- チェーン・ストークス呼吸とは?|漸増・漸減して無呼吸を挟む周期性呼吸
- チェーン・ストークス呼吸はどう見える?|1呼吸ではなく「周期」を見る
- チェーン・ストークス呼吸は「周期性呼吸」の1つ
- なぜチェーン・ストークス呼吸になる?|CO2と呼吸中枢の調節が不安定になる
- チェーン・ストークス呼吸と心不全の関係
- チェーン・ストークス呼吸の原因|心不全だけではない
- チェーン・ストークス呼吸は睡眠中だけに起こる?
- チェーン・ストークス呼吸と中枢性睡眠時無呼吸は同じ?
- チェーン・ストークス呼吸=死期が近い?|終末期だけの所見ではない
- Biot呼吸・Kussmaul呼吸との違い
- SpO2だけではチェーン・ストークス呼吸を評価できない
- チェーン・ストークス呼吸を見つけたら何を見る?
- 新しく出現したチェーン・ストークス呼吸で注意する所見
- チェーン・ストークス呼吸を認めた後の追加評価
- リハ中にチェーン・ストークス呼吸を認めたら?
- チェーン・ストークス呼吸は「周期」を記録する
- チェーン・ストークス呼吸で避けたい4つの思い込み
- チェーン・ストークス呼吸のよくある質問
- まとめ|チェーン・ストークス呼吸は「漸増・漸減・無呼吸」の周期を見る
- 参考文献
チェーン・ストークス呼吸とは?|漸増・漸減して無呼吸を挟む周期性呼吸
チェーン・ストークス呼吸(Cheyne-Stokes respiration:CSR)とは、呼吸の深さが徐々に大きくなり、その後徐々に小さくなって無呼吸または著しい低換気に至り、再び同じ変化を繰り返す周期性呼吸です。
典型的には、
無呼吸・低換気 → 呼吸が徐々に深くなる → 最も大きくなる → 徐々に浅くなる → 再び無呼吸・低換気
という波状の変化を繰り返します。
重要なのは、単に「呼吸が止まった」「呼吸数が不規則」というだけではチェーン・ストークス呼吸とはいえないことです。呼吸の深さが滑らかに漸増・漸減することと、同じパターンが周期的に反復することを確認します。
心不全に伴う中枢性睡眠時無呼吸で代表的にみられますが、中枢神経疾患などでも出現することがあり、終末期だけにみられる呼吸ではありません。
呼吸数・努力呼吸・胸郭運動など呼吸の視診全体は、呼吸評価の基本|ベッドサイド観察と記録の型で整理しています。
チェーン・ストークス呼吸はどう見える?|1呼吸ではなく「周期」を見る
チェーン・ストークス呼吸を見分けるポイントは、「無呼吸があるか」だけではなく、呼吸の深さが波のように漸増・漸減して再び無呼吸へ移行する一連の周期を見ることです。

| 段階 | 呼吸の見え方 |
|---|---|
| 1 | 無呼吸または非常に浅い呼吸 |
| 2 | 呼吸が徐々に深くなり、換気が増えていく |
| 3 | 呼吸が最も大きくなる |
| 4 | 呼吸が徐々に浅くなる |
| 5 | 再び無呼吸または著しい低換気となる |
この「漸増 → 漸減 → 無呼吸」というパターンが繰り返されます。
そのため、患者を数秒見ただけでは、単なる無呼吸や不規則呼吸との区別が難しいことがあります。
異常な周期性呼吸を疑った場合は、1分間の呼吸数だけで判断せず、数分間連続して胸腹部運動を観察し、同じ漸増・漸減パターンが反復するかを確認します。
チェーン・ストークス呼吸は数十秒単位で呼吸の深さが変化するため、短時間の観察や「RR 20回/分」といった平均値だけでは特徴を捉えにくいことがあります。
チェーン・ストークス呼吸は「周期性呼吸」の1つ
