- BIは基本ADLを10項目で整理し、介助が必要な動作を見つける評価です
- BIの10項目|セルフケア・排泄・移乗・移動を評価する
- BIの評価方法|目的と条件をそろえてから10項目を確認する
- BIの点数の見方|総点と項目別プロフィールを分けて読む
- BIは低得点項目と介助理由から介入につなげる
- 同じBI点数でも介入と退院支援の内容は変わる
- BIの記録では点数・評価条件・介助内容をセットで残す
- BIの再評価は状態や支援方針が変わるタイミングで行う
- BIとFIMは評価の詳しさと目的で使い分ける
- BIだけでは認知機能・IADL・生活環境を評価できない
- BIで起こりやすい失敗は合計点だけで判断することです
- BI記録補助シート(PDF)
- FAQ|BIでよくある質問
- 次に確認したい関連記事
- まとめ|BIは合計点と低得点項目をセットで活用する
- 参考文献
- 著者情報
BIは基本ADLを10項目で整理し、介助が必要な動作を見つける評価です
BI(Barthel Index/バーセルインデックス)は、食事・移乗・歩行・階段・トイレ動作などの基本ADLを10項目で評価する尺度です。一般的に用いられる0〜100点版では、点数が高いほど基本ADLの自立度が高いと整理します。
BIで大切なのは、合計点だけを見ることではありません。どの項目で介助が必要か、なぜ介助が必要なのか、退院後の生活環境でも動作を再現できるかを確認することで、介入方針や申し送りに活かしやすくなります。
この記事では、BIの10項目、評価方法、点数の読み方、FIMとの違い、記録時の注意点、PDF記録補助シートまで臨床向けに整理します。
評価尺度を目的別に探したい方へ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 評価する内容 | 食事、排泄、移乗、移動などの基本ADL。 |
| 構成 | 10項目。 |
| 点数 | 一般的に用いられる0〜100点版では、点数が高いほど基本ADLの自立度が高い。 |
| 主な用途 | 入院時の状態把握、経過追跡、退院支援、多職種間の情報共有。 |
| 評価時の注意 | 合計点だけでなく、項目別の介助内容と評価条件を確認する。 |
| BIだけでは分からないこと | 認知機能、IADL、生活環境、家族の介護力、社会参加など。 |
BIの10項目|セルフケア・排泄・移乗・移動を評価する
BIは、基本ADLを構成する10項目を評価します。セルフケアだけでなく、排泄管理、ベッドと椅子の移乗、歩行または車椅子移動、階段昇降など、生活場所や退院先を検討するうえで重要な動作が含まれます。
| 領域 | 項目 | 観察したいポイント |
|---|---|---|
| セルフケア | 食事 | 食具の操作、食事の準備、見守りや介助の有無を確認する。 |
| セルフケア | 整容 | 洗面、整髪、口腔ケアなどを一連の動作として行えるか確認する。 |
| セルフケア | 更衣 | 上衣・下衣の着脱、ボタンや装具の操作、衣服の準備を確認する。 |
| セルフケア | 入浴 | 洗体だけでなく、浴室内の安全性や介助の必要性を確認する。 |
| 排泄管理 | 排便管理 | 失禁の有無と排便管理に必要な支援を確認する。 |
| 排泄管理 | 排尿管理 | 失禁の有無と排尿管理に必要な支援を確認する。 |
| 排泄管理 | トイレ動作 | 移乗、衣服操作、後始末、手洗いまでの一連の動作を確認する。 |
| 移乗・移動 | 椅子とベッド間の移乗 | 起き上がり、立ち上がり、方向転換、着座に必要な介助を確認する。 |
| 移乗・移動 | 歩行または車椅子 | 補助具、見守り、身体介助、移動距離、方向転換の安全性を確認する。 |
| 移乗・移動 | 階段 | 手すりや補助具の使用、昇降方法、見守り・介助の必要性を確認する。 |
