ICF と目標設定の書き方ハブ|計画書・記録に落とす最短導線
ICF は「知っている」だけだと書類が速くなりません。ここでは、読む順(迷わない順番)と、そのまま書けるテンプレの置き場所だけを先に固定します。まずは親記事で全体像を掴み、次に「計画書へ変換」「書類時短」の順で運用を固めるのがおすすめです。
ICF を “書ける型” にすると、目標と計画書が一気に整います。 臨床の型をまとめて復習する( PT キャリアガイド )
まずはこの順で読む( 10 分で迷いを減らす)
| 順番 | 目的 | 読むページ | ここだけ押さえる |
|---|---|---|---|
| 1 | ICF を “書ける” 全体像にする | ICF の書き方と記載例(理学療法士向け) | d → b/s → e → 修飾子 → 計画 の順/「記録テンプレ(コピペ用)」の場所 |
| 2 | 評価 → 目標 → 計画書へ変換する | 評価結果をリハ計画書に落とす手順( 5 ステップ変換 ) | 評価(事実)→ 解釈 → 目標 → 介入 → モニタ を固定 |
| 3 | 書類の “迷い” を減らして時短する | 書類業務が辛いときの時短術(計画書・目標・記録) | 「文章力」より先にテンプレと最小セットを固定 |
用途別:どこで詰まりやすいか(入口を 3 つに分ける)
新人・若手:まず “形” を崩さずに書く
最初は完璧を目指すより、d(活動・参加)を 1〜2 個に絞る → b/s と e を並べる → 修飾子を仮置き → 計画を書くの順番だけ守るとブレません。親記事の目次から「よくある NG / OK」と「記録テンプレ(コピペ用)」を先に確認すると、最短で “書ける” 側に寄せられます。
病棟・カンファ:多職種に伝わる書き方にする
カンファでズレやすいのは、Performance と Capacity の混同と、環境因子( e )の符号(+/−)抜けです。P / Cap を並記し、e は阻害(−)と促進(+)を分けるだけで「どこまで環境調整で改善するか」が共有しやすくなります。
退院前:環境調整( e )を “計画書の文” に落とす
退院前は、d のゴール(生活場面)を先に決め、e を「阻害 → 対策 → 再評価」の形に置くと、計画書や家族説明が整います。評価結果を計画書へ変換する型は、上の 5 ステップ変換ページがそのまま使えます。
現場の詰まりどころ(よくある失敗 → 直し方)
| 詰まり | 起きやすい原因 | 直し方(型) | 1 行の残し方 |
|---|---|---|---|
| 目標が決まらない | d が決まらず、所見の羅列になる | d を 1〜2 個に絞り、関係する所見だけ残す | d450(歩く)を優先し、痛み・筋力・段差( e )に絞って記載 |
| P / Cap が混ざる | 環境込みの実際と、能力の区別がない | P と Cap を必ず並記する | d450:P=3、Cap=2(補助具・見守りの条件を明記) |
| e 因子が曖昧 | 阻害(−)と促進(+)が混在 | 符号(+/−)と強さ( 1〜4 )を固定 | e150.−2(段差)、e115.+2(杖) |
| 再評価が続かない | 指標が “経過観察” で止まる | 距離・時間・回数・介助量に落とす | 歩行距離、歩行速度、介助量を週 1 で比較 |
よくある質問
各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。
Q1. ICF はどこから書き始めればいいですか?
A. 迷ったら d(活動・参加)から始めます。d がゴール、b/s は原因(手段)、e は阻害(−)/ 促進(+)です。まず d を 1〜2 個に絞ると、その後の文章が自然に短くなります。
Q2. 修飾子が “何となく” になってしまいます。
A. %目安だけでなく、距離・時間・回数・介助量のどれかに紐づけて根拠を残します。たとえば「屋内 10 m を見守り」など、行動で固定すると評価者間のブレが減ります。
Q3. 計画書に落とすとき、ICF をどう使えばいいですか?
A. いったん「 ICF のどこを動かすか( b/s / d / e )」に翻訳してから、計画書の文に整えるとスムーズです。評価 → 解釈 → 目標 → 介入 → モニタ の順番を固定すると、差し戻しも減ります。
次の一手(この 3 本で運用を固める)
参考
著者情報
rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。
- 脳卒中 認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3 学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター 2 級
専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

