回復期リハビリテーション病棟入院料の施設基準

制度・実務
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回復期リハビリテーション病棟入院料の施設基準とは

回復期リハビリテーション病棟入院料の施設基準は、病棟名だけで判断するものではありません。入院料 1〜5 の区分、人員配置、休日を含むリハ提供体制、重症患者割合、リハビリテーション実績指数、FIM 研修、退院支援体制などを総合して確認します。この記事では、療法士が届出や月次点検で迷いやすいポイントを、2026 年改定の変更点を含めて整理します。

病棟機能の全体像から確認したい場合は、先に 回復期リハビリテーション病棟入院料とは?療法士が見るポイント を読むと位置づけがつかみやすくなります。

回復期リハビリテーション病棟入院料 1〜5 の違い

回復期リハビリテーション病棟入院料 1〜5 は、主に人員配置、重症患者割合、リハビリテーション実績指数、休日を含む提供体制で区分されます。特に 2026 年改定では、入院料 2・4 にも実績指数要件が導入されたため、上位区分だけでなく中間区分でも指数管理が重要になりました。

回復期リハビリテーション病棟入院料の施設基準を確認する順番
図:回復期リハビリテーション病棟入院料の施設基準を確認する順番

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回復期リハビリテーション病棟入院料 1〜5 の比較
区分 重症患者割合 実績指数 実務で確認したいポイント
入院料 1 35%以上 42以上 人員配置、休日体制、重症患者割合、実績指数を高い水準で管理する区分です。
入院料 2 25%以上 32以上 2026 年改定で実績指数要件が追加されました。月末だけでなく入棟時から条件をそろえる必要があります。
入院料 3 35%以上 37以上 重症患者割合と実績指数の両方を見ながら、休日提供体制も確認します。
入院料 4 25%以上 32以上 入院料 2 と同様に、2026 年改定で実績指数要件が追加されました。
入院料 5 個別確認 個別確認 算定期間や届出条件を含め、最新の施設基準通知と厚生局の届出様式で確認します。

なお、入院料 2・4 の実績指数については、2026 年 9 月 30 日まで経過措置があります。区分名だけを覚えるのではなく、自院がどの区分を届け出ており、いつからどの基準で月次管理するのかを確認することが重要です。

施設基準で確認したい主な項目

施設基準の確認では、通知本文を読むだけでなく、院内で誰が・どこに・何を残すかまで決めることが重要です。療養病棟や回復期病棟の実務では、要件を理解していても、台帳・記録・研修履歴が分散していると月次点検で詰まりやすくなります。

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回復期リハビリテーション病棟入院料の施設基準で確認する項目
確認項目 見るポイント 院内で残したいもの
届出区分 自院が入院料 1〜5 のどこを届け出ているか 届出書類、受理通知、病棟一覧
人員配置 看護配置、PT・OT・ST の専従・専任要件 勤務表、配置表、職種別一覧
休日体制 休日を含めたリハ提供体制が整っているか 勤務表、提供実績、記録様式
重症患者割合 判定条件、入棟日、経過措置の対象 判定根拠、対象者一覧、月次集計表
実績指数 対象患者、除外条件、評価日、欠損の扱い 月次集計表、除外根拠、再確認欄
FIM 研修 FIM 測定に関わる職員の研修状況 受講履歴、担当者一覧、更新日
退院支援体制 高次脳機能障害患者などへの情報提供体制 地域資源一覧、説明記録、連携先メモ

2026 年改定で確認したいポイント

2026 年改定では、実績指数の見直し、入院料 2・4 への実績指数要件の導入、回復期リハビリテーション強化体制加算、高次脳機能障害患者の退院支援体制などが実務上の確認ポイントになります。

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2026 年改定で確認したい施設基準上の論点
論点 押さえたいこと 現場での確認ポイント
入院料 2・4 の実績指数 新たに実績指数要件が導入されました。 入棟時から対象患者、除外条件、評価日をそろえておきます。
経過措置 入院料 2・4 の実績指数には 2026 年 9 月 30 日まで経過措置があります。 どの月から新基準で管理するかを院内で共有します。
FIM 研修 FIM の測定を担当する看護職員も研修対象に含まれます。 療法士だけでなく、看護職員を含めた担当者一覧を作ります。
高次脳機能障害患者の退院支援 地域の事業所情報を把握し、患者・家族へ情報提供できる体制が求められます。 MSW、地域連携部門、病棟で情報の保存先を決めておきます。
回復期リハビリテーション強化体制加算 回復期リハビリテーション病棟入院料 1 を届け出る病棟全体で届出を行います。 対象病棟単位で、実績指数や退院前訪問指導の実績を確認します。

