リハ・栄養・口腔連携加算|ADL低下患者割合の除外患者

制度・実務
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リハ・栄養・口腔連携加算の ADL 低下患者割合は「除外患者」を先に固定します

リハ・栄養・口腔連携加算の全体像から確認したい方へ。

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リハ・栄養・口腔連携加算の ADL 低下患者割合は、退院・転棟患者をそのまま集計する前に、計算対象から除外できる患者を先に固定すると迷いにくくなります。この記事では、疑義解釈その1の問20をもとに、死亡退院、終末期のがん患者、末期呼吸器疾患、末期心不全、末期腎不全の扱いを実務向けに整理します。

この記事で扱うのは、ADL 低下患者割合の除外患者の判断です。加算全体の対象病棟、48時間評価、14日以内の計画、加算1・2の違いは親記事で確認してください。

結論|除外できる患者は5分類で確認します

ADL低下患者割合から除外できる患者5分類を整理した図版

除外患者は、病名だけで判断せず、死亡退院・終末期がん・末期3疾患に分けて確認します。まずは下の表で、分母から外せる可能性がある患者を固定します。

スマホでは表を横スクロールできます。

ADL低下患者割合から除外できる患者の整理
区分 除外の考え方 実務メモ
死亡退院 計算対象から除外します。 退院区分を確認します。
終末期のがん患者 医学的に終末期と判断される場合に除外します。 終末期判断の根拠を残します。
末期呼吸器疾患 医学的に終末期と判断され、対象患者要件を満たす場合に除外します。 体重減少要件は満たさなくても差し支えありません。
末期心不全 医学的に終末期と判断され、対象患者要件を満たす場合に除外します。 病名だけで自動除外にしないことが重要です。
末期腎不全 医学的に終末期と判断され、対象患者要件を満たす場合に除外します。 要件確認と記録をセットにします。

問20の読み方|病名だけでなく「終末期判断」と「要件確認」を見ます

問20は、「重い疾患なら自動で除外できる」という意味ではありません。末期呼吸器疾患、末期心不全、末期腎不全では、医学的に終末期と判断されることと、緩和ケア診療加算の対象患者要件を満たすことをセットで確認します。

実務では、集計担当だけで判断を完結させず、主治医の判断、病棟カンファレンス、診療録の記載とつなげておくと安全です。退院後にまとめて判断するより、対象になりそうな患者を入院中から共有しておく方が、後から説明しやすくなります。

5分確認フロー|集計前に除外候補をふるい分けます

除外判断は、退院・転棟患者一覧を見ながら、死亡退院、終末期がん、末期3疾患の順に確認すると整理しやすくなります。

  1. 退院・転棟患者一覧から死亡退院を確認する
  2. 終末期のがん患者に該当するか確認する
  3. 末期呼吸器疾患・末期心不全・末期腎不全の有無を確認する
  4. 医学的に終末期と判断されているか確認する
  5. 対象患者要件を確認し、除外理由を1行で残す

見落としやすい点|末期呼吸器疾患の体重減少要件をそのまま当てはめません

この論点で最も読み違えやすいのは、末期呼吸器疾患の扱いです。疑義解釈では、末期呼吸器疾患について、「過去半年以内に10%以上の体重減少」を満たさなくても差し支えないと整理されています。

ただし、体重減少要件だけを外してよいという意味であり、終末期判断や対象患者要件の確認まで不要になるわけではありません。実務では「末期呼吸器疾患は体重減少要件を外して確認する」と覚えると、過不足の少ない運用になります。

スマホでは表を横スクロールできます。

除外患者で読み違えやすいポイント
場面 読み違えやすい点 実務上の見方
末期呼吸器疾患 体重減少がないと除外できないと考える 体重減少要件は満たさなくても差し支えありません。
末期心不全・末期腎不全 病名だけで自動的に除外すると考える 終末期判断と対象患者要件の確認が必要です。
集計時の判断 退院後にまとめて判断すればよいと考える 診療録やカンファレンスで根拠を先に残す方が安全です。

記録の型|除外理由を1行で説明できる形にします

このテーマの実務価値は、除外対象を知ることだけでなく、除外した理由を短く説明できることです。集計表に除外とだけ書くのではなく、疾患名、終末期判断、要件確認、集計処理を同じ順番で残します。

記録例:
末期呼吸器疾患。医学的に終末期と判断され、緩和ケア診療加算の対象患者要件を確認。ADL低下患者割合の計算対象から除外。

スマホでは表を横スクロールできます。

除外理由を残すときの最小項目
項目 残し方の例
疾患名 末期呼吸器疾患 / 末期心不全 / 末期腎不全 など
終末期判断 医学的に終末期と判断
要件確認 緩和ケア診療加算の対象患者要件を確認
集計処理 ADL低下患者割合の計算対象から除外

現場の詰まりどころ|「誰が除外判断を残すか」を先に決めます

除外患者の判断で止まりやすいのは、制度の読み方よりも、院内で誰が根拠を確認し、どこに残すかが決まっていない場面です。

制度対応や記録の標準化が学びにくい背景には、職場の教育体制や相談環境が影響することもあります。
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よくある質問

各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。

ADL低下患者割合から除外できる患者は誰ですか?

死亡退院、医学的に終末期と判断されるがん患者、医学的に終末期と判断される末期呼吸器疾患・末期心不全・末期腎不全の患者で、所定の対象患者要件を満たす場合が該当します。

末期呼吸器疾患では、体重減少がなくても除外できますか?

はい。末期呼吸器疾患では、「過去半年以内に10%以上の体重減少」の要件を満たさなくても差し支えないと整理されています。ただし、終末期判断や対象患者要件の確認は必要です。

末期心不全や末期腎不全は病名だけで除外できますか?

病名だけで自動的に除外するのは避けます。医学的に終末期と判断されること、対象患者要件を満たすこと、除外理由を説明できることを確認します。

実務では何を記録しておけばよいですか?

疾患名、医学的に終末期と判断したこと、対象患者要件を確認したこと、ADL低下患者割合の計算対象から除外したことを短く残すと説明しやすくなります。

次の一手

除外患者の判断を確認したら、次は加算全体の運用と、他の疑義解釈との関係を確認します。


参考資料

  1. 厚生労働省保険局医療課.疑義解釈資料の送付について(その1).令和8年3月23日.https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001678310.pdf

著者情報

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rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022年4月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター2級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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