第29回言語聴覚士国家試験2027|5択20問ミニ模試

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  1. 第29回言語聴覚士国家試験2027|5択20問で弱点を確認
  2. 20問は「点数」より誤答理由を確認する
  3. 第29回言語聴覚士国家試験|5択練習問題20問
    1. Q1. 舌の前方2/3の味覚を主に伝える脳神経はどれか
    2. Q2. 多くの右利き成人で、運動性失語と最も関係が深い部位はどれか
    3. Q3. 声の高さの知覚と最も直接対応する音響学的指標はどれか
    4. Q4. オペラント条件づけにおける「正の強化」の説明として正しいのはどれか
    5. Q5. 言語聴覚士法上、診療の補助として医師または歯科医師の指示の下に行うことができる行為として明記されているのはどれか
    6. Q6. 純音聴力検査で、気導閾値が上昇し、骨導閾値が比較的保たれ、明らかな気骨導差を認めるとき、最も考えやすいのはどれか
    7. Q7. ティンパノグラムがB型で、外耳道容積が正常範囲の場合に最も考えやすいのはどれか
    8. Q8. 伝導失語で比較的特徴的なのはどれか
    9. Q9. 右大脳半球病変後に生じる半側空間無視として最も典型的なのはどれか
    10. Q10. 乳幼児の語彙獲得とコミュニケーション発達を支える行動として最も適切なのはどれか
    11. Q11. 発語失行の特徴として最も適切なのはどれか
    12. Q12. 小脳病変に関連する失調性ディサースリアでみられやすいのはどれか
    13. Q13. 誤嚥の定義として最も適切なのはどれか
    14. Q14. 嚥下内視鏡検査(VE)の特徴として正しいのはどれか
    15. Q15. 片側声帯麻痺で声門閉鎖不全がある場合にみられやすい音声はどれか
    16. Q16. 鼻咽腔閉鎖不全で生じやすい発話特徴はどれか
    17. Q17. AAC(拡大・代替コミュニケーション)の導入原則として最も適切なのはどれか
    18. Q18. スクリーニング検査の感度が高いことの説明として正しいのはどれか
    19. Q19. 舌の突出・左右運動など、舌筋の随意運動に最も直接関与する脳神経はどれか
    20. Q20. 脳卒中後、食事中のむせは目立たないが、食後に湿性嗄声が出現し、嚥下後の呼吸状態も変化する。初期対応として最も適切なのはどれか
  4. 解答一覧|正答位置は1〜5を各4問に分散
  5. 全20問の解説|誤答肢まで判断できるか確認する
    1. Q1|正答 2:顔面神経
    2. Q2|正答 4:左下前頭回後部
    3. Q3|正答 1:基本周波数
    4. Q4|正答 5:好子を提示して反応を増やす
    5. Q5|正答 3:嚥下訓練
    6. Q6|正答 4:伝音障害成分
    7. Q7|正答 2:中耳貯留液
    8. Q8|正答 5:復唱が他の言語機能に比べて不良
    9. Q9|正答 1:左側空間への注意低下
    10. Q10|正答 3:共同注意を共有し、対象と言葉を結びつける
    11. Q11|正答 2:構音の試行錯誤や音の配列誤り
    12. Q12|正答 4:発話リズムや強勢の不規則性
    13. Q13|正答 5:物質が声帯より下方へ侵入する
    14. Q14|正答 1:咽頭・喉頭の分泌物を直接観察できる
    15. Q15|正答 3:気息性嗄声
    16. Q16|正答 4:開鼻声
    17. Q17|正答 2:本人の能力・環境・参加場面に合わせる
    18. Q18|正答 1:疾患がある人を陽性として拾い上げやすい
    19. Q19|正答 5:舌下神経
    20. Q20|正答 3:全身状態と嚥下所見を再評価し、必要に応じて精査する
  6. 採点後は「間違えた領域」から復習する
  7. この20問だけで第29回の試験範囲を網羅するものではない
  8. よくある質問
  9. 次の一手|日程確認と弱点復習へ進む
  10. 参考文献・公式情報
  11. 著者情報