2026 年改定の疑義解釈を詳しく確認したい場合は、回復期リハ病棟の疑義解釈 2026|FIM 研修・重症割合・届出 で確認してください。

現場で詰まりやすいポイント

施設基準で詰まりやすいのは、要件そのものよりも「院内で管理する形」が決まっていない場合です。特に実績指数、FIM 研修、届出様式、退院支援体制は、担当部署が分かれるため抜け漏れが起こりやすくなります。

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回復期リハ病棟の施設基準で起こりやすい詰まりどころ
場面 NG OK
実績指数 月末に指数だけ確認する 入棟時から対象患者、除外根拠、評価日をそろえる
休日体制 土日に提供していればよいと考える 提供日、開始日、担当者、記録の整合まで確認する
FIM 研修 療法士だけ受講していればよいと考える FIM 測定に関わる看護職員も含めて一覧化する
届出書類 届出時だけ書類を集める 月次点検で使う台帳と届出根拠をつなげる
退院支援 退院直前に連携先を探す 地域資源一覧を先に整理し、説明記録を残す

5 分で確認する届出チェック

届出や月次点検の前には、細かい通知を読み込む前に、まず自院で確認すべき項目を一覧化すると抜け漏れを減らせます。臨床では、リハ科だけで完結せず、医事課、看護部、地域連携部門と同じ表を見ながら確認する方が運用しやすくなります。

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届出前・月次点検前に確認したいチェック項目
チェック項目 確認内容 確認できたら
届出区分 自院の入院料区分と受理状況を確認した
人員配置 看護配置、PT・OT・ST の配置要件を確認した
休日体制 休日を含む提供体制と記録の整合を確認した
重症患者割合 対象者、判定根拠、経過措置の有無を確認した
実績指数 対象患者、除外条件、評価日、欠損の扱いを確認した
FIM 研修 測定担当者の研修状況を確認した
退院支援体制 高次脳機能障害患者などへの情報提供体制を確認した
様式類 管轄厚生局の最新版様式を確認した

よくある質問

各項目名をタップすると回答が開きます。もう一度タップすると閉じます。

回復期リハビリテーション病棟入院料 1〜5 は何が違いますか?

主な違いは、人員配置、重症患者割合、リハビリテーション実績指数、休日を含む提供体制です。2026 年改定では入院料 2・4 にも実績指数要件が導入されたため、区分名だけでなく、どの基準を満たしているかを確認することが重要です。

入院料 2・4 でも実績指数の確認は必要ですか?

必要です。2026 年改定で入院料 2・4 にも実績指数要件が導入されました。ただし、2026 年 9 月 30 日まで経過措置があるため、自院がどの時点からどの基準で管理するかを確認してください。

FIM 研修は療法士だけが対象ですか?

いいえ。FIM の測定を担当する看護職員も研修対象に含まれます。療法士だけでなく、病棟全体で誰が測定に関わるのかを一覧化しておくと運用しやすくなります。

提出方法や様式はどこで確認すればよいですか?

提出方法や様式は、管轄する地方厚生局の基本診療料の届出一覧で確認します。通知本文だけで判断せず、最新版の様式、受付期間、提出先を必ず確認してください。

次の一手

回復期リハ病棟の全体像から整理したい場合は、回復期リハビリテーション病棟入院料とは?療法士が見るポイント を確認してください。

実績指数の計算式や月次管理まで具体的に確認したい場合は、回復期リハ実績指数 2026 改定|基準値・計算式・記録シート が続きます。


参考文献

  1. 厚生労働省.基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて(令和 8 年 3 月 5 日 保医発 0305 第 7 号)
  2. 厚生労働省.疑義解釈資料の送付について(その 1)(令和 8 年 3 月 23 日)
  3. 厚生労働省.令和 8 年度診療報酬改定 4.包括期・慢性期入院医療
  4. 厚生労働省.令和 8 年度診療報酬改定について
  5. 地方厚生局.基本診療料の届出一覧(令和 8 年度診療報酬改定)

著者情報

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rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養、シーティング、摂食・嚥下

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