- VFは「誤嚥を見る検査」ではなく安全な食べ方を探す検査です
- まず5ステップ|VFは「準備→観察→条件変更→再評価」で進めます
- 2026年度版ではVFSSも英語名称として採用されています
- 検査前に「何を知りたいVFなのか」を決めます
- 検査前は「目的・救急対応・患者条件」をそろえます
- 経鼻胃管・気管カニューレは「検査時の条件」を記録します
- 撮影は側面像を基本に、続いて正面像を確認します
- 検査食は少量から始め、結果を見ながら増量します
- 姿勢は「普段の条件」または安全性を考慮した条件から始めます
- 観察は「食塊の動き」と「解剖学的構造の動き」を分けます
- 喉頭侵入・誤嚥は「有無」だけでなく排出まで確認します
- 異常所見が出たら「条件を変えて反応を見る」ことが重要です
- 誤嚥を認めたら「同一条件」を中止して再評価します
- 誤嚥後は排出と全身状態の回復を確認します
- 咽頭残留は「部位・量・除去できるか」を確認します
- 被曝と疲労を考え、必要な情報を短時間で集めます
- 記録は「条件→所見→変更→反応」を1セットで残します
- VF後は「今使う安全条件」と「改善する機能」を分けます
- VEとVFは優劣ではなく「何を見たいか」で使い分けます
- VFで避けたい5つの失敗
- よくある質問
- 次の一手は「次の1回で何を確かめるか」を決めることです
- 参考文献・公式資料
- 著者情報
VFは「誤嚥を見る検査」ではなく安全な食べ方を探す検査です
嚥下造影検査(VF:videofluoroscopic examination of swallowing)は、造影検査食を用いて、口腔から咽頭・食道入口部へ食塊が移動する様子をX線透視下で確認する検査です。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会の「嚥下造影検査の手順2026年度版」では、VFには形態・機能異常、誤嚥、残留などを明らかにする診断的側面と、食物・姿勢・摂食方法などを調整し、安全な摂食条件を探す治療的側面の両方があると整理されています。
したがって、VFで重要なのは「誤嚥した/しなかった」だけを記録することではありません。どの条件で、いつ、どこに問題が起こり、条件を変えるとどう反応したかまで確認し、実際の食事条件や介入へ返すことが目的です。
この記事では2026年度版に沿って、検査目的の設定、準備、撮影、検査食、観察、中止・再評価、記録までを実務の順番で整理します。
まず5ステップ|VFは「準備→観察→条件変更→再評価」で進めます
VFを行うときは、検査食を順番に飲んでもらうことから始めるのではなく、検査で何を明らかにしたいのかを先に固定します。

| ステップ | 確認すること | 次の判断 |
|---|---|---|
| 1.準備 | 目的、全身状態、検査食、吸引、体位、機器 | 安全に検査を開始できるか |
| 2.基準条件 | 普段の姿勢、食形態、一口量、提示方法 | 現在の嚥下動態を確認する |
| 3.所見確認 | 送り込み、侵入・誤嚥、残留、通過など | 何が問題になっているか整理する |
| 4.条件変更 | 姿勢、一口量、物性、嚥下方法など | 所見が改善する条件を探す |
| 5.再評価・記録 | 変更前後の反応、安全性、残留、排出 | 食事条件・介入・追加評価へつなげる |
VFの価値は異常を発見するだけでなく、その場で条件を変えたときに嚥下動態がどう変化するかを確認できることにあります。
2026年度版ではVFSSも英語名称として採用されています
日本摂食嚥下リハビリテーション学会では、日本語名として「嚥下造影」または「嚥下造影検査」を採用しています。
英語名については、従来の videofluoroscopic examination of swallowing に加えて、国際的に広く使用されているVideofluoroscopic Swallowing Study(VFSS)も2026年度版で採用されています。
検索や文献では「VF」「VFSS」「嚥下造影検査」など複数の表記に出会いますが、本記事では国内臨床で一般的な「VF」を中心に表記します。