第29回言語聴覚士国家試験2027|5択20問で弱点を確認

最終更新:2026年9月23日

第29回言語聴覚士国家試験は、2027年2月20日(土)に実施予定です。本記事では、国家試験前に主要領域を短時間で横断できるよう、5択20問のオリジナル練習問題を用意しました。失語・高次脳機能、嚥下、聴覚、発声発語、心理、制度などを確認し、正答だけでなく「なぜ他の選択肢が違うのか」まで復習できる構成です。

この20問は厚生労働省が公開する国家試験問題ではなく、出題を保証する「公式予想問題」でもありません。第29回の公式試験科目を踏まえて作成した学習用ミニ模試として、弱点の発見と判断根拠の確認に使用してください。

この20問で確認すること

  • 5択問題を最後まで判断できるか
  • 正答だけでなく誤答肢の違いを説明できるか
  • 苦手な領域がどこに偏っているか
  • 次に復習すべき分野を絞り込めるか
第29回ST国家試験 5択20問ミニ模試の概要
項目 内容
問題数 20問
形式 5択・1問1答
正答位置 1〜5を各4問に分散
主な領域 基礎医学、心理、音声・言語、失語・高次脳機能、言語発達、発声発語、嚥下、聴覚、制度など
位置づけ 弱点確認用のオリジナル練習問題
第29回ST国家試験5択20問ミニ模試の使い方。20問を解く、採点する、誤答や迷いを分類する、全選択肢の理由を確認する、苦手領域を復習する5ステップ
5択20問は、得点だけでなく「なぜその選択肢を選んだか」まで確認し、次に復習する領域を決めるために使います。

第29回ST国家試験|5択20問ミニ模試 PDF

問題、解答記入欄、解答一覧、全選択肢の解説、振り返りシートをまとめています。印刷して解きたい場合はこちらを使用してください。

5択20問ミニ模試PDFを開く

※学習用オリジナル教材です。厚生労働省が公開する実際の国家試験問題ではありません。

20問は「点数」より誤答理由を確認する

この20問は、得点だけで合否を判断するための模試ではありません。まず全問を通して解き、採点後に「知識不足」「選択肢の読み違い」「2択まで絞ったが判断できなかった」のどこで失点したかを確認してください。

第28回言語聴覚士国家試験は1問1点・200点満点で、合格基準は120点以上でした。ただし、この20問を単純に60%へ換算して「12問なら合格圏」と判断することはできません。問題数、出題領域、難易度が本試験とは異なるためです。

5択20問ミニ模試の使い方
段階 やること 確認すること
1周目 20問を続けて解く 現在の判断力と弱点を確認
採点 正答と照合する 領域別に誤答を分類
解説 5選択肢すべての理由を確認 正答した問題も根拠を説明できるか
再学習 誤答領域を優先して復習 同じ判断ミスを繰り返さないか

第29回言語聴覚士国家試験|5択練習問題20問

ここから20問です。正答は後半にまとめています。先に解説を見ず、各問で最も適切なものを1つ選んでください。

Q1. 舌の前方2/3の味覚を主に伝える脳神経はどれか

  1. 三叉神経
  2. 顔面神経
  3. 舌咽神経
  4. 迷走神経
  5. 舌下神経

Q2. 多くの右利き成人で、運動性失語と最も関係が深い部位はどれか

  1. 右上側頭回後部
  2. 左後頭葉一次視覚野
  3. 右中心前回下部
  4. 左下前頭回後部
  5. 左海馬

Q3. 声の高さの知覚と最も直接対応する音響学的指標はどれか

  1. 基本周波数
  2. 音圧レベル
  3. フォルマント帯域幅
  4. 持続時間
  5. 信号雑音比

Q4. オペラント条件づけにおける「正の強化」の説明として正しいのはどれか

  1. 反応の後に嫌悪刺激を加え反応を減らす
  2. 反応の後に好子を除き反応を減らす
  3. 刺激を反復して反応を弱める
  4. 中性刺激と無条件刺激を対提示する
  5. 反応の後に好子を提示し反応を増やす

