腸骨稜はどこ?触診のコツと確認ポイント

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腸骨稜はどこ?触診のコツと確認ポイント

「腸骨稜ってどこを触ればいい?」

腸骨稜は、骨盤ランドマークの中でも比較的触れやすく、姿勢評価や骨盤アライメント確認で使いやすい部位です。

一方で、「ASISやPSISとの関係がわからない」「骨盤の上縁をうまくたどれない」「左右差をどう見ればいいかわからない」と迷う方も少なくありません。

この記事では、腸骨稜の位置や触診方法、確認ポイント、臨床での見方を新人PT・OT向けにわかりやすく整理します。

この記事でわかること

  • 腸骨稜の位置
  • 腸骨稜の触診方法
  • ASIS・PSISとの関係
  • 触れない原因
  • 骨盤評価での確認ポイント

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腸骨稜はどこにある?

腸骨稜は、骨盤を構成する腸骨の上縁にある骨性ランドマークです。

一般的には、腰に手を当てたときに触れる骨盤の上のふちとしてイメージするとわかりやすいです。

腸骨稜の位置と触診3STEPを示した図版
腸骨稜は、ASISからPSISへつながる骨盤上縁のランドマークです。

腸骨稜は、前方では上前腸骨棘(ASIS)へ、後方では上後腸骨棘(PSIS)へつながります。

そのため、腸骨稜を触診できると、骨盤の前後方向や左右差を確認しやすくなります。

腸骨稜の触診方法

腸骨稜は比較的触れやすいランドマークですが、側腹部から骨盤上縁をたどるように確認すると、よりわかりやすくなります。

STEP1:側腹部に手を置く

被験者は立位、座位、背臥位などで確認できます。

まず側腹部に手を置き、骨盤の上縁を探す準備をします。

STEP2:上方向へゆっくり触れる

側腹部から下方または外側へ軽く触れながら、硬い骨性抵抗を探します。

腰に手を当てるような位置で、骨盤の上縁として腸骨稜を触知できます。

STEP3:左右差を比較する

左右の腸骨稜を同時に触れ、高さや傾きを比較します。

骨盤の左右差や姿勢アライメントを確認するときに役立ちます。

触診のコツ

  • 側腹部から骨盤上縁を探す
  • ASIS・PSISとのつながりを意識する
  • 左右を同時に比較する

腸骨稜が触れない原因

腸骨稜が触れない場合、触診位置や力の入れ方がずれていることがあります。

1.側腹部の軟部組織を触っている

腸骨稜は骨性ランドマークですが、表面には皮下組織があります。

軟部組織だけを触っていると、骨盤上縁の硬い抵抗を捉えにくくなります。

2.ASISだけを探している

ASISは腸骨稜の前方にある突出部です。

ASISだけを探そうとすると、腸骨稜全体のラインを見失うことがあります。

3.左右を比較していない

腸骨稜は、左右差を比較することで位置を確認しやすくなります。

片側だけで判断せず、両側を同時に触れて確認すると整理しやすくなります。

確認ポイント

腸骨稜を確認するときは、位置だけでなく、左右差や骨盤の傾きもあわせて整理すると臨床で使いやすくなります。

腸骨稜を触診するときの確認ポイント
確認項目 ポイント
位置 腸骨の上縁、骨盤の上のふち
前方 ASISへつながる
後方 PSISへつながる
臨床 骨盤の左右差、傾き、姿勢評価で確認

臨床でみる場面

腸骨稜は、触診の練習だけでなく、姿勢評価や動作分析でも確認する機会があります。

骨盤アライメント評価

左右の腸骨稜の高さを比較すると、骨盤の左右傾斜を確認しやすくなります。

立位姿勢や座位姿勢で、左右差を見るときの目安になります。

歩行や立位姿勢の観察

腸骨稜の高さや動きは、歩行時の骨盤運動を観察するときにも参考になります。

体幹側屈や骨盤の引き上げ、左右荷重差などを考えるきっかけになります。

他の骨盤ランドマークとの関係

腸骨稜はASISやPSISとつながるため、骨盤全体の形を理解するうえで重要です。

ASIS、PSIS、大転子、坐骨結節とあわせて確認すると、骨盤周囲の位置関係を立体的に捉えやすくなります。

新人が間違えやすいポイント

腸骨稜の触診では、以下のような間違いが起こりやすいです。

  • ASISだけを腸骨稜と思ってしまう
  • 骨盤上縁のラインをたどっていない
  • 片側だけで判断している
  • 左右の高さを比較していない
  • 皮下組織を強く押しすぎている

最初は「ASIS」「腸骨稜」「PSIS」のつながりを意識すると、骨盤上縁の位置関係を整理しやすくなります。

腸骨稜は、骨盤ランドマークとセットで確認すると理解しやすくなります。

  • ASIS:腸骨稜の前方にある骨性突出部
  • PSIS:腸骨稜の後方にある骨性突出部
  • 大転子:股関節外側のランドマーク
  • 坐骨結節:座位で体重が乗る骨盤下部のランドマーク

これらをあわせて触診できると、骨盤の前後・上下・左右の位置関係を把握しやすくなります。

FAQ

腸骨稜とASISの違いは何ですか?

ASISは上前腸骨棘のことで、腸骨稜の前方にある骨性突出部です。腸骨稜はASISからPSISへつながる骨盤上縁のラインとして捉えるとわかりやすいです。

腸骨稜はなぜ触診するのですか?

骨盤の左右差や傾き、姿勢アライメントを確認するためです。立位や座位で左右の腸骨稜の高さを比較すると、骨盤の状態を整理しやすくなります。

腸骨稜がうまく触れないときはどうしますか?

側腹部から骨盤上縁に向かって、ゆっくり指を滑らせてみてください。片側だけで判断せず、左右を同時に比較すると位置を確認しやすくなります。

腸骨稜は姿勢評価で使いますか?

はい。腸骨稜の左右の高さや傾きは、骨盤アライメントや立位姿勢、座位姿勢を見るときの目安になります。ただし、腸骨稜だけで判断せず、ASIS・PSIS・体幹姿勢などもあわせて確認します。

まとめ

腸骨稜は、骨盤の上縁にある重要なランドマークです。

  • 骨盤の上のふちとして触れる
  • 前方はASIS、後方はPSISへつながる
  • 左右の高さや骨盤の傾きを確認しやすい
  • 姿勢評価や歩行観察でも参考になる
  • 他の骨盤ランドマークとセットで理解すると使いやすい

腸骨稜は比較的触れやすい部位ですが、ASIS・PSISとのつながりを意識すると、より正確に位置関係を整理できます。

新人PT・OTの方は、骨盤評価の基本として、左右の腸骨稜を比較しながら確認してみてください。

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