検査前に「何を知りたいVFなのか」を決めます
VFは、摂食嚥下障害が疑われる患者すべてに機械的に行う検査ではありません。検査によって摂食嚥下に関する情報が得られ、その結果を治療方針へ生かせる場合に適応を検討します。
検査前には担当者間で、患者の基本情報とともに「今回のVFで何を確認するか」を共有します。
| 臨床上の疑問 | VFで確認する例 |
|---|---|
| 経口摂取を開始できるか | 安全に試せる食形態・一口量・姿勢 |
| むせの原因は何か | 侵入・誤嚥の有無、時期、残留との関係 |
| 食事が進まないのはなぜか | 口腔送り込み、咽頭通過、残留、食道入口部 |
| 現在の食形態は適切か | 物性・量を変えたときの嚥下動態 |
| 代償法は有効か | 姿勢・頭頸部条件・嚥下方法変更後の反応 |
目的が曖昧なまま検査食の種類だけを増やすと、被曝・疲労・誤嚥リスクが増える一方で、臨床判断に必要な情報が残りにくくなります。
検査前は「目的・救急対応・患者条件」をそろえます
2026年度版では、VF開始前の準備として、事前ミーティング、検査食、吸引器、感染対策、患者モニタリング、患者状態の確認などが挙げられています。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 検査目的 | 今回明らかにしたい所見・条件を共有する |
| 検査食 | 目的に合う形態・一口量を事前に準備する |
| 吸引 | 誤嚥時にすぐ使用できる状態にする |
| 感染対策 | 手袋、サージカルマスク、アイシールド等を準備する |
| モニタリング | SpO2を含め、患者状態を確認できる準備をする |
| 口腔・義歯 | 口腔状態と義歯の装着・適合状態を確認する |
| チューブ類 | 経鼻胃管、気管カニューレ等の条件を確認する |
| 説明・同意 | 検査目的、方法、合併症、被曝などを説明する |
特に吸引器は、予期しない誤嚥へすぐ対応できるよう、常に使用可能な状態としておくことが重要です。
意識状態や全身状態が不良な場合は、VFを予定しているから実施するのではなく、検査そのものの必要性・安全性を改めて判断します。
経鼻胃管・気管カニューレは「検査時の条件」を記録します
経鼻胃管や気管カニューレは嚥下動態へ影響する可能性があるため、装着条件を曖昧にしないことが重要です。
経鼻胃管を抜去して検査するか、留置したまま行うかは患者ごとの状態と、検査後に想定している摂食条件を踏まえて判断します。
気管カニューレについても、カフの状態、カニューレの種類、スピーチバルブの使用などによって検査条件が変わります。
「VFでは安全だった」ではなく、「どのチューブ・カニューレ条件で安全だったか」まで記録することが重要です。
撮影は側面像を基本に、続いて正面像を確認します
2026年度版では、撮影は原則としてまず側面の透視を行い、次に正面の透視を行うとされています。必要に応じて食道中・下部の通過状態も確認します。
| 撮影方向 | 特に確認しやすいこと |
|---|---|
| 側面像 | 口腔送り込み、早期咽頭流入、喉頭侵入・誤嚥、喉頭挙上、残留、食道入口部通過など |
| 正面像 | 咽頭収縮の左右差、残留の左右差、食道入口部の通過、食道内残留など |
側面像だけで終了すると、左右差が臨床判断に重要な患者で必要な情報を逃す可能性があります。一方、すべての項目を漫然と撮影するのではなく、検査目的と患者負担を踏まえて必要な情報を収集します。
検査食は少量から始め、結果を見ながら増量します
誤嚥した場合の量をできるだけ少なくするため、2026年度版では造影検査食の一口量を少量から開始し、結果を確認しながら徐々に増量する方法が示されています。
特に液体では、1〜3mLを一口量として開始し、検査結果に応じて増量することが示されています。長期間非経口だった患者や、喀出力が弱い患者では、さらに慎重な条件設定が必要です。
検査食には、低・中・高粘度などの液体、ゼラチンゼリー、ピューレ、寒天ゼリー、クッキー、模擬薬剤などが挙げられています。