Q5. 言語聴覚士法上、診療の補助として医師または歯科医師の指示の下に行うことができる行為として明記されているのはどれか

  1. 医師の診断に代わる確定診断
  2. 薬剤の処方
  3. 嚥下訓練
  4. 外科手術の術式決定
  5. 診断書の発行

Q6. 純音聴力検査で、気導閾値が上昇し、骨導閾値が比較的保たれ、明らかな気骨導差を認めるとき、最も考えやすいのはどれか

  1. 純粋な感音難聴
  2. 中枢性聴覚障害のみ
  3. 機能性難聴のみ
  4. 伝音障害成分
  5. 聴覚失認

Q7. ティンパノグラムがB型で、外耳道容積が正常範囲の場合に最も考えやすいのはどれか

  1. 耳硬化症に特異的
  2. 中耳貯留液
  3. 耳小骨離断に特異的
  4. 正常中耳機能
  5. 蝸牛性難聴に特異的

Q8. 伝導失語で比較的特徴的なのはどれか

  1. 発話がほぼ不能で理解も著しく不良
  2. 視覚性失認のみを呈する
  3. 語音弁別だけが選択的に障害される
  4. 発話流暢性のみが低下する
  5. 復唱が他の言語機能に比べて不良

Q9. 右大脳半球病変後に生じる半側空間無視として最も典型的なのはどれか

  1. 左側空間への注意低下
  2. 右側空間への注意低下のみ
  3. 両側視野の完全消失
  4. 色覚のみの障害
  5. 純粋な近見障害

Q10. 乳幼児の語彙獲得とコミュニケーション発達を支える行動として最も適切なのはどれか

  1. 共同注意を避ける
  2. 子どもの指さしに反応しない
  3. 共同注意を共有し、対象と言葉を結びつける
  4. 意味理解より発音訂正だけを優先する
  5. 日常場面でのやりとりを減らす

Q11. 発語失行の特徴として最も適切なのはどれか

  1. 筋力低下が必須である
  2. 構音の試行錯誤や音の配列誤りがみられやすい
  3. 発話速度が常に速くなる
  4. 誤りは毎回完全に同一である
  5. 言語理解障害を必ず伴う

Q12. 小脳病変に関連する失調性ディサースリアでみられやすいのはどれか

  1. 一側声帯麻痺のみ
  2. 失声のみ
  3. 鼻咽腔閉鎖不全だけ
  4. 発話リズムや強勢の不規則性
  5. 語の意味理解だけの障害

Q13. 誤嚥の定義として最も適切なのはどれか

  1. 食塊が口腔内に残留すること
  2. 食塊が喉頭蓋谷に入ること
  3. 食塊が梨状窩に残留すること
  4. 物質が声帯より上方の喉頭内へ侵入すること
  5. 物質が声帯より下方へ侵入すること

Q14. 嚥下内視鏡検査(VE)の特徴として正しいのはどれか

  1. 咽頭・喉頭の分泌物を直接観察できる
  2. 嚥下中の咽頭期を途切れなく観察できる
  3. 口腔準備期をX線透視で評価する
  4. 食道全体を連続的に観察できる
  5. 放射線被ばくを伴う

Q15. 片側声帯麻痺で声門閉鎖不全がある場合にみられやすい音声はどれか

  1. 完全に正常な声のみ
  2. 著しい開鼻声のみ
  3. 気息性嗄声
  4. 高周波の耳鳴のみ
  5. 構音失行のみ

Q16. 鼻咽腔閉鎖不全で生じやすい発話特徴はどれか

  1. 吃音のみ
  2. 失語のみ
  3. 聴覚失認のみ
  4. 開鼻声
  5. 半側空間無視

Q17. AAC(拡大・代替コミュニケーション)の導入原則として最も適切なのはどれか

  1. 発話訓練をすべて中止してから導入する
  2. 本人の能力・環境・参加場面に合わせて手段を選ぶ
  3. 高価な機器を最優先する
  4. 支援者への練習は不要である
  5. 一つの手段だけに固定する