チェーン・ストークス呼吸は周期性呼吸(periodic breathing)の代表的なパターンですが、周期的に呼吸が変化すればすべてチェーン・ストークス呼吸というわけではありません。
チェーン・ストークス呼吸で重要なのは、
- 呼吸の深さが徐々に増える
- その後、徐々に減る
- 無呼吸または著しい低換気を挟む
- 同様のパターンを繰り返す
という特徴です。
特に「徐々に大きくなる → 徐々に小さくなる」というcrescendo-decrescendo(漸増・漸減)が、他の不規則呼吸との重要な境界になります。
なぜチェーン・ストークス呼吸になる?|CO2と呼吸中枢の調節が不安定になる
チェーン・ストークス呼吸では、CO2などの変化に対する呼吸調節が不安定になり、過換気と低換気・無呼吸が周期的に行き来します。
通常、PaCO2が上昇すると換気が増え、PaCO2が低下すると換気は抑制されます。
心不全などでは、この呼吸調節系の反応が不安定になり、換気が増えすぎることでPaCO2が低下しやすくなることがあります。
睡眠中などにPaCO2が無呼吸閾値を下回ると、一時的に中枢性無呼吸が生じます。
その後、無呼吸・低換気中にCO2が再び上昇すると換気が再開しますが、呼吸反応が大きくなれば再び過換気へ向かいます。
その結果、
換気増大 → CO2低下 → 無呼吸・低換気 → CO2上昇 → 換気再開
という周期が形成されます。
チェーン・ストークス呼吸は、この呼吸調節のフィードバックが安定せず、換気が目標値の上下を行き来している状態として考えると理解しやすくなります。
チェーン・ストークス呼吸と心不全の関係
心不全は、チェーン・ストークス呼吸を認めたときに重要な背景疾患の1つです。
2025年改訂版心不全診療ガイドラインでも、心不全に関連する睡眠呼吸障害として、チェーン・ストークス呼吸パターンを伴う中枢性睡眠時無呼吸が扱われています。
心不全では、
- 呼吸中枢のCO2に対する反応性が高まる
- 過換気によってPaCO2が低下しやすくなる
- 無呼吸閾値を下回りやすくなる
- 心拍出量低下によって循環時間が延長する
などが組み合わさり、呼吸調節のフィードバックが不安定になりやすくなります。
とくに循環時間が延長すると、肺で生じた血液ガスの変化が呼吸中枢へ伝わるまでに時間差が生じます。そのため呼吸調節の反応が遅れ、過換気と低換気・無呼吸の振れ幅が大きくなりやすくなります。
ただし、チェーン・ストークス呼吸を認めたからといって、それだけで心不全と診断したり、心不全の重症度を決めたりすることはできません。
心不全の評価全体は、心不全リハビリ評価ハブで整理しています。
チェーン・ストークス呼吸の原因|心不全だけではない
チェーン・ストークス呼吸では心不全が代表的ですが、中枢神経系の病態など他の背景も考えます。
| 背景 | 併せて確認したいこと |
|---|---|
| 心不全 | 呼吸困難、起坐呼吸、浮腫、体重変化、循環所見など |
| 中枢神経疾患 | 脳卒中などの既往・急性病変、意識状態、神経学的左右差 |
| 高度な中枢神経機能低下 | 覚醒度、意識状態、全身状態の変化 |
| 高地など環境要因 | 低酸素環境への曝露、睡眠時の周期性呼吸 |
| 終末期 | 意識、循環、摂食・嚥下、活動性など全身経過 |
中枢性無呼吸は薬剤などでも生じることがありますが、すべての中枢性無呼吸が典型的なチェーン・ストークス呼吸パターンを示すわけではありません。
したがって、「周期性呼吸がある=特定の病名」と決めず、その患者に新しく出現した所見なのか、基礎疾患や全身状態から説明できるのかを確認します。
チェーン・ストークス呼吸は睡眠中だけに起こる?
