- NPPV装着中でも離床・運動療法は検討できます
- NPPV装着中の患者にリハビリを行ってよいのか
- 開始判断は「一般的な離床安全性」と「NPPV特有の確認」を分けます
- 一般的な開始基準|J-ReCIP 2023を参考にする
- NPPV装着中だから追加して確認する7項目
- 離床・運動中はSpO2だけでなく「反応の組み合わせ」を見ます
- 中断・中止は「数値+症状+NPPVの状態」で判断します
- 中断したら「何分待つか」ではなく、何が回復したかを確認します
- NPPVを運動療法に併用する効果はどこまで分かっているか
- 記録は「設定・負荷・反応・回復・次回方針」を残します
- NPPV装着中リハの記録・再評価シート
- NPPV装着中リハで迷いやすい4つの場面
- よくある質問
- 次に確認したい記事
- 参考文献
- 著者情報
NPPV装着中でも離床・運動療法は検討できます
NPPV(NIV)を装着していること自体は、離床・運動療法を一律に見送る理由にはなりません。重要なのは、①重症患者として離床できる全身状態か、②NPPVのマスク・リーク・同調などに問題がないか、③負荷中の変化が許容範囲か、④中断後に安定状態へ戻れるかを順番に確認することです。
本記事では、NPPV装着患者を担当するPT・OT等に向けて、開始前確認、NPPV特有の観察項目、離床・運動中の監視、中断・再評価、記録までを整理します。NPPV専用の一律な離床基準を示すのではなく、J-ReCIP 2023の重症患者一般の基準案と、NPPV特有の安全確認を分けて考えることがポイントです。
「NPPVを装着しているか」だけで離床可否を決めず、全身状態 → NPPV特有の問題 → 負荷中の反応 → 回復の順で判断します。数値は単独の合否判定に使わず、患者個別の目標、病態、医師の指示、施設基準と合わせて判断します。
NPPV装着中の患者にリハビリを行ってよいのか
全身状態が安定し、NPPVによる呼吸管理を継続しながら活動できる状態であれば、離床・運動療法は検討できます。
2026年に日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌で報告された非侵襲的呼吸管理のレビューでは、急性期でもバイタルサイン、呼吸状態、呼吸困難の程度を確認しながら、端座位・立位などの離床、歩行練習や自転車エルゴメーターなどを行うことが示されています。
一方で、「NPPVを装着していれば安全に運動できる」という意味ではありません。急性呼吸不全の非代償期、循環不安定、強い呼吸困難、意識状態の悪化などがあれば、離床よりも病態の安定化が優先されます。
また、NPPV下での運動療法に関する研究は重症COPDなど特定の患者群を対象としたものが中心です。そのため、COPDで得られた運動耐容能改善の結果を、すべての急性期NPPV患者へそのまま当てはめることはできません。
開始判断は「一般的な離床安全性」と「NPPV特有の確認」を分けます
NPPV装着患者の開始判断では、最初に重症患者として離床可能な状態かを確認し、その後にNPPV特有の問題を追加確認します。
この2つを混ぜると、「NPPVの設定値だけを見て離床する」「SpO2が保たれているから進める」といった判断になりやすいため、分けて整理することが重要です。

| 確認段階 | 主な確認内容 | 判断の考え方 |
|---|---|---|
| ① 一般的な離床安全性 | 意識、呼吸数、SpO2、FiO2、EPAP/PEEP、心拍数、血圧、循環動態、デバイス類など | 重症患者として離床・運動療法を開始できる状態かを確認する |
| ② NPPV特有の確認 | マスクフィット、リーク、アラーム、患者―人工呼吸器同調、呼吸努力、不快感、皮膚、嘔気・腹部膨満、回路 | 離床によってNPPVによる換気補助が破綻しないかを確認する |
一般的な開始基準|J-ReCIP 2023を参考にする
J-ReCIP 2023では、重症患者の離床・運動療法について統一された安全な開始時期・基準は確立していないとしたうえで、臨床判断に用いる開始基準案を示しています。
以下はNPPV患者専用の基準ではありません。NPPV装着患者についても、まず重症患者一般の離床安全性を確認するための参考として使用します。
| 項目 | 参考となる状態・数値 | NPPV患者での確認ポイント |
|---|---|---|
| 意識・不穏 | 呼びかけで開眼、RASS −2〜+1を参考 | マスクを安全に装着できるか、自己抜去や転倒リスクも確認する |
| 呼吸数 | 5〜40回/分 | 数値だけでなく努力呼吸や呼吸パターンを確認する |
| SpO2 | 88%以上または90%以上 | COPD等では患者個別の目標SpO2を優先する |
