2026 改定に備える「リハ施設基準」点検リスト|届出・人員・運用・記録の抜け漏れチェック

制度・実務
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2026 改定に備える「リハ施設基準」点検リスト|届出・人員・運用・記録の抜け漏れチェック

PT の転職・職場選びで迷ったら:失敗しない進め方(無料チェック付)

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令和 8 年度( 2026 )診療報酬改定の年は、制度変更そのものより「運用の明確化」「届出や要件の整理」が進みやすく、施設基準は抜け漏れがあると指摘・返戻の温床になります。リハ部門は、届出・人員配置・専従の扱い・運用ルール・記録の整合など、複数の要素がつながっているため、改定前に点検リストで“見える化”しておくのが最短です。

本記事では、施設基準の点検を「届出」「人員」「運用」「記録」に分け、部門で回せるチェックリストに落とし込みます。チェックは “全部完璧” を目指すより、まず抜け漏れをゼロにすることが目的です。

この記事でできること

①施設基準の点検項目を “部門で使える粒度” で整理し、②優先度(先に直す所)を決め、③監査・返戻で弱いポイント(証明・整合)を補う手順までまとめます。

読み終えると「何を確認すれば安全か」が明確になり、院内会議の資料としてもそのまま使えます。

点検の進め方( 30 分で回すコツ)

点検は、①届出の棚卸し(紙/電子)、②人員配置の確認(専従・兼務ライン)、③運用ルール(誰が何をいつ)、④記録の整合(証明できるか)の順で進めると、手戻りが減ります。

最初の 1 回は “現状把握” で OK です。 NG が出たら、次に「誰が」「いつまでに」「何を直すか」を 1 行で決め、改善ログを残していきます。

点検リスト(届出・人員・運用・記録)

以下は、部門でそのまま使える点検リストです。スマホ閲覧を想定して横スクロールで見られる形式にしています。

リハ施設基準 点検リスト( 2026 改定に備える:届出・人員・運用・記録 )
領域 チェック項目 OK の目安 NG の典型 対応(最小)
届出 届出書類の最新版が 1 箇所に集約 紙/電子の保管場所が明確 担当者しか場所を知らない 共有フォルダ+紙ファイルを固定
届出 施設基準の算定開始日・変更履歴が追える 変更日と理由が 1 行で残る いつから算定か曖昧 変更ログ(年月日・理由)を作る
人員 必要職種・人数の充足を確認 欠員時の代替案がある 欠員で実態が崩れる 欠員時ルール(停止/縮小)を合意
人員 専従者の兼務ラインが明文化 A / B / C の 3 区分などで運用 その場判断でブレる 兼務 OK / 条件付き / NG を文章化
人員 シフト(配置)と実績(実働)が整合 説明できるセットで残る シフトは専従でも実態不明 週単位で実績の要点を残す
運用 単位・日数の管理担当が固定 担当不在でも代替が決まる 属人化で取りこぼす 管理担当+バックアップを決める
運用 優先順位(急性期/回復期)のルールがある 上限時の代替手段まで決まる 上限で毎回揉める 「目的を変えずに提供方法を変える」
運用 カンファ・多職種共有の頻度が固定 週 1 回など節目が明確 共有が抜けて事故リスク 重要事項のみ共有テンプレを作る
記録 初回介入の “時刻” が残っている 早期介入の証明が可能 日付のみで弱い 重要イベントは時刻を入れる
記録 安全根拠(禁忌・中止基準)が書けている バイタル+判断根拠がある 「問題なし」だけ 数値+禁忌の有無+見送り理由
記録 計画と日々の実施が矛盾しない 変更理由+次回再評価がある 計画は固定、実施は別物 変更は 2 点(理由+再評価時点)
記録 説明・共有(本人/家族/病棟)を残す いつ・誰に・何をが明確 「説明済み」で弱い 説明日+対象+重要事項 1 点

優先度の付け方(先に直すのはここ)

点検で NG が出たとき、全部を同時に直すと破綻します。優先度は次の順で付けると現実的です。

  • 優先 1 :届出・変更履歴(存在しないと説明できない)
  • 優先 2 :人員(専従・兼務ライン)(実態が崩れるとリスクが大きい)
  • 優先 3 :単位・日数管理(取りこぼし・返戻の温床)
  • 優先 4 :記録の最小セット(やったことを証明できるようにする)

よくある質問(FAQ)

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

Q1. 点検は誰がやるのが現実的ですか?

おすすめは「管理担当( 1 人)+病棟代表( 1 人)」の 2 名体制です。担当が 1 人だと属人化し、多人だと決まりません。点検は 30 分で回し、NG の対応だけ別日に切り出すと継続できます。

Q2. 専従の兼務はどう線引きすればいい?

A(兼務 OK)/B(条件付き)/C(原則 NG)の 3 区分が実務的です。大事なのは “誰が見ても同じ判断” になる基準と、シフト(配置)+実績(実働)で説明できる形を作ることです。

Q3. 記録は増やした方が安全ですか?

増やすより “最小セットを統一” が安全です。時刻(重要イベント)・安全根拠・目的・結果・次回計画・共有が揃えば、文章量は最小でも説明可能性は上がります。

参考文献・一次情報

著者情報

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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おわりに

施設基準の点検は「抜け漏れをゼロにする → ルール化 → 証明できる形にする」の順で進めると、改定の年でもブレずに運用できます。点検リストで現状を見える化し、優先 1 から順に潰していくのが最短です。

面談や見学の前に、教育体制や制度運用の回り方を整理したい方は、こちら(面談準備チェック&職場評価シート)も活用してみてください。

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