チェーン・ストークス呼吸は睡眠中にみられやすいものの、睡眠中だけの現象ではありません。
心不全に伴う中枢性睡眠時無呼吸では睡眠中に目立ちやすく、患者本人より家族・介護者・医療者が周期的な呼吸変化に気づくことがあります。
一方、重症心不全などでは覚醒中にも周期性呼吸がみられることがあります。
そのため、昼間のベッドサイドで周期的な呼吸変化を認めた場合も、「起きているからチェーン・ストークス呼吸ではない」とは判断しません。
チェーン・ストークス呼吸と中枢性睡眠時無呼吸は同じ?
チェーン・ストークス呼吸は「呼吸パターン」、中枢性睡眠時無呼吸(central sleep apnea:CSA)は睡眠呼吸障害の分類であり、完全な同義語ではありません。
| 項目 | チェーン・ストークス呼吸 | 中枢性睡眠時無呼吸 |
|---|---|---|
| 中心 | 漸増・漸減する周期的な呼吸パターン | 睡眠中に中枢性の無呼吸・低呼吸を生じる病態 |
| 気づく場面 | ベッドサイドでも周期性呼吸として気づくことがある | 睡眠検査などで評価する |
| 関係 | 中枢性睡眠時無呼吸の一部でCSRパターンを認める | CSRを伴うタイプがある |
したがって、ベッドサイドでチェーン・ストークス呼吸らしいパターンを認めても、それだけで睡眠時無呼吸症候群を確定することはできません。
睡眠呼吸障害が疑われる場合は、基礎疾患や症状を確認したうえで、必要に応じて睡眠検査につなげます。
チェーン・ストークス呼吸=死期が近い?|終末期だけの所見ではない
チェーン・ストークス呼吸は終末期にみられることがありますが、「出現したら必ず死期が近い」と単独で判断することはできません。
人生の最終段階では、呼吸調節や循環の変化によって呼吸が不規則になり、深い呼吸と浅い呼吸、無呼吸を周期的に繰り返すパターンがみられることがあります。
一方で、チェーン・ストークス呼吸は心不全や中枢神経疾患など、終末期ではない患者にもみられます。
そのため、
チェーン・ストークス呼吸あり = あと○時間・○日
のように、呼吸パターンだけから余命を推定することはできません。
終末期かどうかを考える場合は、
- 意識状態の変化
- 循環状態の変化
- 経口摂取量の低下
- 活動性の低下
- 末梢循環の変化
- 全身状態の経時的な悪化
など、患者全体の経過と合わせて判断します。
Biot呼吸・Kussmaul呼吸との違い
異常呼吸パターンでは、「規則性」と「呼吸の深さが徐々に変化するか」を見ると区別しやすくなります。
| 呼吸パターン | 特徴 |
|---|---|
| チェーン・ストークス呼吸 | 呼吸が徐々に深くなり、その後徐々に浅くなって無呼吸を挟む |
| Biot呼吸 | 呼吸と無呼吸が不規則に切り替わり、チェーン・ストークス呼吸のような滑らかな漸増・漸減が目立たない |
| Kussmaul呼吸 | 代謝性アシドーシスなどでみられる深く大きな呼吸 |
大まかには、
- 漸増 → 漸減 → 無呼吸が周期的:チェーン・ストークス呼吸
- 不規則な呼吸と無呼吸:Biot呼吸・失調性呼吸などを考える
- 深く大きな呼吸が持続:Kussmaul呼吸を考える
と整理すると分かりやすくなります。
ただし、実際の患者では典型的な呼吸パターンにならないこともあり、呼吸パターンだけで原因疾患を決めないことが重要です。
SpO2だけではチェーン・ストークス呼吸を評価できない
チェーン・ストークス呼吸では、SpO2の値だけで呼吸パターンや全身状態を十分に評価することはできません。
無呼吸・低換気と換気増大を繰り返すため、酸素化も周期的に変化することがありますが、SpO2には血液循環や機器特性による時間差があります。
また、酸素投与中ではSpO2が比較的保たれていても、周期性呼吸そのものは持続していることがあります。
したがって、
- 胸郭・腹部の呼吸運動
- 呼吸の深さ
- 無呼吸・著しい低換気の有無
- 周期性
- SpO2
- 心拍数
- 意識状態
を合わせて観察します。
「SpO2が正常だから周期性呼吸は問題ない」とは判断しないことが重要です。
チェーン・ストークス呼吸を見つけたら何を見る?
