新人 PT の資格は「資格名」より「順番」で決まります
同ジャンルを最短で回す(導線)
資格選びは、まず索引(ハブ)で全体像 → 次に締切(カレンダー)で予定を固定 → 最後に個別記事で手順を詰める、の順がいちばんラクです。
関連(選び方):資格マップ 2026(比較して 1 本に絞る)
関連(締切): PT 向け 2026 資格カレンダー(申込〜試験日程)
新人のうちは「どの資格が有名か」よりも、いつ何をやるか(順番)を決めたほうが失敗しません。理由はシンプルで、途中で止まる原因の多くが 勉強不足 ではなく、要件確認・申込・症例・更新の運用だからです。
この記事は、 1〜 3 年目の新人 PT が「迷いを減らしつつ、現場で効く学び」に繋げるためのロードマップです。日程の一覧は 資格カレンダー に集約し、このページは “順番” に集中します。
まずは 5 分フロー(迷いを減らす型)
- 配属(急性期/回復期/在宅)を 1 つ決める
- いちばん困っている 1 つ(呼吸・栄養・嚥下・家屋など)を言語化する
- 登録(前期・後期)の進捗を確認し、月 1 の運用に入れる
- 候補を 1〜 2 本に絞り、締切を先にカレンダーへ入れる
- 個別記事で要件チェック → 申込 → 学習までを固定する
1〜 3 年ロードマップ(年次別に「やること」を固定)
ロードマップは「全部やる」ではなく、土台 → 選択 → 積み上げの順で組むと回ります。特に 1 年目は “肩書き” より、症例と記録が安定する学びを優先すると、次の 2〜 3 年目がラクになります。
| 年次 | 目的 | やること(優先順) | アウトプット(最低ライン) | つまずきポイント | 次に見る記事 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 年目 | 現場が回る土台 |
① 配属の型を作る(評価・リスク・報告) ② 登録(前期)を計画に入れる ③ 候補は 1 本に絞る ④ 締切を先にカレンダーへ入れる |
・月 1 の棚卸し(申込・研修・症例メモ) ・症例メモ 3〜 5 件 |
要件確認が甘い/締切を試験日だけで見る | 資格ハブ / 資格カレンダー |
| 2 年目 | 選択と前倒し |
① 登録(後期)を “領域選び” から固定 ② 受験要件(会員歴・研修・書類)を前倒し ③ 症例・委員会など “機会” を確保 |
・症例メモ 10 件前後(継続) ・学会参加 or 院内発表 1 回 |
年度末に詰めて崩れる/更新を見ずに増やす | 登録理学療法士ガイド |
| 3 年目 | 積み上げの設計 |
① “現場の役割” に繋がる 1 本に集中 ② アウトプット(発表・教育・標準化)を計画 ③ 認定・専門は「要件×期間」で現実性を判定 |
・指導/標準化の小さな成果 1 つ ・申請に必要な材料(症例・研修ログ)の形を作る |
資格が点在して、どれも中途半端 | 認定 PT ガイド / 資格マップ |
新人が最初に迷わない「選び方」は 2 軸だけ
新人がいきなり候補を増やすと、申込・講習・更新で止まりやすいです。まずは次の 2 軸で “候補を減らす” ところから始めると、学習が続きます。
| 配属 | 困りごと(あるある) | まず整えること | 最初に読む( 1 本) | 次にやる(運用) |
|---|---|---|---|---|
| 急性期 | 急変・離床リスクが怖い | リスク評価の型(観察→報告) | 臨床教育ハブ | 締切を先に固定 |
| 回復期 | ADL と訓練が繋がらない | 病棟 ADL の再現(順番の固定) | 回復期 PT の業務フロー | 症例メモを月 1 で棚卸し |
| 在宅・訪問 | 環境調整・家屋が難しい | 生活課題→手段の変換(優先順位) | 住宅改修のよくある失敗 | 候補を 1〜 2 本に絞る |
| 共通 | 制度(登録・更新)が難しい | 全体像を先に押さえる | 登録理学療法士の全体像 | 四半期 1 回、研修ログ棚卸し |
現場の詰まりどころ(ここを先に潰すと “続く” )
ここは “読ませるゾーン” です。先にアンカーで迷いを減らし、必要なところだけ確認できる形にします。
- ページ内:よくある失敗
- ページ内:回避の手順(チェック)