重要なのは「全種類を試すこと」ではありません。現在の摂取状況と検査目的から、何を比較すれば次の判断ができるかを考えて選択します。
姿勢は「普段の条件」または安全性を考慮した条件から始めます
現在経口摂取している患者では、原則として普段摂食している姿勢を最初に確認します。
一方、長期間非経口の患者では、安全に経口摂取できると考えられる姿勢から開始し、結果を確認しながら徐々に条件を調整します。
その後、必要に応じて体幹角度、頸部条件、左右への傾斜・回旋などを変え、誤嚥や残留がどう変化するか比較します。
「VFでこの姿勢なら安全だった」という結果を病棟へ返す場合も、ベッド角度、枕、頸部位置などを含め、同じ条件を再現できる形で共有します。
観察は「食塊の動き」と「解剖学的構造の動き」を分けます
VFでは、食塊がどこをどう移動したかだけでなく、その背景にある口腔・咽頭・喉頭・食道入口部の運動も確認します。
| 領域 | 食塊の動態 | 関連して確認する機能 |
|---|---|---|
| 口腔 | 取り込み、漏出、保持、食塊形成、口腔残留、送り込み | 口唇、下顎、舌、軟口蓋など |
| 咽頭 | 早期咽頭流入、咽頭通過、鼻咽腔逆流 | 舌根、咽頭収縮、嚥下開始など |
| 気道 | 喉頭侵入、誤嚥、排出 | 喉頭挙上、喉頭閉鎖、咳嗽反応など |
| 残留 | 喉頭蓋谷、梨状陥凹などの残留 | 追加嚥下や条件変更で減少するか |
| 食道入口部 | 通過、左右差 | 開大、咽頭収縮、喉頭挙上など |
| 食道 | 残留、逆流、通過異常 | 必要に応じて追加評価へつなげる |
異常所見を見つけたら、すぐに訓練名へ結びつけるのではなく、いつ起きたか、どこに起きたか、どの機能が関係しそうかを整理します。
喉頭侵入・誤嚥は「有無」だけでなく排出まで確認します
喉頭侵入や誤嚥を認めた場合は、侵入の深さや量だけでなく、咳嗽が起こるか、侵入物・誤嚥物を排出できるかまで確認します。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| タイミング | 嚥下前・嚥下中・嚥下後のどこで起きたか |
| 関連所見 | 早期流入、残留、通過障害などとの関係 |
| 咳嗽 | 反射的なむせがあるか |
| 排出 | 咳・ハフィング等で排出できるか |
| 条件変更 | 姿勢、一口量、物性等で改善するか |
必要に応じてPenetration-Aspiration Scale(PAS)などを用いる場合もありますが、尺度の点数だけで治療方針を決めるのではなく、背景にある嚥下動態と条件変更への反応を合わせて解釈します。
異常所見が出たら「条件を変えて反応を見る」ことが重要です
VFで異常を認めたとき、その所見を記録して終了するだけでは、実際の摂食条件を決められません。
2026年度版では、誤嚥を認めた場合に、嚥下の意識化、息こらえ嚥下、姿勢・頸部条件、食品形態などを変更し、誤嚥を減らせるか検討する方法が例示されています。
| 変更する条件 | 確認する反応 |
|---|---|
| 一口量 | 侵入・誤嚥、残留、送り込みが変わるか |
| 物性・粘度 | 流入、残留、気道侵入が変わるか |
| 姿勢 | 通過経路、残留、誤嚥が変わるか |
| 頭頸部条件 | 左右差や咽頭通過が変わるか |
| 嚥下方法 | 気道防御や残留除去が改善するか |
| 追加嚥下 | 咽頭残留が減少するか |
変更した条件と反応を明確に記録し、「どの変更が有効だったのか」を後から判断できるようにします。
所見から病態仮説や介入候補へ進む場合は、VE・VF所見から嚥下介入を選ぶ|誤嚥・残留・タイミング別で詳しく整理しています。
誤嚥を認めたら「同一条件」を中止して再評価します
2026年度版では、誤嚥が確認された場合、同一条件下での検査を中止するとされています。代償法によって誤嚥を防げると考えられる場合は、患者状態を確認したうえで条件を変更して評価します。
つまり、「誤嚥を1回認めたらVF全体を必ず終了する」という意味ではありません。一方で、危険な同じ条件をそのまま繰り返さないことが重要です。