採点時は、項目名だけを見て独自に判断せず、施設で採用している正式な評価用紙と採点基準を確認してください。
BIの評価方法|目的と条件をそろえてから10項目を確認する
BIを再評価や多職種共有に活用するには、点数をつける前に評価目的と評価条件をそろえることが重要です。補助具、場所、時間帯、声かけ、見守りの条件が異なると、点数の変化が能力の変化によるものか判断しにくくなります。
| 手順 | 確認すること | 記録のポイント |
|---|---|---|
| 1. 評価目的を決める | 入院時の状態把握、経過追跡、カンファレンス、退院前確認など、何のために評価するか決める。 | 「入院時の基本ADL把握」など、目的を短く残す。 |
| 2. 評価条件を確認する | 場所、時間帯、補助具、装具、手すり、見守り、声かけの条件を確認する。 | 前回評価と条件が異なる場合は明記する。 |
| 3. 普段の実行状況を見る | 可能な範囲で、病棟や生活場面で実際に行っているADLを確認する。 | 訓練場面と病棟場面に差がある場合は分けて記録する。 |
| 4. 10項目を採点する | 施設で使用している正式な採点基準に沿って項目別に判定する。 | 迷った項目は、判断根拠となった介助内容を残す。 |
| 5. 低得点項目を確認する | セルフケア、排泄、移乗・移動のどこに支援が必要か整理する。 | 合計点とともに、介入優先度の高い項目を明記する。 |
| 6. 次の対応を決める | 介入、環境調整、家族指導、他職種への相談、再評価時期へつなげる。 | 次に確認する動作や予定日を残す。 |
BIの点数の見方|総点と項目別プロフィールを分けて読む
BIの総点は、基本ADL全体の自立度を短時間で共有するために役立ちます。ただし、同じ総点でも必要な支援内容は異なるため、総点だけで退院可否や介助方法を決めることはできません。

点数を読むときは、次の順番で整理すると介入につなげやすくなります。
- 総点:基本ADL全体の大まかな状態を把握する。
- 低得点項目:どの動作が自立を妨げているか確認する。
- 介助が必要な理由:身体機能、認知面、心理面、環境などの背景を確認する。
- 生活への影響:生活環境や家族支援を含めて、退院後の生活につなげる。
| 確認する視点 | 臨床での問い |
|---|---|
| セルフケア | 準備や後始末を含めて行えるか。時間や疲労によって介助量が変わらないか。 |
| 排泄 | 失禁管理だけでなく、トイレまでの移動、衣服操作、夜間対応に課題がないか。 |
| 移乗・移動 | 補助具や手すりを使用すれば再現できるか。転倒リスクや介助者の負担はどうか。 |
| 環境 | 病棟で行えている動作を、退院先の間取りや設備でも行えるか。 |
| 支援体制 | 家族、介護サービス、福祉用具で補う必要がある部分はどこか。 |
BIの点数は、住環境、家族支援、認知機能、医療処置、介護サービス、地域資源とは別の情報です。退院支援では、BIの結果をこれらの情報と組み合わせて判断します。
BIは低得点項目と介助理由から介入につなげる
BIを臨床で活かすには、低得点項目を見つけたあとに、なぜ介助が必要なのかを評価します。点数は問題のある動作を見つける入口であり、原因そのものを示すものではありません。
| 低得点になった領域 | 確認したい背景 | 次の対応例 |
|---|---|---|
| 食事・整容・更衣 | 上肢機能、座位保持、注意、手順理解、道具や衣服の準備。 | 動作分析、道具の調整、環境設定、OT・看護師との共有。 |
| トイレ動作 | 移乗、立位保持、衣服操作、便座高、手すり、夜間の移動。 | トイレ導線の確認、福祉用具の検討、介助方法の統一。 |
| 移乗 | 起き上がり、足部位置、立ち上がり、方向転換、着座の各段階。 | 動作を段階別に評価し、介助者が再現できる方法を共有する。 |