| FiO2 | 0.6未満 | 開始前の酸素需要と直近の変化を確認する |
| PEEP | 10 cmH2O未満 | NPPVではEPAPとの対応を踏まえて確認する |
| 心拍数 | 40〜130 bpm | 開始前値と比較し、急な変動がないか確認する |
| 収縮期血圧 | 90〜180 mmHg | 起立に伴う低下や症状を合わせて確認する |
| 平均動脈圧 | 60〜100 mmHg | 病態や治療方針に応じた個別判断を優先する |
| 循環 | 昇圧薬の直近の新規開始・増量がなく、循環動態を破綻させる可能性のある不整脈がない | 薬剤変更や不整脈を含めてチームで判断する |
重要:上記は「すべて満たせば必ず離床できる」というチェックリストではありません。J-ReCIP 2023では、患者の病態、疾患、施設の体制などを踏まえた判断が求められています。開始基準から外れている状態で離床を検討する場合も、医師を含むチームで個別の開始・中止条件を共有します。
NPPV装着中だから追加して確認する7項目
全身状態が安定していても、離床によってマスクずれ、リーク増加、不同調などが生じれば、NPPVによる換気補助が十分に機能しなくなる可能性があります。
2026年の国内レビューでも、NPPV下での運動療法では、マスクフィッティング不良、リーク、患者―人工呼吸器間の不同調、マスクによる不快感、皮膚への影響、腹部膨満などが問題として整理されています。
| 項目 | 確認すること | 離床中に起こりやすい問題 |
|---|---|---|
| マスク・インターフェース | フィット、ずれ、圧迫、固定 | 座位・立位への体位変換や運動で位置が変わる |
| リーク・アラーム | 開始前のリーク、反復するアラームの有無 | 体動でリークが増え、換気効率やトリガーへ影響する |
| 患者―人工呼吸器同調 | 呼吸と補助のタイミング、呼吸パターン、苦しさ | 負荷増加やリークによって不同調が目立つことがある |
| 呼吸努力 | 呼吸数、補助呼吸筋、陥没呼吸、会話、呼吸困難 | SpO2が保たれていても呼吸仕事量が増えることがある |
| 忍容性 | 圧迫感、閉所恐怖、不安など | 運動負荷とマスク不快感が重なり継続困難になる |
| 皮膚 | 鼻根部、頬部などの疼痛、発赤、湿潤 | 固定や発汗によって皮膚への負担が増える |
| 消化器・回路 | 嘔気、嘔吐兆候、腹部膨満、回路余長、ライン類 | 誤嚥リスクや回路牽引などが安全上の問題になる |
離床・運動中はSpO2だけでなく「反応の組み合わせ」を見ます
負荷中の判断では、SpO2単独ではなく、呼吸・循環・自覚症状・NPPVの作動状態を同時に確認します。
NPPVによって酸素化が維持されていても、呼吸仕事量の増加、患者―人工呼吸器不同調、リーク増加、強い呼吸困難などが生じることがあります。そのため「SpO2が下がっていないから継続できる」とは限りません。
- 酸素化:SpO2の値、患者個別の目標範囲、開始前からの変化
- 呼吸:呼吸数、努力呼吸、補助呼吸筋、呼吸パターン、会話
- 自覚症状:呼吸困難、疲労、胸痛、めまい、不快感
- 循環:心拍数、血圧、顔色、冷汗、不整脈
- NPPV:マスクずれ、リーク、アラーム、患者―人工呼吸器同調
- 動作安全性:ふらつき、転倒リスク、回路やラインの牽引
端座位→立位→歩行は「時間」ではなく反応を見て進める
負荷は、ベッド上から端座位、立位、歩行・運動へ段階的に進めます。ただし、「端座位を2〜3分できたら立位」「終了後5分で回復すれば可」といった一律の時間基準は設定しません。
各段階で、開始前との比較、症状、バイタルサイン、NPPVの作動状態を確認し、その患者が実際に安定した状態へ戻れるかを見ながら次の段階を判断します。
| 段階 | 主に見ること | 次の段階へ進む前の確認 |
|---|---|---|
| 開始前・安静 | ベースライン、NPPV設定、リーク、同調、呼吸困難 | 全身状態とNPPVの状態が安定している |
| 端座位 | 呼吸仕事量、SpO2、循環、マスクずれ、回路牽引 | 変化が許容でき、休止・調整で安定できる |
| 立位 | 起立時の循環、呼吸困難、リーク、不同調、ふらつき | 立位負荷による悪化が持続しない |
| 歩行・運動 | 呼吸・循環反応、運動強度、NPPV作動状態、症状 | 継続による悪化がなく、終了後の回復を確認できる |
| 終了後 | SpO2、呼吸数、心拍数、呼吸困難、疲労、リーク、同調 | 実際の回復時間と残存症状を記録し、次回負荷を決める |
中断・中止は「数値+症状+NPPVの状態」で判断します
運動中に状態が悪化した場合は、まず負荷を中断して安全な姿勢へ戻し、その後に酸素化、呼吸、循環、NPPVの作動状態を再評価します。
