LIFE新システム移行は「期限」と「担当」を先に確認します
2026 年、科学的介護情報システム( LIFE )は、厚生労働省運用 LIFE から国保中央会運用 LIFE へ移管されます。LIFE 関連加算を継続して算定するには、2026 年 5 月 11 日から 7 月 31 日までの間に移行作業を行う必要があるとされています。
この記事では、PT・OT・ST が LIFE 新システム移行で確認したい実務ポイントを整理します。制度の細かい仕様をすべて追うよりも、「いつまでに」「誰が」「何を確認するか」を先に押さえることが重要です。
LIFE移行の重要日程
今回の移行で最初に確認したいのは日程です。国保中央会運用 LIFE は 2026 年 5 月 11 日から稼働開始予定で、既に LIFE を利用している事業所・施設は 2026 年 7 月 31 日までに移行作業を行う必要があるとされています。
また、厚労省運用 LIFE は 2026 年 9 月 1 日にサービス停止予定とされています。移行を後回しにすると、LIFE 関連加算の継続算定やデータ提出に影響する可能性があるため、早めに担当者と作業状況を確認しておくことが重要です。
| 時期 | 内容 | 現場での確認 |
|---|---|---|
| 2026 年 5 月 11 日 | 国保中央会運用 LIFE 稼働開始予定 | 移行作業を開始できる体制か確認します。 |
| 2026 年 7 月 31 日 | 移行作業の期限 | 加算継続のために完了状況を確認します。 |
| 2026 年 9 月 1 日 | 厚労省運用 LIFE 停止予定 | 旧システム前提の運用が残っていないか確認します。 |
移行前チェックは 4 項目です
LIFE 新システム移行では、システム担当者だけでなく、現場で LIFE 入力や評価を担うリハ職も影響を受けます。まずは、ID 管理、提出状況、ベンダー対応、担当者共有の 4 項目を確認すると整理しやすくなります。
| 確認項目 | 見るポイント | 詰まりやすい点 |
|---|---|---|
| ID 管理 | ログイン情報、権限、担当者を確認します。 | 退職者・異動者のアカウントが残ることがあります。 |
| 提出状況 | 既存の LIFE 提出状況を確認します。 | 入力済みでも提出・反映確認が抜けることがあります。 |
| ベンダー対応 | 介護ソフト側の移行対応を確認します。 | 事業所側作業とベンダー作業の境界が曖昧になりやすいです。 |
| 担当者共有 | 誰が、いつ、何を確認するかを共有します。 | 一部スタッフだけが把握し、現場に伝わらないことがあります。 |
リハ職は「評価データが止まらないか」を確認します
PT・OT・ST が特に確認したいのは、LIFE 移行によって評価データの入力、提出、フィードバック確認が止まらないかです。リハ職が直接システム移行を担当しない場合でも、ADL、機能訓練、口腔・栄養連携などのデータ運用に影響する可能性があります。
特に通所リハ、老健、介護施設では、LIFE 入力が加算運用や計画見直しと結びついています。評価を入力して終わりにせず、移行後も再評価、共有、計画修正まで流れが続くか確認してください。
現場の詰まりどころは「誰が移行を管理するか」です
LIFE 移行で起こりやすいのは、「事務がやると思っていた」「リハ担当が把握していなかった」「ベンダー任せになっていた」という役割の曖昧さです。制度対応は、通知を読んだだけでは現場に落ちません。
移行作業では、管理者、請求担当、介護ソフト担当、リハ職、看護・介護職の間で、情報共有のルートを決めておくことが重要です。少なくとも、移行期限、担当者、提出確認、トラブル時の連絡先は一覧化しておくと安心です。
LIFE 対応が一部スタッフへ集中している場合は、体制整理も重要です。
入力、提出、加算、監査対応が属人化すると、現場負担が大きくなりやすいです。教育体制や役割分担に不安がある場合は、働き方や環境面も整理しておくと判断しやすくなります。
PTの働き方を整理する最終確認は公式資料とベンダー案内で行います
LIFE 新システム移行は、国の通知だけでなく、利用している介護ソフトや事業所の運用によって具体的な作業が変わります。そのため、厚生労働省の LIFE 関連ページ、自治体通知、国保中央会関連案内、介護ソフトベンダーの移行手順をあわせて確認してください。
本記事ではリハ職向けに実務確認の流れを整理していますが、最終判断は公式資料、事業所の管理者、請求担当、システム担当者と確認してください。
よくある質問
各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。
LIFE 新システム移行はいつまでに必要ですか?
既に LIFE を利用している事業所・施設では、LIFE 関連加算を継続して算定するため、2026 年 5 月 11 日から 7 月 31 日までの間に国保中央会運用 LIFE への移行作業が必要とされています。
厚労省運用 LIFE はいつ止まりますか?
厚労省運用 LIFE は、2026 年 9 月 1 日にサービス停止予定とされています。旧システム前提の運用が残っていないか確認が必要です。
リハ職も移行作業を把握する必要がありますか?
はい。リハ職が直接システム管理をしない場合でも、評価入力、提出状況、フィードバック確認、計画見直しに影響する可能性があります。少なくとも期限と担当者は把握しておくと安心です。
まず何を確認すればよいですか?
ID 管理、提出状況、介護ソフトのベンダー対応、院内・事業所内の担当者共有を確認してください。誰が移行完了を確認するかまで決めておくことが重要です。
次の一手
まずは、事業所内で「移行担当者」「移行期限」「提出状況」「ベンダー対応」を確認してください。LIFE 移行は、システムだけの問題ではなく、加算継続、評価運用、現場負担に関わる実務課題です。
参考文献
- 厚生労働省.科学的介護情報システム(LIFE)について.https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198094_00037.html
- 一宮市.【厚生労働省】科学的介護情報システム(LIFE)の運営主体の移管について.2026.https://www.city.ichinomiya.aichi.jp/fukushi/kaigohoken/1044302/1000370/1039479/1074997.html
- 公益社団法人日本理学療法士協会.厚生労働省より「科学的介護情報システム(LIFE)の運営主体の移管に係る周知について」.2026.https://www.japanpt.or.jp/info/20260330_895.html
著者情報

rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。
- 脳卒中 認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3 学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター 2 級
専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下