| 歩行・車椅子 | バランス、筋力、疼痛、耐久性、補助具操作、認知面、安全認識。 | 移動手段と補助具を再検討し、生活範囲に応じた条件を決める。 |
| 階段 | 手すり、段差高、昇降方法、介助者の位置、疲労、住環境。 | 実環境に近い条件で確認し、住宅調整や生活階の変更を検討する。 |
たとえば、移乗が低得点でも、原因が下肢筋力低下なのか、方向転換時のバランス低下なのか、理解や安全認識の問題なのかによって介入は変わります。BIの項目名だけで介入を決めず、動作分析や追加評価につなげることが重要です。
同じBI点数でも介入と退院支援の内容は変わる
BIの総点が同じでも、低得点項目の組み合わせによって、必要な介入、環境調整、家族指導は異なります。
| 状況 | 主なボトルネック | 優先して確認すること |
|---|---|---|
| 例A | セルフケアは比較的行えるが、移乗・歩行・階段で介助が必要。 | 移乗方法、移動手段、補助具、住宅内の段差、家族介助の再現性。 |
| 例B | 移動は可能だが、排泄管理やトイレ動作で支援が必要。 | トイレ導線、衣服操作、便座や手すり、排泄リズム、夜間対応。 |
| 例C | 基本動作は可能だが、声かけや安全確認が必要。 | 理解、注意、記憶、判断、安全認識、生活場面での見守り体制。 |
カンファレンスでは「BI○点」とだけ伝えるのではなく、低得点項目、介助内容、必要な環境、退院前に確認する課題まで共有すると、支援方針を決めやすくなります。
BIの記録では点数・評価条件・介助内容をセットで残す
BIを経過追跡に使用する場合は、点数だけでなく、どの条件で、どのような介助が必要だったかを記録します。評価条件が残っていないと、次回の点数変化が能力改善によるものか、環境や介助方法の違いによるものか判断できません。
| 記録項目 | 記録内容の例 |
|---|---|
| 評価目的 | 入院時評価、カンファレンス前、状態変化後、退院前評価など。 |
| 評価場面 | 病棟、訓練室、居室、トイレ、更衣場面、面接情報など。 |
| 補助具・環境 | 杖、歩行器、車椅子、装具、手すり、ポータブルトイレ、ベッド高など。 |
| 介助内容 | 準備、声かけ、見守り、接触介助、身体介助、後始末の有無。 |
| 低得点項目 | 移乗、歩行、階段、トイレ動作、更衣など、介入優先度の高い項目。 |
| 判断根拠 | どの動作で何ができず、どの程度の介助を要したか。 |
| 次回確認 | 再評価日、確認する生活場面、変更する補助具や環境条件。 |
記録例
記録例:BIは合計点に加え、移乗・トイレ動作・階段で介助を要した。病棟では歩行器と手すりを使用し、方向転換時に接触介助が必要。退院前に自宅のトイレ導線と玄関段差を想定して再評価する。
実際の記録では、施設の記録様式と正式な採点基準に従い、確認できた事実と臨床的な解釈を分けて記載してください。
BIの再評価は状態や支援方針が変わるタイミングで行う
BIの再評価間隔は一律ではありません。入院時、状態変化時、カンファレンス前、退院前など、結果を介入や支援方針の決定に使えるタイミングで実施します。
| タイミング | 目的 | 確認すること |
|---|---|---|
| 入院・利用開始時 | 基本ADLの初期状態を把握する。 | 普段の生活状況と現在の実行状況の差。 |
| 状態変化時 | 疾患、疼痛、体力、認知面などの変化がADLへ与えた影響を確認する。 | どの項目が変化し、評価条件に違いがないか。 |
| カンファレンス前 | 介入効果と現在の支援課題を共有する。 | 低得点項目、介助方法、環境調整の必要性。 |
| 退院・退所前 | 退院先で生活が成立する条件を確認する。 | 住環境、介護力、福祉用具、サービスを含めた再現性。 |
再評価では、合計点の増減だけでなく、変化した項目、変化しなかった項目、使用した補助具、必要な介助内容を比較します。