チェーン・ストークス呼吸を疑ったら、「無呼吸がある」で終わらせず、周期性・全身状態・背景疾患・前回からの変化まで確認します。
- 周期性:漸増 → 漸減 → 無呼吸・低換気が繰り返されるか
- 呼吸の深さ:波状に大きくなり、その後小さくなるか
- 観察時間:数分間連続して同じ周期が反復するか
- SpO2・HR:呼吸周期に伴う変化がないか
- 意識:覚醒度や反応性に変化がないか
- 循環:血圧、末梢循環、浮腫などを確認する
- 神経所見:新たな左右差、麻痺、眼球偏倚などがないか
- 背景:心不全、中枢神経疾患、終末期などとの関連を考える
- 経時変化:新規出現か、以前からあるか、周期が変化していないか
ベッドサイドでは、単に呼吸数を記録するよりも、「呼吸深度が徐々に増大し、その後減少して約○秒の無呼吸を反復」のように実際のパターンを残す方が情報量が多くなります。
新しく出現したチェーン・ストークス呼吸で注意する所見
これまでみられなかった周期性呼吸が新たに出現し、全身状態の変化を伴う場合は、呼吸パターンの観察だけで終わらせず、原因評価と安全確保を優先します。
とくに、
- 急な意識状態の変化
- 新しい麻痺や神経学的左右差
- 急な呼吸困難の増悪
- 起坐呼吸や肺うっ血を疑う変化
- SpO2低下
- 血圧低下や末梢循環不良
- 胸痛・冷汗
- 無呼吸・著しい低換気が長くなっている
などを伴う場合は注意が必要です。
心不全増悪や中枢神経系の急性病変などを含めて評価し、急変が疑われる場合は通常のリハ評価より医師・看護師への共有と安全確保を優先します。
チェーン・ストークス呼吸を認めた後の追加評価
チェーン・ストークス呼吸は原因を確定する検査ではないため、患者背景に応じた追加評価が必要です。
心不全が疑われる場合には、
- 心不全症状・身体所見
- 心電図
- 胸部画像
- BNP・NT-proBNPなど
- 心エコー
などが検討されます。
睡眠中に周期性呼吸や中枢性無呼吸が疑われる場合には、睡眠ポリグラフ検査などによる評価が重要です。
また、新しい意識変化や神経学的異常を伴う場合には、中枢神経系の原因を含めた評価が必要になります。
治療はチェーン・ストークス呼吸という「見た目」だけを消すのではなく、心不全などの基礎疾患と中枢性睡眠時無呼吸の病態を踏まえて個別に選択します。
リハ中にチェーン・ストークス呼吸を認めたら?
リハ中に新たなチェーン・ストークス呼吸様の周期性呼吸を認めた場合は、そのまま運動負荷を進めず、いったん負荷を下げて全身状態を確認します。
確認したいのは、
- 安静時にも周期性呼吸が続くか
- 運動によって初めて明らかになったか
- SpO2・HR・血圧がどう変化しているか
- 意識状態に変化がないか
- 心不全症状が増悪していないか
- 新しい神経学的異常がないか
です。
既知の慢性心不全などで以前から同様の呼吸パターンが確認されている場合と、新規出現した場合では意味が異なります。
「チェーン・ストークス呼吸があるか」だけでなく、前回から変化したかを確認することが重要です。
チェーン・ストークス呼吸は「周期」を記録する
記録では「チェーン・ストークス呼吸あり」だけではなく、実際に観察した周期と全身状態を残します。
少なくとも、
- 覚醒・睡眠など観察条件
- 体位
- 呼吸の漸増・漸減
- 無呼吸・著しい低換気の有無とおおよその時間
- パターンの反復
- SpO2・HR
- 意識状態
- 前回との変化
を組み合わせます。
たとえば、
「半座位・覚醒時。呼吸深度が徐々に増大した後に減少し、約10秒の無呼吸を反復。数分間の観察で同様の周期を複数回確認。SpO2 94〜96%、会話可能。前回評価時には同様の周期性呼吸なし」
のように記録すると、所見の共有と再評価につながります。
チェーン・ストークス呼吸で避けたい4つの思い込み
| 思い込み | 実際の考え方 |
|---|---|
| 無呼吸がある=チェーン・ストークス呼吸 | 漸増・漸減する呼吸と無呼吸・低換気の周期を見る |
| チェーン・ストークス呼吸=心不全 | 心不全は代表的だが、中枢神経疾患など他の背景もある |
| チェーン・ストークス呼吸=死期が近い | 終末期でもみられるが、終末期以外でも出現する |
| SpO2正常=問題なし | 酸素化だけでなく、周期性・意識・循環・背景疾患を確認する |
チェーン・ストークス呼吸では、「呼吸が止まった」という一場面ではなく、時間をかけて呼吸パターン全体を見ることが重要です。
チェーン・ストークス呼吸のよくある質問
チェーン・ストークス呼吸とは簡単にいうと何ですか?