| 項目 | 中止を判断する状態 |
|---|---|
| 誤嚥 | 中等度以上の誤嚥 |
| 排出 | 咳・ハフィングによる誤嚥物の排出不良 |
| 全身状態 | バイタルサインや呼吸状態の変化 |
| SpO2 | 1分間平均SpO2が90%以下、または検査前より3%以上の低下が1分間持続 |
| 検査医判断 | 検査医が中止を妥当と判断した場合 |
これらは同一条件下での検査中止基準です。VF全体の継続可否は、患者状態、安全性、変更可能な条件、検査医の判断、施設の安全管理手順を踏まえて決定します。
誤嚥後は排出と全身状態の回復を確認します
検査中に誤嚥が起きた場合は、患者状態に応じて吸引や排痰などの対応を行います。
咳嗽が生じた場合は、誤嚥物が排出できたか、呼吸状態やバイタルサインが安定しているかを確認してから次の判断へ進みます。
「誤嚥したがSpO2が変わらなかった」という単一所見だけで継続を判断せず、誤嚥量、排出能力、呼吸状態、疲労などを合わせて評価します。
咽頭残留は「部位・量・除去できるか」を確認します
咽頭残留を認めた場合は、「残留あり」とだけ記録するのではなく、部位と量、条件変更後の変化を整理します。
特に喉頭蓋谷・梨状陥凹の残留と左右差、追加嚥下などによってどの程度除去できるかを確認します。
| 確認 | 記録する内容 |
|---|---|
| 部位 | 喉頭蓋谷、梨状陥凹など |
| 量 | 施設の評価方法に沿って記録する |
| 左右差 | 正面像で偏りがあるか |
| 追加嚥下 | 複数回嚥下で減少するか |
| 気道への影響 | 嚥下後の侵入・誤嚥につながるか |
残留は結果であり、原因は1つとは限りません。舌根運動、咽頭収縮、喉頭挙上、食道入口部開大、食塊条件などを合わせて病態仮説を立てます。
被曝と疲労を考え、必要な情報を短時間で集めます
VFはX線透視を使用するため、患者と検査者の双方に被曝があります。
また、摂食嚥下障害患者では検査中の疲労によって結果が変化する可能性があります。2026年度版では、患者の病状・疲労・被曝線量に配慮し、必要な情報を収集しながら可能な限り短時間で実施することが示されています。
「念のためもう一回」を繰り返すのではなく、各施行の前に次の1回で何を確認するのかを決めてから透視することが重要です。
記録は「条件→所見→変更→反応」を1セットで残します
VF結果を食事場面へつなげるには、所見だけでなく検査時の条件を残す必要があります。
| 項目 | 記録例 |
|---|---|
| 撮影条件 | 側面/正面、体幹角度、頭頸部条件 |
| 検査食 | 形態、粘度、一口量、提示方法 |
| 口腔所見 | 保持、食塊形成、送り込み、残留 |
| 咽頭所見 | 嚥下開始、通過、残留、左右差 |
| 気道所見 | 侵入・誤嚥、タイミング、咳嗽、排出 |
| 条件変更 | 姿勢、量、物性、嚥下方法など |
| 反応 | 変更によって改善・不変・悪化したか |
| 最終判断 | 推奨する食形態、姿勢、介助方法、追加評価 |
記録例:「側面像、座位。液体3mLで嚥下後に梨状陥凹残留と残留物の喉頭侵入あり。追加嚥下後に残留減少し、侵入を認めず。追加嚥下を代償条件候補として共有する。」
「液体で誤嚥あり」だけでは、実際の食事条件へ反映する情報が不足します。
VF後は「今使う安全条件」と「改善する機能」を分けます
VF終了後は、その場で効果が確認できた条件と、今後改善を目指す機能障害を分けて整理します。
| 軸 | 例 |
|---|---|
| 今すぐ使う安全条件 | 姿勢、一口量、食形態、介助方法、追加嚥下など |
| 改善を目指す治療対象 | 食塊形成、舌根運動、咽頭収縮、喉頭挙上など |
代償条件で誤嚥が減ったからといって、その条件自体が機能改善訓練とは限りません。「今日から安全に食べるための条件」と「今後改善したい機能」を分けて共有します。
VF所見から介入選択へ進む場合は、VE・VF所見から嚥下介入を選ぶをご確認ください。
VEとVFは優劣ではなく「何を見たいか」で使い分けます
