ロコモ 25( GLFS-25 )の見方|採点・カットオフ( 7 / 16 / 24 )・記録のコツ

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ロコモ 25( GLFS-25 )を“合計点だけ”で終わらせない|採点・カットオフ( 7 / 16 / 24 )と記録のコツ

スケール運用は「解釈」と「次アクション」までセットです。 評価の組み立てロードマップを見る

ロコモ 25( GLFS-25 )は、過去 1 か月の運動器の困りごとを自己記入で確認し、ロコモ度テスト(立ち上がりテスト・ 2 ステップテスト・ロコモ 25 )のうち“生活側(主観)”を担うパートです。点数化できる一方で、臨床では「合計点は出したけど、その後どう動けばいいか曖昧」という詰まりが起こりがちです。

結論としては、①合計点でロコモ度( 7 / 16 / 24 )を判定しつつ、②点が乗っている領域(痛み・ ADL ・社会参加・不安)の偏りを短い所見として残すのがコツです。これだけで、追加評価(疼痛・歩行・バランス)や介入(ロコトレ・疼痛管理・活動調整)に自然につながります。ロコモ度は 3 つのテストのうち最も進行している段階で判定します。

ロコモ 25( GLFS-25 )とは?(評価の意義)

ロコモ 25 は、運動器の問題によって生活動作や社会参加がどれだけ影響を受けているかを、本人の自覚として把握する質問票です。歩行・立ち座りのような動作面だけでなく、痛み、外出・活動の控え、不安といった“生活の質”の揺れが点数に反映されやすいのが特徴です。 [oai_citation:0‡PubMed](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22222445/)

臨床では、機能検査(立ち上がり・ 2 ステップ)と合わせて使うことで、「動作能力は保てているが不安が強い」「痛みが強く活動が落ちている」など、数字だけでは見えない背景を拾いやすくなります。ロコモ度テストは 3 つの結果から総合判定します。 [oai_citation:1‡locomo-joa.jp](https://locomo-joa.jp/check/judge)

採点方法(ざっくりで OK )|“合計点”だけは確実に

ロコモ 25 は合計点( 0〜 100 点)を算出し、その値でロコモ度の目安をみます。実施のポイントは「回答期間をそろえる(過去 1 か月)」「未回答を作らない」「合計点の転記ミスを防ぐ」の 3 つです。 [oai_citation:2‡locomo-joa.jp](https://locomo-joa.jp/check/test/locomo25)

設問文そのものを臨床ノートに写す必要はありません。点が高い領域がどこか(痛み寄り/ ADL 寄り/社会参加寄り/不安寄り)を、短く所見として残すだけで十分に再評価に役立ちます。

ロコモ度の判定(カットオフ)| 7 / 16 / 24 点で整理

ロコモ 25( GLFS-25 )のカットオフとロコモ度(公式)
合計点 判定の目安 臨床的な解釈(例) 次アクション(例)
0〜 6 点 ロコモ非該当 自覚的困難は少ない 予防(運動習慣・活動量の維持)
7〜 15 点 ロコモ度 1 低下が始まっている ロコトレ導入、痛み・不安の要因整理
16〜 23 点 ロコモ度 2 低下が進行している 運動+生活調整、疼痛が強ければ受診も検討
24 点以上 ロコモ度 3 社会参加に支障が出やすい 原因疾患の精査・治療を含む介入を優先

このカットオフ(ロコモ度 1: 7 点以上 16 点未満、ロコモ度 2: 16 点以上 24 点未満、ロコモ度 3: 24 点以上)は公式の判定方法に基づきます。 [oai_citation:3‡locomo-joa.jp](https://locomo-joa.jp/check/judge)

“合計点だけ”にしない使い方|偏りを 1 行で残す

同じ合計点でも、背景は大きく異なります。たとえば痛みが主因なら疼痛評価と負荷調整が先、 ADL 困難が主因なら動作分析と練習設計が先、不安が主因なら転倒リスク評価と環境調整が先、という具合です。そこでおすすめなのが、ロコモ 25 を「点の偏り → 次アクション」の形で記録することです。

ロコモ 25:点の偏りから次アクションにつなげる(臨床メモ例)
点が乗りやすい領域(例) 起こりがちな背景 追加でみたい評価 介入の方向性(例)
痛みが目立つ 荷重痛・慢性痛・活動回避 NRS / 部位・誘因、歩行時疼痛、関節可動域 負荷量調整、疼痛教育、フォーム修正
ADL 困難が目立つ 立ち座り・階段・移動の詰まり 立ち上がり・ TUG 系、動作観察 筋力+バランス、反復練習、環境調整
社会参加の控えが目立つ 外出頻度低下・活動量低下 活動量(歩数等)、外出導線、疲労 活動量の段階付け、外出課題の設定
不安が目立つ 転倒恐怖・自己効力感低下 転倒歴、バランス、住環境 安全行動の獲得、段階課題、見守り計画