Q18. スクリーニング検査の感度が高いことの説明として正しいのはどれか

  1. 疾患がある人を陽性として拾い上げやすい
  2. 疾患がない人を陰性と判定する割合を示す
  3. 陽性的中率と同じ指標である
  4. 有病率に左右される陽性的中率そのものを示す
  5. 偽陰性が増えるほど高くなる

Q19. 舌の突出・左右運動など、舌筋の随意運動に最も直接関与する脳神経はどれか

  1. 嗅神経
  2. 視神経
  3. 外転神経
  4. 顔面神経
  5. 舌下神経

Q20. 脳卒中後、食事中のむせは目立たないが、食後に湿性嗄声が出現し、嚥下後の呼吸状態も変化する。初期対応として最も適切なのはどれか

  1. むせがないため誤嚥は否定する
  2. 直ちに通常食へ戻す
  3. 全身状態と嚥下所見を再評価し、必要に応じてVE・VFなどの精査を検討する
  4. 声だけの問題として嚥下評価は行わない
  5. 本人の希望だけで食形態を決める

解答一覧|正答位置は1〜5を各4問に分散

正答位置だけで推測できないよう、1〜5を各4問に分散しています。採点後は、誤答した問題だけでなく、正答していても判断根拠を説明できなかった問題を復習対象にしてください。

5択20問の解答一覧
問題 正答 問題 正答
Q1 2 Q11 2
Q2 4 Q12 4
Q3 1 Q13 5
Q4 5 Q14 1
Q5 3 Q15 3
Q6 4 Q16 4
Q7 2 Q17 2
Q8 5 Q18 1
Q9 1 Q19 5
Q10 3 Q20 3

全20問の解説|誤答肢まで判断できるか確認する

国家試験対策では、正答番号だけを覚えるより、他の選択肢がなぜ違うのかを説明できる状態を目指す方が応用しやすくなります。ここでは20問すべてについて、5つの選択肢を確認します。

Q1|正答 2:顔面神経

  • 1 × 三叉神経:舌前方2/3の一般体性感覚に関与します。
  • 2 ○ 顔面神経:鼓索神経を介して舌前方2/3の味覚を伝えます。
  • 3 × 舌咽神経:舌後方1/3の味覚・一般感覚に関与します。
  • 4 × 迷走神経:咽頭・喉頭などの感覚・運動に関与します。
  • 5 × 舌下神経:主に舌筋の運動を支配します。

Q2|正答 4:左下前頭回後部

  • 1 × 右上側頭回後部:典型的な運動性失語の責任部位ではありません。
  • 2 × 左後頭葉一次視覚野:病変では視野障害などが中心になります。
  • 3 × 右中心前回下部:右半球病変だけでは典型的な運動性失語を説明しません。
  • 4 ○ 左下前頭回後部:優位半球のBroca領域を含み、非流暢性の失語と関連します。
  • 5 × 左海馬:記憶形成に重要ですが、典型的な運動性失語の責任部位ではありません。

Q3|正答 1:基本周波数

  • 1 ○ 基本周波数:声帯振動の周期に対応し、声の高さの知覚と強く関係します。
  • 2 × 音圧レベル:主に音の大きさと関係します。
  • 3 × フォルマント帯域幅:声道の共鳴特性に関係する指標です。
  • 4 × 持続時間:音の時間的な長さを示します。
  • 5 × 信号雑音比:信号と雑音の比であり、声の高さそのものを示す指標ではありません。

Q4|正答 5:好子を提示して反応を増やす

  • 1 ×:嫌悪刺激を加えて反応を減らすのは罰の考え方です。
  • 2 ×:好子を除いて反応を減らすのは負の罰に相当します。
  • 3 ×:刺激反復による反応低下は馴化などと関連します。
  • 4 ×:中性刺激と無条件刺激の対提示は古典的条件づけです。
  • 5 ○:行動後に好子を提示し、その行動が増えるのが正の強化です。