呼吸が徐々に深くなったあと、徐々に浅くなって無呼吸または著しい低換気を挟み、同じ変化を周期的に繰り返す呼吸パターンです。
チェーン・ストークス呼吸の原因は何ですか?
心不全が代表的ですが、中枢神経疾患、高地での周期性呼吸、終末期などでもみられることがあります。呼吸パターンだけで原因を確定することはできません。
チェーン・ストークス呼吸は心不全のサインですか?
心不全では、チェーン・ストークス呼吸を伴う中枢性睡眠時無呼吸がみられることがあります。ただし、チェーン・ストークス呼吸だけで心不全を診断したり、重症度を決めたりすることはできません。
チェーン・ストークス呼吸が出たら死期が近いですか?
終末期にみられることはありますが、心不全や中枢神経疾患など終末期以外でもみられます。そのため、この呼吸だけから余命や死亡時期を判断することはできません。
チェーン・ストークス呼吸と中枢性睡眠時無呼吸は同じですか?
完全な同義語ではありません。チェーン・ストークス呼吸は周期的な呼吸パターンで、中枢性睡眠時無呼吸は睡眠呼吸障害の分類です。心不全などでは、チェーン・ストークス呼吸パターンを伴う中枢性睡眠時無呼吸がみられます。
Biot呼吸との違いは何ですか?
チェーン・ストークス呼吸では、呼吸の深さが徐々に大きくなり、その後徐々に小さくなって無呼吸へ移行します。Biot呼吸・失調性呼吸では、より不規則な呼吸と無呼吸がみられ、チェーン・ストークス呼吸のような滑らかな漸増・漸減が目立たない点が違いです。
SpO2が正常なら様子を見てもよいですか?
SpO2だけでは判断できません。新規出現した周期性呼吸では、意識状態、循環状態、心不全徴候、神経所見、前回からの変化などを合わせて確認します。
まとめ|チェーン・ストークス呼吸は「漸増・漸減・無呼吸」の周期を見る
チェーン・ストークス呼吸とは、呼吸が徐々に深くなり、その後徐々に浅くなって無呼吸または著しい低換気を挟む周期性呼吸です。
判断の中心は「無呼吸があるか」ではなく、「漸増 → 漸減 → 無呼吸・低換気」という波状の変化が周期的に繰り返されるかです。
心不全に伴う中枢性睡眠時無呼吸で代表的にみられますが、中枢神経疾患などでも出現し、終末期だけの所見ではありません。
そのため、チェーン・ストークス呼吸を見つけても、心不全や死期を即断しないことが重要です。
臨床では、呼吸の漸増・漸減 → 無呼吸・低換気 → 周期性 → SpO2・HR → 意識・循環 → 心不全・神経所見 → 前回との変化の順で整理します。
そして記録では「チェーン・ストークス呼吸あり」だけで終わらせず、無呼吸時間、周期の反復、覚醒状態、全身状態まで具体的に残すと再評価につながります。
参考文献
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