修の方式が分かれる)
  2. 座学(講座 A〜C )は “ 週 2 コマ ” のペースで先に確保
  3. 実地研修(講座 D )は “ 週 1 回 20 分 ” の振り返り枠を固定
  4. 月 1 回、未達だけを棚卸し(進捗の詰まりを早期に潰す)

前期研修とは?(全体像と到達目標)

前期研修は、新生涯学習制度における卒後早期の基盤づくりで、座学(講座 A〜C )と実地研修(講座 D )で構成されます。最新のカリキュラムや運用は年度で更新されるため、必ず公式ページの資料を確認してください。

※スマホでは表が横スクロールになる場合があります。

前期研修の全体像(講座 A〜D )
構成 主な内容 詰まりやすい点 先に決めること
講座 A〜C(座学) e ラーニング等で履修(年度の運用に従う) 受けっぱなしで臨床に接続しない 「毎週 2 コマ」の固定枠
講座 D(実地研修) OJT を通じた職場内教育( D-1 / D-2 ) 担当者・頻度・記録の曖昧さ 「週 1 回 20 分」の振り返り枠

実地研修(講座 D )の考え方|D-1 と D-2 を先に確定する

実地研修は、所属施設の体制などにより受講区分が分かれます。区分の条件や手続き(マイページ申込の要否など)は公式マニュアルに沿って確認してください。

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実地研修の受講区分( D-1 / D-2 )早見
区分 前提(ざっくり) 方法のイメージ よくある詰まり
D-1 自施設で実地研修を回せる体制がある 自施設 OJT で 32 コマを積み上げる 振り返りの枠が確保できず “ 先延ばし ”
D-2 自施設での体制が不足する等、代替の方法が必要 他施設見学/e ラーニング等を組み合わせる 上限(例:e ラーニングは最大 31 コマ等)で 1 コマ不足する

最短で終える “ 週 1 回 20 分 ” 運用(これだけ固定)

前期研修の成否は、実地研修の進捗でほぼ決まります。ポイントは “ 長い勉強会 ” を作ることではなく、短い振り返りを継続することです。

  1. 今週の対象( 1 人)を決める(例:脳卒中・運動器など何でも OK )
  2. 評価の要点( 3 つ)を言語化(例:疼痛、可動域、歩容)
  3. 介入の狙い( 2 つ)を言語化(例:疼痛軽減、歩行安定)
  4. 次回の検証( 1 つ)を決める(例: TUG の変化、痛み NRS )

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前期研修で “ よくある失敗 ” と、最小コストの回避策
失敗 なぜ起きる? 回避策 記録の型( 4 行)
座学だけ先に進む e ラーニングは進むが実地が止まる 週 1 回 20 分の枠を “ 先に ” 予定化 目的/所見/判断/次回
実地研修が進まない 担当者・頻度・到達目標が曖昧 担当者を 1 人に固定し、月 1 回だけ棚卸し やったこと/できたこと/課題/次の 1 手
言語化が苦手 所見→解釈→方針がつながらない SOAP の A と P だけ先に練習 根拠 1 つ/狙い 1 つ/観察 1 つ/修正 1 つ

D-2 の注意点|“ 1 コマ不足 ” が最後に残りやすい

D-2 の運用では、方法ごとの上限が示されることがあります(例:e ラーニングで最大 31 コマまで等)。この場合、残り 1 コマを他施設見学や症例検討会の聴講などで補う設計になります。詳細は必ず最新のマニュアルで確認してください。

前期研修の設計ができたら、次は “ 全体像(後期・登録・更新) ” まで一気に把握して、ムダな遠回りを消します。

続けて読む:登録理学療法士までの全体像(前期→後期→更新)

よくある質問(FAQ)

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

Q1. まず何から始めればいいですか?

A. 先に “ 実地研修の運用 ” を決めます。担当者(誰に見てもらうか)と頻度(週 1 回 20 分など)を固定すると、座学も自然に回り始めます。

Q2. D-1 と D-2 はどこで確認できますか?

A. 公式の実地研修ページと、受講・実施マニュアルで確認します。体制や条件で区分が変わるため、年度の運用も含めて一次情報を優先してください。

Q3. 座学は先に全部終えてもいいですか?

A. 可能でも、実地研修が止まると最終的に詰みやすいです。おすすめは「座学は週 2 コマ」「実地は週 1 回 20 分」を同時並行で固定することです。

Q4. 実地研修の記録はどのくらい丁寧に書くべきですか?

A. まずは 4 行で十分です(目的/所見/判断/次回)。継続できる “ 最小の型 ” を作ってから、必要に応じて深掘りする方が失敗しにくいです。

参考文献・参考リンク

  1. 公益社団法人 日本理学療法士協会( JPTA ):前期研修について(公式). https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/zenki/
  2. 公益社団法人 日本理学療法士協会( JPTA ):前期研修:D 実地研修(公式). https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/registered/zenki_d/
  3. 公益社団法人 日本理学療法士協会( JPTA ):実地研修 受講・実施マニュアル(受講者向け:2024 年 12 月 18 日). PDF
  4. 公益社団法人 日本理学療法士協会( JPTA ):実地研修 受講・実施マニュアル( 2025 年 7 月 1 日版). PDF
  5. Leahy E, Chipchase L, Blackstock F. Which learning activities enhance physiotherapy practice? A systematic review protocol of quantitative and qualitative studies. Syst Rev. 2017;6(1):83. doi: 10.1186/s13643-017-0475-x / PubMed: PMID: 28416011
  6. Gunn H, Goding L. Continuing Professional Development of physiotherapists based in community primary care trusts: a qualitative study investigating perceptions, experiences and outcomes. Physiotherapy. 2009;95(3):210-215. doi: 10.1016/j.physio.2007.09.003 / PubMed: PMID: 19635341

著者情報

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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おわりに

前期研修は、予定化 → 段階 OJT → 20 分振り返り → ログ化 → 月 1 棚卸しの “ リズム ” を作れた時点で勝ちです。まずは今週の 1 症例を決めて、短い振り返りから回し始めましょう。

学びを働き方に活かす準備として、面談前の棚卸しに使えるチェックと職場評価シートは こちら(ダウンロード) にまとめています。

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