Q5|正答 3:嚥下訓練

  • 1 ×:言語聴覚士が医師の診断に代わって確定診断を行うものではありません。
  • 2 ×:薬剤の処方は言語聴覚士の業務ではありません。
  • 3 ○:言語聴覚士法第42条では、医師または歯科医師の指示の下に行う診療の補助として嚥下訓練などが規定されています。
  • 4 ×:外科手術の術式決定は言語聴覚士の業務ではありません。
  • 5 ×:診断書の発行も言語聴覚士の業務ではありません。

Q6|正答 4:伝音障害成分

  • 1 × 純粋な感音難聴:一般に気導・骨導とも閾値が上昇し、明瞭な気骨導差はみられにくくなります。
  • 2 × 中枢性聴覚障害のみ:典型的な気骨導差だけでは説明できません。
  • 3 × 機能性難聴のみ:検査所見の整合性などを含めた別の評価が必要です。
  • 4 ○ 伝音障害成分:気導閾値が上昇し、骨導閾値が比較的保たれて気骨導差を認める場合、外耳・中耳などの伝音障害を考えます。
  • 5 × 聴覚失認:音の認知に関する高次脳機能障害です。

Q7|正答 2:中耳貯留液

  • 1 ×:耳硬化症にB型が特異的というわけではありません。
  • 2 ○:外耳道容積が正常で平坦なB型を示す場合、中耳貯留液が代表的な原因になります。
  • 3 ×:耳小骨離断ではAd型などがみられる場合があります。
  • 4 ×:正常中耳機能では一般にA型が基本です。
  • 5 ×:蝸牛性難聴をティンパノグラムB型だけで判断することはできません。

Q8|正答 5:復唱が他の言語機能に比べて不良

  • 1 ×:発話・理解とも著しく障害される病像は伝導失語の典型ではありません。
  • 2 ×:視覚性失認だけでは伝導失語を説明しません。
  • 3 ×:語音弁別だけの選択的障害ではありません。
  • 4 ×:伝導失語では比較的流暢な自発話を示すことがあります。
  • 5 ○:理解や比較的流暢な自発話に比べ、復唱障害が目立つことが特徴です。

Q9|正答 1:左側空間への注意低下

  • 1 ○:右大脳半球病変では、左半側空間無視が典型的です。
  • 2 ×:右側空間への無視は右半球病変後の典型像ではありません。
  • 3 ×:半側空間無視は両側視野の完全消失とは異なります。
  • 4 ×:色覚だけの障害ではありません。
  • 5 ×:近見障害だけを示すものでもありません。

Q10|正答 3:共同注意を共有し、対象と言葉を結びつける

  • 1 ×:共同注意は言語・コミュニケーション発達を支える重要な基盤です。
  • 2 ×:子どもの指さしに応答することは相互的なコミュニケーションにつながります。
  • 3 ○:共同注意を共有し、対象とことばを対応づける経験は語彙獲得を支えます。
  • 4 ×:発音訂正だけでなく、意味理解や相互作用も重要です。
  • 5 ×:日常場面でのやりとりは重要な言語学習機会です。

Q11|正答 2:構音の試行錯誤や音の配列誤り

  • 1 ×:発語失行は発話運動の企画・プログラミングの障害であり、筋力低下は必須ではありません。
  • 2 ○:努力性の発話、試行錯誤、音の配列の誤りなどがみられることがあります。
  • 3 ×:発話速度が常に速くなるわけではありません。
  • 4 ×:誤りに変動性がみられる場合があります。
  • 5 ×:失語を合併することはありますが、言語理解障害は必須ではありません。