VFは口腔から咽頭、食道入口部までの一連の食塊移動を確認でき、条件変更による嚥下動態の変化を評価しやすい検査です。
一方、VEはベッドサイドで実施しやすく、咽頭・喉頭、分泌物、残留などを直接観察できる利点があります。
どちらか一方ですべてを評価できるわけではありません。患者の状態と知りたい情報によって選択し、必要に応じて組み合わせます。
両者の違いを整理したい場合は、VEとVFの違い|見えることと使い分けをご確認ください。
VFで避けたい5つの失敗
| 避けたいこと | 代わりに行うこと |
|---|---|
| 目的を決めず多くの食品を試す | 検査前に知りたいことを固定する |
| 最初から大きな一口量を使う | 少量から開始し反応を見て調整する |
| 誤嚥した同一条件を繰り返す | 同一条件を中止し、安全な変更条件を検討する |
| 誤嚥の有無だけ記録する | 時期、関連所見、排出、条件変更への反応まで残す |
| VF結果をそのまま病棟へ伝える | 病棟で再現できる食形態・姿勢・介助条件へ変換する |
よくある質問
VFでは最初に何mLから始めますか?
2026年度版では、誤嚥量を最小限にするため少量から開始することが基本です。特に液体では1〜3mLを一口量として開始し、検査結果に応じて徐々に増量します。患者状態と検査医・施設手順を優先してください。
VFは側面像だけでもよいですか?
2026年度版では、原則として側面像のあとに正面像を確認します。正面像では咽頭収縮や残留、食道入口部通過の左右差など、側面像だけでは判断しにくい情報を確認できます。
VFで誤嚥したら検査はすべて終了しますか?
必ずしもVF全体を終了するという意味ではありません。2026年度版では、誤嚥を認めた場合は同一条件下での検査を中止し、患者状態を確認したうえで、誤嚥を減らせる代償条件を検討します。継続可否は検査医と施設の安全管理手順に従います。
SpO2が低下しなければ誤嚥しても続けてよいですか?
SpO2だけでは判断しません。誤嚥量、咳・ハフィングによる排出、呼吸状態、バイタルサイン、患者の疲労などを合わせて評価します。
VFで安全だった食形態なら病棟でも必ず安全ですか?
必ずしも同じ結果になるとは限りません。VFは限られた時間・環境で行う検査であり、病棟では疲労、注意、介助者、一口量、食事時間などの条件が異なります。VFで得た条件を実際の食事場面でも再評価します。
次の一手は「次の1回で何を確かめるか」を決めることです
VFは、多くの条件を試すほど良い検査ではありません。
目的を決める→安全な条件から観察する→異常所見を整理する→条件を変更する→反応を確認する→食事・介入へ返すという流れが基本です。
検査結果を見たら、「誤嚥あり」で止めず、何を変えれば所見が変わったのかまで記録してください。
その先の介入選択はVE・VF所見から嚥下介入を選ぶへ、検査選択そのものに迷う場合はVEとVFの違いへ進むと役割を分けて確認できます。
参考文献・公式資料
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 医療検討委員会.嚥下造影検査の手順2026年度版.日摂食嚥下リハ会誌.2026;30(2):158-182.
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会.医療検討委員会作成マニュアル.
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会.VF:嚥下造影検査.
著者情報

rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blogを2022年4月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。
- 脳卒中 認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター2級
専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養、シーティング、摂食・嚥下
