2026 年のリハ × 栄養 × 口腔連携は「期限・評価・記録」の 3 点を固定すると回ります
この記事は、リハ・栄養・口腔(摂食嚥下を含む)を院内で実装するための総論(親記事)です。48 時間→ 14 日→再評価の流れで、誰が・いつ・何を記録するかを最短で揃えることに集中します。
令和 8 年改定の要件変更や加算の制度解説は、改定解説ページにまとめています。結論はシンプルで、①期限( 48 時間・起算日・ 14 日上限 )を固定、②評価項目を固定、③記録の置き場所を固定、の 3 点です。
このページで答えること・答えないこと(カニバリ回避)
5 分で回す実装フロー(期限・評価・記録)
まず期限を固定します。初期評価の起点、カンファレンス実施タイミング、再評価期限を先に決めると、運用のばらつきが一気に減ります。次に、評価項目を「 ADL・栄養・口腔/嚥下 」で最小化して、部署間で同じ言葉を使える状態にします。
最後に、記録の置き場所を固定してください。電子カルテ上の保存先、責任職種、引き継ぎ先を定義し、監査で追跡できる形にしておくと、実施率と再現性が上がります。
| 項目 | 固定する内容 | 記録ポイント |
|---|---|---|
| 期限 | 初期評価の起点、再評価日、共有タイミング | 日付と担当職種を明記 |
| 評価 | ADL・栄養・口腔/嚥下の共通項目を固定 | 尺度名・所見・次アクションを 1 セットで記録 |
| 連携 | 誰が誰へ何を渡すか(依頼導線)を固定 | 依頼時刻・返答・実施結果を時系列で残す |
現場の詰まりどころ
連携が止まる原因は「知識不足」よりも「運用の未固定」です。特に、期限の曖昧さ・評価語彙の不一致・記録先の分散が重なると、カンファレンスで合意しても実装されません。ここでは、失敗を先に潰す順番を示します。
よくある失敗(OK/NG 早見)
| 場面 | NG | OK |
|---|---|---|
| 初期評価 | 担当者ごとに実施日がずれる | 起点日を共通定義し、当日中に共有 |
| カンファ共有 | 所見だけで次アクションが無い | 所見+具体的介入+期限で記録 |
| 歯科依頼 | 長文依頼で要点が埋もれる | 1 行テンプレで要点を固定 |
回避の手順(監査目線のチェック)
- 期限が記録されているか(起点・再評価・共有日)
- 評価が 3 領域で揃っているか( ADL・栄養・口腔/嚥下 )
- 次アクションが職種別に書かれているか
- 依頼と返答が追跡できるか(誰が・いつ・何を)
- 再評価時に変更理由まで残せているか
よくある質問(FAQ)
各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。
Q1. まず何から固定すると連携が回りやすくなりますか?
最初は「期限」と「記録先」です。評価項目を増やすより先に、起点日・再評価日・共有日を固定し、記録場所を 1 つに寄せると運用が安定します。
Q2. 制度改定の詳細はこのページで全部確認できますか?
このページは実装総論です。改定の細かな要件差や最新論点は、改定専用の記事で確認してください。
Q3. A233 の詳細運用もここで扱いますか?
入口のみ扱い、詳細は A233 専用記事へ分離します。ページごとの役割を分けることで、検索意図の一致とカニバリ回避につながります。
次の一手
- 運用を整える:栄養・嚥下ハブで全体像を確認する(全体像)
- 共有の型を作る:A233 運用の型を実装する(すぐ実装)
教育体制・人員・記録文化など“環境要因”を一度見える化すると、次の打ち手が決めやすくなります。
チェック後に『続ける/変える』の選択肢も整理したい方は、PT キャリアナビで進め方を確認しておくと迷いが減ります。
参考文献
- 厚生労働省:中央社会保険医療協議会(診療報酬改定関連資料)
- 日本リハビリテーション栄養学会・関連学会の実務資料
- 院内運用規程・監査チェック項目(施設内標準)
著者情報

rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。
- 脳卒中 認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3 学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター 2 級
専門領域:脳卒中、褥瘡、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下