J-ReCIP 2023では重症患者一般の中止基準案として、以下のような変化が示されています。これらもNPPV専用基準ではなく、患者個別の病態や開始前値を含めて判断します。
| 項目 | 中断・再評価を考える変化 | NPPV装着中の追加確認 |
|---|---|---|
| 自覚症状 | 耐えがたい苦痛・疲労、突然の呼吸困難 | マスク不快感や不同調が原因になっていないか確認する |
| 意識・外観 | 開始時より意識が低下、苦悶、顔面蒼白、チアノーゼ | 直ちに負荷を中断して全身状態を評価する |
| 呼吸数 | 5回/分未満または40回/分超が持続 | リークや不同調、呼吸仕事量増大も確認する |
| SpO2 | 88%未満または90%未満が持続 | 患者個別の目標SpO2、回路、マスク、酸素供給も確認する |
| 呼吸パターン | 突然の吸気または呼気努力の増大 | 補助呼吸筋、気道閉塞の可能性、リーク、同調を確認する |
| 人工呼吸器との同調 | 対応後も改善しない明らかな不同調 | 離床・運動を継続せず、チームで原因を再評価する |
| 心拍数 | 40 bpm未満または130 bpm超が持続 | 開始前からの変化や症状も合わせて判断する |
| 血圧 | 収縮期血圧90 mmHg未満または180 mmHg超、MAP 60 mmHg未満または100 mmHg超が持続 | 開始時から基準外の場合は事前に個別の中止条件を共有する |
| その他 | 治療を要する新規不整脈、心筋虚血疑い、患者からの中止希望、冷汗など | 嘔吐兆候、マスク・回路トラブル、ライン抜去リスクも追加確認する |
特に重要なのは、基準値に達するまで運動を続けるという意味ではないことです。基準値に至らなくても、開始前から大きく悪化した場合、回復が遅い場合、明らかな苦痛や呼吸仕事量増大がある場合は負荷を中断し、医師・看護師等と共有します。
中断したら「何分待つか」ではなく、何が回復したかを確認します
中断後は固定時間で再開を決めず、患者が安定状態へ戻ったかを項目ごとに確認します。
- 負荷を中断し、安全な姿勢へ戻す
- SpO2、呼吸数、呼吸努力、心拍数、血圧、自覚症状を再評価する
- マスクずれ、リーク、アラーム、不同調、回路牽引を確認する
- 実際に回復するまでに要した時間を記録する
- 同じ負荷を再開するか、段階を下げるか、当日は終了するかを判断する
NPPV設定の変更が必要と考えられる場合は、リハ職が独自に変更するのではなく、施設の役割分担に従い、医師、看護師、臨床工学技士等と共有します。
NPPVを運動療法に併用する効果はどこまで分かっているか
NPPVを運動療法へ併用する研究は主にCOPD患者で行われており、運動耐容能や呼吸困難などを改善できる可能性があります。ただし、対象患者や研究条件にはばらつきがあります。
2026年の国内レビューでは、重症COPD、とくに強い呼吸困難や慢性呼吸不全を呈する患者でNPPV下運動療法が検討され、運動中の換気補助による運動持続時間、酸素化、呼吸困難などへの効果が整理されています。
2021年のシステマティックレビュー・メタアナリシスでも、COPD患者に対する運動療法中のNIV併用によって、運動パフォーマンス、QOL、呼吸困難などの改善が報告されています。一方で、対象集団や介入条件には異質性があり、急性期のすべてのNPPV患者へ同じ効果を期待できるわけではありません。
したがって、急性期NPPV患者の離床では、「NPPVを使えば運動量を増やせる」と考えるよりも、現在必要な呼吸補助を維持した状態で、安全に活動を成立させられるかという視点で使用することが重要です。
記録は「設定・負荷・反応・回復・次回方針」を残します
NPPV装着中のリハでは、実施内容だけでなく、そのときの呼吸管理条件と回復まで記録すると、次の担当者が同じ判断軸で再評価できます。
| 項目 | 記録内容 |
|---|---|
| 開始前 | モード、IPAP/PS、EPAP/PEEP、FiO2または酸素流量、SpO2、RR、HR、BP、呼吸困難 |
| NPPVの状態 | インターフェース、リーク、アラーム、同調、マスク不快感、皮膚状態 |
| 負荷 | 端座位、立位、歩行等の内容、時間・距離・運動強度 |
| 反応 | SpO2、RR、HR、BP、呼吸困難、疲労、努力呼吸、リーク・不同調の変化 |
| 中断・回復 | 中断理由、実際の回復時間、回復後の状態、報告内容 |
| 次回方針 | 同程度、段階を下げる、段階を上げる、マスク・同調等を先に調整するなど |
NPPV装着中リハの記録・再評価シート
本記事の判断軸に合わせて、「NPPV装着中リハ 記録・再評価シート A4 v2」を作成しました。