現場の詰まりどころ|ロコモ 25 で起きやすいミス

「いつのこと?」が混ざってしまう

ロコモ 25 は過去 1 か月の状態を前提とします。急性増悪(直近数日)と慢性の困難が混ざると、点数が“今だけ”に引っ張られます。実施前に期間をそろえるだけで再現性が上がります。 [oai_citation:4‡locomo-joa.jp](https://locomo-joa.jp/check/test/locomo25)

未回答・合計点の転記ミス

自己記入では未回答が出やすく、合計点の計算ミスも起こりがちです。対策は単純で、回収時に未回答の有無だけ確認し、合計点はダブルチェック( 2 人 or 2 回)します。

点数だけで診断しようとする

ロコモ 25 はスクリーニングの一部です。公式でも、ロコモ度は立ち上がり・ 2 ステップ・ロコモ 25 のうち最も進行した段階で判定します。ロコモ 25 単独で結論を出しすぎず、必要なら身体機能検査や医療受診につなげます。 [oai_citation:5‡locomo-joa.jp](https://locomo-joa.jp/check/judge)

よくある質問(FAQ)

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Q1. ロコモ 25 だけでロコモ度を決めていいですか?

A. 目安にはなりますが、公式のロコモ度は「立ち上がり」「 2 ステップ」「ロコモ 25 」の結果をもとに、最も進行している段階で判定します。ロコモ 25 は“生活側(主観)”を拾う役割として使うのが安全です。 [oai_citation:6‡locomo-joa.jp](https://locomo-joa.jp/check/judge)

Q2. カットオフ( 7 / 16 / 24 )はどこを見ればいいですか?

A. 日本整形外科学会の公式サイトで、ロコモ 25 の点数区分が示されています(ロコモ度 1: 7 点以上 16 点未満、ロコモ度 2: 16 点以上 24 点未満、ロコモ度 3: 24 点以上)。 [oai_citation:7‡locomo-joa.jp](https://locomo-joa.jp/check/judge)

Q3. 合計点は同じでも、介入の優先順位が違う気がします

A. その感覚は正しいです。同じ合計点でも「痛みが主因」「 ADL が主因」「不安が主因」で次アクションが変わります。本文の表のように、偏りを 1 行メモしておくと再評価が一気に楽になります。

Q4. 受診を勧める目安はありますか?

A. 公式サイトでも、ロコモ度 2〜 3 で痛みを伴う場合は運動器疾患の可能性があるとして、整形外科専門医への相談が推奨されています。 [oai_citation:8‡locomo-joa.jp](https://locomo-joa.jp/check/test/locomo25)

おわりに|「合計点→偏り→次アクション」で評価が回り出す

ロコモ 25 は、合計点( 7 / 16 / 24 )で段階を揃え、さらに点の偏りを 1 行で残すだけで、評価と介入がつながりやすくなります。まずは「期間の統一→未回答ゼロ→合計点→偏りメモ→再評価」というリズムで運用してみてください。

面談前の準備に使えるチェックリストと職場評価シートも、必要なときにすぐ取り出せるようにしておくと安心です:/mynavi-medical/#download

参考文献

  • 日本整形外科学会 ロコモ ONLINE. ロコモ度判定方法. https://locomo-joa.jp/check/judge [oai_citation:9‡locomo-joa.jp](https://locomo-joa.jp/check/judge)
  • 日本整形外科学会 ロコモ ONLINE. ロコモ度テスト(ロコモ 25 ). https://locomo-joa.jp/check/test/locomo25 [oai_citation:10‡locomo-joa.jp](https://locomo-joa.jp/check/test/locomo25)
  • Seichi A, Hoshino Y, Doi T, et al. Development of a screening tool for risk of locomotive syndrome in the elderly: the 25-question Geriatric Locomotive Function Scale. J Orthop Sci. 2012;17(2):163-172. doi:10.1007/s00776-011-0193-5 [oai_citation:11‡PubMed](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22222445/)
  • Yamada K, et al. Reference values for the locomotive syndrome risk test quantifying mobility of adults aged 20–89 years: a nationwide study in Japan. J Orthop Sci. 2020. Full text (PDF) [oai_citation:12‡journaloforthopaedicscience.com](https://www.journaloforthopaedicscience.com/article/S0949-2658%2820%2930017-8/pdf?utm_source=chatgpt.com)
  • Inanaga S, et al. Relationship between the 25-question Geriatric Locomotive Function Scale and the stage of locomotive syndrome determined using three tools. J Orthop Sci. 2023. PubMed [oai_citation:13‡PubMed](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37029834/?utm_source=chatgpt.com)

著者情報

rehabilikun

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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