- 関連:登録理学療法士(前期→後期→更新の全体像)
よくある失敗(あるある)
| 失敗 | 起きること | 対策 | 記録ポイント |
|---|---|---|---|
| 候補を増やしすぎる | どれも中途半端になり、更新で詰まる | 最初は 1 本に絞り、締切と要件を先に固定 | 候補は 1〜 2 本まで/やらない理由もメモ |
| 要件確認が甘い | 会員歴・実務年数・書類不備で受験不可になる | 申込前に “自分用チェック” を 1 枚作る | 入会日・会員番号・実務年数の根拠 |
| 症例のログが残らない | 発表・申請の段階で材料が足りない | 月 1 で症例メモ(評価・介入・転帰)を棚卸し | 対象・評価指標・リスク・介入理由 |
| 締切を試験日だけで見る | 講習・ CBT 予約・書類が間に合わない | 試験日ではなく “申込・講習・予約開始日” から逆算 | 申込開始・締切・必要書類・予約開始日 |
回避の手順(チェック)
忙しい新人ほど「月 1( 5 分)」と「四半期 1( 15 分)」の 2 段で回すと抜け漏れが減ります。
- 月 1( 5 分):資格カレンダー を見て、申込・研修・症例メモの “近いもの” だけ確認
- 四半期 1( 15 分):症例・学会参加・研修ログを棚卸しして、足りない要件を前倒し
- 候補を増やすのは “更新が回る” と確信できてから(増やす前に 1 つ終わらせる)
よくある質問(FAQ)
各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。
新人 PT は、資格は結局なにから取ればいいですか?
結論は「資格名」より「順番」です。まずは候補を 1 本に絞り、申込・研修・更新が回る運用(締切を先に固定)を作るのが最短です。比較で迷う場合は 資格マップ、締切の固定は 資格カレンダー を使うと迷いが減ります。
登録理学療法士って、いつから意識すればいいですか?
1 年目から「計画だけ」入れるのがおすすめです。前期・後期は一気に進めるより、月 1 の運用で積み上げたほうが続きます。全体像は 登録理学療法士のガイド に沿って確認するとズレにくいです。
忙しくて勉強時間が取れません。やる順番は?
勉強より先に「要件と締切」を固めるのがコツです。申込・講習・予約の予定が固まれば、学習は短時間でも前に進みます。まずは 締切を先に固定 してください。
資格を増やしすぎて失敗しそうです。何本までが現実的?
新人のうちは「同時進行は 1 本」が安全です。増やすのは、更新や研修ログが回り、症例メモが月 1 で残せるようになってからが失敗しにくいです。
認定理学療法士は、何年目から現実的ですか?
年数より「登録(基盤)」「症例とアウトプット」「学会参加の機会」が揃うかで決まります。制度の全体像と要件を先に確認したい場合は 認定 PT ガイド を先に押さえるとズレにくいです。
資格を取っても評価されない(給与が増えない)ことはありますか?
あります。資格単体よりも「役割(教育・標準化・委員会・症例の質)」とセットで効きやすいです。まずは現場の成果に接続し、それでも環境が合わないなら “選択肢” を整理しておくと迷いが減ります。
次の一手(行動)|運用を整える → 共有の型を作る → 環境も点検する
- 運用を整える:資格カレンダー 2026(締切管理)
- 共有の型を作る:認定理学療法士の取り方と更新制度(全体像)
教育体制・人員・記録文化など“環境要因”を一度見える化すると、次の打ち手が決めやすくなります。
チェック後に『続ける/変える』の選択肢も整理したい方は、 PT キャリアナビで進め方を確認しておくと迷いが減ります。
参考文献・公式リンク
著者情報
rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。
- 脳卒中 認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3 学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター 2 級
専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下