旧版のように「端座位○分」「終了後○分」と固定時間で進行可否を決める形式ではなく、一般的な離床安全性 → NPPV特有の確認 → 負荷中の反応 → 中断・回復 → 次回方針を1枚で記録できる構成です。
NPPV装着中リハ 記録・再評価シート A4 v2
PDFは印刷・手書き記録用、Excelは施設に合わせて編集したい場合の原本として使用できます。
※本シートは記録・再評価を補助する資料です。NPPVの適応判断や設定変更を指示するものではありません。患者個別の治療目標、医師の指示、施設プロトコル、各職種の役割分担を優先してください。
NPPV装着中リハで迷いやすい4つの場面
SpO2は安定しているのに呼吸が苦しそう
SpO2が維持されていても、呼吸数増加、補助呼吸筋の活動増加、不同調、マスク不快感などによって呼吸仕事量が増えている場合があります。SpO2だけを理由に負荷を継続せず、呼吸努力と患者の訴えを含めて再評価します。
立位にすると急にリークが増える
臥位・座位で良好だったマスクフィットが、頸部や体幹の位置変化によって崩れることがあります。立位や歩行を続ける前に安定した姿勢へ戻り、マスク位置、ストラップ、回路牽引を確認します。
リークを減らすためマスクを強く締めたい
リークだけを減らそうとして固定を強めると、鼻根部や頬部の圧迫、疼痛、皮膚障害、不快感につながります。リーク量と皮膚・忍容性の両方を確認し、必要に応じてインターフェースの選択を含めチームで調整します。
中断後にSpO2は戻ったが息苦しさが残る
SpO2だけが回復しても、呼吸数、努力呼吸、呼吸困難、疲労、不同調などが残っていれば、十分に回復したとは判断できません。何分経過したかではなく、開始前の状態と比較して何が戻り、何が残っているかを記録します。
よくある質問
NPPVを装着しているだけで離床は中止したほうがよいですか?
NPPV装着そのものを一律の離床不可条件とはしません。病態が安定しているか、重症患者一般の離床安全性を満たすか、マスク・リーク・同調などNPPV特有の問題がないかを確認して判断します。
NPPV装着中の離床に専用の開始・中止基準はありますか?
現時点で、すべてのNPPV患者へ共通して使用できる統一された離床開始・中止基準が確立しているわけではありません。本記事ではJ-ReCIP 2023の重症患者一般の基準案を参考にし、NPPV特有の確認事項を追加する方法で整理しています。
端座位や立位は何分できれば次へ進めますか?
一律の時間で進行可否を決めません。SpO2、呼吸数、呼吸努力、循環、自覚症状、リーク、患者―人工呼吸器同調などを確認し、その段階で状態が安定しているか、休止・調整によって回復できるかをもとに判断します。
リハ中にNPPVの設定を変えたほうがよいと感じた場合はどうしますか?
設定変更は各施設の運用と職種の役割分担に従います。リハ中に呼吸努力、酸素化、リーク、不同調などの問題を認めた場合は、その変化と負荷条件を記録し、医師・看護師・臨床工学技士等へ共有します。
次に確認したい記事
NPPVだけでなく、酸素療法や呼吸デバイスを含めた観察・安全管理の全体像は、呼吸療法・コンディショニングの実践ガイドで整理しています。
HFNC装着患者について、開始前確認・負荷中の監視・中断判断を確認したい場合は、HFNC装着中の離床・リハビリ|開始前確認と中止・再評価へ進んでください。
参考文献
- Unoki T, Hayashida K, Kawai Y, et al. Japanese Clinical Practice Guidelines for Rehabilitation in Critically Ill Patients 2023(J-ReCIP 2023). J Intensive Care. 2023;11(1):47. doi:10.1186/s40560-023-00697-w. 日本語版:日本集中治療医学会.
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著者情報

rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blogを2022年4月に開設。急性期・回復期・療養病棟、介護福祉施設、訪問リハビリテーションでの臨床経験をもとに、理学療法評価、臨床手順、記録用紙、医療制度など、医療従事者の実務に役立つ情報を発信しています。
現在は療養病院に勤務し、脳卒中、褥瘡・創傷ケア、リハビリテーション栄養、呼吸リハビリテーションを中心に臨床・教育活動を行っています。
保有資格
- 脳卒中認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター2級

