運動療法ハブ(筋トレ・有酸素・安全管理)|迷わない導線まとめ
運動療法(筋力トレーニング・有酸素運動)は、理屈を知っていても「どれから読めばいい?」「強度は妥当?」「止める基準は?」で迷いやすい領域です。本ハブでは、安全確認 → 強度(処方) → 実施 → 反応の記録 → 再設定の流れに沿って、必要なページへ最短でたどり着ける導線をまとめます。
最初から完璧を狙わず、まずは 1 種目/週 2 回/ 4 週間など小さな設計で回し、反応を見て微調整するのがコツです。迷ったら下の「最短導線」から 1 本選び、同じ条件(体位・時間帯・補装具・介助)で再評価までセットにしてください。
まずは 3 分で回す(安全 → 処方 → 記録)
- 安全確認:中止基準(循環・症状)を先に共有して、判断を揃える
- 強度を決める:% 1RM が難しい場面は RPE を共通言語にする
- 記録する:反応(症状・バイタル)と条件をセットで残し、再設定につなげる
最短導線(目的別の早見表)
| 目的 | まず読む(入口) | 次に読む(詰まり解消) | 再評価で固定する |
|---|---|---|---|
| 筋力を上げたい(筋トレ設計) | 筋トレの 3 原理・ 6 原則 | 筋トレの負荷設定( RPE )と回し方 | 条件(体位・介助・疼痛)と RPE をセットで記録 |
| 効かせ方を変えたい(収縮様式) | 求心・遠心・等尺の使い分け | 特異性(狙い)と漸進性(増やし方) | 同じテンポ/同じ可動域で反応(疼痛・筋痛)を比較 |
| 運動耐容能を上げたい(有酸素) | 有酸素運動の基本( FITT ・中止基準) | バイタル測定の型(血圧・タイミング) | RPE / Talk test /心拍のどれで追うかを固定 |
| 安全管理を揃えたい(中止・注意) | 土肥・アンダーソンの基準 | 血圧の前後測定と記録テンプレ | 「いつ/どの体位で/何分後に」測るかを固定 |
筋力トレーニング(原理・原則 → 具体設計)
有酸素運動(運動耐容能)|強度設定( FITT )と中止基準
安全管理(中止基準・バイタル・症状の見方)
特殊トレーニング( IMT など)
関連ハブ(横断して整理したいとき)
おわりに
運動療法は「安全の確保 → 強度設定 → 実施 → 反応の記録 → 再評価」の順に回すほど、説明と再現性が一気に上がります。まずは本ハブから 1 本選び、同じ条件で 2〜 4 週間回して “効いた理由/効かなかった理由” が言える形に整えていきましょう。
著者情報
rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。
- 脳卒中 認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3 学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター 2 級
専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

