神経学的評価ハブ|感覚・反射・協調性を最短で引く
神経学的評価は「全部やる」より、順番(型)と記録の言葉が決まると一気に回ります。このハブは、ベッドサイドで頻出の 感覚/反射/協調性を「まず何を読むか」「次にどこへ分岐するか」だけに絞って整理した索引です。
想定読者:新人〜中堅の PT / OT / ST(評価の標準化、所見の共有、再評価の比較で詰まりやすい方)
得られること:①最短 3 本の読む順 ②目的別に “必要な記事だけ” 拾える表 ③記録がブレない OK / NG 早見
最短導線|まずはこの 3 本
迷ったら、まずは「総論(親)」で型を固定してから、必要な各論へ分岐します。
目的別リンク早見(成人・ベッドサイド想定)
スマホでは横スクロールで読めます。
読む順番の型(現場で迷いにくい)
“順番” を固定すると、所見の取りこぼしと記録のブレが減ります。
- 赤旗を先に:突然発症/急変/新規の意識変容/強い疼痛など。
- 感覚で系統を決める:表在/深部/複合のどこから入るかを固定する(迷ったら総論へ)。
- 反射で当たりを補強:UMN / LMN の当たりを取り、左右差を言語化する。
- 協調性は “小脳性の拾い上げ”:筋力・ ROM の影響を除外しながら、質で判断する。
- 最後に記録をそろえる:体位/遮蔽/刺激回数/再現性(試行間)を残して、再評価で比較できる形にする。
現場の詰まりどころ|OK / NG 早見
| 詰まり | NG(起きやすい) | OK(直し方) | 記録に残す 1 行 |
|---|---|---|---|
| 説明が長くなる | 所見を羅列して “結論がない” | 目的を 1 つに絞る(局在の当たり/左右差の共有/再評価の比較) | 「目的:左右差の有無と分布を確認」 |
| 刺激条件がそろわない | 道具・テンポ・回数が毎回違う | 道具/テンポ/回数を固定し、ダミー刺激も混ぜる | 「遮蔽+ランダム提示、各部位 5 回」 |
| 反射がブレる | 脱力が作れず、打鍵角度も一定でない | 体位と固定を先に整え、手順どおりに “同条件” で取る | 「体位:仰臥位、膝軽度屈曲、左右同条件」 |
| 協調性が判断できない | 筋力低下や ROM 制限を混ぜて “失調” 扱い | まず除外(筋力・ ROM )→ 次に質(測定過大/分解運動)で所見化 | 「代償除外後も測定過大+分解運動あり」 |
| 共有できない | スコア表記が人で違う | 表記ルールと語彙テンプレを 1 つ採用して統一 | 「 DTR:右 2+/左 1+(根拠:振幅・誘発性)」 |
よくある質問
各項目名をタップ(クリック)すると回答が開きます。もう一度タップで閉じます。
Q1. 最短で読むなら、どれからですか?
A. 迷ったら 感覚検査の総論 から入るのが最短です。系統(表在/深部/複合)が決まると、次に読む各論が自然に決まります。反射と協調性は “追加で当たりを取る” 目的で使うと手戻りが減ります。
Q2. 感覚と反射、どちらを先に見ますか?
A. 基本は 感覚(系統の決定)→ 反射(当たりの補強)が回しやすいです。訴えが明確(例:しびれ)なら、その系統(表在/深部)を優先し、反射は解釈の裏取りに回します。
Q3. 記録がバラバラで、再評価が比較できません。
A. 条件(体位・遮蔽・刺激回数)と、左右差・一貫性(試行間)を固定すると比較しやすくなります。まずは “ 1 つの語彙テンプレ” をチームで採用し、揃えるのが最短です。
Q4. デルマトームと末梢神経、どちらで記録すべきですか?
A. まずは 地図で “当たり” を付け、分布がきれいならデルマトーム、末梢神経っぽい境界なら末梢神経で整理します。断定より「分布・境界・左右差」をそろえると共有が速くなります。
次の一手(必要なところだけ拾う)
運用を整える → 共有の型を作る → 環境の詰まりも点検までまとめて進めたい方へ(無料チェックシート)。
マイナビコメディカル|無料チェックシートを見る参考文献
- 本ページは当ブログ内の神経学的評価(感覚・反射・協調性)に関する記事を整理した索引です。
著者情報
rehabilikun(理学療法士)
rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。
- 脳卒中 認定理学療法士
- 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
- 登録理学療法士
- 3 学会合同呼吸療法認定士
- 福祉住環境コーディネーター 2 級
専門領域:脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下


