訓練時間に含めない時間【2026改定】記録・移動・説明の扱い

制度・実務
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訓練時間に含めない時間は「除外項目」を先に決めると迷いません

疾患別リハの単位管理では、訓練内容よりも先にどの時間を訓練時間に含めないかをそろえることが重要です。2026年改定では、リハビリテーション総合計画評価料に係る計画書の作成・説明時間、リハビリテーションの記録時間、個別療法のために移動する時間などは、規定の単位数に含めない業務として整理されています。この記事では、現場で迷いやすい除外時間を実務目線で整理します。

結論|直接訓練ではない時間は、単位時間から切り分けます

結論からいうと、訓練時間で迷ったときは患者への直接訓練かどうかを先に確認します。計画書の作成・説明、記録、移動、院外リハの往復は、リハ業務として必要であっても、訓練時間とは分けて考えるのが基本です。

療養病棟でも、記録や移動を「リハの流れ」として扱ってしまうと、担当者ごとに20分の考え方がずれやすくなります。まず除外時間をそろえ、そのうえで単位数や記録方法を確認すると、現場の判断が安定します。

まず押さえる除外項目|計画書・記録・移動・往復時間

訓練時間に含めない時間を計画書作成・説明、記録時間、個別療法の移動時間、院外リハの往復時間に分けて整理した図版
訓練時間に含めない主な時間を4分類で整理した図版です。

訓練時間に含めない時間は、最初に表で整理すると判断しやすくなります。大切なのは、リハ業務かどうかではなく、患者への直接訓練として数えられる時間かで分けることです。

スマホでは表を横スクロールできます。

訓練時間に含めない主な時間
項目 訓練時間に含めるか 考え方 現場で迷いやすい点
計画書の作成・説明時間 含めない H003-2 リハビリテーション総合計画評価料に係る作成・説明時間は除いて考える 説明も患者対応なので、訓練時間に混ぜやすい
リハビリテーションの記録時間 含めない 記録は必要業務だが、規定の単位数に含めない業務として整理する 実施直後の記録を訓練の延長と考えやすい
個別療法のための移動時間 含めない 訓練場所へ移動する時間は、直接訓練とは分ける 病棟内移動や訓練室への移動を含めやすい
院外リハの往復時間 含めない 訓練場所との往復時間は、当該リハの実施時間に含めない 付き添い時間まで1単位に寄せやすい

計画書作成・説明時間|直接訓練とは別に扱います

計画書の作成・説明時間は、訓練時間とは分けて考えます。リハビリテーション総合計画評価料に係る計画書の作成や説明は重要な業務ですが、疾患別リハの直接訓練時間としてそのまま数える整理ではありません。

新人PTでは「説明も患者対応だから含めてよいのでは」と迷いやすいですが、ここは分ける方が安全です。訓練は訓練、説明は説明として記録上も切り分けると、単位管理と説明責任の両方が整理しやすくなります。

記録時間|必要な業務でも単位時間には入れません

記録時間は、リハ業務として必要でも訓練時間には含めない整理です。実施内容を診療録に残すことは重要ですが、記録している時間そのものは患者への直接訓練ではありません。

臨床では、実施直後にその場で短く記録する場面があります。この場合も、記録時間を20分の中に混ぜるのではなく、直接訓練の開始・終了を明確にしておく方が判断がぶれません。記録の書き方は、みなし単位の記録テンプレ|返戻を避ける書き方で確認できます。

移動時間|個別療法の移動と院外往復は除外して考えます

移動時間も、訓練時間から切り分けます。個別療法のために移動する時間は、患者に直接訓練を行っている時間ではないため、単位時間に含めない業務として整理します。

院外リハでも同じです。訓練場所との往復に要した時間は、当該リハビリテーションの実施時間には含めません。院外リハの追加枠や上限単位は、院外リハ上限単位数【2026改定】追加枠の実務で確認してください。

20分の考え方|除外時間を混ぜると単位管理がぶれます

20分を1単位として考える場面では、除外時間を混ぜないことが重要です。計画書説明、記録、移動を途中に挟むと、見かけ上は20分でも、実際の直接訓練時間が不明確になります。

実際の現場では、「合計で20分くらい関わった」ではなく、直接訓練として何分行ったかを確認する方が安全です。特に離床なし20分のように時間要件が判断に関わる場面では、除外時間を先に切り分けてから算定可否を考えます。

よくある失敗|説明・記録・移動をまとめて数えてしまう

よくある失敗は、説明・記録・移動を「リハの一連の流れ」としてまとめて数えてしまうことです。どれも必要な業務ですが、単位時間として扱うかは別問題です。

スマホでは表を横スクロールできます。

訓練時間で起こりやすい失敗と対策
失敗例 起こりやすい場面 問題点 対策
説明時間を20分に混ぜる 計画書説明を訓練前後に行う 直接訓練と説明時間が混ざる 説明時間は別に扱い、訓練開始・終了を分ける
記録時間を実施時間に入れる 実施直後にその場で記録する 訓練時間の定義が担当者で変わる 記録は必要業務として残し、単位時間とは切り分ける
移動時間を含めて1単位にする 病棟移動、訓練室移動、院外リハ 直接訓練時間が不明確になる 移動と訓練を分け、実施時間だけを数える

迷ったときの判断フロー|直接訓練かどうかで切ります

迷ったときは、次の順番で確認すると判断しやすくなります。最初から細かい例外を探すのではなく、まず「直接訓練か」を確認するのがポイントです。

  1. この時間は、患者への直接訓練ですか?
  2. 計画書の作成・説明時間ではありませんか?
  3. 記録時間ではありませんか?
  4. 個別療法のための移動時間ではありませんか?
  5. 院外リハの往復時間ではありませんか?

1つでも除外項目に当てはまる場合は、訓練時間とは分けて考えます。この型を部署内でそろえると、単位管理のばらつきを減らしやすくなります。

よくある質問(FAQ)

各項目名をタップすると回答が開きます。もう一度タップすると閉じます。

Q1.計画書の説明時間は訓練時間に含めますか?

含めない整理で考えます。計画書の作成・説明は重要な業務ですが、疾患別リハの直接訓練時間とは分けて扱います。

Q2.記録時間は訓練時間に含めますか?

含めません。記録は必要な業務ですが、患者への直接訓練ではないため、単位時間とは切り分けます。

Q3.訓練室まで移動する時間は含めますか?

含めない整理です。個別療法のために移動する時間は、訓練時間とは分けて考えます。

Q4.院外リハの往復時間は実施時間に含めますか?

含めません。訓練場所との往復に要した時間は、当該リハビリテーションの実施時間には含めない整理です。

Q5.このページと、みなし単位の記事の違いは何ですか?

このページは「訓練時間に含めない時間」に絞った記事です。みなし単位の記事では、専従者が従事できる業務や時間管理、記録の型を扱います。

次の一手

まずは除外時間をそろえ、そのあとで院外リハ、みなし単位、離床なし20分の各論を確認すると迷いにくくなります。


参考資料

  • 厚生労働省.令和8年度診療報酬改定について【重点的な対応が求められる分野】.PDF
  • 厚生労働省.診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(令和8年3月5日 保医発0305第7号).PDF
  • 厚生労働省.令和8年度診療報酬改定について【医科全体版】.PDF

著者情報

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rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を2022年4月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター2級

専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養、シーティング、摂食・嚥下

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