Q12|正答 4:発話リズムや強勢の不規則性

  • 1 ×:一側声帯麻痺だけで失調性ディサースリアを説明することはできません。
  • 2 ×:失声だけが特徴ではありません。
  • 3 ×:鼻咽腔閉鎖不全だけを示すものではありません。
  • 4 ○:小脳病変に関連する失調性ディサースリアでは、構音協調性、発話リズム、強勢などの乱れがみられます。
  • 5 ×:語の意味理解は言語機能であり、ディサースリアそのものの障害ではありません。

Q13|正答 5:物質が声帯より下方へ侵入する

  • 1 ×:口腔内残留は誤嚥の定義ではありません。
  • 2 ×:喉頭蓋谷への貯留だけでは誤嚥ではありません。
  • 3 ×:梨状窩への残留も誤嚥そのものではありません。
  • 4 ×:声帯より上方の喉頭内への侵入は、誤嚥と区別して扱います。
  • 5 ○:物質が声帯より下方へ侵入した状態が誤嚥です。

Q14|正答 1:咽頭・喉頭の分泌物を直接観察できる

  • 1 ○:VEでは咽頭・喉頭の形態、分泌物、残留、喉頭侵入・誤嚥などを観察できます。
  • 2 ×:嚥下反射中はwhite-outが生じるため、嚥下運動そのものを途切れなく観察することはできません。
  • 3 ×:X線透視を用いるのはVFです。
  • 4 ×:食道全体を連続的に観察する検査ではありません。
  • 5 ×:VEはX線を使用しないため、放射線被ばくはありません。

Q15|正答 3:気息性嗄声

  • 1 ×:声門閉鎖不全があれば音声変化を生じる可能性があります。
  • 2 ×:開鼻声は主に鼻咽腔閉鎖機能との関連が強い所見です。
  • 3 ○:声門閉鎖不全では呼気漏れが生じ、気息性嗄声がみられやすくなります。
  • 4 ×:耳鳴は聴覚症状です。
  • 5 ×:構音失行は発話運動企画の障害です。

Q16|正答 4:開鼻声

  • 1 ×:吃音は流暢性障害です。
  • 2 ×:失語は後天性の言語障害です。
  • 3 ×:聴覚失認は高次聴覚認知の障害です。
  • 4 ○:鼻咽腔閉鎖が不十分な場合、鼻腔への過剰な共鳴が生じ、開鼻声がみられます。
  • 5 ×:半側空間無視とは異なる障害です。

Q17|正答 2:本人の能力・環境・参加場面に合わせる

  • 1 ×:AACを導入するために発話訓練をすべて中止する必要はありません。
  • 2 ○:身体機能、認知・言語能力、生活環境、コミュニケーション相手、使用場面を踏まえて手段を選びます。
  • 3 ×:高価・高機能であること自体が選択基準ではありません。
  • 4 ×:コミュニケーション相手への練習や環境調整も重要です。
  • 5 ×:場面によって複数のコミュニケーション手段を併用する場合があります。

Q18|正答 1:疾患がある人を陽性として拾い上げやすい

  • 1 ○:感度は、疾患がある人のうち検査陽性となる割合を示します。
  • 2 ×:疾患がない人を陰性と判定する割合は特異度です。
  • 3 ×:感度と陽性的中率は異なる指標です。
  • 4 ×:感度そのものを陽性的中率として扱うことはできません。
  • 5 ×:感度が高い検査では、一般に偽陰性が少なくなります。

Q19|正答 5:舌下神経

  • 1 × 嗅神経:嗅覚を担います。
  • 2 × 視神経:視覚を担います。
  • 3 × 外転神経:主に外側直筋を支配します。
  • 4 × 顔面神経:表情筋などを支配します。
  • 5 ○ 舌下神経:舌筋の随意運動を主に支配します。

Q20|正答 3:全身状態と嚥下所見を再評価し、必要に応じて精査する

  • 1 ×:むせが乏しくても誤嚥を否定することはできません。
  • 2 ×:安全性を再評価せずに通常食へ戻す判断は適切ではありません。
  • 3 ○:湿性嗄声や呼吸状態の変化を含めて再評価し、必要に応じてVE・VFなどの器械的評価につなげます。
  • 4 ×:食後の声質変化は嚥下後所見として確認する必要があります。
  • 5 ×:食形態は本人希望だけでなく、嚥下機能、全身状態、環境などを統合して判断します。