BIとFIMは評価の詳しさと目的で使い分ける
BIとFIMは、どちらもADLを整理する尺度ですが、評価項目数、採点の細かさ、認知項目の有無が異なります。BIは基本ADLの概要を短時間で把握したい場面、FIMは介助量や認知面まで詳しく共有したい場面に向いています。
| 比較項目 | BI | FIM |
|---|---|---|
| 項目数 | 10項目 | 18項目 |
| 点数 | 一般的に用いられる0〜100点版 | 18〜126点 |
| 運動項目 | 基本ADLを簡潔に整理する。 | 介助量を7段階で詳しく整理する。 |
| 認知項目 | 含まれない。 | コミュニケーションと社会的認知を含む。 |
| 向いている目的 | 初期把握、スクリーニング、経過の概要共有。 | 詳細な介助量の共有、経時変化の確認、チーム運用。 |
| 注意点 | 認知機能やIADLは別に評価する。 | 採点ルールを共有しないと評価者間で判定がずれやすい。 |
BIとFIMの採点や使い分けをさらに詳しく確認したい場合は、Barthel IndexとFIMの違いで比較しています。
BIだけでは認知機能・IADL・生活環境を評価できない
BIは基本ADLの自立度を整理する尺度であり、生活全体を単独で評価するものではありません。点数が高くても、服薬管理、買い物、調理、金銭管理、屋外移動などに支援が必要な場合があります。
| 領域 | BIだけでは不足する情報 |
|---|---|
| 認知機能 | 理解、記憶、注意、判断、安全認識、問題解決。 |
| IADL | 買い物、調理、洗濯、服薬管理、金銭管理、交通手段の利用。 |
| 住環境 | 段差、階段、手すり、トイレや浴室の構造、生活動線。 |
| 支援体制 | 家族の介護力、介護サービス、福祉用具、地域資源。 |
| 社会生活 | 屋外活動、役割、就労、余暇、社会参加。 |
ADL評価尺度全体の特徴と選び方は、ADL評価スケールの種類と使い分けで整理しています。
BIで起こりやすい失敗は合計点だけで判断することです
BIの運用で起こりやすい失敗は、総点だけを記録し、評価条件や介助内容を残さないことです。次回評価との比較や退院支援に使用するため、判定の根拠を項目別に確認します。
| 失敗 | 問題点 | 回避策 |
|---|---|---|
| 合計点だけで判断する | 支援が必要なADLと介助理由が分からない。 | 低得点項目と介助内容をセットで確認する。 |
| 評価条件を残さない | 前回との違いが能力変化によるものか判断できない。 | 場所、補助具、時間帯、見守り条件を記録する。 |
| 訓練場面だけで判断する | 普段の生活場面での実行状況と一致しないことがある。 | 可能な範囲で病棟や生活場面を確認する。 |
| 面接情報と観察結果を混在させる | 実際に確認した動作が分からなくなる。 | 観察、本人申告、家族・職員情報を分けて記録する。 |
| 認知面を見落とす | 動作が可能でも、安全な実行や継続が難しい場合がある。 | 理解、注意、判断、安全認識を別評価や観察で補う。 |
| IADLまで自立と判断する | BIが高得点でも、服薬管理や買い物に支援を要する場合がある。 | IADLは別の尺度や聞き取りで確認する。 |
| 点数だけで退院可否を決める | 住環境、介護力、医療処置、サービスが反映されない。 | 退院先で生活が成立する条件を別に整理する。 |
BI記録補助シート(PDF)
BIの点数、評価条件、採点根拠、次回確認事項を整理しやすいように、A4印刷用の記録補助シートを用意しています。初回評価、再評価、カンファレンス前の整理、新人教育での確認用として活用できます。
注意:このPDFは、臨床記録を補助するための自作シートです。公式評価用紙や認定教材の代替ではありません。施設の運用ルールと正式な採点基準に沿って使用してください。
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FAQ|BIでよくある質問
各項目をタップすると回答が開きます。
Q. BIは何点満点ですか?
A. 一般的に用いられる0〜100点版では100点満点で評価し、点数が高いほど基本ADLの自立度が高いと整理します。採点方式には異なる表記もあるため、施設で採用している版と正式な採点基準を確認してください。
Q. BIは何項目で構成されていますか?
A. 10項目で構成されます。食事、整容、更衣、入浴、排便管理、排尿管理、トイレ動作、椅子とベッド間の移乗、歩行または車椅子、階段を評価します。
Q. BIは総点だけ見れば十分ですか?
A. 十分ではありません。総点に加えて、低得点項目、必要な介助、補助具、評価場面を確認することで、介入や退院支援につなげやすくなります。
Q. BIとFIMはどちらを使えばよいですか?
A. 基本ADLの概要を短時間で把握したい場合はBI、介助量や認知項目まで詳しく整理したい場合はFIMが使いやすいです。評価目的と施設の運用に応じて選択します。
Q. BIは誰が評価しますか?
A. PT、OT、ST、看護師など、対象者のADL場面を把握している職種が評価に関わります。職種によって確認した場面が異なる場合は、情報源と評価条件を共有することが重要です。
Q. BIは「できるADL」と「しているADL」のどちらを評価しますか?
A. 評価目的と施設で採用している基準を確認したうえで、普段の実行状況と訓練場面で可能な動作を混在させないことが重要です。どの場面を評価したか記録してください。
Q. 面接のみでBIを評価できますか?
A. 情報が限られる場合は面接も参考になりますが、可能な範囲で実際のADL場面を観察します。面接や家族・職員から得た情報は、直接観察した結果と分けて記録すると再評価時に比較しやすくなります。
Q. 再評価の間隔はどれくらいがよいですか?
A. 一律の間隔ではなく、入院時、状態変化時、カンファレンス前、退院前など、結果を介入や支援方針の決定に使えるタイミングで行います。
Q. BIで認知機能は評価できますか?
A. BIは基本ADLを中心に評価する尺度であり、認知機能そのものを詳しく評価するものではありません。理解、記憶、注意、判断、安全認識は別の評価や生活場面の観察で補います。
Q. BIでIADLは評価できますか?
A. BIは食事、移乗、排泄、移動などの基本ADLを評価します。買い物、調理、服薬管理、金銭管理、交通手段の利用などのIADLは、別の尺度や聞き取りで確認します。
Q. BIの点数だけで退院可否を決められますか?
A. 点数だけでは決められません。住環境、家族の介護力、認知機能、医療処置、福祉用具、介護サービス、地域資源などを含めて総合的に判断します。
次に確認したい関連記事
| 目的 | 関連記事 |
|---|---|
| 評価尺度全体を整理する | 評価スケール一覧・評価ライブラリ |
| ADL評価を比較する | ADL評価スケールの種類と使い分け |
| BIとFIMを比較する | Barthel IndexとFIMの違い |
| FIMを詳しく確認する | FIMとは?18項目・7段階採点の見方 |
評価基準をそろえにくい職場環境に悩んでいる方へ
評価基準が統一されていない、記録時間を確保できない、教育や相談の機会が少ないといった課題は、個人の学習だけでは解決しにくい場合があります。
働き方や教育体制も含めて整理したい場合は、PTキャリアガイドも参考にしてください。
まとめ|BIは合計点と低得点項目をセットで活用する
BIは、基本ADLを10項目で整理し、入院時の状態把握、経過追跡、退院支援、多職種共有に活用できる評価尺度です。一般的に用いられる0〜100点版では、点数が高いほど基本ADLの自立度が高いと整理します。
ただし、合計点だけでは必要な介入や退院後の支援内容は決まりません。低得点項目、介助が必要な理由、評価場面、補助具、生活環境を確認し、次の評価や支援へつなげることが重要です。
認知機能やIADL、住環境などはBIだけでは評価できないため、目的に応じて別の評価や聞き取りを組み合わせて活用してください。
参考文献
- Mahoney FI, Barthel DW. Functional evaluation: the Barthel Index. Md State Med J. 1965;14:61–65. PubMed
- Shah S, Vanclay F, Cooper B. Improving the sensitivity of the Barthel Index for stroke rehabilitation. J Clin Epidemiol. 1989;42(8):703–709. DOI / PubMed
- Hsieh YW, Wang CH, Wu SC, Chen PC, Sheu CF, Hsieh CL. Establishing the minimal clinically important difference of the Barthel Index in stroke patients. Neurorehabil Neural Repair. 2007;21(3):233–238. DOI / PubMed
著者情報

rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blog を2022年4月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。
- 脳卒中 認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター2級
専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養、シーティング、摂食・嚥下、ADL評価