採点後は「間違えた領域」から復習する

20問を解いた後は、総得点だけで終わらせないことが重要です。たとえば20問中15問正解でも、嚥下領域だけを複数問間違えているのであれば、次に優先するのは新しい問題集ではなく、その領域の知識整理です。

一方、誤答が各領域へ分散している場合は、単純な知識不足だけでなく、設問文の読み方や選択肢同士の比較で迷っていないか確認します。「なぜその選択肢を選んだか」を短く言語化すると、偶然の正解も見つけやすくなります。

採点後の復習優先順位
結果 優先度 次にすること
誤答+根拠を説明できない 高 該当領域の基本事項から復習する
正答したが2択で迷った 高 2選択肢の違いを比較して整理する
正答+根拠を説明できる 低 間隔を空けて再確認する

この20問だけで第29回の試験範囲を網羅するものではない

厚生労働省が公表している第29回言語聴覚士国家試験の試験科目は、基礎医学、臨床医学、臨床歯科医学、音声・言語・聴覚医学、心理学、音声・言語学、社会福祉・教育、言語聴覚障害学総論、失語・高次脳機能障害学、言語発達障害学、発声発語・嚥下障害学、聴覚障害学です。

20問ですべての知識を十分に評価することはできません。本記事とPDFの役割は、広い範囲を学習する前後に「どこで判断が止まるか」を短時間で見つけることです。実際の受験対策では、過去問題と標準的な教材を中心に学習し、このミニ模試は補助教材として使用してください。

よくある質問

Q1. この20問は第29回国家試験の公式予想問題ですか?

いいえ。厚生労働省や指定試験機関が作成した問題ではありません。第29回の公式試験科目を参考に作成した、rehabilikun blogのオリジナル練習問題です。

Q2. 20問中12問正解なら本試験の合格ラインと考えてよいですか?

いいえ。第28回は200点満点中120点以上が合格基準でしたが、この20問版は問題数・領域配分・難易度が異なります。正答率を本試験の合格可能性へ単純換算しないでください。

Q3. 何点取れたかより重要なことはありますか?

あります。誤答した領域と、正答したものの根拠を説明できなかった問題を確認してください。点数より「次にどの領域を復習するか」を決めることが、この20問の主目的です。

Q4. PDFと本文の問題は同じですか?

基本となる20問は同じです。PDFでは、解答記入欄、解答一覧、選択肢ごとの解説、振り返りシートまでまとめて確認できます。

次の一手|日程確認と弱点復習へ進む

20問を解いた後は、まず第29回国家試験の日程・試験地・受験手続などの公式スケジュールを確認し、そのうえで誤答が多かった領域を重点的に復習してください。

参考文献・公式情報

  1. 厚生労働省.言語聴覚士国家試験の施行.第29回言語聴覚士国家試験
  2. 厚生労働省.第28回言語聴覚士国家試験の合格発表について
  3. 厚生労働省.言語聴覚士法
  4. 日本摂食嚥下リハビリテーション学会.嚥下内視鏡検査に関する資料
  5. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会.Web用語集:伝音難聴
  6. American Speech-Language-Hearing Association. Acquired Apraxia of Speech.
  7. American Speech-Language-Hearing Association. Dysarthria in Adults.
  8. American Speech-Language-Hearing Association. Aphasia.

著者情報

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rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blogを2022年4月に開設。急性期・回復期・療養病棟、介護福祉施設、訪問リハビリテーションでの臨床経験をもとに、理学療法評価、臨床手順、記録用紙、医療制度など、医療従事者の実務に役立つ情報を発信しています。

現在は療養病院に勤務し、脳卒中、褥瘡・創傷ケア、リハビリテーション栄養、呼吸リハビリテーションを中心に臨床・教育活動を行っています。

保有資格

  • 脳卒中認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター2級

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